太陽風ДζΨΠ∀3(ホームページ)へ …*  増殖“日記小説”  日記 1 2 3 4 5 6 7 "New"       2021.01.28 11:41 更新


日記 2

 

1998年3月1日日曜日 

ホームページビルダー3.0の 体験版を雑誌DOS/V Power Report 2月号の付録からセットアップして使っているが、FTPを行おうとしたら『使用期間が切れまいた……、買うてくらはい……。』との発表がある。  これに付いている”リンクみるだー”中のFTP(ファイル転送)が優れもので、もっぱら最近これに頼り切っている。  サイトを指定するとたちどころに接続が開始され、クライアント(ローカル)のホルダーとホスト(サーバー)のホルダーが勝手に開かれファイルが一覧表示される。  すべてアイコンで操作できる、なんと言ってもクライアントとサーバーの両HDDのファイルが画面にいっぱいに拡げられるのがいい。  サイト指定とファイル選択しかすることが何もない。  おかげですべてのファイルを見渡しながらアップ、ダウンロードが出来る。  ”サーバー上のディレクトリを削除する”や、”使用していない(トップページとハイパーリンクがない)ファイルのチェック”、更にパーミッション(アクセス権)の変更が実に楽しくあっけらかんとできるところがにくいのだ。  本人(Owner)、グループ(Group)、他人(Others)ごとに表示されたR、W、X(読み込み可能、書き込み〃、実行〃)のラジオボタン(□)にチェクを入れると下の方に、例えば『755』、『UNIX表示形式:rwxr−xr−x』と表示され確認ができる。  これからは、Telnetで行っていたパーミッションのやり方を忘れないように、時々は初期の方法を行い嬉しかった頃を少し再現させようと思う。  思わず、顔から火が出た。  こんな素直な自分と相手に感謝する歓びを噛みしめる。   金曜日の夕方、ウィルソンのシューズを履き心地よいフィット感と揉縛を踏みしめながら、春の気配が縞のように漂い流れる風を切って日没の寂寥の雲がなびく西方に下る。  下界は無彩色に侵され、点々と非清浄の明かりを灯す。  天空は色彩を帯び明るさを残している。  『オー……イ、…*』誰かが、叫ぶ気がする。  少し顔が火照り汗ばむ。  ○○子のヨドバシ○○○に正面から侵攻する。  

1998年3月2日月曜日

満艦飾のトンネルを潜り、人波を漕ぎ目指すフロアーにたどり着く。  『お試しくださいっ!。  …………です。』とエコーが天井を滑空するスペースボイスが間近に聞こえる。  振り向くと銀色に輝くコスチュームの宇宙人がにっこり微笑んでいた、作戦中のお顔はキリリとしてぐっと来た。  探すのが面倒なので訊く。  ¥5K(非バージョンアップは、¥11K)で獲得できた。  いつものコースを歩く。  TOWER RECORDSに登りEric Clapton1のPilgrim(ピルグリム)を探すがやはり(3/10発売)無い。  ”MY FATHER'S EYES”と”CHANGE THE WORLD”シングル盤?!でお茶を濁す。  ”三省堂”でPC関連の本棚と平積み台の探索、文庫の新刊のチェック、”エディーバウアー”のフラットなアメリカの木とアースの 匂いを嗅ぎつつ春のシャツとパンツを見て回る、”ブラームス”に入り”和風ハンバーグ”と”DUGコーヒー”を所望する。  アースカラーの木壁、床、柱、アイボリーの壁、パステルピンクのテーブルクロスの中で、若者が闊達に颯爽と闊歩したり、カウンターにちょっと腰を寄り掛けてなにやら言葉を交わしているのを遠望する。  ハード・バップ(’50〜’60年頃のマイルスや、ソニー・ロリンズ、ミンガス、ジャキー・マクリーン、モンク、ハービー・ハンコック、……が残したジャズの古典?!スタイル。)が白い壁の間を滑空する。   浅井慎平だかの『勝手に聞こえてくるのが一番……!。』との一番感激した時はどんな時ですか?!の反射を想い出す。  それが懐かしさのあるかって知った曲で演奏である場合はことさらである。  選曲と埋没・没頭してるときとは、それぞれ全く違った脳が作動してるんだろうと思う。  胸の下の回りをやや逆末広がりにキュッ!と包んだ濃紺?!のスカートとオイスターホワイトのシャツが所在なさそうに佇む姿をちらっと見やる。  菱の目の飾り仕切が床から天井にそびえる部屋があり、床が青石?!、椅子が藤で落ち着いた静謐が伸びやかに覆っている。  それを眺めながらプロバンスのミストラル、ラテン気質、渇いたなだらかにうねりつつどこまでも続く丘陵、しっとり濡れた ようなラベンダー、静謐な川の流れ(チョークストリーム)に棲む鱒、陽に赤く焼けた顔、……とりとめもなく脳裏を掠める。

1998年3月5日木曜日

”怪しい探検隊”、”気ままにいい夜”、”うでにおぼえあり”、”新日本紀行”、”ワーズワースの庭”、”……冒険”、”愛はどうだ”……、忘れがたいビデオテープを想いだしてみる。  きっと毎日でもその渇望が倦むことがないであろうと感心しきりの、”和風ハンバーグ”の味は、精妙にコンスタントであるが、シェフの違いが見える形で現れた時は、思わず『クスリッ!』としてしまった。  この日は、菱型(≒山○○)であった。  まごうことなく熱が過不足なく行き渡り、ナイフを入れると、たらたら、キラキラ黄金の輝きを放つ肉汁が流れるのを見るのが楽しく、息も付かずやっつけてしまった。  小さく切り大根おろしと透明な赤茶のソースをうまく乗っけて運ぶ。  たぶん複数工程を経て、カリッ!と焼けたジャガイモの完璧を試したいと思いつつ、おそらく炒りたての”DUGコーヒー”で円を閉じる。  射す物が皆無で覆うものと浸透するもの、開花するもの、唆すものばかりである。  ”サンジェルマン”で、”シナモンドーナツ”、”バターロール”、”リンゴパイ”を獲得して暗雲たれ込める西空に追い駆けられながら、汗をかきながら喘ぎつつ坂を登る。  西の空が黒く沈潜する頃、朝方にふっと散歩に出掛けたきりの =(・。.・)= を呼んでみる。  音もなく丸顔のお方が垣根の下から現れる。  頗る元気そうであり、臆したようであるが、晴天のような天晴れな表情。  なぜかちょっと佇んでから、いちもくさんに駆けてくる。  『……ャ〜ァ…、……〜*、…!』 『ガガッ…!、…!』いきなり伸びをしてカーペットで爪を研ぐ。  ホットパネルで丸くなり、うつらうつらしたり、仰向けになって四肢をピンッ!と伸ばし『……?!』大きな丸い目で暗がりの空を凝視する。  気まぐれに見えるが、きっと真剣な遊びに倦むと、”ふわりっ”と1mばかり跳躍し机に着艦。  畳んだタオルケットに腕を置いているに人物の顔に近づき、何をしているか?!視察する。 『”ドク!、ドク!”、”ドゥル!、ドゥル!”』  柔からくて暖かい鼓動を送り続けるものを顎で押さえ両腕と胸の間に捕捉する。  少しむせ返るスープに似た、獣の匂いがする。  強い力を前足に掛け、人物を押し返す。  どうも顔を舐めたくてしかたがないらしい。  その都度背後に回ってかわす。  種伝来の交歓の正しい方法だと解っているので、大自然からの逃走に思えてしかたがない。  Deep ForestとDeep ForestのBoheme、Comparsaを引っぱり出し連続で聴く。  単に聞き流そうと思っていたが、繰り返し聴くことになってしまった。  これは、敗北なのか?!。  サウンドの味付けが癖になってしまった気分。  夜、”UA”の”カピバラ・レストラン”を聴きながらテープに採る。

1998年3月6日金曜日 

イシモチをグリルで焼く。  白身の脂が全くない淡泊な柔らかい身であったので、煮た方がよかったかなと想う。  先日見かけた中ぶりの\2.xKの珍しい関サバと関アジが少し気になる。  しばらくして行ってみたら跡形もなかった。  未だ西方の空が”ドーン”と明るい何やら開花する夕刻、真新しいジャリを敷き詰めた広い駐車場の方に =(・。.・)=を探しに行く。  遠くに前と同じ灰の三毛と一緒に遊んでいるのが見えた。  呼ぶとなにやら返事を返し、跳ぶように駆けてきた。  置き去りになった車の影の灰の三毛は、なぜか追いかけなかった……。  (.. ) 

1998年3月7日土曜日 

夕方帰宅、チビちゃんを探しに行く、渺々とした暗がりからなにも現れなかった。  民芸うどんを食べに出掛ける。  まだ所々に畑があり、しめやかな土の匂いがたれ込めているあたりを過ぎる。  パッと開けたあたりにさしかかり、遠くに灯りが『ポッ!』と浮かぶのを見ると、一瞬どこかとんでもないところに迷い込んだような、ちょっとわくわくする気分がそよぐ。  解り切っているのだがきっと興る、そう願っているからなのだろうか?!。  その向こうに冬枯れた木々が月の光を浴び、生き生きと甦り天に伸びる触手の黒い影、ゆっくり吐息を吐き浮かぶのを見るのが好きである。  『……ワーン!』静謐の流れる天空が優しく降りてくる。  茶碗蒸しをいつも最後の食べていたが、どうもこれは最初に食べるもんではないかと思いつき、そうしてみたら熱々の出汁がたっぷり入った精妙なぷりぷりの按配が、ちょうど呼び水のように食欲をかき立てることになった。  口の中にピリピリするものと、スースーするものを漂わせつつ、黒い土に降る月夜の中を還る。  ”UA”の”カピバラ・レストラン”のテープを聴く。  ”PAUL SIMON”の”Further To Fly ”を掛けてくれる。  ザワザワと駆け抜ける不思議なサウンドに取りつかれる、目眩くポリリズムに幻惑されたじたじとなってしまう。  パキ!パキ!、カラ!カラ!転がる弾く弦、ささやくボイスに魅せられる。  J-waveでかかった曲!で調べる、Rhythm of the Saintsがそのアルバムらしい。  夜更けにもう一度 =(・。.・)= を探しに行く。  『ピュッ…!、……*』 口笛で呼ぶ。  うなだれて、とぼとぼ還る。  ぴよちゃんが『すぐおいしい、すごくおいしい』と言っている、”nissin チキンラーメン”を沸騰した小ぶりの寸胴片手鍋に投げ込む。  怯むことなく噴流が復活する、『いいぞっ!』 ”ヨード卵光”を割って落とす。  褐色の液体が憤怒のうねりを止めない。  白身と黄身が拡散せず、うまく固まった、よろしい!。  ネギが無いのが無念であった。  すばらしい!。  今度、タマネギのスライスで実験してみよう。 

1998年3月8日日曜日 

傘をさして =(・。.・)= を探しに行く。  ジャリを敷き詰めた駐車場を探すが、『……』何も還ってこない。  更に進むと宇宙船のシェルのような立方体の集合物でできた建物の縁の下?!から、『……〜ャ』声がした。  近寄ってのぞき込むと、茶と黒のコロコロしたものがトコトコ出てきた、一緒に還る。  んが、傘に入らず道の真ん中を決して進まず、建物とかコンクリート、石の壁面や構造物に沿って進む。  雨で背が濡れて毛が強ばっている、タオルで拭いてやる。  机に跳び乗ってるので、キーボードが押さえづらい、いつも以上にゆっくり推敲しながらになってまう。 

1998年3月9日月曜日 

少し湿った風を切って西方に馳せ参じる、夕闇を縫って汚れた光輝の点滅するなかに浸透する。  すっぽりと汚れちまった喧噪に吸い込まれる。  ○井の地下に降下して、黒い服のほっそりした人物がカウンターで何かやっている、”Vergin”の広いフロアーを歩く。  ”PAUL SIMON”/ Rhythm of the Saints/ WB 9 26098-2と Eric Clapton 1のPilgrim(ピルグリム)/ r 9362-46577-2 、BRIAN ENO-DAVID BYRNE/MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS/ SIRE WPCR-1182を獲得する。  還ってこれらを聴きながら眠ってしまった。  目が醒めたときの、朦朧とした頭で”今が何曜日で、何時なのか?!”懸命に考え時刻を獲得するまでの半覚醒の”狂気の状況トンネルの疾走と時空からの剥離、帰還”は、魂が奪われそうな危険や未知の万象、ゾーンが実感出来てハッピーエンドの着艦が約束されててすばらしい。  夕食後の散歩にふらっと出かけてしもうた =(・。.・)= を探したが、見つけられなかった。  どこでなにしてるんねん、……?!。  夜更け南の高窓の外で『……ャ』声がする。  あぁ……、還ってきた。  インターラックの最上段からのゲートインで、プルプルした肢体で侵入していらっしゃる。  [[ =(・。.・)=]] いつも前足を胸に掛けたり顔を人物の顔に異常に接近させてくる。  いつものように背後に顔をかわすのを止めて歓迎してみた。  顔はチロッ!とヒンヤリ、ザラストロ(≠魔笛)したもので舐められた、一瞬の接触であった。  ピンッ!としたお髭の横顔を人物の顎と頬に擦り付ける。  『ゴロ!ゴロ!、…!…!』 、『ドゥル!、ドゥル!、…!』暖かい波動エンジンを間近に感じ、交歓する。  間近のモニターを見入っている。  波状的な野獣との交歓は続く、タイプが遅くなるのでなかなか終わらない。  まだ白いボタンが並んだじっとしているものには興味がないやうだ。  交歓が終わるときっと自分のお皿までトコトコ向かい、四肢を突っ張って頭を振りりつつ没頭する。  朝方、『ミヤッ……!』という声で、遙か100万光年の第七銀河のその向こうから呼び戻される。  帰還すると、足下や胸のあたりに重いものが覆い被さる、やがて攻撃拠点が移動していく。  ドーンと重い頭と虚脱体を屹立させてトイレに立ってタンクを開いてから、部屋に戻って窓を少し曳き要請に従う。  ランランと瞳を輝かせ、今まで昼間はあまり見せない俊敏な身のこなしで、反対側の玄関のたたきの方に消えた。  うつらうつらしててまた重圧の攻撃を受ける、『うふっ……』(^ ^) 笑っちゃう程の重圧である。  耳元にゴソゴソ近づくので手を伸ばして窓を少し曳く。  もう明るくなりかけた淡青色の空が差し込み、すかさずそっとヒンヤリした新しい空気が忍び込む。  しかし闊達な野獣は通過しない。  仕方なく起きあがり反対側の障害物(人物のシェルがある宇宙船)の置かれていないほうを開ける。  ツツッ……!、スル!スル!と影が滑り出していく。  遙か100万光年の第七銀河のその向こうの作戦部隊に、果たして無事帰還できるか心配になりつつ、艇に乗り込み水平飛行に入る。  

1998年3月10日火曜日 

秋葉原へやってもうたに出掛けた。  『ミャ〜ァ〜、ワァ〜、ワァ〜』、出掛けに =(・。.・)= が散歩?!先から転がるように何やら叫びつつ駆けて、還って来るのとはち合った。  とって返しドアを開けて中に飛び込むのを待ってからお皿にミルクやら”いりこ”、”フリスキー お魚いろいろ”を入れ、南窓を8cmほど開けておく。  こんな時でも真っ直ぐドアには進まず、構造物に沿った定まりの道を進み、ドアの脇で背を地に擦り付け大急ぎでゴロゴロをする。  電車の中で小松左京の”旅する女”の入った文庫を適当に開く、何度も読んでいるので文体しか吸収するものがない。  絢爛たる豊穣が開く見通しのいい博識の広がる文体に浸り、生き生きした活字を愉しむ。  春風が舞う雑踏に侵攻し、モグラの穴の迷路に入り、迷わず神和電気でメモリー(128MB SDRAM)¥35Kを、PCin秋葉原でネトワークカード(PCI-Bus 10Base-T)¥3.8Kを2個 、クロスケーブル(ツイストペア)5m¥0.6K(見あたらず店員に訊ねると机の下の覆いで隠してある段ボール箱からゴソゴソ探し出してくれた)を、近くのソフマップの水族館の ようなライトブルーの天井が暗黒の空間に侵入し、Photo Studio2.0を無事獲得し終わったら、カラッ風が吹き荒れるので探検の意欲が失せた。  駅前広場に突きだしたノウムの駅寄り隣のケーブルが溢れかえってるショップを覗いてみたら、LANカードもケーブル(長さなども各種揃っている)も更に安かった。  PCin秋葉原は最新のマザーボードやビデオカードがマニュアルとともにドーンと会議机に山積みされていて壮観であった。  なんか訳あり風に怪しい(品物はちっとも怪しくない)雰囲気が漂っていて、魔宮か学園祭に迷い込んだような魅力がある。  ソフマップの4階フロアーから出るときに『ピッピー!、……!』けたたましく不躾な音が鳴った。  『お客さん失礼ですがケーブルをお買いになりましたか?!、ケーブルで……鳴るんですよ!。』、『(……ったく!)』 更に別のフロアーと一階の出口でも鳴った。  ソフマップって面白いところだ。  駅ビルの築地寿司でバレンに乗っかった”おまかせ”とイカ、コハダ、タラバガニの遅い昼食を食す。  部屋に入るといつもの物陰に =(・。.・)= がわざわざ体を寄せて待っていた。  角で待ち受け出会いがしらに『わっ!』と脅かすやり方とそっくりなので、感心したりいつものことなので呆れたりである。

1998年3月11日水曜日 

昨日PCと格闘し2台のPC同志をネットワーク接続で繋ぐ挑戦をしたが結局、終日埒があかなかった。  南窓に面した机にくっつけて置いた青紫と暗グレーのインターラックから、2台のPCをズルズル曳き出す。  たくさんのへびが蜷局を巻いたりのたうっているラックの後ろに手を突っ込んで、コードやらケーブルを片っ端から抜く。  見かけない薄い黄土色のプラグが下の方から”ふにゅふにゅ”と伸びてきてへびを奪おうとする、『はて?!……、妙な……?!』、とよく見ると =(・。.・)=が午睡から起きだしてのたうつへびを『チョン!、チョン!』ちょっかいを出しているのであった。  かまわず遂行する。  久しぶりに開く”#1PC”の埃を力いっぱい吹き飛ばす。  買うてきたネットワークカード( ENW-8300-T(10BASE-T) )を空いているPCIスロットに適当に差す、ちょっと心配であったファン(クーラー)も大丈夫らしい。  #2PCのカバーを抱えるように巨大な蝉の殻を外すように、ズズッ!と引き抜く。  メモリを慎重に力を加減しつつズイッ!と差す(EDO-RAMのようにカチリッ!と音がしない。)。  ネットワークカードをやはり空いてるPCIスロットに適当に差す(実はこれが苦悩の始まりであったのだが。 )  巨大な蝉の殻を抱えてズズッ!と元に戻す。  メデューサのへびどもの頭?!か尻尾?!を正確に蝉の殻のボディーに繋ぎ、ドキドキしながら電源スイッチを入れる。  ボディーに新たに刺さったカードを察知して、いわゆるドライバーのセットアップがどんどん進められていく。  #1PC(Win95はいわゆるアップグレード版)は、嬉しやすんなり”ネットワークコンピューター”に共有ホルダーが表示された(ネットワーク接続の設定はすでに完了済みであった)、『ホッ!(^ ^)』。  同じように#2PCも進める、がLANドライバーをセットアップ中に『 Win95のCD−ROMを突っ込んでくれ、』〔ここがOSR2.0xとコンベンショナルなWin95と異なる、正しい操作は、読み込み元を”A:\WIN95”とタイプし直すとセットアップが成功することを、後で知った。 〕、しばらくして『…… ethpci.sys とpcind.dos ファイルが見つかりませんっ!、』が発表される。  そのまま無理やり終わる。  やはり”ネットワークコンピューター”に共有ホルダーが表示されない、『……セットアップがうまくいっとらんでぇ〜っ!。 』 と、ぐずる。  デバイスマネージャで確認すると、新たに追加された”ENW-8300 Ethernet Adapter”に黄の”!”マークが付いている。  無理やりそのファイルを#1PCからコピーする、んが勝手に再起動が始まり、■画面が1.x分程あって、Safe mode でしか起動しなくなる。   OS/2の時のように、もう冷や汗は出ないがどっと疲れる、このまま■のままなのか?!、勝手に不安が膨らむ。  半日間、小細工を施し数回やったが絶望的なのだ、OSR2.xやIE4.0xを疑ってみたり、PCショップ(フ……代)の”IE4.0xを外してみたら?!”とか”やっぱデーターをバックアップしてからOSR2.xを再インストールしなければあかん!”とか見当違いの声を貰ったが、前例があるのですべて聞き流した。  ただ、デバイスマネージャーからせっかくセットしたネットワークカードを外して”Safe mode”から脱出する、退却の手法だけ訊いた。  午後、PLANET JAPAN:TECHNICAL SUPPORT からの明快なサポートであっけなく急展開で解決した。  要を得た文面で、『何か他のデバイスと競合している……、……割り込み要求(IRQ)とI/Oポートアドレス……』とあった。  その文面によると、『……競合はWin95起動時の「starting windows95」のメッセージで「F8」を押し、「command prompt only」を選択、ENW-8300に添付のFDからセットアップユーティリティーを起動する、「view current configuration」で 「IRQ」 と「 I/Obase」  を知る、デバイスマネージャのコンピューターのプロパティで表示される「IRQ」と「I/Oポートアドレス」をチェックしてリソースの競合の有無を知る。』とある。  その背後にすべての状況を正確に把握した明晰が滲んでいた。 

1998年3月12日木曜日

実はOSR2.xに”(IRQ)をステアリングする”機能があるのだが、相性と表するサムシングがあって相方を選ぶらしい(親しみを覚えそうになってはいかんよ!)、簡単でてっとりばやい方法はネットワークカードを差すスロットを変えるだけ。  だから#2PCは「IRQ」は競合していて、「PCIステアリング用IRQホルダー」が各IRQにあり、「I/Oポートアドレス」が独立している。  未だステアリングがうまくできないのは、新しいデバイスである”Intel 82371AB PCI to USB Universal Host Controller”らしいので、こいつはステアリングしてはいかんのだ。  ツイストペアケーブル(クロス)で#1と#2を早速接続する、5mは長過ぎて蜷局を巻くと電磁誘導に反応しやがり、ソフマップのアラームの欠点を露呈させたりの悪さをいたすので、ノイズを誘導せんようにきっと1mに交換するのだ。  めでたく快調である、#1PCと#2PCから相手のHDDの中が瞬時に見えるので我がファイルのように操作できる。   一番心配なデータのバックアップがあっという間にできる(HP関係の20MBのファイルのコピーが40秒?!ちょっとで終わる)。  Web環境の2重化もやりたかったので、いらなくなった#2PCに刺さっているケーブル接続に使っていたRS-232Cコネクタを外し、モデムに接続し直しそのモデムをISDNのターミナルアダプターのアナログポートに突っ込んだ。  これで#1と#2同時にWebに参加(≒侵入)できるし、メインのマシンがぐずってもHPメンテもできる。  なんか当たり前のことに歓びがあるな、いいぞ!。  うまくいったので急に腹がへった( =(・。.・)=と同じだぁ…。)、早速、風を切って西方に向かう。  心なしか空が明かるく晴々広々声にならない歓声を放射していた。  川面をそよぐ春風が凛としつつ緩みつつあるのが皮膚で解る、嬉しいので天空に感謝する。  早くお金持ちが言うところの最高の贅沢、『まったく電話がかかってこない、耳に入るのは魚の跳ねる水音しかない、静謐な釣りか読書しかすることがない』っていいなぁ……、を体験したいものだ。  Netscape Navigator Gold 3.03 をセットアップしたら、『IE4.0xは通常使うブラウザーに設定されていません、通常使う……に設定し直し鱒か?!』と唐突に表示された。 (その逆もある?!が!、OSがNNのセットアップを察知していらんことを囁いているのか?!。   (−”−;) ) Netscape Navigator Gold 3.03 で自分のホームページを見て、少し前まではなかった新しい事実(改行…のスペースが赤や青とかの”・”になってまう)に気が付いた。  明日、早速やっつけるだ。  南窓の空中テーブルに何やら柔らかそうな影が動く、窓を開けて見るとささくれた感じの薄茶と灰、腹が白い野獣が顔を真正面に向けていた。  『ワォ〜ァ!、ワォ〜ァ!』 腹の底から吐息を吐く ような、よく響く胸を突き上げ人物を深い悲痛に陥れるような、全世界を抹殺するような浪々とした声である。  =(・。.・)= が顔を近づけてくる。  なつっこさと俊敏さがあってじっと人物を見る。  チビちゃんの兄弟のように思えて、たくさんのミルクやらふるまった。  きっと明日も、また来るのだよ。  

1998年3月13日金曜日 

今夜も待ち人?!来たる。  南窓の空中テーブルに薄茶と灰、腹が白い痩せた =(・。.・)= が穏やかな顔で首を伸ばして中を覗き込む。  『ワァ〜ォ!、ワァ〜ォ!、……!』 浪々と響く世界を睥睨するような尊厳と一抹の恨みが漂っている、その顔から想像出来ない狡猾な嫌らしい重苦しい声である。  顔を近づけてくる。  なつっこさと俊敏さがあってじっと人物を見る。  慣れない物を買ったのですっかり忘れていて、ちょっと痛んでしまった生ハムを冷蔵庫から出して供する。  ミルクが大好きで躊躇なく飲む。  チビちゃんが机に上がり人物の胸に前足を掛けて寄りかかったり、ズンズン登って肩に上がる。  高くて見通しのいいところが好きなんだ、正座してモニターの前で落ち着いてしまう。  構わないでおくと無精髭の顎を噛む、ちょっぴり痛くてくすぐったい。  ”お魚いろいろ”や花鰹、イリコに飽きたらしく 匂いを嗅いだだけで、つまらなさそうに離れていく。  しかし人物がいない時は食べるらしい。  空中テーブルにいらっしゃるゲスト用の”愛犬元気”を試しに供すると、『ガリッ!、コリッ!、……!』嬉々として噛み始めた。  ブラームスからの還り夕闇が降りてくる未だ昼間の暖かさが残っている夜道を東へ向かう。  燦々と赤いオレンジの光輝を放つ月が”ドーン”と登ってくるのが目に飛び込んできた。  キラキラした波動を優しくまんべんなく全世界に煌々と放射し続けている。  東の空にしっかり浮かぶ大きなオレンジのお盆は月でも夜の太陽でもなく、やはりお盆である。  世界中の大いなる苦悩や悲痛、恨み、懊悩、殺戮、諦観、憧れ、……、森羅万象を一切かまわず鈍く控え目な照射で覆い尽くす。  ぼくらは誘われるに任せて燦たる光の照射を浴びて道を辿る。  緩やかな坂道をゆっくり登り社の横を抜けて大きな楠の下に辿り着く、樟の香りが音もなく降りしきる高台で安息を得る。  そっと冷ややかな石のベッドに体を延べる。  黒い茂みが何かを叫びそうであるが、一切の沈黙が張りつめている。  『……!』声がでない、燦たる光輝を浴びた瞬間に、たちどころに時空を越えた遙かなその世界を想わずにいられない。  きっとあの下には置き去りにした遠い日の自分がいるに違いない。  狂気のような一途で信じるものがあった頃の不安は何だったのか?!。  漠とした往く末であった ような気がする。  月夜の散歩は狂乱に満ちている、廃墟となってそびえる樹木や建造物の背後に拡がる深い影に飲み込まれ、振り返り後戻りすることを拒む。  いったい何が……。  アメリカの夜の ような明と暗のコントラストが描く世界は精神をはなはだ吸い上げ、潮の曳いた砂州に棲む蛤のように消耗させてくれる。  体内の時を刻むものが微熱を吸い取られ、白い遮光に照らされた静謐の恐竜が伏して微動だにせず青 匂い息を吐く。  

1998年3月18日水曜日 

日曜の夜の愉しみな”UA”の”カピバラ・レストラン”を聞き逃してしまった。  昨日は =(・。.・)=チビちゃんが来なかった。  夜、駐車場の方に探しに行く、呼んでみるが反射がまったく無い、むなしい呼び口笛が千切れて飛ばされる。  キリリッとした北風が、激しく転がり回り駆け抜ける。  一昨日は、薄暗い闇を縦横に駆け抜ける、優しい3つの影に出会った。  ジャリを蹴散らしチーターのように軽やかにもつれ合って交歓し合っていた。  先頭を走っているのがチビちゃんだと解ったので、物陰に潜り込み疾走を休止した時に呼んだ。  『=(゜。   ゜)=……?!』  『……ャ〜』 掠れた声で反射して還り方向の誘導に乗ってくれた。  追っ手を何とか振り切りドアに滑り込んだ。  いつもの大ぶりの一夜干しの”うるめ鰯”の頭と尻尾を専用ナイフ(OPINEL)で切り落とし供する。  ドロリと暗赤の血が流れる生 匂い物を、歓びに体をうち振るわせつつあっという間にたいらげた。  すっかり満足して 、机の下のホットパネルの羊の毛皮の座布団で四肢をピンッ!と伸ばして ”=ΘΘ=ΠΠ〜” うつらうつらしていた。  あまりの堕落ぶりにちょっかいを出すと、『……ゴロ!ゴロ!、"♪"……!』喉と体を振動させて、フワリッ!と机に着艦した。  顔を舐められないようにかわしていると、セーターの胸でボクシングのように押したり、引っ掻いたりの運動を規則正しく始め、長いことやっていた。  何かの儀式か種伝来の親愛の挨拶か?!。  運動の後のミルクをしっかり元気に真っ直ぐ突っ立って、ピンクの舌で跳ね上げるように懸命に飲んでいる。  蛍光色の黄のテニスボールで遊んだりしていたが、人物の顔を見上げて『……ャ〜ァ!、……!』何やら訴えるので、いつも のように窓を曳くと真っ直ぐに寒空の下へ抜け出していった。  =(・。.・)= がいると咄嗟に錯覚する毛皮に、足先をそっと置く。  今日も、 =(・。.・)=を探しに出掛けたが、車の影から梟のように大きな顔の茶の三毛が顔を上げたきりで、会えなかった。  BILL EVANS/ EVERYBODY DIGS/ OJCCD-068-2 を引っぱり出して聴く。  20枚近いビル・エバンスのCDに埋没した極めて短時間の夢のような日があったが、HYさんに貰い最初にじっくり親しんだこれが一番である。  厭世的な影とリズムセクションの挑発的情熱的な追い立てに急かされ、鍋を煮立てにかかられ平穏な空気を否応なし屹立させる。  喝采を叫び走り出す円盤打楽器や鼓、跳躍する長太弦が闊達なのに、近視眼の孤高の打弦は燃焼出来ずに、それらに背を向けてたらたらと白いシジミの体液を浸み出すばかりである。  冷ややかな、煮え切らずそそり立たない青白い炎がちらちら瞬くのは、それほど好きではないが、気になってしようがないのでこうやって発作的に取り出すのである。  全く解け合わないことがむしろ自然であり爽快なのだが、やはりその対比とそれなりの構築物を見る愉しみがある。  John Coltrane/ Dear Old Stockholm / GRD-120や、John Coltrane/ Ole Coltrane 、John Coltrane/ My Favorite Things (Rhino)も別の感傷で取り出す。  が冷ややかにも、熱くにもなれない。  ほうれん草のお浸しが旨い。  でもしばらく経つと味が一変する、不思議だ。  面倒がらずに毎回茹でることにする。  メバルを甘辛く煮たがショウがを入れるのを忘れてしまった。  しかし分葱が美味しい。  

1998年3月20日金曜日 

Sonny Rollins/ ALFIE/ AD-39107 が好きである、それも大変(相当)なのである。  堂々としてて繊細、寂寥が隠れていてしかも新しくて、なんといってもカラリとしたナミブ砂漠のような突き抜けた開放感が溢れているのが嬉しいのだ。  闊達にのびのびと全く”無理なく自然にインプロヴィゼーション”が出現し、ぐずったりパラパラ展開され飄々と気持ちよく飛翔し、跳躍したりして、鮮やかな転結がすばらしいぃのだぁ〜*。  それが何時でもそよぐところがやはり無常に好きなのだ。  燦たる白昼の白い熱い光線が頭上から射す頃、外から還ったばかりの慣れない目に妙に暗く見える、奇麗に片づけた部屋で冷ややかな風が音もなく渡るのを感じるようである。  木立からの南風が通り抜けていく、微かに楠のアルカロイドが吹き飛ばされて往く。  ”小さな死”、何かの後のような気だるい疲れた気分に無理やり自分を引き込みつつ浸り、冷ややかな床に長々と寝そべりながら、黴 匂い印象の暗緑の広いフロアーを想い出すのがとても好きだ。  大きなブロンズの振り子がゆっくり時を繰り出す広々した地下は、たくさんのアンティーク時計がその地下を愉しみに訪れる者たちを静謐に迎えてくれる。  きちんと整頓されたガラス戸のある棚やガラスケースの向こう側に銀色や赤、金、緑の鈍い光を放つ。  大きな金属の玉を肩に担ぎ上げて立ち、ゆっくり左右にメトロノームの形で振り子が揺れているブロンズの像や、地球儀のような見上げるほどの大きな物から、懐中時計のような小さなものまで見事なコレクションの中を縫って中に入る。  シェードに覆われた白熱灯が、”ぽっ!”と照らす机で、穏やかな人物がファイル穴のある厚いノート紙に、ゆっくりタイプを打っているのを横に見ながら奥に入る。  いつも、『あぁ……〜*、ザラストロさんが……』と想ってしまう。  濃い緑の壁にもたれて高い天井を眺める。  無数の点が穏やかに光っている、星であるが天空にあるものでない。  本を拡げるにはやや暗い無数の小さな白熱灯からの光輝が森閑としたシャワーで降り注ぐ、それを妨げるものは何もない。  奥の壁から少し離れて置いた大きな大理石?!が使われたスピーカーシステムから硬質のサウンドが床を這って渡って来る。  高い天井や大きな壁で反射した音は星降る星の基地に息づく叫びのやうだ。  その叫びに逢いにコンクリートの構造物にうがった穴の階段を降りていくひとときは、一切が惚けた虚無の時空に向かう期待でいっぱいだった。  

1998年3月21日土曜日

坊主頭の背筋がすっくと伸びた背の高い、白い前掛けを腰にきゅっと巻いた男が小さな硬質の蕾状に開いた白いカップに、濃いコーヒーを運んでくる。  一番奥に高いカウンターと大きな壁に埋め込まれた巨大な冷蔵庫のある指令塔そっくりの雰囲気のキッチンがあり、元気な若者が何やら言葉を交わしきびきび動いている。  MILES DAVIS/ YOU'RE UNDER ARREST/ CK-40023  も新たなるサウンドでの発表が発見出来る幸せがあるので好きであるが、完成され構築された鎮静と発情がだんだん閉塞感を増殖させ胸がいっぱいになってしまう。  DON CHERRY/ HEAR & NOW/ SD-18217  のCDを探しているが未だ見つからない。  漂泊の風が渺々と吹きすさぶ喝采が嬉しいのだ。  Abbey Lincoln/ Talking To The Sun/ R2 79635  荒野を駆け巡ってはなはだ疲れた体と対照的に闊達な精神が炎上する夕べの窓辺にもたれ、海綿が水を吸うように摂取するとやっと大きな円がガラガラと閉じるのです。  FREDDIE HUBBARD/ FIRST LIGHT/ SR322/ LP  キラキラ渇いた反射を返し濃い藍の海原から風とともに台地の海岸を滑走する。  OLIVER LAKE/ POINT FROM WHICH CREATION BEGINS/ PA-6071/ LP のギターのめくるめきのたうつ絢爛が気入っている。  浅川マキ/ CAT NAP/ ETP-90196/ LP もハチャメチャを颯爽とやってくれる近藤等則とマイペースのマキが好きだ。  SONNY SHARROCK BAND/ Highlife/ EMY119-2/ JAZZ   の野焼きをして回り疲れて友達と別れる燦たる壮烈で炎上する夕暮れの終焉と明日の危うい期待に膨らむ身勝手な自分を想うことが出来る嬉し泣きの電気弦を放したくない。  SONNY CRISS/ I'LLCATCH THE SUN!/ VICJ-23675  OJC  の春霞に誘われてどこまでもどんどん歩いていく無我の放浪と突き抜けた解放感が好きである。  JACKIE McLEAN/ Fire & Love この最新作は未だ聴いていないショップで手に取ったがなぜか獲得しなかった。  期待が大きすぎるし、JACKIE McLEAN/ Let Freedom Ring、JACKIE McLEAN/ Swing, Swang, Swingin'、JACKIE McLEAN/ 4 5&6/などの夢を壊したくないから……。  BEAVER HARRIS THE 360 DEGREE MUSIC EXPERIENCE/ FROM RAG TIME TO NO TIME/ LP2001/ LP のスチールドラムの華麗な饗宴と絶望に向かって疾走するゾクゾクする情念の奔流はたまらない。  

1998年3月22日日曜日

CECIL TAYLOR UNIT/ DARK TO THE THEMSELVES/R2 79638  このきっちりした?!しなやかなフリーフォームから怒濤の極彩色絵巻が押し寄せる、アドレナリンが奔流する危険な戦慄の充実は類がない、山下洋輔が悶絶?!して息絶えるのも大いに肯けるらん。  ALBERT AYLER/MY NAME IS ALBEAYLER/ DEB 140/ LP この、サマータイムはジャニスのそれとともに何時でも取り出して聴く歓びに感謝したい。  PHAROAH SANDERS/ Crescent With LoveとPHAROAH SANDERS/Welcome To Loveは滔々と流れる満ち潮のように押し寄せて、高い崖からカラン!、コロン!と歌いながら朝靄の中を去っていく友達を見送る寂しさがあって好きなのだ。   昨日はブラームスでスープを食した。  カボチャスープで精妙な奥深いボリウムのあるシンフォニーが開花していて満足した。  昨日の夕方、チビちゃんを探しに近くを散歩する。  いつもの薄茶とオコジョがいたきりで発見出来なかった。  あきらめて机に向かっていると、ガラス戸をカタカタ打つ音があり、『……ははぁ〜*〜*!』と想って、窓を曳くと『……ャ!!』と叫んで =(・。.・)=チビちゃんが走り込んできた。  どこで誰と何をしてるのかさっぱり分からん。  それから2度ばかり出掛けて還ってきた。  そわそわしながら見上げて『……ゃぁ、……!ぁ』 発表するので、交流を交わすことが出来る。  今日も、カマス(一夜干し)を焼き、ほうれん草をゆで、ゴマを炒って小さなすり鉢であたり、みそ汁を作った。  カマスは焼き上がったらちょっと置いておくと、みるみる間に身が堅くなっていくので頃合いを見計らって食す。  焼き加減とこの放置加減が精妙なので難しいが成功すると、サカナ臭くてとても旨い。  みそ汁は赤だしを少し加えて甘さと奥行きを作る。  ほうれん草は仄かに甘くてあっという間に一束やっつけた。  心と体ともども満足しました。    (^.^ ;) 

1998年3月23日月曜日 

WebでJazzの新譜を探していたら、Jazz Various Artists/Cuba- I Am Time [Box] と George Howard/Midnight Mood が目に付いた。  しかも奥深く侵入して探しまくった結果、トップページに戻ってみたら面白そうな興味を曳くものがあった。  よく解かっているのだなぁ〜*、妙に嬉しくなる。  いずれもいわゆるブルーノートがいかに作用しているかよく分かって面白い。  前者はジャズの片鱗すら吹っ飛んでいて脳天気に明るく天空に発散していて気分がよろしい。  ルンバや、サルサのリズムがはち切れている。  後者は、ガラスと石と鉄鋼の箱に棲息する生物の憂愁がたそがれるので、すばらしいぃのだぁ〜*。  シジミのみそ汁を作った、イリコ出汁を使いいわゆる赤だし多め八丁味噌少な目にした、夏だと冷えたのも出汁が際だち旨いのだ。  夏よ早く来い!。  チビちゃんが机の下のホットパネルに敷いた羊の毛皮の座布団に仰向けに寝ている。  普段は丸くなって、顔と足をくっつけるようにうつむいているが、ピンッ!と四肢を伸ばして暗がりで目をラン!、ラン!と輝かした、引き締まった顔があったりすることがあり、『ほほ〜ぅ!』と感心したりする。  

1998年3月25日水曜日 

暗鬱で熱っぽい、激しい血を深く沈潜させ、体をバネのように撓らせて下降しつつ飛翔し、激しく弦をかき鳴らし激情を滲出させつつ始まる。  日曜の夜の愉しみな”UA”の”カピバラ・レストラン”のテープを聞いた。  なんとも人間臭くて思慮が深くて好きである。  自分と世界のみんなを愛して生きているんだっ!、といった歓びが溢れている。  それが包み込むように眩しく押し寄せてくる。  番組の展開が自由気ままでのびのびしててスムーズで自由が迸り、大気がグングン上昇し闊達な壮烈を満たしてそそり立ち、積乱雲が陽の激情に触れて輝き炎上する夕焼けを見上げた時のように、思わず息を飲んでしまう。  一時間があっという間に過ぎてしまい、ちょっと”祭りのあと”そっくりの恨みが残る。  切ない。  George Howard/ Midnight Mood から一曲選曲されていた。  ボブ・マーリーもひさびさに聴いた。  偶然好きな曲が聴ける時の、衝突に似た細胞が振るえるような歓びは得難いものである。  番組が終わってからCDやらLPを引っぱり出して気ままに選曲して聴く。  Bob Marley & The Wailers/ Kaya ILS-81030 とか、ExodusLive!: Live At The Lyceum、Uprising を取りだした。  突き抜ける明るさのアフタービートは細胞直撃ですばらしいぃのだぁ〜*。  森閑とした午後の空白の一瞬、古酒をやりながら壁にドーンともたれ、気怠い昼下がりに風に吹かれて聴くのも、積極的で精神の解放が出来、いいと想ったのだ。  夕方チビちゃん =(・。.・)= を探しに行くが、姿も声も遊び?!仲間もいない、いったいどこで何をやってるのか?!。  夜、小さな声がする、『……ミャ……ッ!、……!』窓に茶の影が見える。  窓を開けると、『……ワァ・……ワァ』声を上げながら、スルスルと走り込んでくる。  =(・。.・)= チビちゃんがほうれん草とかパンが入っている買い物ビニール袋を”ガサ!、ガサ!”覗いている音がする。  だいぶ経って、隣の部屋を覗くと、『トンッ!』と高い棚から飛び降りて悪びれることなく『……みゃ〜ぁ〜*』と不満を発表した。  大好きな生サカナが切れているので、いつもの”お魚いろいろ”とミルクをお皿に注ぐが、『……フンッ!』といった態?!で自分の皿から離れる。  放って置くと、いつもそうするように、肩を怒らせ前のめりで、力強く皿に向かっていた。  しかし案の定、机にフワリと音もなく着艦し、顔舐めにかかり、いまや待望になっている顎噛み攻撃と腕乗りゲリラ作戦をやられた。  しなやかで柔らかい暖かいものが”ブル!、ブル!”、”ゴロ!ゴロ!……!”波動エンジンの息づかいを直接送ってくる。  深いほのぼのしたした感触、肌触りの優雅に圧倒される。  ほとんど野獣の匂いがしなかった、なぜだろう?!。  

1998年3月28日土曜日 

まだ開けやらぬ朝、チビちゃんが出入りの度に網戸に”カリ!、カリ!”登ったり、『……ァ、……ァ』希望を発表したり、胸の上を”トコ!、トコ!”通過する。  眠ったまま手を伸ばして窓を曳く。  カーテンをユラッ!と揺らせてスルスルと淡青色の冷気界へ往ってしまう。  うっかりそのまま眠ってしまい少し開けた隙間からしめやかなキリリとしたものが忍び込んで来ている。  Bob Marley /Soul Almighty: The Formative Years Vol. 1 とBob Marley /Legend を獲得した。  実は Exodus、Babylon By Bus を獲得するつもりが気が変わってしまったのだ。  ほかに Clifford Brown/ All Stars Jams2/ PHCE-4171 と Dida Banda Feminina/ A Mulher Gera o Mundo/7432154359-2 を獲得した。  いずれも率直にグイグイと実スピード以外の疾走感があって気分がよろしい。  CLIFFORD THORNTON/ THE GARDENS OF HARLEM/ PA-7135/ LPのCDを探しているが未だ見つからない。  シンプルなモチーフがアンサンブルとホーンで何回も燦たる夕陽に映える長い影を曳く広場か裏庭、公園に消えていく。  決して涙する惜別でないが、かってどこかで耳にした ような律である。  机の下のホットパネルの羊の毛皮の座布団で四肢をピンッ!と伸ばして ”=ΘΘ=ΠΠ〜” うつらうつらしていたチビちゃんを呼んでみると、きっと頭をもたげ口を大きく開け『ミャ……ァ!』と返事をする。  ほうれん草のお浸し、カレイの煮付けを作る、一緒に煮たネギとタマネギが旨い。  

1998年3月29日日曜日 

=(・。.・)=チビちゃんが腕に乗っかるとずっしり重みを感じる。  首根っこを掴んで降ろすと『……=(゜。.゜)=』キョトンとした顔である。  何か嬉しいことが始まる予感があると、尻尾を下げて”パタ!、パタ!”横に振ってみたりする。  昼は広口ビン入りの発酵バター(KOIWAI PURE BUTTER)をアイスクリームスプーンで削り取ってフランスパンに乗っけて食す。  カレイとタマネギの煮付け、小松菜のお浸しの夕食。  小松菜はややシャキシャキ不足、煮付けは酒、醤油、砂糖、昆布のやや濃いめの味付けになってしまった。  薄味の生臭ささの全くないのを作りたいものだ。  いつものサンジェルマンのシナモンドーナツとコーヒーで満足しました。  

1998年3月30日月曜日 

どれもこれも気に入っている大好きなアフロポップである。  パブリカと菜っぱ(巻いたチシャのような)を程良い大きさに切り水でしばらくさらした後、マヨネーズをボールでなじませたサラダを思いつき早速作って、わしわしと食べる。  暖かい風が飛び込んでくる頃は、”シャキ!シャキ!”葉っぱ、”ピリ!ピリ!”パブリカのサラダが旨い。  

1998年3月31日火曜日 

夕方まだ碧が侵食されつつ吸い込まれるころ、『……♪、ピー♪……ッ!』、『オーイ……!』とチビちゃんを呼ぶ。  しばらくしてから南の方から、『……ャ!』小さな声がして、みるみる間に大きくなり、茶とくろ、白のコロコロした丸顔のお方が駆けてくる。  『みゃ〜*ぁ!〜*ぁ!』声がたなびく。  元気いっぱいである。  いつものこととて、机にフワリと着艦し、ゴロゴロ言いながら顔を後ろに反らして人物の顎をザラザラした感触の薄い舌で舐める。  ひととおり交歓の儀式が終わると人物の腕に顎を乗っけてくつろぐ。  これが不思議と重い、きっと日頃感じない場所の圧だからだろう。  

1998年4月1日水曜日 

THOOSEGOW QUEEN ESTHER, ELLIOTTE SHARP/ MIGHTY/ HMS232-2  ポツリ、ポツリ力強く囁き、さり気なくであるが、きっと全世界を敵に回してがんばっているやろな?、さっぱりした気持ちのいい我が儘な弦の喘ぎ。  SONIC YOUTH/Goo (Gold Disc) / MVCG-49  SONIC YOUTH/ WASHING MACHINE/ DGCD-24825 宇宙旅行は、楽しいおもちゃをたくさんもって出かけよう。  PROCOL HARUM/ Whiter Shade Of Pale/ 25CP-11  ハモンドオルガン?の揺らぎが耳と皮質にたどり着くのわほとんど同時と思われ、たちまち時間が止まり、体が固まり息が止まり口は渇く。  軽い眩暈、遠い日々が脳裏に呼び出され浮かび、甘美な脳髄への電気の帯電が起こり、床に四肢をつっぱって伏してしまうのだ。  ……天井を見る。  PROCOL HARUM/ Exotic Birds & Fruit/  ESMCD291  地下壕のような丸い天井、藁の混じった土壁。  小学校の教室から持ってきた小さい低い腰掛け。  唯一のアメリカは、机の赤みを帯びたアイボリーのペンキ。  殆ど全部に近い“衝動”が熱になってスルリ抜け出す。  ボイスコイルが赤黒く灼けるのを想い頭の芯が澄明になっていく、やっと安心する、足を踏ん張り赤みがかったアイボリーのペンキの壁に寄りかかる。  ……遠い日々がだらだら止めどもなく思い出される。  な〜んにもしたくない。  ぼくは静物になる。  ANNETTE PEACOCK/ X-DREAMS/ SEECD-451  からだじゅうの力を抜いて背筋をピンと伸ばし、片側の肩を少し前に出し直立し真っ直ぐ視線を投げる。  無彩色の黒っぽい肩のなだらかでない“ジャケット”であったりすると、不貞の後の開き直りの ような気迫が出てしまうので、ついじっと見上げてしまう。  絞り出すように、“コロコロ”よく通る黄色いボイスを発する。  英語の教師の“ハッ!”とするような艶めかしいアルトを発見した時の“そよぎ”がそっくり甦る。  MADREDEUS/ EXISTIR/ TOCP-7539/PT 大陸が落日に向かって進行し海に潜り込む最西の地の果てで、とうとうと浪々と風に恨みをたなびかせて吐き捨て、さらに何を嘆くのか!?……。  CHARLIE HADEN、Kenny Barron/Night And City を週末に獲得して久々の新作を吟味してみよう、んぁ〜*、愉しみだぁ。  冷たい雨にけぶる闇が降りてくる春の宵、『……ッ!』呼び笛を暗い闇が這ってる構造物がそびえるあたりの天に向かって放つ、微かな反射があり、ちょっと背を滴で強ばらせたチビちゃんが跳んできた。  

1998年4月2日木曜日 

チビちゃんが顎のあたりを突き上げるように横顔を擦り付けて、交歓を求める、人物が本を拡げたりタイプをしていると、机の下から起きあがり机に着艦して近寄ってくる『……ャ〜*』。  ”ゴロ!、ゴロ!、……!”暖かいしなやかなエンジン波動が最接近する。  チロチロとひんやりした舌で舐めにかかる、念入りに波状攻撃的に満足するまで顎を噛み噛みする。  ほど良い牙の食い込みで実に気持ちがいい。  この調子で肩を揉んでくれると天上の歓び、極楽浄土の至福なんだが、とうていかなえられない夢の話やぁ〜*。  メインPC#2PC(いわゆるDOS/V、AT互換機)のMotherboardのBIOSをバージョンアップした。  ずっと前からその渇望が募り、やってやるぞっ!と肩のあたりに一抹の怨みをそよがせていた。  期待と不安の危うい危険な意欲を勝手に膨らませブスブスと燻らせていた。  最先端のマシンはバグFIXとか対応周辺機器の追加に追いつくためそれらが出揃った処でのアップデートを欠かせない。  掻き集めた情報だとビデオカードとPCIインンターフェイスあたりのFIXに収穫があるらしいと憶測した。  その機会を伺っていたのである、やはり早過ぎても未熟だし、かといって待ちすぎると新鮮さに乏しい、果実と同じようだ。  最新バージョンは、”P2L97 BIOS ver.0107 03/09/98”である。  フラッシュROMに書き込み中に停電とか、 =(・。.・)= が暴れるとか何かのトラブルに見舞われるとかで中断・失敗すると起動手段が根底から一切一掃されちまうので、MBを取り外してサービスカウンターに持ち込む羽目になるという、スリリングいっぱいの行いなのだ。  先ず準備をする、MB: ASUS P2L97Intel 440LX AGPset based Mainboard の BIOS Updates BIOS DOWNLOAD PAGE にアクセスして lx2i0107.zip を獲得する。  これをいわゆる解凍してBIOSファイル”Lx2i0107.awd”を取り出す(任意ホルダーにコピーする)。  MBに添付されているCD−ROMの”Pflash”ホルダーから”Pflash.exe”(マザーボード上のフラッシュメモリROMチップに新しいBIOSファイルを書き込みアップデートするフラッシュメモリライターユーティリティー。 )を取り出す。  Win95のExplorerの【(FDD)フォーマット】の”起動専用”オプションメニューで ”Command.com”、”Msdos.sys” などをコピーしたいわゆる”autioexec.batとconfig.sys無し起動FDD”を作成する。  これに先ほど取り出した”Lx2i0107.awd”と”Pflash.exe”をコピーした《泣く子も黙る最終兵器》 ”BIOSアップデートスペシャルFDD” を作る。  

1998年4月3日金曜日

=(・。.・)= を脱艦させおもちゃか安息の場を提供して大人しくしてもらう、電子レンジや、ホットカーペット、オーブントースターなどの過大尖頭電流ブツの電源スイッチを調べて入っているようなら即座に切っておく。  スペシャルFDDから起動する、A:/ > PFLASH.EXEコマンドを実行する(USモード)。  フラッシュメモリライターユーティリティー画面(ASUSTeK PNP BIOS FLASH MEMORY WRITER …) で ”1. Save Current BIOS To File” を選択してオリジナルのBIOSを名前( mtkh0105など)を指定して”BIOSアップデートスペシャルFDD”などの起動ディスクに保存する。  ”2. Update BIOS Main Block From File ”を選択すると、ファイル名の入力要求( Please Enter File Name for NEW BIOS )があるので、準備した新しいBIOSファイル名”Lx2i0107.awd”を入力する。  ESCキーでメインメニューに戻り、”3. Advanced Features”を選択し”1. Clear PNP ESCD Parameter Block”を指定する。  続いて”2. Update BIOS Including Boot Block and ESCD”を指定し、”Y”を入力する。  カウントアップが始まる。  ( ここで=(・。.・)=とかの攻撃で中断すると自力復活が絶望となってまうので、 =(・。.・)=を優しくしっかり押さえておく。) ESCキーで戻り、さらにESCキーで”A:/>”(コマンドプロンプト)に戻る。  PCの再起動する、すかさずDeleteキーを押し”CMOS SETUP UTILITY”に入り、”BIOS FEATURES SETUP”メニューを選択する。  『Load SETUP Defaults  ? 』と訊かれるので”ウィ”(=y)をタイプインする。  ESCキーで戻りPCの再起動する。  ここで最初の澄明な白黒のBIOS画面時に、左上に新しく書き変わったバージョン( #401A0  0107)が確認出来た。  『……ホッ!』  =(・。.・)=は、ホットパネルでひっくり返っていた。  これで安定性が獲得出来ることを祈る。  CHARLES IVES/ SYMPHONY NO.1/ MICHAEL TILSON THOMAS/ SRCR8519♪ “ヒューヒュー”と渇きに満たされた不思議な安心感と寂寥感の大気に覆われた、奇妙な優しい懐かしいさまざまな想いの遠い日にワープする。  いつでも……。  MAURICE RAVEL/ INTRODUCTION AND ALLEGRO/ POCG-7149  五月の晴れた風の強い日、楠の匂いや土の匂いを吸い、水草の浮かぶ菖蒲の根っこに手を差し込み“キュル、キュル、……”とエビを掴む。  真っ新の体液に電気が走る。  IGOR STRAVINSKY/ SYMPHONIE DE PSAUMES, POUR CHOUR ET ORCHEESTRE/ ECD 75494 取り返しの付かない事態になっても、むしろ冷ややかにそりを愉しんでいる。  アドレナリン(≠侮れん)が地を這い、灰色の構造物(“Д”)が迫る。  

1998年4月7日火曜日 

Talking Heads の Remain in Light や、Flying Lizards、The CarsのCandy- O、MagazineのThe Correct Use of Soap、MagazineのThe Correct Use of Soap、DAVID BYRNE のAND BRIAN ENO/ MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS、XtcのSkylarkingとOranges & Lemons、が好きである。  雨の後の松林の中は、鼻腔がヒリヒリと爽快な苔?!の 匂いが地を這い薄暗い。  ところどころ気まぐれに夥しい光輝が降っており、足の踏み場がない。  夢のような新しい世界が拡がる。  背に燦たる零れ陽を浴びて、植生の囁きに誘われて新しい地図に浸透する。  ひとつとして同じものがないゴツゴツした根っこがくねくねと隆起している道をどんどん往くと、何時しかなんだかあたりは渺々と開けた、ポッカリと開けた光に満ちた草原というかだだっ広いところに出る。  ざわざわとさんざめく清々した生への喝采にうたれて密やかな、さまざまな秘めやかな波動が沸き立っているようである。  白昼の白い光の中で眠るようにそびえ立つ。  狂おしい生の氾濫でなく全てに密やかだが、全世界的な歓びが満ちている。  空を渡るような遠い風音と置き去りにされたような一瞬の真空状態、植生の中に突然起きた奇跡の舞台である。  何もかも清潔で、乾いて、黙り込み、大気の圧にうちひしがれて仮死している。  全てが新しい。  

1998年4月11日土曜日 

先日獲得した、DIDA Banda Feminina/ A Mulher Gera o Mundo/ 7432154359-2を聴く。  全世界的優しさと渇いた寂寥、憧れに似た希望がはらはらと零れる。  滔々と流れるカリブ海を抜けるコバルト風がカラカラと転げて駆けていく。  わけもなく果てしなく拡がる荒野をどんどん当てもなく進んでいくような、単純な繰り返しが繰り返されるように思える瞬間がある。  むしろ飽きることが無い。  草原を彼方の向こうから渡って来る風をその草原の”そよぎ”で感じる時のように倦むことがない。  脳裏に明滅する取りとめのないよしなきことを愉しむ時は、ことさらである。  BLUE MOON PRODUCTIONS/ TEMPO DE BAHIA/ BM123 とか BANDA MEL/ BAIANIDADE NAGO/ VICP-8108/BRAZIL を聴きながら机に向かっていた昼下がりに襲った”そよぎ”とそっくりである。  最近見つけて気に入っているハーツロメインレタスとパプリカ、トマト(よく研いだナイフで皮を必ず剥いたやつ)を適当に切り、赤いタマネギをスライスして、ボールに張った水に浸し灰汁を抜く。  水を切りマヨネーズを和える、それだけのサラダである。  いつものとおり茶筒擦り切りの米を網籠に入れ、蛇口のシャワーを最強に浴びせながら力を込めて激しく揺する。  しばらくすると米が吸水してグット手首に反動がかかり重く感じる、水分を吸ったのである。  炊飯器のスイッチを入れ、2つの鍋に水を張り”梅の香巻(亀田製菓)”の缶にヨーグルトや味海苔の乾燥剤といっしょに入れてある9cmに切った昆布(利尻、羅臼)を二枚取り出し旨味の独特のヨードと多重アミノ酸の 匂いを嗅ぎ満足して投げ入れる。  食材の調達に出る。  メバルと分葱、玉葱、たまたま絹ごし豆腐などを獲得する。  還ると『ミャー……!、……ャ』チビちゃんが起きだして玄関に立っている。  出会いがしらに『……ワッ!!』と脅かすやり方そっくりに物陰に身を寄せて待ち伏せする時もあるが、その傾向が未だ把握できない、不思議な野獣だ。  浅広の鍋にひたひたの水と醤油、日本酒(辛口)、砂糖、生姜、分葱、玉葱を入れて最強の火力を注ぐ。  沸騰したところで切れ目を3つ入れたメバルをそのまま横たえる。  木の落とし蓋で覆う、少し煮詰めて残り汁の量を見て落火する、しばらく放うって置き煮汁が還る猶予を与える。  分葱と豆腐の赤だしみそ汁を一緒に作る、天候や気分で八丁味噌を入れるかその分量を決める。  

1998年4月12日日曜日

出汁は、鰹削り節と昆布、なぜか慣れ親しんだイリコでない、一度失敗したからか?!、舌が欲しないからか?!。  明日は、ひさしぶりに鯨のお造りだ。  遅いお昼のブラームスの和風ハンバーグは、外はカリッ!と、中はおつゆたっぷり歯ごたえ絶妙、総じて焼き加減精妙でシャキシャキ、『ムイビエン!』でした。  やはり”菱形”(≠山○組)を作るシェフは、完璧主義者らしい。  満足しました。  いつも同じ席に案内されてしまう、天井から垂れる木の仕切で囲まれた部屋に案内されたのは、一度だけ。  夜、Francoise Hardy を聴く、”もう森へなんか行かない”、なんと興味をそそるタイトルなのだろう……。  タイプをしてると着艦したチビちゃんに思いっきり頬摺り攻撃を受けた。  ときどき牙を当てる、これが感心する絶妙の圧なので恐れ入る。  のけ反るような力で顎を突き上げる、その後で胸元でたっぷり爪を研いでいた。  セーターが解れてまうがな。  一心に種の命に従ってる横顔に向かって、『なんなんだぁ…!!』と叫んでみると、『……、=(゜。 ゜)=、ン……?!』、顔を挙げ一瞬ウオーキング運動を止めるが、変わらぬ真摯さでずっと続ける。  5分?!くらいやってからゴロリと横になる。  満足するとたいてい頭を人物の腕に乗っけて横になるか、両手を掛けて顎を乗っけて〔≒三越のライオンをやる〕うつらうつらする。  これが結構重い、『ドドドド……』とした波動が直に送られてくる、『んぁ……(^ ^)』。  昼間は、H1.8mの床窓で羽虫を見つけてレースのカーテンで懸崖クライミングを披露した。  キッチンの高窓から出入りできる仕掛けを造ったら、日に4〜7回も散歩に出るようになった。  10分以内に戻るか何時間も戻らないかのパターンである。  いったい何処で何をしてるのだろうか?!。  最近チビちゃんを迎えに出ることがほとんどない。  机に向かっていると、『トンッ!』と音を起ててシンクから飛び降りるので、『ははぁ……***』還って来たなぁ……!、と解る。  きっと『ンニャ……ァ』と嬉々としたリフレッシュ?!した新しい顔を上げて挨拶をくれる。  ”春眠暁を覚えず”の頃、木の芽が堅い殻を破り、野獣は野生の声を聴き落ち着つきがない。  人物は、寝覚めがつらい。  季節の変わり目で生ある全ての生きものが活き活きしてるのだろうか?!。

1998年4月13日月曜日 

春雷でないが春の嵐である。  湿った南風が顔や首に纏わり付き鬱陶しい。  しかし何であれ風が吹き荒れるのは、好きである。  よどんだ目に見えない恣意までもが吹き飛ばされ、ちぎれて霧散する想いがする。  新しいことが始められそうな気がする、しかし、心かき乱されて物事に没頭できない、聴く音楽すらも定まらない。  先日獲得した MYLENE FARMER/ ANAMORPHOSEE/ POCP-7085 を聴く。  Charlotte Gainsbourg /Lemon Incest /848 483-2 PHLP も聴く。  ますます精神は、散乱する。  いっそのことGato Barbieri/ Chapter Three/や、 〃 /Latino America、 〃 /Priceless Jazz Collection で春の嵐を体中を駆け巡らすのも一興かもしれない。  ラテン系のジャズってどうしてもその血の騒ぎがブルーノートと融合・格闘・対峙・調和・葛藤することが稀で、どうしても遊離した川・潮目が気になってしかたがない。  聴くごとにその川幅が広くなって行くのが否応なく明瞭になり、嫌になってしまう。  玄関に置いているH1.8m×W90×D12cmの定尺材で造った10段の文庫本用(最下2段はハードカバー用)の本棚の文庫本を整理して半分ほどをCD用にした。  天面と底面が2cmほど掴めるので抜き取り・挿入がしっくりいく。  分類は、フリージャズ、その他ジャズ、アフロポップス、ワールドミュージック、クラシック、ロック、その他として見出しは未だない、ずっと無いかも知れない。  だからCDを聴きたいと欲した時は、何もない狭いダイニングキッチンを抜けて玄関のCD屋さんに借り行く格好になる。  なぜこんなことに、音響部屋兼寝室兼書斎の壁面は、レコードとカセットテープ、ビデオテープの棚で覆われていて、後からやって来たCDはそれらのちょっとした空間などに、数珠繋ぎになって乗っかっていた。  それもいっぱいなり、LPのプレイヤーの上に平積みになっていた。  

1998年4月14日火曜日

あまりにも静謐さに欠ける様相なので、奮起して文庫本を追いやりそこに移動したのである。  しかし好きなものは、身近に置くのが一番なので何とかしようと考えている。   蛤を腐らせる暖かい湿った南風が吹く日は、Captain Beefheart/ Doc At The Radar Station や ANNETTE PEACOCK/ X-DREAMS/ SEECD-451で本格的に皮膚感覚を含めてピリッ!とさせるのが一番だと想い実行したら期待以上だったので、清々した。  DON CHERRY/ HEAR & NOW/ SD-18217 もさっそく聴いた、久しぶりにアナログ(〜55KHz)の”そよぎ”を聴く。  いっぺんに健康的なサウンドに変わる。  CDは、20KHz?!で不自然に断ち切られ、崖に追いつめられたユダヤの怨み?!がゴツゴツと顔を出すので興ざめである。  それを理性で解決するのもますます体によろしくない。  CDのフォーマット方式が変わるまでこの苦悩は続く。  ナマリ節を焙ったのと、ハーツロメインレタスとパプリカのマヨネーズサラダ、白い粉の吹いている昆布のかけらを入れて炊いたご飯の遅い夕食。  ナマリ節はサカナ臭くて旨い、きっと脂が無くて健康にも良さそうだ、ただ脂が皆無なので焙り加減が肝要で難しい、いわゆる強火の遠火で一気にやっつけなければならぬ。  うっすら焦げ目が付いたくらいがいい、カマスの一夜干しの焙り加減と同じだ。   =(・。.・)=チビちゃんは、暖かいからだろうかインターラックの最上段でじっと顎を前足に乗っけて恣意にふけっている[[ =(・。.・)=]]、何を考え感じているのだろうか?!……。  四肢をピーンッ!と伸ばしてうつらうつら[[=ΘΘ=ΠΠ〜]] していた、が目をさました途端早速机の上にフワリッとやってきて顎舐め、頬摺り攻撃をやる。  暖かいゴロゴロした波動を発するものが腕に乗っかり重い。  その後で例によって胸元でたっぷり爪を研いでいた。  ゴロリと横になって爪を研ぐどんな顔でやってるのかと覗き込んでみると”ピンッ!”とした髭穴に力を込めた極真面目なものであった。  笑ってるねこは、いない。  しかしセーターを着ていないんで爪が痛いでわないか……(−”−;)。 

1998年4月18日土曜日 

『トンッ!』何やらひとつ床を打つ音がする。  『ピヤー〜*……!、〜*……ァ!』 毛むくじゃらのコロコロした生き物がトコトコ近寄ってくる。  =(゜。.゜)=チビちゃんがキッチンの窓から還って来た。  先日、オコジョ(チビちゃんの宿敵?!)ともう一匹がこの窓から入って来て、チビちゃんのお皿に顔を突っ込んでいた。  驚いて目にも止まらぬすばしこさで還っていった。  こちらは、驚いたがエキストラゲストは、ゲリラ作戦を完遂した後を残して颯爽と退却した。  これはいかんと思い、突っ張りでチビちゃんの頭が通れるだけ以上に開かないようにした。  先日、”○シー”さんにUNIXコマンドを教えてもらった。  どんな疑問を持ちだしてもスラスラと応えてくれる。  今まで頭を抱え込んだことは、一遍もないニクイやつだ。  今まで Win95が持ってる Telnet (C:\WINDOWS\Telnet.exe) を使っていたが優れものの TeraTerm Pro D を教えてもらった。  これで、さっそくプロバイダーに接続してホームディレクトリーの使用量を調べてみる。  コマンドをタイプする、”quota -v”。  『 …… ****% quota -v、Disk quotas for ********= (uid *******):、Filesystem usage quota limit timeleft files quota limit timeleft、/******/home 2495 6144  7168 75 0 0  …… 』(******は、伏せ字) 使用量が2495KB であった。  DJ KRUSH/ MILIGHT/ SRCS8179  濃い緑の自己主張の強い妥協をしない枝たちに深い安堵をおぼえる松林に囲まれた船溜まりは、余裕と焦燥とたくらみの期待に満たされた挺がたむろしている。  海面を被う虹の抽象画がねっとりからだをくねらせる。 きっと音もなくぼくらを射抜き痛みを与えず、一途なきっぱりした影を曳く朝日の昇る前に縦隊を押しやり闇に消えるのだろう。  雨戸を曳き冷ややかな清潔な草木の吐息が流れ込む時、喉を渇かし寝床の中で遠くからたなびく微かな息吹を確かに聴く。  『ドドド……』そりは、遠くに遠ざかる一頭の動物の怒りのようにユニゾンになって朝靄の緑の大地をはるばる渡ってくる。  しっかりした意欲を一時も失わず重い物を曳きずる ような、ひたむきな籠もった響き。  風が興すのだろうか?、時々顔を上げてこちらを振り向く気配があり、それは明るいさらさらした笑顔である。  安心しているといつしか聞こえなくなってしまう……。

1998年4月21日火曜日 

日曜日、西方に出かけ、本屋に寄る。  EeddieBauerを散策、暫しアメリカの空気を吸う、ブラームスでヒレステーキを食す。  かなり長めのスラックスの、大陸的面立ちの人物がいたが、直ぐ交代でいなくなった。  きっとアルバイトなんだろう?!とか、いろいろ想像をするのが楽しい、華奢な体でありながらを大地にどっしりと、すっくと立っている印象が残ってしまう、不思議な……だ。  ドーンとした厚みがあった、熱の通りが精妙で感心する。  おろしの和風ドレシングでじっくりやっつけた、満足しました。  日曜の夜、11時半からの”UA”の”カピバラ・レストラン”を聞き逃してしまった。  開き直ったような、叱るような、むずかるような”UA100%”の朗読が聴けなかったのが一番残念だ。  J-waveでかかった曲! で気になる選曲をチェックする。  お昼を摂っていると、 『トンッ!、…*』、何かしっかりしなやかな物体が着地に成功したらしい音があって、=(・。.・)= チビちゃんが還ってきた、声が掠れているが動きに隙がない。  この生き物は、早朝出かけるらしく朝は姿がない。  専用の出入り口を造ったので、未だ暗い朝方に”ドーン”とした重圧で起こされたり、すたすた動く見えない生き物の気配で覚醒することがない。  100万光年の彼方の基地での作戦中や、フライフィッシングの佳境にどっぷり埋没中に、両手にほどよい重さの生き物から呼び戻されるのはひどく疲れる。  サンジェルマン のフランスパンをよく研いだ包丁で斜に切り、竹で編んだ丸浅の笊に入れて卓に持っていく。  ”KOIWAI PURE BUTTER”をアイスクリームスプーンで削って乗っける。  ハーツロメインレタスと皮を剥いたトマトを切り、カップに入れたマヨネーズちょっと引っかけて食す。  チチヤスヨーグルトを食べる、ITONの”Carrot100%” を飲む。  水分は、果たしてどれくらい、"?!"%、あるのだろうかといつも想う。  チチヤスヨーグルトのハッとするような淡い冷ややかな崩壊が好きだ。  何処か朝露を踏んで出かける時のような”そよぎ”が一瞬吹き抜ける。  スルリと喉に滑り落ちる。  ……食で未だ明るい夕暮れの夕食、やや薄く切った牛肉のソテー二枚、焼き加減が絶妙で焦げ目がないが充分熱が通っている、たぶん焼く前に何かの液体に浸してあったに違いない。  細いスパゲティーと、トマトのスライスのサラダがやはり旨い。  小鉢に入った、キュウリとニラ、タカの爪の破片の漬け物、これがことのほか旨い。  きっと作りかたを調べて挑戦しようと想った。  さすがプロだ。  

1998年4月22日水曜日

"ルシファー"S君が買ったばかりの真新しい FMV DESKPOWER TV337 (FMVT53373) と AtermIT65シリーズ をUSBで繋ぎたいらしいが『……がインストールされてません、?!』とかの宣告があって、作戦失敗で苦悩してるらしい。  土日にヘルプ電話をよこしたらしいが、…とある事情で出られなかったので、月曜日に早速攻撃を受けた。  何しろシリアルポートがないといって泣くのでよくよく訊いてみると、『9ピンのオスコネクタがあるなんて知らん……、25ピンのが無い、どうやら……』と仰せになる。  まったくマニュアルを読まずそのありがたみを識らない?!らしいので、先が思いやられるので(何しろ凄い山奥に棲んでるらしい)その猶予を与えた。  もっとも人物も未だやったことがない。  ISDN 128Kbpsでもしない限り用がない。  夕方、……で会った無精髭と話をする。  『インターネットなんぞ何の役にも立たたん。  ……』と吐き捨てるように言う。  いちいちこの人物の言葉には感じる処があるので、うなだれて愉しく聴く。  懐かしい、美味しい”ゴンズイ”の話で高揚した。  高い座高のシートにどっかりと背を押しつけ寝起きの腫れぼったい頬に、山吹の光輝を吐露した東の地平を滑空してくる朝ぼらけを横殴りに浴びて、意気揚々とはち切れる期待に追い立てられていた。  ”♪♪…、スローモーション”を聴きながら、毎週末になると決まってワゴンで湘南に出撃した日の頃を想い出し、ずんずん早足で歩く還りの夜風がこころなしか気持ちよかった。  たいてい”デニーズ”でホットケーキ(パンケーキ?!)とコーヒーとかで腹ごしらえをした。  まずいけどなぜかゆったりしたソファーでする楽しみな朝食だった。 

1998年4月23日木曜日  

昼、垣根を跨いで出かけようとしてると、『ミャ〜*、…ァ、ワ…ァ、〜…ァ、!』か細い張りつめた声がして、物陰やら道路の向こうからコロコロした生き物が出現し、転がるように近寄って来る。  チビちゃん =(・。.・)= が声を上げながら追いかけてくる。  先ほど外に行きたいらしいそぶりを見せたので、窓を曳いてやったばかりなのに……。  しかたがない?!ので食べかけの”骨太ベビーチーズ”を半分ちぎって投げてやる。  すぐには食べないでちょっと立ち止まり、一瞬思慮にふける。  道行きにずっと付いてこられたら困るので、ひと安心する。  振り返ってみたら”ビクターの犬”のように地面にちょこんと座ってる、茶と黒の生き物がの枝の向こうに見えた。  ずいぶん小さいようだった。  いつかそのまま引き返してみたら新しい交歓ができるかも知れない。  休みの日にでも試してみようと想いつつ果たせないでいる。  先日スーパーで”しこ鰯”を冷却ケースで見かけたので、2パック獲得した。  格安であった。  一個は冷凍し、冷蔵庫から出して毎日4尾づつあげている。  あっという間にやっつける。  銀と金に鈍い光輝を放つ堅い殻や鱗に覆われた頭だけを綺麗に残す。  ドロリとした血や体液が多重栄養たっぷりであることを剥き出しにしている。  いつの間にかミルクも無くなっている。  ミルクは濃厚なものを好むようだ、濃度は味感にダイレクトに関わるのだ。  外から還って部屋に入ると、たいてい、『ニャー、ミ……、……ャ、〜〜*!』と声を出しつつ、玄関に顔を出し、撓らない先っぽがくびれた軟骨がある尻尾を左右に振る。  ゴロゴロをしたり麻のマットで爪を研ぎつつ伸びをする。  ある日、その声が小さく、姿がない。  中に進み、前に懊悩君が狂乱しつつ潜り込んだ、H1.5ほどの狭い棚から這い出すところを見た。  やはりきれいに並べてあったフライのマテリアルやらフィルムケースに入れたフックとかインジケーターのケースの陳列が崩壊していた。   =(・。.・)= はみんな狭くて高いところの空間”[  ]”が好きなんだ。  別に本箱を一段開けて敷き物を置いた、しかし押しつけの広い空間は気に入らないらしい。  シンクの窓の隙間を、 =(・。.・)=の頭が通り抜けられるところでストッパーがあってそれ以上開かないようにしている。  出入りを自由にやっていることを確認しているが、出る時は、『ミ…ャ…!〜*』声をあげ人物にそれを発表してインターラックのゲートから出たがる。  わがままな生き物だ。  

1998年4月26日日曜日 

前から気になっていたJava Studio(製品概要)を、先日やっと獲得した。  サイズが20MBと大きくリリース直後は、人気があって混んでいてFTPに時間がかかるので何回か中断したままになっていた。  日本サン に行って Java Studio 1.0 (日本語版)ベータ ダウンロード を行いセットアップした。  とあるところでFTPを行い Jydivide ファイル分割 でFDD14枚に転送したもので行った。  あっさりうまくいった、Solaris フリーウェア とか面白そうな脳味噌を揺さぶりそそるものがあった。  早速デュークの部屋で”学習”する、「流れるテキスト」コンポーネントをその日に作ってしまった。  これは、Webブラウザーとマシン環境に依存する”流れスピード”を自由に変えられる魅力的な優れものであった。  スライダを動かすとスライダの値が変更され、その新しい値が「流れるテキスト」コンポーネントに送られて文字列が動くスピードが伝えられる、というものだ。  もちろん、配置とか、色、サイズ、なんでも設計できる。  ただリソースの消費が大きくたくさんアプリケーションを起動していると不安定(≒遅く)なることが一度あったが、流石にハングアップ(Microsoft Windows95的硬直(≒脳梗塞)ではない。)だけは、しなかった(思わずOS/2のことを想い出してしまった、このお方はFIXチップのインストール中にエラーメッセージが頻発する”ブリザード”に遭遇することがあるが、一遍も活動を停止させることが無かった。  不死鳥のように立ち上がり任務を最後まで完遂するので、振り返った時にジーン(感涙)となっちまう。)。  エライ!、当たり前のことに感心してしまった。  ”メバルの尾頭つきお造り”と分葱と玉葱の”赤だし”、で遅い土曜日の夕食。  トレトレ、ギトギトのメバルは、ねっとり柔らかい端麗な滋味があって、見つけた時は思わず獲得してしまう。  今日の昼、このよく出汁の利いた冷たい”赤だし”が旨かった、夏の愉しみが確認できてうれしい。  尾頭は =(・。.・)= に切ってあげた。  後で顔を洗っていた。(〜0〜)  発作的に” Koday Sonata for cello solo/ Yoko Hasegawa/ VICC-161”を聴く。  世界に覆い被さり神経を腐らす鉛の天空から振ってくる湿ったものがある窓辺で、”しっくり”と”ざっくり”と部屋の空気を切っていく。  精神が鎮静されつつ何やら憂愁が立ちこめる。  チビちゃん =(・。.・)= が気まぐれにふらっと机に着艦して交歓を始めるので、ボタンが並んだ”白い板”に覆い被さっていた顔を挙げて背筋を伸ばす、これで顔を舐められることがない。  姿勢もよくなる。  せいぜい顎にほどよい圧で牙を押し当てられるのみだ。  でもほどよい大きさの生き物から発せられるエンジン音”ゴロゴロ、∝∽∝∽"♪"”波動は、『んわぁ〜*、……!』なんと深い安息を与えてくれることか。  昆布と鰹節削り節の出汁を取り、小松菜と牛肉の切り落とし(スライス)で”ハリハリ鍋”をつくる。  ショップにたまたま出ていた”あんきも”の煮付けも作る。  遅い夕食。  小松菜の独特の淡くてキラキラしたほろ苦さ(アルカロイド)で精神が果敢を取り戻す。  体の芯からジンジンする、眠くなった。  子供の頃はきっとここでちゃぶ台の横で……の膝枕で眠ってしまったことを想い出す。  素潜りで疲れた”夏祭り”の夜、勉強机がひとつきりあるだけの部屋の畳に直にゴロリと横になり、深い睡魔であっという間に夜舟の冥界を彷徨い続け、ハッとした動悸とともに覚醒したとき、真っ暗闇の中にたくさんの青白く光る光輝の点が向こうにあった。  なんだか戦慄が襲いかかり気が遠くなるような不安の中で、必死にそれがなんであるか?!未だ朦朧とした目覚めたばかりの方向感覚を喪失している脳を巡らせた。  正体は、小鰺の姿寿司の放つ燐光であった。  眠ってしまったので部屋の灯りを消したのであろう。  再び見ることが無かった。  夏が近づき気怠い睡魔と戦う時によく想い出す。 

1998年4月28日火曜日 

梅雨のような冷たい霧雨の鬱陶しい天気が続き、ことさらままならない季節感を思い知りちょっと小気味よい思いもする。  気分まで左右され激しく揺れ動き沈潜する。  朝夕に歩く歩道に続く植え込みの”どうだんツツジ”が”ワァーッ”と咲き誇っている。  陽がよく当たる木は葉っぱが真っ白の花に埋もれてしまってチラ!ホラ!と浮上する。  サクラの大木が覆い被さっているところものは、花がまばらである。  サッと花をむしり取って付け根の方を噛んでみる、ホンの微かに甘い。  今夜の夕食も小松菜と牛肉の切り落としでハリハリ鍋?!を作るつもりで、小松菜を仕入れに行ったら、小松菜が切れてた。  代わりにセリを獲得したが、果たしてうまく行くのだろうか?!。  グリーンアスパラ(ちょっと日が経っている大ぶりおおよそ50本が、ドーン!!と籠に山盛り、¥0.3K円であったので思わず買ってしまった。  きっと定休日前なのだろう……?!。  ベーコンとのソテーのほか知らないので、ちょっと困ったぞと……。  料理の基本をしっかり心得ていらっしゃる”Web”のさるお方に固ゆでにしてからソテーするとパサパサしないことや、程良く茹でてマヨネーズを付けていただくとよろしいっ!と、教えていただく。  ありがたいっ!(^ ^)、直ぐ実行したら大成功であった。  お米(5Kg)を買って前の袋を捨てようとしたら、『チリン〜*、”♪”』と、涼やかないい音がした。  バイシュクルのキーであった。  見失ってからずいぶん探したんだがもう諦めていたので、あっけに取られつつちょっと嬉しい出来事でありました。  部屋に入る時に買い物袋を両手に持ったまま部屋のキーを回した時に、手放したことをすっかり忘れていたのだと想う。  なぜそんなことに?!、 たぶん、=(・。.・)=チビちゃんが”動物的感”で気配を鋭く察知し、『ニャ、……おくれっ!、……』と激しく足元に付きまとったので気を取られていたと想われる。  日曜の夜、11時半からの”UA”の”ケンウッド カピバラ・レストラン”の語りが好きで、日曜の夜の楽しみになっている。  んが、“テレホーダイ”と時間が重なるので、空振りをやらかして再三悔しい想いをしてた。  そこで、この為だけに獲得した“付箋紙98”をディスクトップに張り付けたりで、備えを充分行った!、どうだぁ〜*、と一人で張り切ってた。  先日たまたま見てたテレビ番組に“UA”が出演してて、なんとそれが11:30で終わったので、空振りもありませんでした。  たまには、いいことがあってもいいんだよね。 

1998年5月3日日曜日 

UAの”AMETORA”VICL-60190のアントニオの唄を楽しみにして聴いた。  ラジオ、”ケンウッド カピバラ・レストラン”で言葉を選びつつ一見ぶっきらぼうに見える本人のセレクションで初めて聴き、じっくり聴きたいとずっと想い続けていた。  ジャズのものがあると言っていたのがこれだろうか?!。  褐色の激しい情熱が聴くものに拡散しつつ浸透する特異なボイスがすばらしいぃのだぁ〜*。  危うさとしたたかさが渾然一体となった、狂おしい発心に好感を抱いた。  純なものに感動した歓びと言ってもいい。  宇宙のようにどんどん膨張しつつ、色彩が絢爛と浮かび上がったり、影を帯びたりする世界は興味尽きない。  和風ハンバーグを食べてエスカレーターで降下しサンジェルマンに向かう途中、益子焼きの茶碗や皿が拡げられているのを見かけたので立ち寄り物色する。  薄碧灰に茶の引っ掻き痕や暗灰緑の刷毛痕がある湯飲みと、薄いピンクがかった生地に薄緑の釉薬が全面に流れていてる小ぶりの小鉢を獲得した。  コーヒーカップは気に入ったのが無かった。  闇の天空が仄かに蒼い、白い雲が見た目にはゆっくりだが激しく北の方に吹き飛ばされて行く。  秘密の箱の扉が開け放たれ企みと焦燥が飛び出しどこかへ急ぐ。  湿気のある暖かさと涼しさが縞のように混ざって、先を急ぐ。  黒く盛り上がったあたりから、『ジュル!ジュル!、シャワ!シャワ!、……!』泡立つような歓声が発せられている。  響音の炉心が沸騰してるようである。  風や波のものと決別した紅い怨念が渦巻いている、渺々と砂漠を渡る音にこそ相応しいものであた。  建物の影に入ると”パッ”と小さくなってしまう。  雀の群がねぐらで騒いでいた。  茎の付け根が仄かに赤い菖蒲を湯に浮かべる。  樟脳のような涼しい風が起こる菖蒲湯は5月連休の嬉しいささやかな贈り物です、もちろん女子にも。 

1998年5月4日月曜日

目を閉じると蛙のコーラスや、田植え準備でにわかに水量を増した灌漑用水や池に姿を見せ始め数ヶ月ぶりに再会する生き物が脳裏に現れ悠々と横切っていく。  水中の丸太を重ねたあたりに手を入れると驚いて隠れているフナに指が触れ、”ピッ!”と動いたり、ログの窪みにうまく押さえ込むと”ブルブル”跳ねたりしたが意外と簡単に捕まえられた。  我を忘れて一切が氷解する世界を彷徨った。  この頃、潮入川の近くの休田?!が池のようになっていて、茶や黄緑の水草が覆うっていた。  畦道をずんずん進みポッカリ天を写す岸に立って2.7m程の竿を伸ばしてグッピーのような小魚を夢中になって釣った。  ヒバリが垂直に上昇し力いっぱい何かを発表していた。  感心するほど高い処にホバリングし声がしても姿が見えず、頭を思いっきり後ろにのけ反らせて真上に豆粒程の黒い点を見つけた。  コンロで焼くと”ジュウ!、ジュウ!、……!”と脂が焼けた。  芳醇で淡泊な味であった、何時からかその釣りをしなくなった。  チビちゃん =(゜。.゜)=に”刺身用”とパックに書かれた小鰺をぶつ切りにしてあげた、しばらくこれが続く。  ドロリッとした血がビタミンたっぷりを否応なく想像させる。  流石にまるまる一尾だと手で引っ掻いたり考えたりしててなかなか”がぶり”とやらないので、人物が痺れを切らしたのである。  今度、果たして食べられないのか試して見よう。  羽虫や蛾が大好きで、レースのカーテンをよじ登ったりして、追っかけ回している。  ポストペットのネコは成長すると、きっと”シャリッ!、シャリッ!”と”バッタばった”を食べるのだろうなぁ〜*、きっと”ゴキブリ”も『バリ!、バリ!』と……。  Tower Records の新譜コーナーでSun Raの新譜を見た、ちょっと嬉しい。  この圧倒的自信に満ちたおっさんがふんぞり返ってキーボードに向かってる姿は、何処か心の広い頑固なチベットの高僧の風格が感じられて大好きなのである。  しかも永きに渡ってフリージャズを一筋に探求に打ち込む真摯な姿勢だけで、ありがたく黙ってその創作に触れたい気が起こってくる。  出来上がった音楽を聴くには理論や詮索の類は無用、むしろ有害ですらあることを思い知るお方であると思っている。  ぼんやり抱いていた既成概念なぞは、あっさりと気持ちよく打ち砕いてくれる歓びをこそ味わうのが筋だろう。  加藤登紀子の”愛はすべてを赦す”を聴いた。  決して肩を聳やかしているわけでないが、何時もその光景を想像するのが好きである。  やはり坂本龍一のピアノが保守的なのに今更ながらちょっと驚く。  

1998年5月7日木曜日  

今日は暑かった。  お気に入りのフリー系ジャズのやや古いアルバムを振り返ってみた。  いくつかは思いつくままトラックを辿ってみた。  狭い鶏小屋のような密室でペンキの 匂いや、床に置いた扇風機が生暖かい優しいそよ風を送る階段下で、超越的意欲を燃え立たせて、見せかけの平安をむさぼるやつらをこき下ろしていた愉しい日々が甦る。  これらは、あらゆるものの断片を切り取っている。  『暗く熱い生への渇望にうたれ、秘めやかな熱を帯び、またときには薄ら陽のようにひそやかに、夕陽の光輝のようにくるめいて燃え立つ生への愉悦』であり、『荒涼と虚無から眼をそらし吐き出す、恨みつらみ深夜の嘆息、夜明けの戦慄』があり、『燦たる落日の中に長い影を曳いて後ろ姿を見せて歩む……、朝露がキラキラ輝く広い草原が拡がるのを感じたり、港をめざして進んでいく上げ潮を想ったりするがちょっと眼を凝らして注視するうちにたちまち色褪せるのです。 』、自身が……。

1998年5月10日日曜日 

ホームページのタイトルとなっておる”太陽風”の科学は太陽系を満たす太陽からの風に詳細があります。  それによると、『太陽風というのは、その名の通り太陽から四方八方に吹き出している風のことです。  しかし、それは我々の地上の大気の中の風と違って、イオン(主成分:プロトン)と電子から成るプラズマの風です。  太陽から何か高エネルギー粒子が外に飛び出しているかもしれないということは、極地方の夜空を駆けめぐるオーロラの活動が太陽黒点数と相関があることで以前から想像はされていたのですが、定常的な太陽風の存在が明らかになったのは人工衛星の直接観測ができるようになった1960年代初頭のことでした。  それは、この風はあまりにも稀薄で、その影響が地上観測ではいくら望遠鏡を使っても見えなかったからです。  しかし、宇宙時代の始まる前の1952年にその存在を予言した人がいました。 Biermann です。  その説の根拠となったのは、彗星の尾が2つの方向に分かれている事実です。  ……』とあります。  まあ、私はもちろんずいぶん前のある日、本で太陽風なるものを知り、たちどころに、いたく心を動かされてしまったわけです。  その即物的な存在感があまりにも突拍子過ぎて、想起させるイメージがただ荒ら荒らしい風が渺々と吹きすさぶ想いに止まらず、なんとなく視野と胸が拡がる想いがして気にいったわけです。  ギラギラの天上の沸騰する直視出来ないものの光波を受けながら、 のように眩しく無数の鏡で射る水平線に拡がる紺青の生き物を前にして佇む時、見えない何かが頬をなでていく。  決して倦むことなく繰り返される。  気が遠くなるほど永きに渡って続けられる。  これがそうなのか、”太陽風”なのか?!と恣意が動いた。  理性の及ばぬ拡散するエントロピーの中で微細な粒子の捕捉を知覚したと想ったのだ!。  真空の海に帆をあげて(/ アシモフ,I. 著 山高 昭 訳/ ハヤカワ書房)の語彙の断片からそよぎが、ふとしたことで甦ったのかも知れない。  どろどろした漠とした悩みの日々に、気持をそそり起てるような、渺々と視野と恣意が広がるもんが欲しかったのです。  見せかけの進歩発展の奥に、しっかり秘められ組み込まれている略奪的自由競争力が浸透させている悲痛と、博愛の動機、衝動に突き起こされた開放的情報提供が混沌と入り交じったWebで、『燦たる夕陽を浴びてトボトボと還っていく、それは全身を浸した困惑とエントロピーの増大が滲んでいて、無窮の展開から受ける不安には、歓びが潜んでいる。 』 

1998年5月11日月曜日

太陽風ДζΨΠ∀20 のアクセスカウンターは、プロバイダーが提供するものでなく、とほほのWWW入門 の カウンター設置法、SSIカウンター設置方法 を用いています。  GIFカウンター用の画像は、Digit mania などから頂いていました。  いまは、書体や色が自在に変えられる超高速テキスト表示(SSIカウンター設置方法)です。  ”とほほ”さん、ありがとう。  以前使用していたプロバイダーが提供する 2. Counter Sample 方式にあった、アクセス集中時の同時アクセス?!に起因するリセットなどのカウントエラーの苦悩からさっぱりと解放されました。  これは初期のたまにしか起こらなかった頃は不思議だわい (−.”−;)と訝しがりつつ、どうやらサーバー内部で何かが衝突したらしいと察しをつけていた。  明快なサポートの救済が無く燻っていたのだが、とうとう1〜2回/日も起こるようになってからいっきに格闘を開始し、苦心のすえやっと解決しました。  このほとんど原因の所在に気がつかない、あるいは”あっしが何かしでかしかしらん?!”と、想ってしまう稀なしぶとい不幸は、これからも何処かで繰り返し起こっている。  夕方、還り際に”KW君”の処に寄った。  『邪魔くさいからみんな切ってもた。』と言う。  詳しく聴くと、両掌の○ぐらいのサクラとリンゴ、花梨の木を、昨日切ったのだと言う。  もったいないではないか?!。  いや実がようならん!、花梨は八百屋で買った。  サクランボが大きくならないのが哀しいらしい。  サクラの下には死体を埋めるといいのだと教えてやった。  ブルーベリーとか木苺なんかいいよっ!、と言ってみる。  山に行って採ってくるからいいのだ、その方が面白のだと嘯く、期待が大きかったので失望に転じた時はそれも大きいのだろう。  山釣りは?!。  何処もかしこも工事ばっかやってて、渓が荒れ放題でお寒いもんだ、と吐き捨てるように言う。  ”隠し渓”も思わしくないらしい。  小雨で寒いので、ねこ(チビちゃん =(・。.・)=)を抱く、『ゴロゴロ*〜〜*〜〜』エンジン音が呼吸音に重なって伝わって来る。  シンクの上の曇ガラス窓に =(・。.・)=の影が写っている。  頭の大きさだけ開けるとスルリと侵入してきた。  掠れた声で『……ャッ!』と叫んで、『トンッ!』と着地する。  ”お魚いろいろ”が無くなったので”にぼし”(由比町)を一掴みお皿に入れる。  頭だけきれいに残して食べる。  机の上にひと跳びでやってきて、顎をガシガシ囓られる、ちっとも痛くないほど良い絶妙の圧で快い、なにものにも勝る。

1998年5月12日火曜日 

夕方、還り際に”KW君”の処に寄ったらUNIXマシンに向かって”……”にでっちゅう(熱中)しておったので、ネタの仕入れにしくじってまった。  この兄のほうがインターネットにすっかり取り憑かれてるご様子で、何時もはぐらかされるばかりなので今日こそはと思って出撃したのだが残念。  先日はWebでみっけた露天風呂を教えてくれた、たぶん山岳釣行の折りにでもそのただ風呂に浸かるのだろうと想ってら、モトクロスバイクで山菜採りに行って還りに寄るらしいと察した。  テンカラライン用のツールまで作った釣りはどうやら飽きたらしい。  1/ 25,000の地図はすっかり赤鉛筆でなぞられた渓で覆われ尽くしてしまったのか?!。  肌寒いので Janis Joplin の Greatest Hits を引っぱり出して聴く、先日カートリッジ(DLー103LC2)を新調したばかりなので、抑圧感が皆無の気分のいい音が漂う。  ショーケースに展示してるものしか無かった、しかし全然負けてくれなんだ、融通のきかんやつだ。  やっぱり、ばっさり20KHzでカットされた追いつめられたCDのサウンドとかくも違うのかと、思わずにんまりしてしまう。  このゴラン高原から転げ落ちる、地中海に追いつめられた脅迫観念が拭いきれなくなってまった現CDのフォーマットは嫌いなのだ。  だから出来るだけ想い起こさない用にしているが、麦風のような果てしない見通しのいい響音に触れる度に、それを想い出してしまう。  ねこと遊んでいて激しい睡魔に襲われ、深々と宇宙船に体を横たえてしまった、くすぐったいものが頭上を通る気配がしたが、『……ャ、……ぁ』とゆう声がだんだん遠くなり、気がついたときは3時間ばかり”Warp”した艇に乗り込んだままの、水平飛行姿勢だった。  ねこを探したが姿がない……(−.”−;)。  ハングアップした脳で冷蔵庫まで往き、”ぐいっと飲める 充実野菜 ITOEN”を取り出す、口の中の粒々感がちょっと気になるが、きっと病みつきになりそうな予感。  しかしなぜか純なトマトジュースが欲しい衝動が同時に起こる。  やはり対決にはソロが一番なのだろうか?!。  

1998年5月13日水曜日 

五月晴れで、ぐんぐん気温が上昇する、紫外線もじゃんじゃん降り注ぐ。  夕方になったら風が巻いていた、黒い雲がどんどん飛ばされていってた。  玄関の”たたき”に近くの…ですくってきた極小粒の砂礫を敷き詰めた、 =(・。.・)=のために。  玄関の鉄の扉を開けようとしたら、小さな声がする、『……ャ、……ワァ、……ゥ』、窓から還ってきたチビちゃん =(・。.・)= が尻尾を下げて棒のように激しく振っていた、決して撓らないのである。  最近いわゆるアナログ盤に惹かれっぱなしで、次々に懐かしい盤を引っぱり出し立てかけて置いて、無造作に聴いている。  選曲を自ら行うか誰かかが行うかでずいぶん感動が違う。  ラジオのいいところは、勝手に誰かが偶然生じた恣意で真剣に選んでいる一点に尽きると想う。  意図しない偶然との衝突の歓びやはためきがある。  人間やはり何処かで偶然を求めているのである、偶然自体に価値を求めてはいけないがそこで勝手に起こった結果(≒そよぎ)には心動かされたいと想う。  というわけで、何年かぶりに盤の棚の前に佇んでしまった。  それらは、Elvis Costello、Frank Zappa、Talking Heads、Devo、Duke Ellington、Andrew Hill、Dave Burrell、Irene Schweizer、Muhal Richard Abrams、Ray Bryant、Chick Corea、Paul Bley、Evan Parker、John Surman、Ken McIntyre、Roscoe Mitchell、Peter Brotzmann、Chet Baker、Lester Bowie、Leo Smith、Eric Dolphy、Bill Frisell、Dave Holland、Philip Wilson、Paul Motian、OLIVER LAKE、ARCHIE SHEPP、ORNETTE COLEMAN、JULIUS HEMPHILL、CECIL TAYLOR UNIT、Wolfgang Dauner、STEVE LACY、SUN RA、Naked City  などである、もちろん意図的に秘したものもたくさんあるが、圧倒的にフリー系のジャズが多い、偏っている。  趣味は特異性にこそ値打ちがあるし、そうでないものはつまらない。 

1998年5月14日木曜日 

いよいよ AltaVista Searchサービスが日本語検索に対応 したとのニュースを 日本のコンピューター情報 で知った。  さっそく万年の白い雪を頂いた青い嶺峰の絵が大好きな Altavstajにアクセスしてみる、キーワード(むんにゃ)を試しにタイプしてみる。  当然のことながら. Altavistaに”URL”を登録済みであったのだが、日本語のサービスサイトで”ササッ!、"♪"”と表示されると、嬉しいのだす。  Java Studio を応用したコンテンツ(java実験室 )を、”ササッ!、"♪"”と作ったので、今夜Webサーバーに送るはず。  ”一太郎8”のセットアップでインストールされてしまう”JS**フォント”をことごとく削除した、今まで使ったことがないしこれからも使う気がしない。  ずっとエディターやワープロで文書を作る度毎にフォントは、MSPゴシックかMSP明朝ばかり使っているので設定の狭いダイヤログを開く度に、いらいらしてしまって気分が殺がれてしまう。  それで、使わないことがはっきりしたフォントをバッサリ削除した。  特に”JS明朝”や”JSゴシック”は似て非なるやっかいなものなので紛らわしく、外観と名称が”MS***”と似ていてうっかり誤って使ってしまったことがあるので、忌々しいのだ。  いわゆる”アプリーケーションの追加と削除”メニューからそれぞれのセットアップメニューに入り込んでも出来なかった。  しかたなく収容フォルダー(C:\WINDOWS\FONTS)を開いて削除する。  清々した、ずいぶん”フォント窓”がすっきりしたので、今度、”へた字?!”を入れようと思う。  玄関を開けると、ドアの直ぐ向こうに、 =(・。.・)=チビちゃんがいた、『ミヤァー〜〜ァ〜〜〜ァ〜〜』、『ミヤォー〜〜ゥ〜〜〜ゥ〜〜』。  長々と曳きずるように叫ぶ、激しく尻尾を振る。  パタパタ振る。  先日、雨で砂が流された黒っぽい艶のある上層の微細ジャリを集めて、玄関の”たたき”にびっしり敷き詰めてある。  さっそく、H10cm程のかわいいきれいな富士山が出来ていた、『うふっ……!、=(^。^)= 』 意外と上手に作ってるっ!。  激しく大気が流され、渺々とそそり立つ楚々たる風が顔を撫でる夜は、なんとなく胸がすくような音楽が聴きたいと思って、”チト河内のチトチック/ クラクラ VICL-487”を取り出す。  研ぎ澄まされた無機的で深淵なジャングルの壮大な光景が部屋に満ち渡る、果てしない草木の海がグングン広がり、ゆったりと立ち上がり霧が晴れ、広大な静寂が立ちこめる。  このなじみ難い透明感にいよいよ惹かれる。  

1998年5月16日土曜日 

#2PC が時々いわゆるハングアップ(要再起動)をする。  1/24に、ディスプレイアダプター (Revolution 3D)  HawkEye Display Utilities のドライバー (Drivers) の 最新版 (HawkEye 95 BETA Performance driver and utilities ver.1.46Pe3 )と、(HawkEye 95 WHQL Certified driver and utilities ver. 1.42)(WHQL)を入手、前者をセットアップして様子を見ていたのだが、未だ直っていなかった。  ドライバーのアップデート情報を見てみると、HawkEye 95 BETA Performance driver and utilities ver.1.47P が出ていたが大した変更でないらしいし、WHQL版は”1.42”から変わっていなかった。  最初から解っている策を講じることにした。  C:\Program Files\PLUS! のディスクトップテーマとかを削除した。  これでどうやら直ったみたいだ。  PCメーカーの情報により、IE4.0xと Revolution 3D、PLUS!の組合わせが原因らしい、と知っていたがドライバーのアップデートで何とかならないか様子を見ていたのである。  使わないことが明確なソフトは削除するに限るのだ。  生きのいいニラを見かけたので、 COOKING NAVI でニラの料理を探して、にらの卵とじ 風野菜炒めを作った。  轟々と中華鍋の尻を焼く噴炎が無いので、小松菜などの水っぽい野菜があると、シャキッ!と仕上がらない。  体が”カッ!”と熱くなる、体の芯も脳随も、循環器のすべての配管が壮烈に屹立しクラクラと炎上する。  にらを生で食べる、漬け物料理とかを探している。  チビちゃん =( ゚ 。. ゚ )= が、ヤマハの背もたれ椅子で (ΘΘ)П 四肢をピンッ!と伸ばし、首を捻って後頭部を擦り付けて眠っている。  時々”ピピッ!”と足を動かす。  『お〜*ぃ!』と呼んで見ると、咄嗟に顔を挙げて、『ンニャ〜*!』と返事をするが、またまた眠ってしまう。  きょうは、新鮮な生鰯を3尾を貰って、満足したのかな?!。  

1998年5月19日火曜日 

5月の風が吹かないので、麦風の爽やかさと抜ける太陽を求めてイタリアものを聴く。  湿った気体に満ちた艦内ではジャズが聴けない、発火点が低く揮発性と圧縮率の高い果てしなく拡散と凝縮を続ける打弦やホーン、リードの格闘する響音や海は不適な季節なのだ。  発散する微熱を麦畑を波打って渡るもので散りじりに霧散させたいと、突如欲したのである。  メンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』を探したがレコードもCDも無い。  カセットテープの棚を探すと見つかった、それぞれの棚の縦サイズをピッタリにして横倒しにならないようにしてあるので真っ直ぐ抜かなければならない。  とあるモノクロの映画の世界が否応なしに浮かんでしまう。  乾いた白い石畳みの道やオリーブの枝が風で大きく揺れている場面である。  3番の『スコットランド』も聴く。  しなやかなくぐもったアンサンブルが吹き抜ける間は気分が飛翔できるが、音が止まるとすべてが消えてしまう、何も後を曳かないところはむしろ天晴れである。  FMから録音したものらしく、雑誌の切り抜きが貼ってあった、四角に切り取られた薄紙は褐色に変色していた。  なんだか稀薄なサウンドなので、オペラ・アリア集を取り出して聴く。  マスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティチカーナ》から『ママも知るとおり』や、ジョルダーノの歌劇《アンドレア・シェニエ》から『亡くなった母を』、ドニゼティの歌劇《ランメルムーアのルチア》から『狂乱の場』、ベルリーニの歌劇《清教徒》から『君の御声優しく』、ヴェルディの歌劇《運命の力》”ハイライト”などをつぎつぎとCDを取っ換え引っ換え取り出して聴く。  アンナ・モッフォのやや暗いときとして男っぽく感じるボイスを確認する。  アリアはいわば別の旋律のアンサンブルを突っ切って自由に語ったり、叫ぶところが好きである。  アルトの声域で語るように詠唱されると、微かに青ざめたような気がしたある日の田口恵美子を、つつい想い出してしまうのだ。  むしろストーリーなどをすっかり忘れて勝手に、向こうの見える鳥が騒ぐ松林をめざして、麦風の中をどんどん何処までも往きたいのである。  チビちゃんは最近は、テレビ台を兼ねた手作りのビデオデッキが2台収まったラックの右か、キッチンの本箱のへこみ”[ ]”に置いたムートンの座布団の上がお気に入りである。  夜はこのムートンの上で寝るが、とても朝早く”ガサ!、ゴソ!”動き始める。  シンクに跳び上がり、 =(・。.・)=専用の”[]”から、薄暗い淡青色の朝霧の荒野へ探索に出かける。  

1998年5月21日木曜日 

やっと晴れた、5月の眩しい紫外線たっぷりの直射を浴びた。  スカッ!と抜ける天空でないが、まだ涼しく感じる風が気分がいい。  きっと今頃は、サラサラと葦が波打ちゆらゆら、ギシギシと犇めき、キラキラと水面が息づいているのだろう。  広いワンドに満ち潮にのっこんで来たイナッコが”ポン!、ポン!”跳ね、手長エビが水かさがいっきに増した堰の縁にびっしりへばりついているに違いない。  赤っぽい茶の土の水田に開いた水門にシマイサキ?!がたくさん遊んでいて、そうっ〜と覗いても人影を察知して『ササッ!』と眼にも止まらぬ閃光の俊敏で地下壕に退散するのだろう。  子供の頃これを懸命に釣ろうと試みて無惨に完敗したことを想い出す。  そのころから、釣りに関しては?!一切、場所にしろ仕掛けにしろ独自に考える基本的な癖が変わっていない。  しかし『今日は潮回りがいいのかえ?!』と背後からの声があったことをふっと想い出す。  それもいつしか言われなくなった。  麦藁帽子をしっかり被って、葦がそよぎ草が生い茂る、潮の匂いが”ギラ!、ギラ!”、”ネバ!、ネバ!”蒸せ返る草いきれの土手を目指して、毎日馳せ参じた。  ”四万十生姜せんべい”と”ブルーベリージャム”、”スモークハム”と”**メロン”、フランスパンで夜食。  チビちゃんは、スモークハムよりもサキイカの方が好きである。  きょうも、フライのマテリアルなどの入ったフィルムケースなどが倒されていた。  棚がちょうどよい狭さなのだろう、 =(・。.・)= がここに潜り込むのが大好きで、いつも整頓を欠かせない。  でないと場所が解らなくなってしまい、フライを巻いたり、小物の補充ができなくなってしまう。  ここが”ねこ”の特異なポイントであることは、懊悩君が激しく疾走して真っ先に潜り込んだことで明らかになったが、普遍的にもなった。  扉が取り付けられないので弱っている。  

1998年5月24日日曜日 

休みなのに朝早く醒めた、ちょっと嬉しい。  陽が射していない、木陰を掠めて吹き抜ける南風は、未だ湿度がさほど高くなく涼しくて気持ちがい。  低気圧が押し寄せてくると、独特の前頭葉から鼻にかけて憂愁が降りてくる。  こんな風が吹く日は、壁にもたれて床に近いちょっと黴 匂い空気を吸って、Miles Davis のBags' Groove かMilesDavis And Horns、Dig の抑制が利いた叙情を聴きたくなる、ゆっくりした時間と心に余裕があるときはBitches Brew に浸るのだ。  鼻白チビが北側の床窓の曇りガラスの向こうにやってくる、ねこクッキーとミルクをあげる。  キリッ!とした口元とまん丸の眼の顔をじっと見る。  果敢な野生に棲んでるお方なので触ることができないのが、いっそう”ぐっと”くる、 (−.”−;)。  たぶん魚をぶら下げて差し出すと、魚でなく手を引っ掻くのだ。  また来るのだよ。  ブルーベリージャム(甘さの少ない)とフランスパン、チチヤスヨーグルト(なんか覚えのある匂いだろうと思っていて、甘酒の匂だと気付く)、骨太チーズ、コーヒーで朝食。  グレイプフルーツ(ルビー)を2つに輪切りし、ギザギザの専用スプーンで”ザクザク”すくって食す。  プチプチの峻烈が起こり、独特のえぐみが引き締める。  1コをあっというまに腹に収めてしまう、面倒になり袋も一緒に食べてみたら柔らかくて美味しく食す。  『グィーン!、∝∽∝∽!』、コーヒーミルの遠慮のない仕事音でチビちゃんが、走り出す。  いっこうに慣れない、もしかしたら遊んでいるのかも。  お昼は昨日入手した”シッタカ”を塩茹でして食す、一番夏を感じる生き物である。  魚は土に近いほどうまいらしいが、これは藻類を食ってるのでないかと思う、背に天草のような海藻を負っていた。  しっかりした深い滋味がある。  こんど、盛りになったら味噌汁にしてみよう。  

1998年5月26日火曜日 

TimecastradioTVにあるjwebradioでインターネットラジオが聴けることを最近発見した、RealAudioではないらしい。  未だよく仕組みが解らないのでいよいよ惹かれる。  今までもっぱら、♪♪BGM にハイパーリンクがある erearthbeat や smooth 、 "Love 94" 、 Kingfm などを聴いていたのだ。  BGMにも用いている。  これらのサウンド自体に心が解放され、ふつふつと希望めいたものが湧き起こり、はためくことはないが何か新しいものとの出会いの楽しみが詰まっている。  次々と滔々と倦むことなく流れる発表は興味を曳き、好奇心をちょっと満たしてくれる。  予想できない発表が楽しい、送るものと受け取るものの根元的歓びがしっかりあり、それが揺らぐことがない。  10日ほど前に、Oracle/POOL OF DREAMS/ RVC 09026-68796-2を入手して、一回聴いたきりっどうってことないので放うっておいた。  先日ふと感じることがあってもう一度聴いてみたら、ちょっと引っかかるものがあった(芽生え息づいていた)。  『……ン、……?!』 なん度か聴くうちに面白くなってきた。  こういう出会いはたいてい長く続く場合が多いので嬉しくなる。  ある種の無秩序が捉えがたい焦燥をもたらすが、河の土手を翔る風と同じように、ふとしたはずみで好ましく感じる瞬間があるものなのだ。  そっけなかったサウンドが、俄に地からズンズン盛り上がりながら、渺々とうねる熱い波動を持ち始め、弦やヴォイスがキラキラ閃光を散らして肢体をくねらし始める。  と同時に失う憂いが頭をもたげたりもするるのである、ずっと聴いていたいと想う。  荒ら荒らしい情念が土の熱、草の葉のいきれとともに喚起力を持って迫ってくるのか?!。  恨みつらみ深夜の嘆息、夜明けの戦慄を含有して寂しい横顔を長い髪で隠すのか?!。  ”善は普遍だが悪は個性だ”という鉄則があり、したがってここで喚起されもうもうとたちこめつつ、空を渡るような遠い風音と微風ではためく微妙な歓びは”悪”と言うことになる。  現世に挑戦しつつける、暗くて病んで忌まわしい偏執にとらわれている新羅万象の夥しい進化や、エントロピーの増大が悪なのかどうかなぞはあえて問わぬが、それを推進した力は例外なく”個性”である、すなわち”普遍”の対極のものであることは、不断の事実が示している。  手垢まみれの慣用語でいう”狂気の文明からの偉大な逃走”をはかったつもりでもそれは、発作的感傷に過ぎないのだが……。  出し抜けに降って湧いたように、冷ややかな夏みかんのぬめぬめした葉陰から飛びだした ような、黒アゲハ蝶の銀粉の乾いた平板な眼光がゆらゆらと空を泳いでいくような、そんな驚きがよぎる。  朦朧としているのに鋭い、あの正体の知れない不安や焦燥に侵食されている、ドキドキする気配を感じる。  それが、世界のDBのOracle と同じ名前なので忘れることはない。  

1998年5月27日水曜日 

”Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 for Windows 95 & Windows NT 4.0 リリース! ”をセットアップした。  Internet Explorer4.01Service Packfor Win95/NT4.0無償ダウンロード開始! 手順1 2 で獲得した”ie4setup.exe”を実行するとダウンロードの準備が開始される、先ず”言語”地域の”日本”を選択する。  インストールファイルの保存先フォルダーをデフォルトに決める、次にダウンロード先を選択するが、日本国内のいずれかを選択すると、きっと『インストールに必要な……が得られませんでした。  ネットワークがビジー状態である可能性があります。  ……』と返ってくる。  地域を”North America”に、ダウンロードサイトを”ConXion Corp. California”に選択するときっとうまく行くだろう。  のように約30分(ISDN)ほどかかって終わる。  回線を切ってセットアップを行う。  ”C:\Internet Explorer 4.01 SP1 Setup”に”*.cab”とかの合計14.2MB、21コのインストール用ファイルが格納されている(ダウンロード時にインストールを選択しても同じ)のを見ることができる、これはセットアップが完了後に削除してしまってもよい(自動削除されない。 )が、持ってると再インストールに役立つ。  ヘルプのバージョン情報を開き、Virsion4.72.31108に更新されていることを確認する。  [IE4][OE4]Internet Explorer 4.01 SP1 での修正点および変更点 と [IE4]Internet Explorer 4.01 SP1 IE4.TXT の内容 を初めに読んでおきたい。  この”Service Pack 1”の影響でひとつ気が付いたことがある、”=(・。.・)= ♪〜* こんにちわ!”からはじまるプルダウンメニュー(Java Applets)にスライダーが付いて表示されるようになった、したがって今まで掛け軸が全開していたのが半開きになってもた。  (−.”−;)  よくも悪くもこいつは、ブラウザーによって表示がコロコロ変わるやつなので、チェックに役立つ。  予想したとうりまたもや Vdo Vdo demo が動かなくなった、Shockwave  もまた心配になったので インターネットマガジン の付録のCD-ROMからこれらを再インストールする、すっかりよくなった。  共通の *.DLL が書き変わったためだ(セットアップ中に新しいのを保存した方がいいと忠告?!される)。  ActiveXがそれに酷似しているため、JAVAへの影響も心配だ、しっかり確かめよう。  まぁ、今回は予想を裏切られなかったということで、睡眠時間を略奪されない心得が獲得できた一点を歓びとしようと想う。  

1998年5月30日土曜日

チビちゃん、 =(・。.・)=のくぐもった発表で、激しくWarpしていた宇宙基地にある、作戦地から呼び戻される。  どうやら未だ朝と呼べる陽が登り切らない、鳥たちがのびのびと発表を交わしあっている、すっかり明るい静謐と発表が激しく競り合う時刻らしい。  激しく理性をすててロボットなったつもりで、水平飛行から可搬式発射台に跳び乗る。  昨夕は雨模様だったので、何時もサンジェルマンで獲得するパンがない。  チチヤスヨーグルトと常備のナビスコクラッカー”プレミアム”、この粉っぽさが激しく惹き付けてやまないのだ 、特濃牛乳、グレイプフルーツ、雪印”骨太チーズ”、コーヒーの朝食を始める。  酸味と仄かな甘みがなめらかな舌触りで瞬時に崩壊するこのヨーグルトは、子供の頃飲んだ自家用の甘酒の匂いがする瞬間があって楽しみなのだ。  グレイプフルーツがブドウのように房となって枝にぶら下がってる光景を想像する、たくさんの実で相当の重量になるが、それでも木はごく普通に佇んでいるのだろうなぁ〜、という結論になる。  ツルツルした灰褐色樹皮の夏みかんの木を巨大にしたものしか浮かばない。  チト河内/  CHITOTIHC/ KURA-KURAを聴く。  混沌とした原野の地を這いまわり、たゆたい、むずかり、そそり立ちながらうねる新天地に引き込まれる。  無機的だと想っていた油断してた響音が、スペース恐竜のようにのたうっているので、たいそう驚きつつ心はためくのである。  お茶を炒れて、”黒糖蒸しパン”を食す。  今頃の季節にきっと田の神様にお供えするために、多忙の寸隙を盗んで、多段式の蒸籠で作ったのを食べた味を想い出してしまう、粘りと自己主張がもっとあったような気がしてならない。  人間の欲や感覚(味覚)は変わると言うか相対的なものだろうし、常に生まれ続けるのだろう。   =(・。.・)= がレースのカーテンや網戸によじ登って羽虫を追いかけている。  嬉々としてロッククライミングを披露していたが、姿がない。  玄関と一体の閉ざされた空間を作る、階段下の斜のコンクリート天井に迫った木箱の上で、丸くなり足を投げ出して思索に耽ってるようであった。  第4のお気に入りの場所らしい。  谷口博之著/ 日本料理のコツ・関西風おかず/ 新潮文庫を探していて、田村隆一/ ぼくの草競馬/ 集英社文庫と、新潮文庫解説目録を見つけて持ってきて机の上で拡げる。  ”文庫解説目録”は、ことごとく賞賛で覆われているのだが、60文字で内容と寸評を普遍的かつ本質を鋭い切り口で言い切っている。  もちろん作者は複数かもしれないが、プロの仕事であるな……!と、毎度感心しながら拾い読みする。  HPの紹介文、……、とかにもたぶんに通じるもんがあるなと想った。  外出から還ったら いつもの=(・。.・)=のお迎えがない、さては…?!と思って例の特異点に眼をやったらどうやって潜り込んだか、狭い空間”[ ]”から『……ャ〜*、!』と声があり、顔を覗かせた。  フライのマテリアルなどの大切なものが入ったフィルムケースがたくさん転がっていた。   (−.”−;)  シッタカを塩茹でにする。  今頃は果物が夏物に変わる谷間で八百屋にむっとする旬の昂揚がない。  

1998年6月2日火曜日 

=(・。.・)= がキッチンの高窓の専用の”[ ]”から帰ってくる気配がする。  背中が少し濡れているコロコロした腹の白い生き物がシンクに乗かって口を開く、『……ャ』。  首根っこを掴んでぶら下げて、何時もその上で眠る斜のコンクリートの天井の下の木箱に乗かってる四角のタオルで足と手を拭く。  『……ン、ニャァ〜*……ァ』、足にまとわりつく。  冷蔵庫を開けると、激しく尻尾をパタパタ振りつつ、大きな声で何やら叫く。  すっかりきれいになっているお皿に濃厚ミルクを入れる、人物も紙ケースから直にゴクゴクやる。  濃厚ミルクを飲みつけると普通のものが物足りなくなる。  カーペットにゴロリンしてるのでマサージをしてやると、『 *〜〜*〜〜*〜、∝∽∝∽』喉と体からエンジン音というか激しい波動を発する。  音もなく背後から忍び寄り、人物がボタンがたくさんある板のあちこちを押さえているところにやってくる。  『……!、=( ゚ 。. ゚ )=』音もなく机に着艦し、腕に顎から首にかけてうまく乗っけて気持良さそうに眼を閉じる。  丸くなって歓びの波動を送ってくる、愕くほど腕に重圧がかかる。  またもや棚から取り出し立てかけたままにまなっている、オペラ・アリア集を聴く。  マスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティチカーナ》から『ママも知るとおり』や、ジョルダーノの歌劇《アンドレア・シェニエ》から『亡くなった母を』、ドニゼティの歌劇《ランメルムーアのルチア》から『狂乱の場』、ベルリーニの歌劇《清教徒》から『君の御声優しく』、ヴェルディの歌劇《運命の力》”ハイライト”などをつぎつぎとCDを取っ換え引っ換え取り出して聴く。  風に吹かれて、野外宮殿で浪々と天空に拡散しつつ推進するベルカントは気分がいい。  オペラはイタリアものが一番だという気がする時である。  できればストーリーや情景が解らないものの方が、楽しめる。  

1998年6月7日日曜日 

朝早く キッチンの方から聞こえる声で目が覚める。  『…ミ…ャ〜ッ!、……!』 =(・。.・)= が、引き戸の.向こうで座って上を仰いでいる。  冷蔵庫を開けて”明治 特濃4.3”をついでにゴクゴク飲み、 =(・。.・)=のお皿に注ぐ。  棒のような全く撓らない尻尾を”パタパタ”で振りながら元気に飲む。  蔦が垂れる窓の外に”鼻白チビちゃん”がやって来たので、ネコクッキー”お魚いろいろ”とミルクをそれぞれの皿に入れる。  眼に深淵と静謐な鋭い光がある、背の黒い毛が輝いている。  口ひげに精悍と鎮静がはち切れている。  焼き海苔の缶からコーヒー豆(ブルーマウンテンブレンド)を出しミルで粉砕する、 いつものように、=(・。.・)= が愕いて?!、玄関に置いたお気に入りの木箱の上に置いた敷布の方に駆け出す。  サンジェルマンのフランスパンを包丁で切り、発酵バターと”甘さの少ない”ブルーベリージャムをスプーンで乗っけてかぶりつく。  粘りのあるパンを楽しむ、スライスハムをひと切れ食す。  チチヤスヨーグルトを2コ、台湾バナナを一本食す。  今日のヨーグルトはちょっと気のせいか何時ものと味が違う。  なめらかさと酸味が少ない。  遅い昼もパンとハム、ヨーグルト。  寒い雲がたれこめた天気で外出する気がしない。  アフロポップスをねこの棚から取り出す。  BHUNDU BOYS/ TRUE JIT/ CCD 9812/(アフロポップ)と、BHUNDU BOYS/ PAMBRI!/ 2292-4279-2(アフロポップ)、THE OUSMANE KOUYATE BAND/ DOMBA/ TCD 1030/(アフロポップ)などを聴きながら、うとうとして2時間ばかり午睡をむさぼる。  緑の光が覆う窓を抜ける初夏の静謐な空間で、前のめりの渇いた5/ 6拍のうねりを聴く、カラカラ弾ける弦や鼓から溢れる色彩はいわゆる西洋音階や律・和・が見あたらない。  それらが否応なく持つっているだんだん重苦しい肩に食い込む重圧や沈殿がなく、ざわざわと新しい脳の活躍があり気分がいい。   面白い夢を見た、現世に帰還するしばしの間寂寥が過ぎ去る。  夕刻メバルの煮付けをと思って外出すると雨がすっかり上がっていた。  メバルは無かった、コチの刺身用の切り身と、キュウリ、小松菜、大ぶりのナス、黒酢、メロンを持って還る。  焼きなす、小松菜のお浸し、コチとキュウリの酢味噌和えを作る。  御飯が炊きあがったところで作り始める。  焼きなすは皮を剥くのでなく、熱いやつを開いてフォークでへたの方から中身を削ぎ取るようにするとうまくいった。  小松菜もシャキッと満足のいく出来上がりであった、花鰹を乗せる。  コチとキュウリの酢味噌和えは、射すような酸味が無くはちいっぱいをあっと言う間に平らげた。  青いメロンは食べ過ぎるときっとお腹がちょっと痛くなる(単なる負担?!)ので、半分ずつ食す。  メロンの類はいわゆる黄色い”まくわうり”がいちばんうまいと思う。  list 2 ”コンピュータ・インターネット”から枝を出し ”Win/Mac関連ソフトのダウンロード” を作った。  背筋を伸ばさずに白い板のボタンをあちこち押さえていると、『ミャー……ァ!』、=(・。.・)= がやって来てフワリ!と着艦し、真剣な顔でウォーキング(寝そべって両手で衣服を押して引っ掻く)をやったり、嬉々としてヤスリの ようなザラザラの舌で顎を舐めたり〔面の皮が薄くなるぅ〜*、  (^.^ ;)〕顎に牙を当てる、腕に両手を乗っけて眠る。  凄く重いのでそうっと腕を外すと眠そうな顔で起きあがる。  

1998年6月11日木曜日 

LALO SCHIFRIN/ JAZZ MEET THE SYMPHONY/ AMCE-1128 とLALO SCHIFRIN/More Jazz Meets The Symphonyは、いわば二番煎じである。  LALO SCHIFRINは『危険がいっぱい』や、『女狐』、『ゲバラ』などの映画音楽を作ってるそうだが、『危険がいっぱい』の音楽が想い出せない。  なんか妙ちきりんなしかし気の利いた音楽だな?!……、という印象がぼんやりあるだけである。  まだまだ気になる音楽はある、『魚が出てきた日』とか『シャイニング』のエンディングの音楽である。  ずいぶん長い間気になっている。  『……ドドドッ!』ガラス窓が不意に恐ろしい音で大きく揺れる、 =(・。.・)=である。  焼きナスでドイツワインを飲む。 ”MADONNA  SPATLESE ”はデザートに最適である、晩餐は大きな円をゆっくりと閉じるのです。  AccessやWord、Execel、Lotus123、……のパスワードを忘れちまった失意の若者をシャキッ!とさせるサイトを、…とあるところから知った。  さっそく、その Password recovery by CRAK Software for Word, WordPerfect, Excel, Lotus, Quattro Pro, etc. に行ってみたら麦藁帽子の悪そうな裸のおっさんがにっこり笑っていた。  『……忘れちゃいかんよっ!。』とゆわれているみたいな、励まされているようなうれしい気分であった。  SALIF KEITA 1/ SOSIE/ AFPCD-5237(アフロポップ) を聴く。  ”静謐な優しさ、たゆたう広がり、寂寥感と希望の矛盾的自己同一の”そよぎ”に”腰砕け”に楽しくてわかんなくなるだぁ♪…。” 

1998年6月12日金曜日 

PAPA WEMBA/ MOROKAI/ REALWORLD CDR E71を聴く。  相変わらずのルンバである、じっくり聞き込む。  PAPA WEMBA/ Emotion/ MECP-25014 以来の久々のリリースで大いに愉しみであったがまあまあである。  Charlie Haden、HANK JONES/ Steal Away 、SPIRITUAL、HYMNS AND FOLK SONGS/ VERVE 314 527 249-2 星月夜は、心乱れる。  スルリと抜けだし、白熱光の部屋を後にする。  風に吹かれて、黒い海へ続く白い道を行く。  くっきりした黒い影を踏んで、明るい松林の中をどんどん行く。  黒い影が追いかけてくる。  微かな潮の吐息を頼りに、月の驟雨を浴びてどんどん行く。  曲がったのや傾いだのや俯いたのが、『ハッ…!』として顔を上げる。  ほの白く長く浮かぶ防波堤に体を横たえて、落ちてくる星を浴びる。  地底から上がってくる波砕の声が時を教える。  『ザザー、……』 タプタプと入り江で遊んだ、暖かくて甘い汐が還っていく。  椋鳥が休む杜に白い月がもたれかかる頃、安心してやっと目を閉じる。  STEPHEN MCCRAVEN/ SONG OF THE FOREST BOOGARABOO/ WM WMM-9505/JAZZ “ビ、ビーン……!”。  不安な一途な気持ちを隠し背筋を伸ばし、誰かが吹き鳴らす草笛の嘆きが夜露が被うしじまを引き裂き、大気の侵略の意志を帯びて彼方に疾走する。  はかり知れないほどの深い深藍の海溝の海底深く、フンボルト海流の螺旋の竜巻にからだをもまれて落ちていく。  これでなにかが断ち切れるならもうどうでもいいっ……!。   大ぶりのぷっくりしたしじみを見かけたので赤だしを作る。  薄切りにしたキュウリに黒酢をくわえて”キュウリもみ”を作り、〆コハダを散らす。  遅い夕食。  

1998年6月13日土曜日

”ねこ”の棚からレコードを想いつくまま取り出す。   そのときの心持ちや目指す気分転換、最近聴いた音楽が大いに関与する。  気分が乗らないと、あっさり変更するのがいい。  音楽に引っ張られるのはよくない、と想うのさ。  肩の盛り上がった青いリンゴを食す 。  熟すと黄色みを帯びてくるこれは、最近よく見かける。  香りがとても強い、なにかの交配種だろうか?。  フランスパンを斜に切り、発酵バターを乗っけて口に運ぶ。  果汁がパンを崩壊させ浸出するものがあり 、思わす放心させられる。   =(・。.・)= が散歩から帰ってくる、『……ャ〜*〜ァ、!!』と小さく叫んで手を思いっきり前に出し、弓のように背を伸ばしつつカーペットで爪を研ぐ。   気分は首尾よく整いましたか!?。

1998年6月20日土曜日 

外から還ると、ちょうど相方と同時であった、どっかで遊んでいた =(・。.・)= が声を上げながら近寄ってくる。  コロコロした茶と黒の丸顔の生き物が、地上近くをトコトコ近寄ってくる。  『ワァァ〜*ァ、ワァ……!』掠れた親密な静謐がたちこめている。  玄関から真っ直ぐに入ることがないので、嬉々とした顔で地面に背を擦り付けゴロゴロをするのを、しばらく待つ。  下げた尻尾を激しく振りながら”ミャッ!”と叫んで走り込む。  玄関の麻のマットで大きく伸びをして”カリ!、カリ!”爪を起てて研ぐ。  山下洋輔のジャズをずいぶん聴いた。  大いなる期待とか感心をもって立ち向かっていたわけであるが、それらを振り返ってみると決して感動したことがないし満足したこともない ことに、『ハッ!、…*』とする。  期待のみがそうさせていたのだと気づく。  冷ややかな汗を感じつつ、決して屹立しない不完全燃焼の煮え切らない狂乱を聴いた。  跳躍も発散もできないジットリ湿りきった 、深淵がない失速した響音であった。  CECIL TAYLOR / Jazz Advance ♪ で、崇高な明晰・心底を鼓舞するエモーション・全く無駄のない浄潔、全体を倦むことなく覆う鷹揚な寛容を確かめる。  PAUL BLEY/ ALONE AGAIN/ DIW-319/ JAZZ  ♪ ♪ 碧の静寂のたなびく伽藍の下で、青白い鬼火が棲むひんやりした花崗岩のテーブルに背を押しあて、腕を頭上に置き、…を見る 。  Webで Ramblin' とか、 Reality Check 、Solo Piano をちょっと試聴する。  メロンを切る度に、『……はまだ盲腸あるんだぁ〜*。』と言われたことをきっと想い出す、その時の状況を想い出そうとしながら種を洗い流す。  ヤマベをドライフライで釣ることを思いつく、ヤマメ以上の俊敏なセット(合わせ)と、ミッジフライ(#22)が必要だろう。  川面に横殴りの西陽が映える頃、ロッドを持って専用の小さなフライボックスをポケットに忍ばせて近くの河に出撃してみようと思う。  ジャンプして捕食してるちいさな波紋が発見できればうれしいのだが。  昆布を数時間水に浸したあと引き上げ、煮立てて花鰹で出汁を取り、皮を剥いた2つ切りのナスで赤だしを作る。  これは明日になるとよく冷えて、出汁が冴えて美味しいのだ。  カマスの一夜干しを焙り、黒酢のジャコを入れたキュウリもみ、冷やしトマト、焼きなすで遅い夕食。  ホイップした生クリームをたっぷり入れたコーヒーがうまい。 

1998年6月21日日曜日 

PAPA WEMBA/ Molokai * 1/ CDRW71  を聴く。  中西部アフリカの音楽であるため、やはり空気が乾燥していた方が、サウンドの伝搬も活き活きして気分がいい。  続いて SALIF KEITA 1/ "FOLON" THE PAST/ CIDM 1187/(アフロポップ) ”空気のようにありがたくて、水のように大切なのに存在を忘れる、ウー……茶 のように哀しく沈殿し澄明になる。  ”を取り出す。  大地がしなやかに伸びやかに跳躍しつつ弾けて静謐な優しさを限りなく繰り出す、計り知れない堂々たる力にただひれ伏すばかりである 。  ふぅっ!と親密な優雅が通り過ぎることがあり、眼がいきいきと澄んでくる、恣意が湧き起こる気がして気分がぐっと開かれる。  やや狙いすぎ感がある ISMAELLO LO 1/ Ismael Lo  と  ISMAELLO LO/ Iso  を聴く、初めて聴いた時の新鮮さが失せてサウンドが滑ってしまう。  見事な個であることには間違いないので、素直に楽しめない自分を呪う。  聴く度にだんだん色褪せていく典型だと思う。  ”J-WAVEで ON AIRされた曲目をお調べいたします。”で、『これはっ!』と思った曲があったので訪ねて確認をする。  ”1998年06月22日 01時30分 の前後10分間に放送された楽曲を3曲表示します。”にそれは見つけることができた。  ”1998-06-22  01:46:11 TIME AFTER TIME MILES DAVIS TRIBUTE BAND LIVEテープ使用”ということであった。  MILES DAVIS/ YOU'RE UNDER ARREST/ CK-40023  に収録されている曲(ヒップホップ)と思われる。  CDの形でリリースされるらしいので、愉しみにしよう。  マイルスのサウンドは、カッチリした揺るぎない濃密な構成の緊張から浮上する 、寡黙で澄明な抒情的旋律に魅力がある。  サポーターとの対比法?!に苦慮しつつ、饒舌になってしまい軸を失なっている失敗作は、The Complete Concert 1964 (My Funny Valentine and Four & More) が顕著な見本である。  ライブ盤の名盤と言われるものだが。    現場に居合わせた人物は飛翔できるはずの世界が、ずいぶん酸素の稀薄な狭いものであることを、改めて教えられすっかり落胆し。  そこにいなかった人物は対岸の祭り騒ぎに埋没できない疎外感と 、長潮のようにだれてしまったサウンドにすっかり滅入ってしまう。  どちらも厳しくも熱くにも冷ややかにさえなれない、それがほとんどの”ライブ盤”である。  だから、別に臨場感など皆無であっても、ただ圧倒的であるとしか いうことができない、深くこころに止まる作品がある MILES DAVIS /Amandla とかAura ♪、Decoy、Siesta Original Soundtrack、Tutu などの最後期の諸作をじっくり聴きたい気になってしまった。  

1998年6月22日月曜日

Weekly News &Updateで マザーボード(P2L97)のBIOSの最新版(β)が出たことを知り覗いてみる。  P2L97 M/B BIOS beta Ver.1002-12 である、同じもの(lx1002c.zip)が”FTP ディレクトリ /pub / ftp.asus.com”にもある。  しかし Asus USA Home Page には lx2i1001.zip P2L97 BIOS ver.1001 4/20/98 までしかない。  とあるメーカーの技術者に、製品にバンドルされてるのが”1002”だと教えられたのが一ヶ月以上も前なので何時リリースされてるか待ってるのだ。  いわゆるIE4.01 SP1などと開発時期が同じか追い越していたドライバーはたいてい大急ぎで”IE4.01 SP1”のパッチをカバーし続けなければならない泥沼に棲んでいるらしい。  空調を”ドライ”にすると相対湿度が90%から60%に下がった。  音もサラ!サラ!、カラ!カラ!と吹き渡りピチッ!と明快な緻密でそそり立つ。  ヤマベ(オイカワ 1 )のフライフィシングについてWebを探索した。  ドライフライでしかも表層で魚も小さいのでセットが強いと後ろの方にすっ飛んでしまい、草むらに着地させてしまう心配はそのとうりらしい。  つい先日、友人のY君が多摩川の本流(青梅)で25cmのヤマメをつり上げたらしい、なんとティペットが1.0号と豪快なのでうれしい。  『 あまりきれいな写真では有りませんが、フライロッドを持って三日目の「初心者の自慢したがり』と思って見て下さい。  フライは自分で巻いた自称“茶色の米つきバッタ”16番。  ティペットは使用せず3号:1.2m、1号1.2mとし、そこにフライを結んでいます。  (良くそんないいかげんなので釣れたな!と思われると思いますが)』 とのコメント付きの写真を送って貰って、”……やっと釣れた”と思ったのだ。  実は、Y君がフライに興味があると言ってたのは5年前だった。  

1998年6月28日日曜日 

朝起き出しすぐ冷蔵庫に向かい、”濃厚 4.3牛乳”をゴク!ゴク!飲む、もう薄い牛乳は飲めない。  果てがないから欲なのか?!。  =(・。.・)= は、どんどん美味しい食物を求めて、声を上げる。  表で掴もうとするが、部屋の中とは違って、何やら叫びながら悠々とした自信を漲らせ、スルリとゆっくりと遠ざかる。  昨日買ったコーヒー豆を曳き、山吹色のマグカップに褐色の岩砂糖を投げ入れてから 、カリタを乗っけてポットに持っていく、いつもの炒れ方。  ドロリッ!とした生クリームを注ぐ。  先日、ボールで”∪”の針金がたくさんあるモンで懸命にかき混ぜホイップしたら、真っ白の個体が開花した。  しかし、狂気したのも少しの猶予であって、脂が分離して個体に近づいたものが浮かんだので、滅入ってしまった。  よくわからん、 (−.”−;)。  イースト菌を使わない、麹菌?!で発酵させたパンをトーストしないで食す、しかりとしっとりとサクサクした深みがあってうまい!。  涼しい乾いた空気を感じつつ部屋にこもってマイルスを聴く。  相対湿度が何時のまにやら50%になっている、乾燥しすぎると風邪を引き易くなると解っていても、止められない。  ねこの棚からマイルスを引き抜く、いわゆるロックやポリリズムを多用する前のものばかりを引っぱり出し、立てかけておいて、片っ端から流す。  MILES DAVIS/ The Man With The Horn  だけは、再復帰した時のものである。  MILES DAVIS/ We Want Miles 確か風の強い夕刻、新宿西口の高層ビルの谷間でのライブが収録されている。  待ちあぐんだ、大いなる期待の作品であり、新しい発見に集中した。  耳に残る親しみのある旋律が大きく羽ばたき、ゆったりと反芻する。  気持を捉えて放さない粘着力がある、サラリとしたヒップホップである。  MILES DAVIS 1/ Bags' Groove、〃/ Miles In The SkyMILES DAVIS/ Miles Smiles、〃/ Nefertiti、MILES DAVIS/ Sorcerer これらは、時々取り出して聴いていたのだが、よく抑制された、よく言われる”ための利いた”しっかりしたシステムの凝縮を感じるため、うっかり埋没して立ち向かうと、時として息苦しく感じることがある。  Thelonious Monk  ♪(セロニアス・モンク)は友人と話しながら聞き流したりも、差しで対峙したりもできる愉しみ方があるが、マイルスのそれは何時しか彼方から押し寄せる妖気に絡みつかれて、きっと身動きできなくなっているのだ。  あまりにもシステムが精緻で揺るぎないため、シンプルに思える佳境の瞬間があるのだ。  逆間接を捕まれ身悶えするような、羽ばたく昂揚がきっとある。  本人が意図したわけではもちろんないが、研ぎ澄まされた冷ややかな静謐でさえあるサウンドから、正確にエモーションが照射され、蹂躙される。  窓辺に流れ込む緑の光を感じつつ、床を流れる風の中に寝そべって聴くとき、やや暗い空間がそうさせるのだ。  止めどなく繰り出されるリリックで澄明な旋律に、ただただ感心する。  気がつくと、うたた寝をしていた。  半覚醒の脳で ”ANNETTE PEACOCK/ X-DREAMS/ SEECD-451  体中の力を抜いて背筋をピンと伸ばし、片側の肩を少し前に出し直立し真っ直ぐ視線を投げる。  無彩色の黒っぽい肩のなだらかでない“ジャケット”であったりすると、不貞の後の開き直りの ような気迫が出てしまうので、ついじっと見上げてしまう。  絞り出すように、“コロコロ”よく通る黄色いボイスを発する。  英語の教師の“ハッ!”とするような艶めかしいアルトを発見した時の“そよぎ”がそっくり甦る。” を聴きながらまた、第七銀河の彼方へワープする。  トマト、〆鯖、焼きなすで遅い夕食。  120分のテープをセットして”UA”の”カピバラ・レストラン”を録音しながら聴く。  閨秀の声が弾ける、その太いアルトの背後に潜む屈託のない世界に、決して倦むことがない。   ついつい、ちょっぴりぐずったように感じてしまう、少し鼻が詰まった野生的な魅力ボイス。  一時間がとても短く感じられる。  満たされた、しみじみ幸せな得難い至福の時間。

1998年7月4日土曜日 

遅く起きた。 パンと、”チチヤスヨーグルト”、”濃厚 4.3牛乳”、トマトで遅い朝食。  LANで繋がっている#1PCの Communicator 4.0x の期限が切れたので、雑誌の付録から Netscape Comm.... v4.05ja セットアップする。  前のプログラムを”アプリケーションの追加と削除”で削除するが、まだホルダーと一部のファイルが残ってるのでコマンド(メニュー)できれいに削除する。  セットアップの後半でやはりエラーメッセージが出ると思ったらやはりお出ましなられたので、前回と同じく”×”で閉じて完了させる。  例によってネットスケープ4.0x〜のJava Appletが遅い悩みの改善法がSo-NetパソコンスクランブルWinで紹介されていたので、これも同じく実行する。  ”NC4の不満でよくいわれる「JAVAの起動が遅い」ですが、/Netscape/Communicator/Program/Java/Bin/jit3240.dllを、削除もしくはリネームすることで、かなり高速化できます。 ”とある。  連日の冷房の連続運転のせいで、湿度が47%に下がった。  緑の光の射す空間で、フリージャズをたくさん聴いて過ごす。  乾燥は風邪を引き易くするので警戒するが 、特に何も対策はしない。  何年も前に好みの編集でテープに納めたものが、実に面白い。  すっかりその曲の順番を、忘れているからである。  思いがけない曲が出現する、その頃のことが次々に 想い出され、更に新たな想いをつらつら辿るのが楽しい。  ♪と嫌なことは結びつかない、そんな時♪を遠ざけておるから。  なんというか衝突に似た清々する、とろりとした佳境が出現することがある。  JOHN SURMAN/ UPON REFLECTIONS/ ECM 1148、〃/ ADVENTURE PLAYGROUND/ ECM 511-981-2、 CLIFFORD THORNTON/ THE GARDENS OF HARLEM/ PA-7135/ LP、 ARCHIE SHEPP 1/ THERE'S A TRUMPET IN MY SOUL/ 32JDF-166/ JAZZ、 〃/ On This Night / GRDD-125、 SONNY SHARROCK BAND/Highlife/ EMY119-2/ JAZZ、GIL EVANS/ LIVE AT THE ROYAL FESTIVAL HALL LONDON 1978/ PL25209/ LP、BEAVER HARRIS THE 360 DEGREE MUSIC EXPERIENCE/ FROM RAG TIME TO NO TIME/ LP2001/ LP、 CHARLES BOBO SHAW/ CONCERE NTASIAH/ UJ101/ LP、 Lester Bowie/ ROPE-A-DOPE/ MR5081/ LP  など。  JOHN SURMANのバリトンサックスが深く耳の奥に残る。  無彩色の高潔な力を秘めた、端正・無機質に感じるリード。 ECMの冷ややかな硬質のサウンドカラーのせいが少しある。 ジャケットも無彩色、デザインも北方のどんよりした雲の垂れ込める荒野や海岸。  うとうとしながら、幸せな甘美な気遠い冷ややかな晦瞑の中へ 、錘のようにゆっくりと沈んでいく。  =(・。.・)= に呼ばれることなく冥界から帰還し、陽が落ちて紫がたなびく頃、箱から出て風を吸いに行く。  未だ青みがかった天空を 、気まぐれな大気が駆け抜ける。  思いっきりのけ反って、風の生まれるところを見上げると、激しく上昇しながら激情が成就しなかった白い積乱雲が斜光を浴び、荘厳な壮烈を満たして闇の中で輝く。  沈黙の校庭の端にそびえる黒い木が 、道に覆い被さり枝を伸ばし涼風で騒いでいる。  発酵し切った人混みに紛れ込み、野菜と魚を獲得して、急かされて遠ざかる。  辛うじて天空は滴を垂れなかったが、疾風が流れてひんやりしたものが襲ってくる、と同時に火照った額に憂愁が吹き抜ける。  焼きなすとメバルのお造り、キュウリもみ、トマトで夕食。  ブルーベリーをたくさん食す。   静かな夜更け、白い月を見ながら少し散歩をしてから、宇宙艇に身を横たえる。  のように、100万光年の彼方の、第7銀河の拠点で作戦に就く。

1998年7月8日水曜日 

如雨露を差し上げ降雨をやる、深山萩が元気に梢を揺らす。  この梢は決して下を向かないので、全ての枝はゆったりとした弧を描く。  豆科?!特有の紫の花芯には、涼しい気体が流れ始め、静謐な闇を白い冷たい月光がゆっくり開く。   =(・。.・)= が物陰に駆け込んだりしながら牽制しつつ近づき、『ミャーァ!、ミャーァ!』大きな口を開け牙を剥きだして叫ぶ。  どうやら昼間は近くの駐車場とか、キイチゴなどの木立のひんやりした日陰の土に寝そべって過ごしているらしい。  外で遊んでいる場合は、何かの気まぐれでゴロゴロを見せてくれる時など以外は、めったに触れない。  手が届く距離まで接近するとスルリと遠ざかる。  櫛状になった電極間に高電圧が架かっていて、試しに腕の血管のあたりにチョン!と触れると『チク!、チク!』とする。  ちょうど蚤が挟まった瞬間に小さな火花が散って一部が燃える。  イスラエル製と刻印がある。  単3乾電池を2本を入れ。  掌ですっぽり掴むと、親指がちょうどスライドスイッチに当たる。  動作中は『ピー!』といった単音が出てるが、虫などがかかるとこの音が止まるので付属のブラシでサッと払う。   =(・。.・)=をひっくり返して『ピー!、……!』やって、苦悩を取り除いてやる、始めると面白い。  脇の下などを梳いてやると、時々『ミャッ!』と口を開けて小さく叫ぶ。  最近は生魚をあげていない、野菜などは草とか、畑に行って夏野菜を噛んでいるのだろうか?!。  今日も、JOHN SURMAN や BEAVER HARRIS/ THE 360 DEGREE MUSIC EXPERIENCE、Oliver Lake、MUHAL RICHARD ABRAMS、Julius Hemphill、Lester Bowie、 CLIFFORD THORNTON などのフリー系のジャズをカセットテープに編集したものを 、5個ほど取り出して適当に演奏。  これらは気持ちよくザクザクと体を駆け抜け、体液や神経、筋肉をそよがせてくれる。  愉悦の色彩といっても無彩色に近いものだが、その中にはエモーションも躍動もなく、ひたすら冷め切った音システムが流れるようである。  その音列が喚起させるものは堅固柔軟である。  しっかりと捕まえられてしまうような実感が、実にすばらしいのだ。  決して酔えないが、いつでも酸に侵されたザラザラした神経を、なだめて朝露のように蘇させてくれる。  全く遊びがなく、とてつもなく密度の高い揺るぎない絵巻が繰り広げられる。  気持のよい、新しい緊張・戦慄に満ち、精神を刷新・飛翔させてくれる。  暫く、普通?!のJazzを全く受け付けなくなってしまう。  一度渓に入りひんやりした緑の空気を吸っていると、先ほどまでいた箱が密集した空間が、とんでもなく汚れてしまっていることを思い知らされ、戻りたくなくなる気分に襲われることがあるが、全くそれと通じるものがある。  JOHN SURMAN は、バリトンサックスとセンセサイザーだけで、極シンプルなメロディーを作りだし、その短い節だけでもノックアウトさせる力がある。  それが大した展開もなく繰り返されるだけで、得難い感興を呼び起こす。  何時もそこのところが不思議で、またまた引っぱり出してしまうのだ。

1998年7月9日木曜日 

AltaVistaの”電子メールサービスが無料で利用できる ”AltaVista Email”と、gooの”FreeMailサービス”いわゆる”無料Emailサービス”  を使い始めた。  いずれもメールサーバーが不要でありブラウザーさえあればどこでも送受信ができる、今までメールサーバー用に行っていたような設定が全く不要で拍子抜けするほど簡単である。  メールサーバーがもてない環境、例えばプロバイダーにアカウントが無いとか、インターネットカフェから友達に発表を行いたい衝動に駆られてしまった時とかに、”E-Mail”を出したい時に重宝する。  アカウントの獲得は、例えば AltaVista Email では Sign-up: Step One ではじまる画面で 次に記した[  ]の中を次々に入力することで完了する。  a. Choose the first half of your new email address [ oka1 ]@ (アカウントを登録する、同じ物が既得の場合は数字などを付加してユニークにする。)、 b. Choose the rest of your email address  Free Choices  [ unforgettable.com ] (ドメイン名はいくつか用意されており自由に選択できる。)、  FORWARD YOUR EMAIL  Enter email address below:  [ xxxxxx@xxxxxx.ne.jp ] (転送したいメールアドレスがあればレセプションを指定する。)、あとは、名前とか住所、職業などを適当に入力する。  と、もう使えてしまうのである。  洗練されたフレキシブルな開放感に満ちた魅力的な画面には歓びが潜んでいる。

1998年7月12日日曜日 

あるプロバイダーを止めた。  暫く経ってからインターネットを始めた頃のことを、いろいろ想い出していた。  発声法だけがいやでも日本人でないことを教えてくれる。  卓抜の機転と理知が押し寄せるサポーターとのやりとりを、懸命に想い出そうとした。  電話線の向こうから他国の難解な語彙の羅列に苦悩しながらも、状況把握と助言が完璧でさらに要領を得すぎていて、教えるものと教えられるものの立場が否応なく痛感した 。  いかにも無駄のない鮮やかなプロの仕事ぶりに触れた歓びと、問題解決の安堵が一気に襲ってきて、電話を切った後で暫く『ぼうーっ!。 ……(゜。゜)』となっていたことが甦った。  熱くなれずにほとんどアクセスしなかったので、当時その海の向こうから発信していたのかもしれない優しさがあるものから遠ざかることにした。  ロボットが発してるように感じた 、言語の背後に感じた恐ろしいほどの真摯さは、徹底したプロの仕事が発揮した不思議な感興であった。  3日連続して夕食に、ざる蕎麦を食した。  栄養が偏ると解っていて、淡青色の憂愁が建物の影から浸みだし、黒い木影から冷ややかな虚無が這い出る頃、箱から飛びだし向 かう。  きっとプラスチックの急須に蕎麦湯が供されてお盆に乗っているので、最後につゆの器にたっぷり注ぎ、ゆっくりと味わいながらホクホクと満たされる。  この蕎麦湯が供されない蕎麦屋には入らない。  つゆには出汁がたっぷり入っているので、栄養があり旨いのである。  不忍池の袂にある蕎麦屋では、お冷やが無い。  ちょっと天井が高く暗い、よく磨かれたどっしりとした大きな机と堅い木の長椅子。  ゆったりした土から這い上がるのと、そっくりの静謐が漲る。  蕎麦湯を浅擂り鉢の陶器に注ぎ、きれいに食を完成させるのである。  めったに見ない豪快な円形劇場が薄黄土色?!の斜光を浴びて顕れる。  夏の止められない楽しみである。

1998年7月14日火曜日 

ボタンを押さえると、 いっさいの沈黙の中で、暗い板から一瞬長方に切り取られた、青空らしきものが表れる。  呆れるほど洗練されていない、なにやら旗のようでもあり風に飛ばされ面食らいつつ、なんとかぶら下がっている歪んだ 、安っぽい窓枠のようにも見える奇怪なものが出てくる。  壊れていても、このムッとするものは判で押したように出現する。  きっと絵とか彫刻などの素養の欠片も持ち合わせない不幸な方か、心豊かにするものの対極にある意図を成し遂げるため、それを最優先に誇示してるのに違いない。  それとも、誰かが思いつきで描いたものが大した考えもなく 、そのまま地球上の大勢に、醜悪なデザインを晒しているのだろうか?!。  毎度のこと、いきなり口に砂を突っ込まれる錯覚を覚える醜悪も消え、やがてずいぶん小さく切った豆腐が 、白く左上の隅っこでいじけている。  それが消えた後でおもちゃのような色が付いた四角の絵が、たくさんパラパラと配置されるはずなのに、『…………(再インストールすべきだ!)』との単語を並べてすぐ消える。  こんなになってしまったきっかけを懸命に考える。  覚えのあることを道を歩くときも、蕎麦を食べる間もひたすら推敲してみる。  どうやら以前に使わなくなったドライバーを削除したのだが、その残骸(C:\Windows\System\L****.D**)が未だ残っていたので、シリコン脳梗塞による発作の棘かも知れないと想って 、きれいに削除したのがいけなかったのだ。  これに行き着くまで4日も苦しめられた。  しかし解決した瞬間に何かのテクノロジーを獲得したような満足感と、『……ホッ!』とした安堵が興るのが、なんとも……。  ”Warp”は理不尽や不合理、賭による一喜一憂は皆無であって、快い心身の疲労が真っ直ぐにどっと襲ってきたので、何とかしようとエスニック料理店に出かけて、独りで静かにカレーを食べ元気をつけた。  机に料理が並べられるまでの間、PCがすっかり元気になったためもういらなくなった本を持ってい き、物憂げに拡げたりした。  脳天を射る白光がやわらかい緑の光となり、ギシ!ギシ!とうれしい音を起てる木の床に、窓から差し込んでいたことばかりが想い出される。  どんなことがあっても 、決して黙り込んでしまうことが無かった”Warp”のことは、いわゆる兄とかに対する尊敬に近いものだったように今は想う。  それは目の前に出現した異形や醜悪は 、たいてい自分の胸に問うてみれば答えが見つかった、とっても恥ずかしくて駆け出したくなってしまうような、こみあげるうれしさと衝動があったのと、どこか似ている。  ぼくらは精緻で寛容、寡黙な偉大な知性に近いものに立ち向かい、そのお方から返事を貰おうと激しく問い続けているのです。  砂を飲み込んだ後は、当時よく聴いたJAZZを取り出し壁にもたれて聴く。

1998年7月19日日曜日 

ネットスケープコミュニケーター4.5 cc32e45.exe をダウンロードした。  30分近くかかった。  NETSCAPE、バージョン 4.5 の NETSCAPE COMMUNICATOR でインターネットとの統合をさらに深く で詳しく知ることができる。  ”CNET Briefs Tech News:コミュニケーター4.5、17日に発表へ”には、『コミュニケーター4.5には、ウェブ閲覧ソフトを同社のポータル(玄関)サイトであるネットセンターと、より密接につなぐ機能「スマートブラウジング」が含まれている。  この機能については同社が既に発表している。  このほか、ネット内を簡単に「徘徊」できたり、自動的なパーソナル設定により家庭や職場など、どんな所でもコンピューターを共有できる機能がある。  ネットスケープのスマートブラウジングには、ウェブのユーザー、とくに初心者が、検索対象を見つけ出すのを手助けする多くの機能がある。  こうした検索機能の第1は「インターネット・キーワード」。  分離されたサーチボックスではなく、ロケーションバーに直接キーワードをタイプして検索作業をする。  インターネット・キーワードによって、ネットスケープは、閲覧ソフトのユーザーをネットセンターに導くことができるようになる。  例えば「車」のように、非常に範囲の広いキーワードをユーザーが打ち込んだ場合、その話題に関するネットセンターのチャンネルに閲覧ソフトが行くようになる。  スマートブラウジングの第2の機能は、お勧めの関連サイト一覧を自動的に作る「関連事項(What's Related)」ボタン。  ネットスケープは、個々のウェブページの関連事項を集めるアレクサ・インターネットとのかかわりで、この機能を開発した。   スマートブラウジングの第3の機能は「ネットウォッチ」。  インターネット初心者向けのスマートブラウジング機能に加えて、コミュニケーター4.5には、企業顧客や、職場と家庭のコンピューターをとっかえひっかえ使っているユーザー向けに改良された点がある。  同社のネットセンターは、このようなユーザーを主な対象にしている。  企業ユーザー向け改良には、軽量ディレクトリー・アクセス・プロトコル(LDAP)の機能強化がある。  LDAP機能は現行のコミュニケーターにもついているが、4.5では、ユーザーの住所録に結び付けて実行される。  コミュニケーター4.5では、インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル(IMAP)機能も充実する。  IMAPは電子メールのプロトコル。  IMAPでは、標準のPOPベースの電子メールよりも多くのことができる。   このプロトコルを使えば、かつてはユーザーのコンピューターで行われていた電子メールの保存や管理などの作業をサーバーがやることになる。  サーバーでフォルダーを共有することもできる。  4.5ではコミュニケーターとネットセンターが実を結ぶよう、ポータルサイトの機能と閲覧ソフトを統合する。  この統合によって、インターネットのポータルサイトであるヤフーやエキサイトとの競争でネットスケープは非常に優位に立つことになるという。  ……』と、ある。 

1998年7月20日月曜日

さっそくインストールする、Netscape Comm _4.05Jと同じホルダーにインストールを始めようとするので、ホルダー名を別(Communicator4.5beta)にする。  ショートカット(=Netscape Comm _4.05J)のリンク先はNetscape Comm _4.5に変わってしまっているので、C:\Program Files\Netscape\Communicator\Program\netscape.exeをエクスプローラーで見つけだし、ディスクトップにNetscape Comm _4.05Jのショートカットを新たに作る。  例によってJava appletsの動作を速くするため ”C:/Program Files/Netscape/Communicator4.5beta/Program/Java/Bin/jit3240.dll”をリネーム(=jit3240.dlx)する。  やはり効果てきめんである、ありがたい!。  ブックマーク(C:\Program Files\Netscape\Users\oka***\bookmark.htm)は、Netscape Comm _4.05Jのものをそっくり共有する環境が勝手に作られるため、そのまま引き継いで使用できる。  メールもホルダーごと共有する環境がやはり勝手に作られるが、当然日本語が化けて表示される、しかし”新しもの好き”には快適に遊べる。   『  <head>  <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=x-sjis">  </head>  』 の記述がある、*.html 日本語ドキュメントは文字化けしない。  IE4.0xをセットアップしているのでまだやることがある、HTMLドキュメントのアイコンが”Netscape”の”航海舵?!”に変わってしまっているのをIEのアイコンに戻すのとHTMLドキュメントのいわゆる関連付けが”Netscapeドキュメント?!”に変わってしまっているのをもとに戻さなければならない。  フォルダオプション、ファイルタイプで”Netscapeドキュメント?!”を選択する、”編集”、”アイコンの変更”でアイコンを変更する、さらに”ファイルタイプの編集”、”アクション(open)”、”編集”で”アクションを実行するアプリケーション”をさらに、”C:\Program Files\Internet Explorer\Iexplore.exe”を指定する。  あとで確認したら、”Netscapeドキュメント?!”は消えて無くなり、”アクションを実行するアプリケーション”は”C:\WINDOWS\Explorer.exe /idlist,%l,%L”になっていた、でも*.html ドキュメントから起動するのはIEになったしアイコンもIEの”e”マークに戻った。  

1998年7月27日月曜日 

枕もとの床窓の曇りガラスに影が写る。  ちょうど両手に程良い大きさであり、重さも片手で持てる生き物らしく影が丸い。  木立の中にある本箱の上に乗かって丸くなっていて、引き戸を曳いた音で物憂げに顔を上げ眼を瞠る。  『……?!』 鼻白チビちゃん =(・。.・)=である。  警戒しつつ食べ物を催促してるようでもあり、決して視線を反らさない。  都会に棲む小さな野獣だ。  精悍な口元に余裕がある。  泣いた ような目元でプチプチの口髭の生え際が盛り上がっている。  食べ物をくれる人物を待っていてくれたらしい。  冷蔵庫からミルクのパックを取り出し、”フリスキー、お魚いろいろ・まぐろ味”の袋と一緒に持って薄茶と空色のプラスチックのお皿に注ぐ。  食べかけのハムのスライスをあげる。  鼻先に力を込めて頭を振って食べるのを、暫く眺める。  暫くしてチビちゃん =(・。.・)=もやって来て、仲良く親子でもぐもぐやる。  あっというまに皿はきれいになり、端に噛み痕があるマタタビ棒だけが残る。  雨が大嫌いらしく夕立が地面を叩く夜はやってこない。  何度も立ち上がってカーテンの影から外を伺ってみるが姿が無い。  酒種で作った食パンとミルクで朝食、耳までしっとりねっとりして美味しい。  コーヒー豆をミルに投げ込み、『ンガガァァ……!、∝∽∝∽……、ウィ〜ンッ!!』とやる。  先ほどまで唸りを発していたものを逆さにして拳で叩いてから、半球のヘッドをそっと外す。  アルカロイドの豊饒が立ち上りあたりに拡散する  山吹色の円柱器の濾紙の上に持っていき『コン!、コン!』とスプーンで叩くとしっとりサラサラ、ふんわりしたものが移る。  ”Ala PERRUCHE”1 と書かれた、オームや椰子の木、入り江で休む帆船が燦たる南半球の落日に佇む絵がある箱から、壊れた土色のサイコロを一個取り出し山吹色の磁器に投げ込む。  ポットの刑場に運び、そろりそろりと沸騰するものを浴びせ、狂乱で満たす。  濃い褐色の粉が『……じゅわぁ〜*』と小さな叫びをもらしつつ蘇生し沈殿する。  奔走が収まった頃、冷蔵庫からミルクを出してちょっと注ぐ。   バイシュクルで風を切り、西方に向かい、エディバウアーを散策アメリカの空気を吸い、ブラームスでヒレステーキを食す 。  オ-ストラリアの砂漠に赤茶けた孤高の一枚岩の岩山があるが、それとそっくりの形でたっぷりのボリウムであった。  焼き加減がにくい、きっとオーブンで仕上げているに違いない。

1998年7月28日火曜日

いつものルートを散策する、丸井の地下の”Vergin”、東急裏のビルの5階の”TOWER RECORD”でレコードを探索する。  COURTNEY PINE/CLOSER TO HOME/ 510 769-2と、COURTNEY PINE/ANOTHER STORY/ PHCR-1612を獲得した、帰って聴いたがつまらなかった。  箱から這い出だし夜風を浴びに出る、通行のめっきり減った広い道路には夕闇が這い回っている。  天空に覆い被さる木々から、しめやかな冷気と妖気が浸みだしているが、ことごとく風に散りじりにされている。  大ぶりの蛤、じゃがいも、万能ネギでお澄ましを作り、一夜干しのカマスを焙る。  そら豆の鞘そっくりの形の柄が付いたナイフでトマトの皮を剥き、半月に切って皿に乗せる。  キュウリもみを作り、遅い夕食。  Tartini: The Devil's Sonata, etc / Andrew Manze (演奏者は別)を聴いた。  メインPC#2PC(いわゆるDOS/V、AT互換機)にWin98をセットアップするための情報を集めている。  ドライバーBIOSアップデート情報 0.メーカーのWin98対応情報 ...アップデート関連リンク 1.MSアップグレードインフォメーション ...FAQ ...動作確認ハードウェアー ....PCメーカー 2.日経BP 3.Windows98関連情報  4.WEB Plus! 5.BIGLOBE SoftPlaza Win98速報 6.IBM Win98サポート情報  や、Weekly News & Update AsusTek Bios 最新BIOS,Driver 1 2 3 4 NEC ロジテック などのサイトをウォッチしているのだが、やっと情報が入った。  ショップからの情報でマザーボード(P2L97 )に少々問題があるらしい。  それによると、『《 ASUSTekP2B, P2L97, TX97-XにおけるWindows95からWindows98へのアップグレード障害 》 不具合内容は、ASUSTek P2B, P2L97, TX97-X に対して、Rev. 2.1より古いバージョンのPatch for PU]4chi pset プログラム(Px4patch.exe)を使用してWindows95をインストールしたマシンでは、Windows98へ のアップグレードが正常に行えないことが確認されている。  不具合対策法として下記方法を試すべし。  Windows98へのアップグレードを開始する前に、”\Windows\Inf”フォルダ内の”ma_chine.inf” を「削除」する。   なお、”ma_chine.inf”は、不可視ファイルである。  その後、Windows98へのアップグレードを開始する。  《使用したPatch for PU]4chi psetのバージョン確認法》 Rev. 2.1より古いバージョンを使用している場合、¥Windows¥System¥Infフォルダ内に”machine.inf”の他に”ma_chine.inf”が存在している。  新しいバージョンでは、”ma_chine.inf”は存在せず、代わりに”machine.asus”が存在している。』と、いうことらしい。 

1998年7月29日水曜日 

ロジクールのマウスの新しいドライバー(マウスウェアー V8.0)のリリースの案内があったのですぐに申し込んだ。  削除しても未だにたまに発生するハングアップが”マウスウェアーV7.1J”のせいだと想わないが、もしかしたら残骸が影響してるのかも知れない。  V8.0はWin98対応なので必須なのだ。  #1PC(’95/8購入、MB:ASUSTeK PI-P55TP4XE、CPU:P120M→ P150→ P166M、EDORAM:96M、SVGA:#9 FX2 MOTION771 4M、EIDE:WDAC31600、SCSI:FBTMー2100S、CDーROM:XM5301B、SB16 IDE、……)の増設HDDのスキャンディスクを行う度に不良クラスタがじわじわ増えて、とうとうアクセス出来なくなり外してしまったことがずいぶん前にあり、ときどきその原因を想うことがあり、最近その原因がWin95のスキャンディスクそのものにあるという結論に至った。  Win95が知らない、あるいはある野望を満たすため排除したいファイルを見つけると、”不良クラスタ”として処理するのである。  その名前に反して邪悪の対極にいるデーモン君が唯一持っていない、己の野望を満たすための手段とパワーを増殖させつつある”Win98”をその目的で放ったものたちの”MS-デーモン”がマシンに棲んでいるのである。  デーモンをやっつけるのにテクノロジーは無用である。  何処かで訊いた話や送られてくるメールの雑多な情報がヒントを与えてくれる。  Jaco Pastorius の Word Of Mouth  、>Holiday For Pans 、Jaco Pastoriusをねこの棚から引っぱり出して聴く。  胸が透くような軽々と優雅に波打って跳んでいくものがあって気分がいい。  聴く度に疾走しない爛熟のジャコを聴いてみたいものだと想う。 (若くして逝ってしまった。)  Word Of Mouthのはためき挑みかかるEベースや『ガシャン!、〜*』とガラスのようなものが割れるあたりは何度聴いても、ドキドキさせてくれる。  新しい発見の旅があるので大好きである。 

1998年7月30日木曜日 

机の右の壁面に定尺材にカンナをかけただけの手作りの文庫本専用の本棚があり、好きな本が手を伸ばせばすぐ取り出せるようになっている。  これのH1.8m×W0.9mのものが玄関に2個あり、ここで立ち読みを始めるととめどがない。  棚の奥行きを文庫サイズより2cm浅くしてあり親指と中指で掴める。  これはカセットテープやビデオテープの棚も同じ作りにしている。  文庫を親指と中指で掴むのは掌が大きくないとできないかも知れない。  ロアルド・ダール(田村隆一訳)/ あなたに似た人(講談社文庫) を広げていたら、俄に外が暗くなってきた。  地面を激しくたたきつけ、トウモロコシの茶の髭が濡れている。  里芋の厚い葉っぱが傾いでいる。  水銀の玉が生まれては、コロコロ転がり落ちる。  窓を開け放ち、天空を覆い這い回る憤怒の轟音を楽しむ。  麦わら帽子を被り畦道に直立する案山子の顔が滲んでいる。  進んでいくにつれて、ぱっと歓声沸き上がり、ザワザワと飛び立つものがあったが、広い大海の何処かに潜り込んでしまったのか、その姿はない。  雨に打たれた稲穂が重く垂れる大海を裂いて走る水たまりが至るところある砂利道を、しゃくり上げながら走った遠い日の自分が決まって甦る。  井伏 鱒二/ 厄除け詩集(講談社文庫)の紹介を見て読みたくなったので本屋に行きたいが、傘を差しても背中が濡れそうなので今度にする。  雷雨で気分が変わったので、アルカロイドのたっぷり詰まった豊潤な活字を取り出す、開高 健 著 秋元 啓一 写真/ フィッシュ・オン を広げ、”SONNY CRISS 1/ I'LLCATCH THE SUN!/ VICJ-23675  OJC 渇いた硬質の仄かに甘い打ち震えるリードには、一切影がなく匂い立つ輝きに満ちている。 あまりにも徹底して動物的な響きであるのでそれを感じさせない、純粋な喉笛の憂愁が新しく生まれるようである。” を聴きながら、うとうとしてしまった。  気が付くと部屋は真っ暗だった。  巨峰とブルーベリーを買いに出る。  雨上がりはいつでも気分が洗わるようで散歩は逃さない、天空が沈痛な壮烈さを充たして輝き飛んでいく成就した夕焼けの寂寥は見られなかったが満足した。  掃きだし窓を開け暗闇の外をみたら、灯りの中に鼻白チビちゃんそっくりの仔猫が見えた。  驚いた丸い目とあった途端『ガサ!、ガサ!、……』と枯れ木を潜って遠ざかってしまった。  

1998年7月31日金曜日  

井伏 鱒二/ 厄除け詩集(講談社文庫)を3軒の書店を回って探したが無かった。  明日新宿に行って、ジャズとかのCDを物色のついでに忘れずに紀伊国屋によって獲得するつもりだ。  しばらく行っていないので、ジャズの新譜の発見が楽しみである。  木馬ってまだあるのだろうか?!、壁も天井も暗緑に覆われ、広いフロアーの高い天井から星の ような小さな灯りが無数に降っていたが本が読みづらい暗さだった。  先ず夥しいアンティーク西洋時計のコレクションがレセプションにありその中を縫っていくのは、ドーンと気分が落ち着きいいものであった。  井伏 鱒二/ 釣師・釣場(新潮文庫)を読む。  酸化しかかったざらついた脳を早朝の風のように澄明にしてくれる。  PAUL BLEY 1/ ALONE AGAIN/ DIW-319/ JAZZ を聴く。  碧の静寂のたなびく伽藍の下で、青白い鬼火が棲む。  ひんやりした花崗岩のテーブルに背を押しあて、腕を頭上に置き、…を見る。  爬虫類が密やかに乾いた瞳で睥睨する、羊歯が茂る樹林の中の広場に静謐が流れる。  ……の後の軽い頭痛と睡魔が襲う。  窓から侵入する風に吹かれて開いた本を閉じる。 

1998年8月3日月曜日 

Netscape Comm....4.5 pr1 をセットアップしているが英語版のため、日本語が化けるサイトがあるというよりほとんどのサイトが化けて使えない。  日本語版が出たときに解決するからいいやと想っていたのだが、とあるところで日本語環境にできることを知ったので、早速実行した。  部分的(IEやNN、NCのステータスバーでスクロールするメッセージとか……。)に日本語が化けるところがあるが、実用上たいした問題になるところでない。  むしろWebシステムを直感的に把握したり考えたりするのにその”化けている部分”が際だつので役に立つのである。  その日本語環境の設定は、【Edit】→【Preferencs】→”Navigater→Languages”→【Add】→”Japaneses[ja]”を追加することで日本語を追加する。  さらに、【View】→【Character Set】で”Japaneses(Auto-Detect)”にチェックをいれ、【Set Default Encoding】をクリックすると完了する。  最新の Media Player Microsoft Windows Media Player 5.2 for Win 95, 98 & NT 4.0日本語版ダウンロード 〔 3カ所の CONXION が速い。  〕でダウンロードしてセットアップした。  あっさりとバージョンアップされてしまった。  他のソフトへの影響や環境への影響は今のところまだ見つかっていない。  たまにハングアップする苦悩が未解決のため、Win98にアップグレードする前に是非解決して、不安定環境から脱出したい、 のようにその方法を知っておこうと思っていたので、最後の手段を講じて様子を見ることにした。  【システムプロパティー】→【グラフィックス】→【グラフィックスの詳細設定】で”ハードウェア アクセラレーター”を”最大”から一段下げてみた。  床窓を開けると”ドォ〜”と顔に暖かいものが押し寄せる、ウツギの麓に置いた植木鉢用の薄茶と空色の受け皿にミルクと”お魚いろいろ”を入れる。  小ぶりの地物の鰺の開きを2枚焙って夕食、しばらくしてから窓から暗闇を覗いてみたら、黒と白の毛に覆われたのと、すすけた茶の小さな生き物が皿に顔を伏せていた。  逆立つ毛が風にそよいでいる、フラフラした歩きである。  無くなったミルクを継ぎ足しに窓を曳いて顔を近づけたら、少し離れたがすぐに戻ってきた。  長い尻尾でくねくねとなにやら発表しているらしい。  Billie Holiday 1/  Lady In Satin を 引っぱり出して聴く。  絞り出すように凛としたヴォイスは、地上のあらゆる生けるものを覆い尽くして飲み込み、渺々とした風が吹き荒れる冷ややかなオレンジの光が射す荒野へと軽々と連れ去ってしまう。  溶鉱炉を壊した後には夥しい赤茶けた長い立方体が生まれる、壁全体からその立方体が突きだしている空間に降りていって、窮屈な堅い木の椅子に落ち着く。  壁に当たった響音が砂岩に飲み込まれる。  薄暗い地下はひんやりした静寂の中に次々に発せられる寂寥のヴォイスで充たされる。  かって彷徨った海浜に連なる荒野を想う。  海風がいつもなびく乾いた砂丘を想い、 Anne Sylvestre 1 を聴いてみる。  

1998年8月4日火曜日 

先日、最新の Media Player をMicrosoft Windows Media Player 5.2 for Win 95, 98 & NT 4.0日本語版ダウンロード〔 3カ所の CONXION が速い。  〕でダウンロードしてセットアップしたのだが、心配が的中した、先ず RealSystem G2 を起動すると例の有名な”(MS Win4.00.xxが)不正な処理を行ったので……”が出て動かなくなってまう。  ややっおいでなすったっ!。  Download RealPlayer〔 Tokyo, Japan が速い〕で再ダウンロード して上書きセットアップしたらあっさり元に戻った。  途中で”不正な……”エラーメセージが2度出る。  しかし、Webの”*.midファイル”が再生できなくなってしまったのは未解決である。  ローカルの”*.midファイル”は再生できるのだが?!……。  どうやらいわゆる”関連付け”が変わってしまっただけらしく、思い当たるところを”コチョ!、コチョ!、……!”やってたら直ってしまった。  こんな簡単なことでいつも煩わされるのは実に無念である。  この特定プロバイダーの”*.midファイル”がNetscape Comm....4.5 pr1だと、再生できない(この件に関してはIE4.xだと問題がない!、なんでだ?!。)プロバイダーがあり(8/6 PM〜:解決した。 ) 、試しに同じ”*.midファイル”を他のプロバイダーに置くとうまくいくことがあり。  これは前から再三経験することであり、謎が多い。  どうもサーバーの方に依存してるらしいが素直に明確な回答をよこさず、しかも事実確認とかの対極の意気込みで、『……ではないですか?!、などと』出まかせを宣うので、きっちり仕業の主を明らかにしてやるつもりだ。  (−.”−;)

1998年8月5日水曜日 

ササとか雑木の植え込みに空の植木鉢が転がっている。  柔らかい白と黒のビロードのような毛に覆われた小さな生き物が、頭を出して鼻をひくひくさせていた。  眠そうな顔でじっと視線を投げて返す。  レンズを近づけると、『……ハッ!、……ッ!』と息を吐く。   込み上げるものがあり、胸がいっぱいになる。  己の遠い日が脳裏を過ぎる。  眼と口をいっぱいに開いて後ずさりしながら、大蛇のそれとそっくりの牙を剥く。  退却しないので感心した。  お皿にミルクをたっぷり入れて挨拶をした。  KATHI MCDONALD/ INSANE ASYLUM/ Capitol を聴いた、この発作的につんざくような叫びのエモーションがなんなのか確かめたくなる。  決して好きでないがエモーションをかきたてるアンサンブルも、ちょっとうまくマッチしてて興味がある。  確か五木寛之がこのアルバムがたいそうお気に入りらしいことを 、なんかの本で読んだことがある。  NBOMA/ DOUBLE' DOUBLE'/ MAIKANO(アフロポップス)、VIVA LA MUSICA DE PAPA WEMBA/ BELOTI/P-VINE、ADMIRAL DELE ABIODAN & HIS TOP HITTERS BAND/ THE BEGINNING OF THE NEW ERA/ ADEWA SUPER KING をぱらぱらかけてみたりする。  Irma Thomas 1/ Time Is On My Side、WISH SOMEONE WOULD CARE/ IMPERIAL(R&B)を引っぱり出して澄明な微塵に、火華の煌めきを聴く。   狭帯域の中にはち切れる、少年のような澄んだ魅力のボイス。  努めて魅力を探すまでもなく、無垢な真っ直ぐな晴朗な発表は気持ちがとても良い。  親しみのあるメロディーがあり、それが色褪せる・どうにかしたい心配は吹き飛んでしまっている、 のようにそれがとてもありがたく、嬉しい。

1998年8月6日木曜日 

先日発見した特定のプロバイダー(のディレクトリーサービス)にある”*.midファイル”が、Netscape Comm....4.5 pr1 などだと再生できない問題が解決した(しかしIE4.xだと問題がない!ので、解決に苦悩した。)。  ディレクトリーサービスであるサーバーの場合は、”.htaccess”ファイルへの記述が必要なのだ。  ”AddType audio/x-midi .mid”と”AddType audio/midi .mid”を追加したら、あっさり直ってしまった。  プロバイダーのサポーターのトラブル対応力云々よりは、人気を顧客満足度より上位( インターネットマガジン 5月号 P.211 人気=”No.1”のプロバイダーが、満足度=”No.7” の記事は考えさせられたので覚えてしまった。)に維持することにやっきになっている相手には、相談よりは周到な質問を浴びせて、自らのテリトリーのアイテムであることをきっちり指摘するほうがいいのだ。   むしろこのサーバーの”日本語Solaris 2.5.1 UNIX(R)System V Release 4.0” とスリリングなコマンドでつき合う愉しみや遊びに徹して勉強するべきだと痛感した。  ササとか深山桜がある植え込みで囲まれている屋外機の背後や、そのブロックの基礎と建物との間にある空間をねぐらにしていた生き物の声がしない。  いつも頃合いをみて口笛で『ピ…ッ…*、』と呼ぶと、やおら『ガサ!、ゴソ!』音がして姿を現していたのに……。  ”おさかないろいろ”とかをあげようとしてもちょっと待たなければならない。  先日の『……ハッ!、……ッ!』と息を吐いていた姿が最後なんていやだ。  ピカチュウの耳?!のように、小さな耳をペタッ!と倒して戦慄を表出していた。  2週間ほど前から、チビちゃん =(・。.・)=を呼びかけた時、屋外機の影から『……*、ゴロニャ〜ン、〜*』と甘ったるい艶めかしい声が聞こえ、ちょっと間合いを置いて這い出てくるようになったが、あの時に既に仔が生まれていたのだろう…*!。  どしゃ降りの雨が降ると、地面からちょっと高い植え込みの板材の物陰にしばらく避難していたのだ。  でも今はちょっと離れた処に棲んでるらしい。  鰺を一匹あげても本箱に入って食べている、黒猫ヤマトをやって見せてくれると仔の隠し?!場所や安否が解るのだが……。  Barbra Streisand/Classical Barbra / SONYや、 Nina Simone 1 2/Here Comes The Sun/RCA  R25J-1033 を聴く。  何度聴いてもぐっと引き込まれてしまう、音楽のその向こうにある世界にしっかり連れていってくれる。  ”個にして普遍”に出会った歓び。 

1998年8月7日金曜日 

たい焼きモナカ(シャトレーゼ製)のアイスモナカがうまい。  プレミアム クラッカー(ナビスコ製)に発酵無塩バターを乗っけて食すのもうまい。  BRIGITTE FONTAINE、ARESKI、Art Ensemble Of Chicago/Brigitte Fontaine / Comme à la Radio/ SARAVA を聴く。  真夏の白い砂の道や、松林を”ドォ…、……!”と吹き抜ける乾いた風が出現する。  橋本一子/ HIGH EXCENTRIQUE PIANO MUSIC/ HOOP 20325  は今度聴こうと想う。  胃が収縮するので、取り出したが聴くのを止めてしまった。  先日(7月29日)ロジクールのマウスの新しいドライバー(マウスウェアー V8.0)のリリースの案内があったのですぐに申し込んだ。  削除しても未だにたまに発生するハングアップが”マウスウェアーV7.1J”のせいだと想わないが、もしかしたらMS Win4.00.xxxが奥にほったらかしにしてる残骸が影響してるのかも知れない。  きっと……、(−”−;)。  V8.0はWin98(=MS Win4.00.xxx)対応なので必須なのだ。  昨日これが届いたが不在だったので、今日、五時過ぎに最寄りの郵便局に取りに行ったら、ガラス戸がロックされていた。  頼み込んで開けて貰らい受けとった。  早速、#1PCと#2PC にセットアップした。  これでたまに確実にグットタイミングでやってくる”友人”(=ハングアップ)から解放されるよう祈るばかりだ。  なんか、ふつふつと湧き起こる歓びの予感。  いつも行く大型?!八百屋で早稲の柿を見かけた。  走りの長細いサツマイモに手が出そうになる。  電気炊飯器で蒸かすと、きっとホクホクの繊維が真っ白に弾けて『ハフッ!、ハフッ!、*〜〜*〜』 なんだろうなっ……!。  

1998年8月8日土曜日 

最近、Webで面白いものは、 QuickTimeはマイクロソフトと対決するか!?。  『ホッ!、ホッ!』、『たはっ……!』 ふつふつとヨロコビが、へそから上へ下へ拡がり充ち渡り“意識”と“気持ち”、“発作”など、なにもかもがけじめ無く一体となり、四肢の力が快く発散し解放され躍動し、めでたく帰結する。  あまりにも見事に正確無比に、“こと”がなーんも問題などなくあっけらかんと運び『なんだ!?、いったいなんだよう!、いいのかぁ……!?』と、不思議と分けもなく自然などに手当たりしだいに感謝したりなんかもする、正直な別人を発見したりもする。  わぁ……!!』と叫び駆け出したいのですわ。  そんなことがあってもいいんだもんね。   知名定男/ 島うた/ ASCD-201  西洋音階の就縛引力圏のずっと遥か彼方に逃れたのだから、砂を足の裏に感じ、のんびり、潮風に吹かれて寝そべるのだ。  ずいぶん前になるが、いっこうに気持が解放され何となく視野と胸が広がる想いがすることがないアヴァンギャルド(いわゆる現代音楽)に失望した。  あるいは少し戦慄を呼び起こすことがあっても、未発酵のざらついた俄作りの安ものの合成酒みたいで酔えないので、愛想を尽かしてフリージャズやワールドミュージックを聴くようになったことを決まって思い起こしてしまう。  これには、古酒(クースー)の天体がある。  甘い潮がたゆたう風の上にそそり立つ積乱雲が陽の激情に侵され、天空に浮かぶ宮殿が燃え上がり、夕焼けの雲が燦爛たる壮烈で炎上するような光景が浮かぶ。  いつか松林の囁き越しに見た ような……。  ”RV-OKINAWA は、沖縄で初めてインターネットラジオ局を開設したサイトらしい。  このサイトは、沖縄音楽情報を中心に構成された番組をたゆまず発信している。  RealVideo Clip□ 沖縄音楽図鑑♪ ”  BLUE MOON PRODUCTIONS/ TEMPO DE BAHIA/ BM123 すべては、夕暮れから。  甘い調べにトカゲ、ハリネズミ、こうもり、シマドジョウ……。  有象無象が月夜の松林で寄り合い。  大型八百屋のような活気が全くなく、つまらないデパートの地下の魚売場の桶で独特の暗灰褐色の背の”どじょう”が”、”キュウ!、キュウ!、∝∽∝∽、〜*”鳴きながら?!、無数にのたくっているのを見つけた。  ドキ!ドキ!、ワク!、ワク!、してしまう、……にちょうど良い大きさである。  ヒラメ用には小さすぎるが、海砂浜海岸での黒鯛(チヌ)や、潮入河口や堰回りで闇夜に ウナギとかを狙うにはピッタリである。  特に海鳴りがした翌日の、巻き上げられた砂塵でやや灰色がかった、怒りの癒えた海に落ちる太陽は、西方一面を紅に染め上げて壮大である。  暖かい陽の放射を浴びた甘い潮に誘われ 、岩礁の岩穴からウナギが這い出てくる。  臆病で大胆、好奇心の旺盛なチヌが砂塵が舞い上がり濁った潮に乗って接岸し、堰から放たれた淡水を求めて徘徊する。  山吹に染まりつつ静謐に天空を流れていく空は 、永遠を見せてくれる。  挙げた頭に向かって寂寥がひたひたと這い上がり、いつまでも逃れられない。  小魚や生きた甲殻類が大好きな鱸にも、”どじょう”はお誂え向きである。

1998年8月9日日曜日 

遅い朝、曇って涼しい。  ササとか深山桜がある植え込みで囲まれている屋外機。  背後のブロックの基礎と建物との間にある空間あたりから声がする。  柔らかい澄み切った打ち震えるような 、か細い声が聞こえる。  『……ャ、〜*』、『……、∝∽∝∽、ゴロ……、ニャーン〜*、……!』  羨ましい交歓が行われている。  見たいのをグット押さえて、宇宙艇から起き上がり、冷蔵庫を開け牛乳を飲む。  掃きだし窓を曳き空色の皿(釣り用具)にたっぷり注ぐ。  人物と =(・。.・)= の飲む牛乳の量は、均衡が保たれている。  ネコクッキーを3個獲得した。  今度は”フリスキー お魚いろいろ”をまぐろ味から、かつお味に変えた。  鮮血のたっぷり詰まった、生の鰯をあげたい。  Abbey Lincoln/ Talking To The Sun/ R2 79635 希望、自信、愉しみ等が、渇いたストイックな静謐な叫びや柔軟自在な語り。   きっぱりと“ポツリ、ポツリ”発表される。  きっと、ちょっと賢い大人になれるぞ!、虜になったりするかもしれん?。  ALBERT AYLER 1 2/ MY NAME IS ALBEAYLER/ DEB 140/ LP  の”サマータイム”を聴く。  Lester Bowie/ All The Magic!/The One And Only、 〃/Twilight Dreams 、Roscoe Mitchell/Sound Songs、 〃/ Hey Donald を聴くと頭がすっきり澄明になる 、別世界に連れていってくれる。  無駄なものが一切無く凭れない、がっしりと掴まれて、気が付くと伸びやかな地平が渺々と広がる、視界がぐんぐん展開する。  出会ったときにとてつも厚い壁と思っていたものが、限りなくリラックスさせてくれていることに気づく。  これはオスカー・ピーターソン(中村くんたちはピーター君と言う)に代表される、”カクテルピアノ” にないものでその対極にある。  背筋が”ピッ!”となった気分。  夕方、秋風を吸いに箱から暗闇に飛び出す。  土の香りが這い回り鼻をくすぐるあたりは、疲れたトマトが林立し、トウモロコシがどこぞの星から置き去りにされて佇む。  どんどん進んでいくと、白熱灯にポッカリ照らされ浮かびあがったたカボチャ畑から、『ワッ!ワッ!、…!…!』と歓声が起こる気がする。  どっしりした大きな机と木の背もたれ、石畳の床、畳表の長椅子、高くて暗い天井。  全て直線のフラットな面が 、西日本の日本家屋を想わせる”民芸うどん”で、”天ぷら…”を食す。  

1998年8月10日月曜日  

井伏鱒二の”たらちね”を広げる。  ”お母さんが現れて中島の云ふのを聞いてゐたが、『健蔵が何を申しますやら。』たった一言云ふと、中島はしゅんとして黙ってしまった。  ……” のあたりで、気持が一杯になったので、読むのを中断して音楽に集中する。  つづきは、気分が向いた時に読むことにしようと思った。  鱒釣り/ カーター,J.(ジミー)・トレーバー,R.(ロバート) 他著/ 朔風社を、何度も図書館で借りて来ては延長を繰り返し、長い間手元に置いていたことがあったので、また読み返したいと思い探してみたら、イギリスの鱒釣りや、アメリカの鱒釣り、鱒釣り師 が一緒に出てきた。  鱒釣りはブルーの装丁でアメリカの香りがいっぱいである。  いい随筆に出会ったときは、いい音楽(以前は西洋の古典音楽、最近はJAZZやワールドミュージック)をかけて、詩を読むように少しずつゆっくり読んで行く。  したがって、感極まるとバタンと閉じて宇宙艇に横たわる。  井伏鱒二の文士の風貌の扉の写真(ねこが頭に乗っている。 )を見ても先に進めなくなる。  第七銀河の旅から帰還してまた読み始める。  天野 礼子/ あまご便りは、最後まで楽しく読めた。  幸田 露伴 著 開高 健 編/ 露伴の釣りは、気になるばかりで未だ手に取ったことがない。  American Method Flyfishing(アメリカン・メソッド・フライフィッシング)や、フライフィッシング讃歌、フライフィッシング・マニュアル、フライフィッシング教書、ウォルトン,I. 著 飯田 操 訳/新訳 釣魚大全、ウォルトン,I. 著 立松 和平 訳・解説/釣魚大全、ウォルトン,I. 著 杉瀬 祐 訳/初版本 釣魚大全、ウォルトン,I. 著 森 秀人 訳・解説 /釣魚大全(完訳)もどれかきっと図書館にあるはずなので忘れないで見つけてみようと思う。  CLIFFORD THORNTON 1/ THE GARDENS OF HARLEM/ PA-7135/ LP。  Pharoah Sanders / MESSAGE FROM HOME/ PY 900  全宇宙をたゆまず動かし続ける情念・衝動は刹那の積み重ねのハンモックのなかで、叙事詩となる。   この五感を直に内側から衝き上げ、外界に放射するもの。  いつの間にか、静穏な夥しい力で君の足下をひたひたの深い藍色ですっかり満たす。  もう引き返せないのだぁ……!。  BILL EVANS / EVERYBODY DIGS/ OJCCD-068-2 閉ざされた宇宙、日の射さない地底のガラスと鋼鉄と石の都市、速く逃げ出。  緑の体液はガラス瓶に満たされゆっくり対流する。

1998年8月11日火曜日 

#9「Revolution IV」ビデオカードを国内発売 のニュースが嬉しい。  Revolution 3D のユーザーとしては、そろそろって1月に買ったばかりだが、Win98化のついでにビデオカードも新しくしたいがその意欲が掻き立てられるものがないので、いささか塞ぎ込んでいたところだったので。  Number Nine Visual Technology Revolution IV screen shots 1  とか覗いてみる。  Java Studio サンプル集が興味を引いた。  チビちゃんの仔が遊んでいる、とても柔らかそうだ、触りたいのを我慢する。  何処かへ連れていってしまうのを恐れているのだ。  潜り込める箱とか枯れ木、プランターの底板を繋いで作った深い巣穴?!を用意した。  吊したロープにじゃれている。 

1998年8月12日水曜日 

Windows 98、アップグレード版は要らないと思う理由 で、”世の中には、新規購入システムのバンドル用であるOEM版なるものが存在する。  このOEM版の最大の長所は、CD-ROMから起動し、OSのセットアップを行なえる(まるでWindows NTのように)ことだ。”、らしい。  この違いが何によるか?!、その企みは想像に難くない。

1998年8月14日金曜日 

『ミー〜*、……ャ*』、『∝∽∝∽〜*、ゴロニャ〜*〜*ン』消え入るような、草木が打ち震えるような、か細い透明な発声が頭の直ぐ横で起こっていることを知ると同時に覚醒する。  瞬時に100万光年の彼方の第七銀河の作戦地から”Warp”(帰還)する。  ガサ!、コソ!!という音の正体は極く近い処にいるらしい。  重力に逆らい艇から体を離し直立する。  紺野美沙子がずんぐりむっくりのペンギンを肩で抱いている絵、小さな切り抜きが貼ってある本棚の横の白い扉を開け、牛乳の入った紙の四角柱を取りだす。  直に口を付けて”ゴクッリ!”とやり、”ねこクッキー”の袋を掴んで掃きだし窓を開ける。  ライトブルーと薄い黄土色の皿に、ザザッ!、トットッ……!と注ぐ。  引き締まった静謐な顔の =(・ 。 ・)= がやって来て”ペチャ!、ペチャ!”、音を発てる。  フラフラした歩みの 、モグラより少し大きい白と黒の毛に覆われた生き物、=(゜。.゜)= が巣穴から這い出てくる。  しばらくして覗いてみたら、皿に入り頭を振り夢中になって”ねこクッキー”を噛んでいる。  腹這いになりそうっと掃きだし窓を開け、レンズを近づけると、『!…カ…ッ!』大きく口を開け牙を剥き迫ってくる。  後ずさりはしない。  耳をペタッ!と倒し 、鼻をピクピクさせている。  もう一度見たら、皿は何もなく清められていた。  青匂いリンゴを剥き、牛乳、”プレミアム”クラッカー、”チチヤス”ヨーグルト、無塩発酵バターなどで遅い朝食。  陽が落ちて木立に棲む憂愁が忍び寄る夕凪の頃、バイシュクルに跨り西方に向かう。  草木の分泌する精気を吸いながら 、ゆっくり湾曲する緩やかな坂道を転げ落ちる。  東急裏のビルの5階に登り、タワーレコードでCDを探索する。  デモのBGMの淡青色の暮れなずむ憂愁がたなびく”JACO PASTORIUS / Who Loves You? A Tribute To Jaco Pastorius/ VICJ-60185 ”サウンドの正体を直ちに獲得する。   サンジェルマンで明日のパンを入手し、丸井の地下に降り”MEGASTORE”に入り、 ”Pharoah Sanders/ Save Our Children/ Verve POCJ-1418  が一面に飾られていたのでこれも直ちに獲得する。  ワールドミュージックの棚で ” Angelique Kidjo/ Oremi/ISLAND PHCR-1872(アフロポップ)  ” を見つけて入手した。  カルメン・マキが久しぶりにライブを行ったらしいと、立ち読みのミュージックマガジンで知り、もしかしたら新譜が?!と思い”J−POP”の棚を探すが無かった。  Save Our Children は聴き始めたばかりだが、いい感じなので愉しみだぁ〜*。  期待のPCIサウンドカードSound Blaster Live!とAWE64Dが登場、世界中が待ち焦がれた"Creative" のオリジナルPCIサウンド製品がようやく発売された。  ひさびさにドキドキする内容である。

1998年8月16日日曜日 

薄いピンクの豆科特有のそそり立つ小さな花芯、薄くて丸い葉っぱを、しゃきっとやや上向きかげんに張り出している。  しなやかな枝をたくさん付けた深山萩が、夢見るように風に吹かれ、微かに揺れている。  その下でちびちゃん =(・。.・)= と、仔がじゃれあっている。  直射の陽が南に回った頃、冷ややかな地面にゴロリ!と寝そべる。  うっとりと夢を見たり、ヘビのようにくんずほぐれず 、のたうち回っている尻尾で、仔を挑発する。  『ちょん…*、ちょん…*』  ふわふわした柔らかい光沢をそよがせ、素早く駆け込み背を大きく盛り上げ、両手で押さえ込む。  ひとしきり活動し、休むことなく新たな遊びを始める。  木や網戸に よじ登ったりすることも、大好きらしい。  ヤモリ。  嬉々として大きく目を見開き、懸崖をよじ登る。  『カリ・…*・カリ・…*、カシャ…*・カシャ…*』発した音で、白い板に並んだボタンのあちこちを、ぎこちなく押さえている人物と視線が合う。  『=(^。^)=・…*、…*』  ひるむことなく、カリ・…*・カリ・…*を、充分 に行い、満足?したのか、フイッ!、と降下する。  今日も先日入手した 、”JACO PASTORIUS / Who Loves You? A Tribute To Jaco Pastorius/ VICJ-60185  を聴く。   ”Pharoah Sanders/ Save Our Children/ Verve POCJ-1418  秋風に乗ってやって来た甘く暖かい潮、藍青の深淵を孕む。  北に向かって延びた、松林に守られた砂嘴を大きく回り込み、入り江に入る。  青く霞む山嶺の麓、ひたひたと黄金の轍を延ばす。   キラキラと沸き立つ光輝、疲れを知らない。  ピリピリするマグネシウム、褐色の砂を倦むことなく洗う。  ゆたうものは、浮かぶ山でなく、後退し続ける影絵である。   松風を聴きながら魚になっていると、澄明で暖かいキラキラ輝く潮が澎湃とさし、全身に漲り、自我が肩からのびのび揮発していく。  燦たる落日に向かって、刷毛で掃いたような白い雲が追いかける。  お……ぃ。”を、聴く。  イワシやサンマにも手が出そうになったが、カンパチとメバチマグロの中トロの”魚屋さん”の鮨(ネタが大きく且つ厚いのが特徴)でお昼。  口直しにコーヒーを炒れ、菓子パンを頂く、アーモンドがハラハラと零れる。  

1998年8月17日月曜日 

冷やしトマトの皮をナイフ(OPINEL)で剥き、蓮の花形に切る。  ”チチヤス”ヨーグルト、牛乳、パン、コーヒーを炒れて遅い朝食。  ドトールコーヒーで買った”ブルー・マウンテン”、”コロンビア”は射すものが無く、脳髄を直撃して”クラクラ”するものがあり、渇望もまた歓びなり。  フンボルト寒流から立ち上ったものが霧となり雲となり、アンデスの山嶺に衝突してお湿りと冷気をもたらすので、豊潤な香りが生まれるのだろうか?!。  いつか、エスプレッソ(といえば、きっと、無類のプレッソ愛好者=まったま 1・さんのことが、脳裏を過ぎるんだ。)を楽しめるようになりたい。  あの仕掛けから、しっかり真摯に取り組まないと成功(≒性交)せんな!。   シジミの赤だしを作り、丸干しの鰯を2尾焼き、真っ青の小茄子、冷や奴にネギを刻んででお昼。  丸干しの鰯は昨夜輪切りにして =(・。.・)= にあげたら、ドロリ!とした赤黒い血に満足したらしく、笹の下にちょこんと座って”顔を洗って”いた。  グリルで焼くとパチンと皮が弾けて赤茶けた砂地のような皮下組織が表れる、ホク!ホク!として香ばしく、暗黒褐色の腸が滋味がたっぷりの深淵が浸出して嬉しい。  スダチを忘れずに、準備するんだ。  この、清冽・高雅・畢竟のキックは、何ものにも変えがたい。  鯛の子の煮付けよりも簡単で、なによりも剽悍な憂愁が迸るのでありがたい。  今日も、”Pharoah Sanders/Save Our Children/ Verve POCJ-1418” を聴く。  ファラオのリードは軽やかで、伸びやかで大陸的な鷹揚が押し寄せ、のように振りかざす明るさを浴びる歓びがある。  感嘆の咆哮や、悲嘆、絶叫、喝采にも聴ける不思議な肉声に近い葦笛だ。  ドライブ感とはまた違った、『ホッ!・〜*、ホッ!・〜*』、やや前のめり〔≒SALIF KEITA 1/ SOSIE/ AFPCD-5237(アフロポップ) 〕に弾むような進行が独特で、やけに見晴らしがいいので胸に心地よく刺さる。  しかし、SUN RA の影響だろうか?!、提供される佳境に埋没、体液を存分にそよがせていると、足下からから這い上がり、絡み取られるような圧迫があることに気づく。

1998年8月19日水曜日 

窓を開け、真っ暗なあたりに口笛を投げる。  いつもはすぐ、『 ミャ〜〜*・ァ〜〜*〜〜』 と返ってきて、コロコロした丸顔の、真面目な顔 =(゜。.゜)= が灯りの中に現れるのが、ちょっと遅れたので親仔の拠点を離れた処に移したのかと想った。   昨日の夜、けたたましい喧噪、咆哮、威嚇、牽制の叫びがあり、しばらく姿を見なかったので、仔がやられたのかと気になっていた処だったので、一瞬さまざまな想像が激しく巡った。  尻尾が海へびのように長い、白と茶に違いない。  またお茶を掛けるてやろう、2度目からはほとんど成功しない。  マグカップを持って外から大回りして物陰から忍び足で接近して角を回ったら、てっきりそこでクッキーを食べてるはずの”海へび”は音もなく消えていた。  ん…*、敵?!ながら狡猾ですばやいやつだ。  ちょっとしてから。  なんと、ごく近くの本箱から真面目な、静謐な引き締まった顔 =(゜。.゜)= が出てきた。  箱に横腹を擦り付けて、『………*、……ャ! 』 小さく鳴(≠泣)いた。  2つのお皿を洗ったら、いつも牛乳を入れる方は側がヌルヌルしてた。  米を研ぎ炊飯器のスイッチを入れてから、制作の材料を入手に出かける。  トマト、セロリ、丸干しイワシ、アイスモナカ(バニラ)、”岩手葛巻低温殺菌”牛乳、”立山山麓のおいしい水”、元祖”とうがらしの種”、……を入手。  ”たい焼きアイスモナカ”のあるスーパーはお休みだぁ。  Picure Explorer、ZipExplorer Pro 日本語版、MMove、Jydivide ファイル分割、Winamp 、miyuriは、重宝している小物である。  ダウンロードを失敗する原因に、そのサイトを”****(HTTP)”にしないことがあるらしい。  

1998年8月21日金曜日 

#2PCのマザーボードのBIOSがWin98関連でアップデートするだろうと思って、 ダウンロード の Weekly News & Update(パーツ) AsusTek Bios Pentium Pro M/B BIOS 最新BIOS,Driver "New" をウォッチしていたら、Pentium Pro M/B BIOS (台湾AsusTek)に ” P2L97 lx2i1005.zip  P2L97 ACPI BIOS Verision 1005. 08/18/98  1. Support Intel Mendocino CPU. ”  を見つけた。  同じAsusTekのAsusTek Bios(米国サイト)には未だ出ていなかった。  どちらをウォッチするか前から気になっていたのだが、これで決められる。  Win98(Windows 4.01.1998)関連のアップデートに備えての情報は、MS-Win98..95 の  ドライバーBIOSアップデート情報  .メーカーのWin98対応情報 ...アップデート関連リンク  1.MSアップグレードインフォメーション ...FAQ ...動作確認ハードウェアー ....PCメーカー  2.日経BP ...MS、PCメーカー ....Webマガジン ....個人 ...PC98、PC98  3.Win98関連情報  4.NEC ...β  5.IBM Win98サポート情報 6.富士通  7.日立  Web Plus!  Sulu Kuboken 試して 新たなる My Macine ちょいと Win98 Preview Win98日本語版購入のための新技術・新機能検証 Win98の全て オンラインソフトWin98対応度チェック![随時更新] をウォッチする。  自分のためだけでない。  パソコンすくらんぶるWIN のウォッチも欠かせない。  =(・。.・)= チビちゃんの、=(゜。.゜)= 仔のを載せてます。  未だお茶をひっかけられていない頃のオコジョの、堂々としたお顔もあります。  今夜は、仔の姿が見えない。  この夏はとうとうまくわ瓜を見かけなかった。  イワシの丸干しのいいものは焼くと 、パチンと皮が弾けてホクホクとした身と、独特の腸の苦みの深淵を発見したのでうれしい。 

1998年8月23日日曜日 

 ”アップルが8月21日より、無償で配布しているQuickTime 3を編集機能を持つ「QuickTime 3 Pro」版にアップグレードする「Proキー(シリアル番号)」の通信販売を開始した。  ” ことを知った。  情報は、QuickTime 3をProバージョンへアップグレードする「Proキー」の通信販売を開始、QuickTime 3 Pro アップグレードガイドに、最新のダウンロードは、Apple QuickTime ホームページ から。  アップル、「 iMac」を発表 のニュースもなんか興味がある。  『PowerPC G3搭載による圧倒的なスピード iMacには、高速な233MHz、512KBバックサイドキャッシュ搭載のPowerPC G3マイクロプロセッサが搭載されています。  PowerPC G3は、RISCアーキテクチャの採用と洗練されたプロセッサデザインにより、インテル社のPentium IIプロセッサと比較して同クロック周波数で約2倍のパフォーマンスを実現した、パーソナルコンピュータ向けとして最速のプロセッサです。  事実、「BYTEmark」の整数演算テストによれば、iMacは現在販売されている最も高速なPCであるPentium II 400MHz搭載機よりも、約40%も高速です(詳細は添付資料をご参照ください)。 ……』とある。  Full Rotation QuickTime VR  (Low: 457KB)  ”Pentium II 400MHz搭載機よりも、約40%も高速です” の文字で思わず息を飲んだ。  \^o^/  そうなんだ……、なんかマックって本当にエライって前から思っていた、それに洗練されていて心の広い静謐な賢い知性の持ち主とつき合ってるような感じなんだろうと想う。  だからそれを使ってる人も、ふっと物思いに耽るような優しい人物に違いない。  作曲家で言えばラベルのような……と、いつも想う。  それが嬉しい。  今日も =(・。.・)=チビちゃんの仔の姿が見えない。  チビちゃんがげっそり痩せている。  ”粒あん入り”あずきもなか(岡山市、オハヨー乳業)と、”たい焼きモナカ”(山梨、江南乳業)、シュガーコーン(前同)を買い込む。 

1998年8月26日水曜日 

バイシュクルに跨り、広い道路を走ると秋風がまとわり付き、くすぐりながら千切れて飛び散る。  とっくに陽は山嶺の向こうに、没し深く沈込んでいる。  しかし天空は、仄かに青い、白い雲が高い処を飛んでいく。  『オーィ、………*』  鰹を味噌焼きにすると、ホクホクと魚らしい旨味が際だつことを知った。  八百屋で青 匂いリンゴが次第に大きくなり、紅顔になっていくのを見るのが、ささやかな愉しみである。  この世の生物とは信じ難い色の 、アケビには驚く。  灰色がかったパステルブルー 、ツルツルした歪んだ球体、毎年ドキリッ!とさせられる。  四万十川の沈下橋(潜水橋)を見ると、『カラ…*ン』と踏み外し 、降下する爽快のイメージから逃れられない。  淡くキラキラ反射するものや、橋の下を潜るさざ波から発するする音楽、サラサラの光輝に充ちた大気の清冽、空を渡るような遠い風音と乾いた寂寥が巡る。  なんといってもタプタプと豊かな清冽の真水が、甘い潮に侵される河口の静謐極まる嘆息はすばらしい。  風に揺れるかやつり草の傍ら 、黄金の稲穂が頭を垂れている。  砂とそっくりの絵を背に書いた生き物が、眼にも止まらぬ速さで消え去る。  四万十生姜(生姜せんべい)をポリポリやりながら、 今日も先日入手した 、”JACO PASTORIUS 1/ Who Loves You? A Tribute To Jaco Pastorius/ VICJ-60185   紫たなびく荒野、なんだかあたりは薄暗く、淡青色の靄が立ちこめているようだった。  朦朧としているのに鋭い、あの、正体の知れない不安や焦燥に、侵食されている気配。  飄々と、堂々たる、構造体が出現、壮大で澄明で精妙な光景である。  軽々と、優雅に波打って跳んでいく。  緩やかに盛り上がりなだらかに落ちる草原、誰かが鳴らす、……ッ、…*。   河面を渡る気嵐、全世界を飲み込み、全てにひそやかだが全身的な悦びがこめられている。  森閑とした午後の空白の一瞬、明朗な空虚。  なにやらかやら、ももうとあたりにたちこめ、にわかに空気が透明さを失 う。  線が消えて深淵があらわれ、闇と光輝が一瞬ごとに姿態を変え、格闘しあいたわむれあい、無言の祝歌が澎湃とわきあがる  ハタ!、ハタ!、はためき、ぐんぐん上昇し、駆け上がり、仰け反り成就する。  気遠い憧れが形を表し、聳える。”を聴く。  今日もチビちゃんの仔は見えない。  

1998年8月27日木曜日 

朝、ねこクッキーと牛乳を持って窓を開けたら、『あぁ、…*』=(゜。.゜)= チビちゃんの仔がいた。  本箱の上の籠?!の上、寝そべったチビちゃんに寄り添っていた。  雨が激しく降った?!ので、戻ってきたのだろうか……。  白くて柔らかい毛 、小さな生き物が動いている。  『ゴロニャーン*〜〜*〜〜*〜〜』 甘ったるい声で会話している声がガラス越しに微かに聞こえる。  『……ャ、…*』  透明な小さな声を、更に小さく消え入るやうにするのが判る。  前にも雨が激しく降り始めた夜、還って来たのでじっと待っていたのだ。  もしかしたら……?!、という期待が叶えられて嬉しい。  トラフィックがいっきに上昇する23:30〜01:30頃に http://www02.so-net.or.jp/~oka/index.html のアクセスカウンターが、”0”に戻ったり狂ったりする。  プロバイダーが So-net Sample Page で推奨している 2. Counter Sample をそのまま使用している。  『同時アクセスが有ると発生することがあります。』 とのこと。  サーバーの処理時間が速ければ”同時危険時間”はどんどん”0”に近づき発生しないのでわないか?!。  6. GIF Counter Sample は大丈夫らしい?!。  いわゆるロックファイルで補完するスクリプト方式もやはり、このサーバーの処理時間が何らかの理由で大きくなったりすると、防げない。  小さなテキストスタイルのものが欲しいので、それが見つかるまで、ちょっと細工をして様子を見ることにした。  毎日チェックをしている 日本のコンピューター情報 で、目的とは離れた嬉しい発見をした。  「TEO -もうひとつの地球-」シリーズ「フィンフィン・ファミリー いこいの巣」新発売 を見つけてしまった。  豆粒のように見える青い山の向こうから、鳴きながら飛んでくる姿は、ほのぼのとして開放感と知性に溢れて大好きだ。  フィンフィンはこんなことをします

1998年8月29日土曜日 

そおっ…* とガラス戸越しに外を見ると、籠の上で =(^。^)= チビちゃんが丸く体を横たえ、眠っている。  =(゜。.゜)= チビちゃんの仔(シンディー・C、?!)がピンクの足の裏(∴)を見せ 、お腹に顔を埋めている。  昼近くに覗いてみたら、ネコクッキーと牛乳のお皿はすっかり空になっていた。  C・Cちゃんは独りで籠の真ん中で丸くなっていた。  イサキの”さかなやさん”の鮨、真っ青の小なすで昼食。  イサキは淡白で鯛なぞよりもうまい。  お造りにすると鯛 のように堅過ぎず絶妙の噛みごたえ、ねっとりぐあいだ。  これはいつもあるわけでなく、しかも新鮮さを要求するので見つけたら、たいてい迷わず入手する。  夜は、イワシの丸干しを焼き、先の方が丸くなって来はじめた大ぶりの茄子もグリルで焼く。  白い板にたくさん並んだボタンをあちこち押さえていたら、『ドンッ!!……。』大きな音で跳び上がってしまった。  \ ^.^ ;/  一瞬なんのことか解らず、ドキドキした。  茄子が憤怒し炸裂していた。  ワゴンに山盛りの秋茄子はグイッ!と弓に撓み、むっちり豊饒に充ちている。  鈍く光沢を放ちつつ、焼き茄子にしてくれ〜!!と、開き直っている。  激しく体を突き上げられて覚醒し、いっきに100万光年の彼方の第七銀河の作戦地から帰還した。  あわてて衣服を身につけた頃には、大地の激怒は収まっていた。  物理現象に驚くことが多い日だ。   =(・。.・)= と、 、=(゜。.゜)=  はいっこうに驚いた様子がない。  夜更けに突然、”ガタ!ガタ!”と網戸が激しく音を起てる。  朝方、『ドン!、ドン!』、何かが窓に激しくぶつかる、一瞬  (^.^ ;) く。  =(・。.・)= である。  

1998年9月2日水曜日 

星月夜は、心乱れる。  拡げた本を閉じ、箱からスルリと抜けだし、白熱光の部屋を後にする。  暗い道を急ぐ。  見上げると、天空に手を延ばす黒い枝越しに、青い月が付いて来ている。  月に照らされた砂利道が白く延びている。  木立を抜け高台に出る、風が流れている。  風を吸いながら黒い海に続く白い道を進む。  くっきりした黒い影を踏んで、明るい松林の中をどんどん行く。  黒い影が追いかけてくる。  微かな潮の吐息を頼りに、月の驟雨を浴びてどんどん行く。  曲がったのや傾いだのや俯いたのが、『ハッ…!』として顔を上げる。  防砂林の黒松、サンドポンプで浅瀬から海底をここに持ってくる前に植えられた。  下草の生えない、砂地は雨で持って行かれ、ゴツゴツした暗褐色を突き上げた。  ほの白く長く浮かぶ防波堤に長々と体を横たえ、落ちてくる星を浴びる。  昼間の太陽熱の余韻を背に受け、世界がくるりと回転する。  カンラン山の頂上で混沌の晦瞑を背に感じ、錘のようにゆっくり沈んでいく。  地底から這い上がってくる波砕の声が時を教える。  『ザザー、……』  タプタプと入り江で遊んだ、暖かくて甘い汐が還っていく。  精緻に組まれた石積みを洗っていたものは、もう無い。  黒い松林や仄かに白い波間に夥しい粒子が降り注ぐ。  一切音がしない。  頭上に組んだ腕やだるい脚、指にも音もなく刺さる。  膨大な清浄に洗われる。  振り返ると、月下に浮かび上がる宮殿、巨大な鐘の沈んだ深い淵、戦慄の世界が出現している。  ビョウ、ビョウたる流体が過ぎる。  倉古に海から陸に這い上がった薄い皮膜だけに覆われた生命体が、星降る干潟のとろとろの砂の海で、交尾する頃、松林を駆け下りる。  椋鳥が休む杜に白い月がもたれかかる頃、安心してやっと目を閉じる。  また、=(゜。.゜)=  チビちゃんの仔、C・Cちゃんの姿が見えない。  昨日の昼間、南窓の空中テーブルから『……?!』お出ましになり、ウバメガシによじ登ったり、嬉々とした真面目なお顔を覗かせていたのだが……。  のびのびとした細心大胆な精気が迸る無垢な野生のくつろいでいる姿を、そう…*っと覗き見る歓びは無類である。 

1998年9月4日金曜日 

プロバイダーが So-net Sample Page で推奨している 2. Counter Sample は、同時アクセスが集中すると”0”になったり”狂ったり”することがあるので、暫くあれこれ対策?!をやっていた。  やっと誤動作のないものを付けることができた。  で、太陽風ДζΨΠ∀ のアクセスカウンターは、プロバイダーが推奨するものでなく、とほほのWWW入門 の カウンター設置法 を用いています。  ”とほほ”さんありがとう。  カウンター用の画像は、Digit mania から頂いています。  =(゜。.゜)= チビちゃんの仔、C・Cちゃんが籠の上で眠っていた。  そうっと手を伸ばしてみたら、柔らかくて暖かいものものを触ることができた。  驚くほど軽く柔らかい、ビックリした。  直ぐ離して驚かないように窓を閉めた。  時々畑の方に遊びに行ってるようである。  跳ねるようにチビちゃんにまとわりつきながら、里芋の葉っぱの影から出てくるのや、垣根を潜っているのに出会ったことがある。  サンダルをくわえたり、引っ張ったりして遊んでいるらしく、いつもの処にない。  

1998年9月5日土曜日 

新しいCGIアクセスカウンター(GIF表示)はすこぶる快調である。  あんなに悩ませていた、いわゆる”リセット”はきれいさっぱり解消し、いっぺんも起こっていない。  んぁ…*、嬉しや!!。  そのうちいつかテキスト表示(書体、色の設定が無限でしかも簡単、超高速。)のものにチャレンジしようと想っていたところ、とほほのWWW入門の開発者から”wwwcount.cgi”の変更(特例かも知れない)などの指示を頂いた。  『ワク!・ワク!、ドキ!・ドキ!』しながらはやる気持で、再び”SSIアクセスカウンター”の制作にかかる。  スクリプトに一行追加するだけで、あっさり完了してしまった。  『すばらしいぃのだぁ〜*。』  なんだかSSIやCGIの仕組みがちょっぴり解った気分で、思わず駆け出したいような……。  ディスカウントストアー風の食料品店で 、季節の巡りを敏感に反射する。  大きなリンゴが山盛り、驚くほどの安さで並び初めた。  品揃いや充実の具合で、今年の天候や作柄、市場の状況が想像出来そうで、自然や季節の恵みは偉いもんだと思う。  旬や季節を見たり 、そんなことを想像しつつ食すことは、ありがたいことだと想う。  体の内からざわざわと精気がはためき、全身にそよぐ。  闇から這い出る風に秋の気配。 

1998年9月10日木曜日 

『あぁ……!』   窓の外で優しい声がする。  『ゴロニャ〜ン、∝∽∝∽!、ゴロゴロ!、………*』 『…*、…ャ、!』  全身白と黒の毛に覆われた、軽やかな肢体が飛び跳ねている。  空色の容器に前足から入り込み、ネコクッキーを食べる。  『カリ!、コリ!』と体を揺すって一心に没頭する。  MS-Win/Mac関連ソフトのダウンロード にメーカーが提供するFixpacやデバイスドライバー、BIOSなどをダウンロードするためのハイパーリンクを作成した。  作成中に知らないメーカーがたくさん発見でき 、新たな興味が起こる。 

1998年9月15日火曜日

淡いピンクの透明断面を眺め、壁面巡航地底冷却棚から持ち帰った太刀魚を焼く。  白き軽薄多孔皿から取り出し、垂れたどろりとした暗赤色を一瞥。  上空から岩塩をパラ!パラ! 、グリルに入れて煉獄へ押し込む。  細長い銀色の短冊、うれしいホク!ホク!、好ましい・良い感じに薄茶の焦げ目が付く。  何かを賭ける訳ではない、のように占うことも。   実験は、事物以外、情念・観念・心情に向かって行ってはいけない。  この焦げ・焼け跡に法則・相関を探ってしまう。  輪切りにした緑の酢橘を、チュッ!、たっぷり絞る。  清冽な、淡くて精妙な揮発が縞のように立ち上る。  個にして普遍、森羅万象に征き渡るエーテル。  細かい粒子が放射、漂い舞う。  気化した酸の中でアゲハチョウが滑空する。  ゴツゴツした灰褐色の幹、ヌメヌメした 艶やかな葉に覆われた日陰をゆらゆらと渡っていく。  ちょっと視線を振った途端、薄暗い木立の奥に吸い込まれてしまったか?!、見えない。  柔らかい淡白な真っ白の身、太刀魚そのものである。   たっぷりとした脂があり、これに安易に立ち向かってはならぬ。  香ばしく灼けた黄金色のパリパリ、薄い膜のような皮が旨い。  太刀魚は釣ったことがない。  子供の頃、凄い仕掛けで立ち向かい、抜き上げてから用心深く格納すること迄は知っていた。  まったまさんが、これをよく釣り上げる、しかもターゲットとして攻略する事を知り、瞠目、感心、 密かに見直した。  そんな別世界の思惑など、ご本人は知るよしもない。  薄青の潮の中でそそり立ち、しなやかな銀刀をスルスルとくねらせ る。  ひややかな眼光を放ち、見事な牙で目障りな挑発者を一撃、一途な勇姿はほれぼれする。  皿の中であからさまになった鋭く長い骨、剽悍な憂愁を、”恥多き怠惰な 日々を過ごす”己に打ち込んで来る。  ボトッ!、ボトッ!、ぼた餅をぶちまけたような不躾な、俄に騒々しい大きな雨音、畑の方やら砂場の方で起こる。  あぁ〜*、うれしや、愉しからずや愉快な客人よ、どうぞ存分に踊りくるってください。  私の庭先でも、誰かさんの屋根の上でも。    先ほどまで天空からの熱線 照射、煮えた里芋や茄子、ささげの葉っぱを打つ。  天晴れな感動・歓喜・祝祭の連打!!。  たちまちもうもうたる砂煙が這いまわり、萎れていく。  コオロギやうまおい虫、イナゴが葉陰や枯れ葉の中で発狂する。  微熱を帯びた太洋風が上陸し這い回る。  前頭部が 鈍く疼く気配、大気圧の落ち込みが長蛇となり、縦断する。  銀色が色褪た構造物、ワイヤで手を繋ぎ、どんどん向こうへ行ってしまう薄情者。  それを凌ぐ、上空で朱に侵され始めたふんわりしたものが、南に走る。  西は明るくはにかんでいる、片方は無彩色に蝕ばまれ沈痛に項垂れている。  疾風を呼んだのに、何故に・どうして浮かぬ顔を。   次第に・やがて・無慈悲に抗しがたく、西方は色香を消失し失意の色、無彩色に覆われてしまう。  『ミャー…*!。…*!』  暗闇に =(・。.・)= の声がする。  遠くのほうから聞こえる。  『……ャ…*!』、=(゜。.゜)= の声がない。  窓を曳きあたりを伺うが、キラリ!と発光する一対の眼光、何処にも潜んでいないようである。  本箱の上の籠の皿にネコクッキー、牛乳をそれぞれ適量入れておく。    ネットスケープナビゲーターのプラグインにどんなもんがあるのか探してみたら、 154のプラグイン プラグイン Inline plug-ins が見つかった。  未だ知らないものがたくさんある。  いくつか興味を引いたので、後で詳しく見てみようと思う。  

1998年9月18日金曜日

笹の茂み方からガサゴソ!音がして、『……ミャッ*、……ャッ*』。  掠れた声が移動しながら、茶と黒の小形の獣が走り出てくる。  深山萩の細い枝が垂れ、上下に、横に、円を描いてゆっくり揺れる。  ついこの間までは、左右にふらふら、足の裏に付いてもいない砂を落とすように、おぼつかない歩みを見せていたのだが。   勉強机に拡げた、本を閉じる。  荒野願望を満たし、釣りの要諦を濃密な文体(≠文化体育委員)、大きめ活字、随行プロカメラマンの写真で練り上げた畢竟の叙事詩・叙情詩。  文体と詩情をゆっくり漏らさず、よく租借して進むよう、わざわざ品格を犠牲にした  注)がある。  つまり釣り人の要件、せっかち・低温発火・耽美傾斜を、ご本人が真っ先に憂い・愉しみ・執着していた。  体の頂点で静謐に暴走する電気信号を制する。  熱した媒体を宥め、ささやかな猶予を取らす。  青灰が沈潜するぬめやかな痩身に星を散らした魚、大きな瞼の無い瞳を見開き凝固した憂愁。  水底に張り付き沈痛な、静謐な山椒魚の夢をむさぼる。  白き腹が土に触れるやたちまち、蛇よりも大胆な推進、力の出し惜しみを捨棄した瞠目の巡航を発表。   岩魚自身であると決めてかかり、白い原稿用紙に覆い被さっていたらしい。  あちこち灰青砂礫が露出する荒野、揺れるわすれな草、明青にくっきり滲む黄、ポチポチとしなやかな茎にしがみついている。  濃密にして明快、新しい発明の語が散りばめられ、鋳型のように精緻に埋め込まれたている。  憂愁を探ろうとすると、活字がめりめり・ザワザワ音を立て、立ち上がり倦むことなく新鮮な感慨・祝祭をもらえる本を、押しやる。  揺れる細い枝の下、ヒンヤリとした快感を白い毛がそよぐ腹に押し当てる地表を覗き込む。   たちまち午睡をむさぼっていた親子が、組んず解れつ軽やかに走り出す。  『ワ〜ァ……ゥ』、『ワ〜ァ……ォ』  よく転がり響く声を上げながら駆け出す。  きっと追い抜いて立ち止まり、あらぬ方を遠望しつつ、棒のような尻尾を微妙に揺すっている。  腰を下ろし屈んでいるとやって来て、引き締まった丸顔を歓びで満たし、人物をぐるりとひと回りしてから、丸顔を傾げ柔らかい横腹を擦り寄せる。  絶妙の圧を呉れてたことに気がつくのは何日も経った日、欄干に足を架け河面を渡ってくる西風を交わしていた時。  エジソンはやはりどうかしている。  頬から喉、 のように背中をガシガシ掻いてやると、ゴロリと寝そべってしまう。  ゴロゴロと地鳴りを発動している。  東の松林の向こうから、まだ暗い内に寝床の中で・夢うつつで聴いた。  ふっと聞こえなくなったと思い、確かめ安堵する、睡りに堕ちていたのだ。  バッチ網漁船、2隻一組が砂州に苦労して作った入り江で武者震いしている。  出陣前の気合いを入れている。  2拍、微妙・複雑・不規則・妖しく打つ たくさんの鼓動。  韻に隠っている纏まったユニゾン、のように気持ちは弾み祝祭を謳歌している。  絶対矛盾的自己同一。  田んぼの切り株、ヨモギが寒さを耐える畝。  鉄成分が溶けて流れだし、川底を朱色に変貌させた用水。   さらさら、キラキラ光輝を揺らし、さざ波を起こす小砂利を歩むいっぱいに角を伸ばした田螺。  こんもりと黒く見える防砂林の向こうから、地を這い乗り越えやってくる。  タイヤの陰で顎を地にくっつけて背を低くして、目を大きく見開いて、=(゜。.゜)= がじっと見ている。  昼休みにあげた残りのサンマを切り、お皿にいれる。  =(゜。.゜)=が一心に取り組んでいる。  チビちゃんは、ちょっと 匂いを嗅いでから、ヒョイッ!と箱の上に跳び上がりじっと見下ろしている。  内陸に移った(還った)ルシファー君から便があった。  MSーWin4.10.1998をセットアップしたらしい。  数々のプラグインは果たしてどうなったのか?!、きっと面倒なのでやってないのだろう。  4.00とあまり違いがないらしい、アップグレードの申し込み用紙がいくら探しても見つからず、諦めて市販品を買ったと淡々としたためられていた。  無事自分でセットアップ出来たのだろうか?!。  そこらのことは触れられてない。  一番興味があるところを、はしょっちまってる?!ので、箇条書きのお伺いを便した。  

1998年9月21日月曜日 

日曜日、日陰が尾を長く曳き風向きが変わるころ、何か明快でなくホクホクと愉しい静機に、せき立てられそそのかされ、本を閉じドアを推す。  乾いた熱風が流れ 、白き雲が焼き色に侵される西方を目指す。  緩やかに弧を描き、天空を覆うニセアカに片側を押しとどめられた坂道。  びゅんびゅん首に纏わり付く見えないもの、ビョウビョウと耳で叫ぶ、唇をからからにする盗人。  有無を言わさず一切を引きずり、離脱を想うままに任せ、無重力エンジンを夢見てエジソンはエンジンを切る。  すかさず・間髪を入れず・石火に発明の推進力が作動を開始。  やむを得ない、最も軽蔑する不条理を発動、抗し難きを抗した強制力は新たな抗争・摩擦・発熱を呼び込み、絶叫する。  悩み多きディレッタントを装い、現世に浸透する用意を終える。  規則正しい爆発音の集合、一体となった競争音、向こうに逃げ去りこちらに向かってくる、西に走る交通の帯に紛れ込む。  高台から見ると西にあった太陽が、ずいぶん南の方で沸騰している。  たっぷりの水がサラサラ、ザクザク、滔々と流れるのを欄干に足を掛けてしばし見下ろす。  ため息をつき、件のポイントの澪筋の杭に纏わり付く渦流の中で 、キラリ!と銀鱗がヒラを打つのを想像する。  人の渦流の中に入っていくのがとても薄汚く思えて、引き返したくなる。  竿を担ぎ、夏草がしぶとく食い込んだ瓦礫の土手 、どんどん進んで行きたい。  遠慮のない横殴りのギラギラ熱線、青い山嶺から降りてくる風で追いやりつつ。  成長を止めてしまった背丈ほど、背高あわだち草はすばらしい。  ドゥ…!、と倒れる訳でないが 、昨日までのせわしない覇権を、停止したかのような錯覚は打ちひしがれる。  天空を渡る大気が持っている寂寥は偉大である。  ひとすじの夕陽が、寡黙な雄弁師になる。  ブラームスでエアーズロックをいただく。  しっかりした歯ごたえ 、豊潤なおつゆたっぷりの焙りを止めどなくやっつける。  息もつかず一枚岩盤との格闘を愉しむ。  『ふぅ…っ…*、!!』、ため息をつきながら書店に入り、Java関係とかを見てまわる。  A TECHNO JAZZ SYNTHESIZED JOURNEY/ MIXED BY KIRK DEGIORGIO/ XTR48CDM を衝動的に獲得してみた。  やはり 06 SUN RA - TWIN STARS OF THENCE に満足する。  倦むことなく繰り出される濃密、闊達、奔放、エモーションはもう止められない。  Jimmy Cliff / JOURNEY OF A LIFETIME/ ISLAND 524 551-2  寂寥の裏返しとも思える、『パカーン…*!(^ ^)』と突き抜けた。  カリブの熱風のうねりは、清潔で心地よいのだ。  のびのびと、清々しい感じで、大きな円をゆっくり閉じる。  Charlie Haden /  がジプシーのギタリストとデュオをやっている、珍しいアルバム (Charlie Haden/ Gitane)を見かけたので今度獲得しよう。 

1998年9月24日木曜日  

MS-Win95 4.00.950 B いわゆるOSR2.1の不安定な挙動に燻るものがあり、MBのBIOSやビデオカードのドライバー、マウスのドライバーなどを入れ替えたりしながら、これまでいろいろ観察した 。  やっとその仕業の犯人を突き止めた。  ダイヤルアップによる回線接続を切断した途端、全身・偽硬直(=ハングアップ)の発作をもよおす根元はなんなのか?!。  Windows 95最新モジュール、PC/AT互換機アップデートモジュール、TCP/IPドライバーのアップデートモジュール(内容説明自己解凍ファイル 197K)をセットアップして様子を見ているが、なんかまともに・元のままになったみたいだ。  不調に気づいてから、6ヶ月もかかってもたがな。  行き当たりばったり(≠ぼったくり)と接触すると時の有り難さを覚える。   ヨロコビが興るこることはない、何かを喪失した憂愁も。  ぶり返した憤慨が、しぶとくズンズン根を張る。  ましてや、何かのテクノロジーの獲得の錯覚もない。  まあ、こんな星の下に生まれ難儀なこった、ため息ひとつ、ふぅ〜*。  画面のデザインの稚拙さの嘆きがきこえたので、大げさにふりかぶり巧妙にカモフラージュした天晴れな搾取のすり替え、企みにやっきに耽ってるやろ。   昨夜、夜気を吸おうと窓を開けた 途端、鼻白チビちゃんが目を輝かせ、乗っ込んで来たのとはち合わせてしまった。  バレバレの侘びのつもりで、焙ったイワシの”一夜干し”をあげたら、引っ掻かれました、(;。;)。   見事な、完璧無比、ほれぼれする。  落ち着きはらった、真顔で引っ掻くんだな!!。  この天晴れな、啓示に、己の間違った薄ら寒い蒼きインテリ・物分かり気取りに、ただ恥じ入るばかり。   人の住む作り物の荒野に棲む、小心肝大な野獣。  元気で来て・侵入してくれたので嬉しいっす。  Osakanizer で この日記を大阪弁にしてもらいました。  生きた言葉って、なんてすばらしいぃのだぁ〜*。  

1998年9月25日金曜日  

IGOR STRAVINSKY / SYMPHONIE DE PSAUMES, POUR CHOUR ET ORCHEESTRE/ ECD 75494  打ち下ろす打弦、キッパリした管弦のユニゾン数回。  下降短調のユニゾンは対位法を軸に、変容・展開し覆い尽くし自身を飲み込む。  僧院のしずしずした歩み・ 階段下降・合唱があり。  この進行、全世界の大股、変拍子縦列推進は爽快・愉快の絶頂。  木管が、はなさんのシンプルなつま先歩き 、清楚なほほえましい下降音階主題を提示・発表。  さらにいくつもの管がさらりと裏返したり、突いてみたり、くるくる回し放り投げグルテンを伸ばしたり。  中勢の合唱隊が対位法で幾重にも綾める、次第に広がり大勢になる。  管弦が襲いかかり飲み込み、祝祭を打ち上げる。  大きな円は憂愁に満たされ霧散。  金管の咆哮、ホホホホホホッ…*、ホホホホホホッ…*、これが次ぎの主題。  合唱が縦にザクザクと心地よく太刀を振るう。  明るく開けた広場で大らかに終演を収める。  いきなりいきり立ち、合戦が。  何をとち狂ったのか、明快にして新たなる動機を投入。   取り返しの付かない事態になっても、むしろ冷ややかにそれを愉しんでいる。  アドレナリンが地を這い、灰色の構造物(“Д”)・モノリスが迫る。  Netscape Communicator4.05JPを4.06JPに、4.5PR1(英)を4.5PR2(英)にそれぞれ削除しないで、いわゆる同じホルダーに上書きセットアップにてバージョンアップした。  例によってC:\Program Files\Netscape\Communicator\Program...\Java\Bin\jit3240.dllのリネイム(→jit3240.dlx)を行い、Javaの高速処理を狙う。   =(゜。.゜)= にノミ避け首輪を付けてあげた。  鬱陶しいのか、うれしいのか、な〜んも気にしてないのか、眺めてたり眇めてみたが、とんと明らかにされぬ。  機嫌を害しないよう、すごすご退散。   率直な季節の反射がうれしい市場で、珍しい赤鰈を見た。  浅鍋を取りだし、昆布とネギ、醤油、酒、砂糖で煮る。  前例があるので気を付けていたが、すんでの所で煮詰まりかけた。   いつも強火でやるからだろうか。  自然は、偉大であり人物の思惑・思惟・詮索・期待、ましてや実験による哲理の映し出しなぞ、些細かまわぬ。  これは、連続して作ること無く塩梅が会得出来ない。  充分微かに魚臭さを残し、煮汁がちょっぴり浸み、照りなどはなすがまま、煮汁は絶妙の濃さ・味・量、一緒にいたネギ・タマネギは柔らかすぎず、大根はまあまあ煮汁が浸透 、煮くずれがほぼ押しとどまっている。  四季を映す、筍や空豆、蕗、新じゃがもも、きっといい柔らかさに。  匂い緩和のための生姜や香菜は、行方しれずでも構わぬ。   これをずっと目指してるのに。  新米は水をちょっと少なくしなければと、解っていていつも忘れてる。  落ち着いた精悍な顔の鼻白チビちゃんに 、またもや引っ掻かれる。  素速いジャブを繰り出し、手荒い挨拶を被る。  今日も、Jimmy Cliff / JOURNEY OF A LIFETIME/ ISLAND 524 551-2   を聴く。  寂寥の裏返しとも思える、『パカーン…*!(^ ^)』と突き抜けた、ハスキーボイス。  カリブの熱風のうねりは、清潔で心地よいのだ。  のびのびと、清々しい感じで、大きな円をゆっくり閉じる。  

1998年9月27日日曜日

角を曲がると霧のような秋雨がけぶる夕闇が這っている道の端に、浮かび上がるように螺旋光が、のたうち回っているのが確認できる。  見上げるようなオイスターホワイトのパルテノン神殿がある。  見事な円柱がそそり立ちエントランスの天蓋を突き上げている。  高い扉を押し開きオコジョの歓迎を受ける。  『短く……。』  宇宙艇のコックピットに登る。  3度ばかりタオル越しに両耳穴に指を差し込まれる。  一瞬のことであるが、後頭部からつま先まで電気が駆ける。  涼しくなった屋根にカサを差して静かな住宅地の碁盤の目の道をジグザグに還る。  秋刀魚を焼く。  青と銀の丸まるからプツ!プチ!、バスンッ!、脂の灼ける饗宴が発表される。  大皿から頭と尾をはみ出した勇姿に酢橘をたっぷり絞る。  時々、ゆっくり湾曲する濡れた道を一切を引きずりながら、狂乱物体が通り過ぎる音をガラス戸越しに聴きながら音楽を聴く。

1998年9月30日水曜日 

サンラを聴く。  SUN RA & HIS OMNIVERSE ARKESTRA/ DESTINATION UNKNOWN/ ENJA 7071-2 秩序ある無秩序があり、その簡潔、純粋が集団化と平均化の悪夢である。  秩序が迷路であり新しい出会いの連続である。  破壊的に思える響音は、何ひとつその心配がない。  はるかに微妙で精妙な、なにげなく奥深い滋味と魅力がさざめいている。   濃密なサウンドは歓びと緊張、自由に満ちあふれ闊達な情熱の乱舞がつぎつぎに生まれて、押し寄せて来る。  無彩色や壮大・絢爛な黄昏の洪水に気持をゆだねていると、なにかしら希望めいたものが這い上がってくる不思議なものであると気が付く。  てんでに勝手に発表しているようなホーンやリード、弦、炸裂、稟とした打弦の衝撃が雄弁であり、異形の輝きでありその氾濫であって揺るぎない活き活きした息づかいがいっぱいである。  油断していると、混沌とした万華鏡が繰り広げられている甘美な錯覚に陥るかも知れないが、澄明で新しい宇宙が広がっている。  ミンガスのワークショップの鉄拳による制裁がなく、その日その日の万障が卓抜な発想というより、むしろ自信に充ちた直情で喚起されるのを感じる。  細かい波紋のガラスの向こうで白い生き物がうずくまり、時々素速く動いている。  オコジョが灯りに吸い寄せられてやって来た蛾を押さえている。  きっとコオロギやカマキリも。  捕まえると口に入れている。  引っ掻くように手を繰り出して愉しんでいる。  網戸をガリガリとスルスル這い上がりる。 

1998年10月3日土曜日  

先日、ビュン!、ビュン!夏風が流れる遅い昼下がり、横殴りの斜光を浴びて西方に向かう。  グランドの砂が飛ばされ、照葉樹がはためく。  横殴りの紫外線が秋である。  TOWER RECORDSとVerginを周り、Charlie Haden ・CHRISTIAN ESCOUDE/ Gitane/VACR-2014と、SUN RA/ Heliocentric Worlds, Vol. 2/ ESP 1017-2、SUN RA AND HIS ARKESTRA/ COSMO SUN CONNECTION/ RER SR-1、RALPH MACDONALD/ PORT OLEASURE/ VACM-1130、ほかを獲得した。  坂道を這い上がるところで天を仰ぐと、煌々と膨張し続ける銀の玉が襲いかかる。  甘栗を食べた。   =(・。.・)= が駆けて来て一回りしてから、足に横腹を擦り付けてから地面に仰向けになってゴロゴロをやる。  腹をグリグリしてやると歓びを隠さず、足をグーンと伸張させ目を細める。   =(゜。.゜)= もまねをする。  

1998年10月7日水曜日

Pharoah Sanders/ Save Our Children/ Verve POCJ-1418   秋風に乗ってやって来た甘く暖かい潮は藍青の深淵を孕む。  北に向かって延びた、松林に守られた砂嘴を大きく回り込み、入り江に入る。  青く霞む山嶺の麓に、ひたひたと黄金の轍を延ばす。   キラキラと沸き立つ光輝は疲れを知らない。  ピリピリするマグネシウムが、褐色の砂を倦むことなく洗う。  ゆたうものに浮かぶのは、山でなく、後退し続ける影絵である。   松風を聴きながら魚になっていると、澄明で暖かいキラキラ輝く潮が澎湃とさし、全身に漲り、自我が肩からのびのび揮発していく。  燦たる落日に向かって、刷毛で掃いたような白い雲が追いかける。  お……ぃ。  たゆまず鼓がパルスを打ち出す。  沸き立つような絡みつくような、ゆったりとたなびく合成音が長い尾を曳く。  清冽な宙をどこまでも、どんどん流れて漂う。  リードは聞き覚えのある優しい豊満、発熱、寂寥を詠う。  チャルメラのように感じる時がある。  全てに密やかだが奥深い全宇宙を睥睨する歓びが込められている。  語りかけるように、うそぶくように、追いすがるように、裏切りの斧を打ち下ろすように、渾身をそびえさせて喉笛を振るわす。   =(゜。.゜)= が迎えてくれる。  なにやら叫びながら、牽制するように近寄ってくる。  一回りしてからちょっと横腹を人物の側面に擦りつけ、『……ャ!、…*』小さく叫んで、ゴロリとひっくり返る。  グリグリと交歓を交わす。  なにからなにまで、親そっくりである。  いささか情熱がこもっていない一点を除いては。  紅玉を食す。  リンゴらしいリンゴである。  ミネラルウォターで炊飯する。  旨い。  ずいぶん永い間忘れていた味を噛みしめる。  Tim Berne / Diminutive Mysteries (Mostly Hemphill) /BAMBO POCJ-1160 静かに軋むセロ、バリトンサックスの訥々とした吐露は次第に力漲り、奔放に滑空するリードは内省に向かう。  打ち下ろされる打撃、すばしこく跳躍する電気弦は喘ぐ。  巨大な生き物となり息づき、荒れ狂う。 深い沈黙や嘆息、親密な静謐がたちこめている。  激越が後退し、深淵があらわれ、色彩と思惟が一瞬ごとに姿態を変え、牽制したわむれ、全世界を睥睨する。  暗鬱で熱っぽい、激しいものは陽気に踊り出す。 UNDER AFRICAN SKIES BBC/ CD2006、Billie Holiday/ Lady In Satin/CK40247 を、ねこの棚から取り出して聴く。  別世界!。  

1998年10月9日金曜日

9月24日に行ったWin95(MS-Win95 4.00.950 B いわゆるOSR2.)のパッチのセットアップは、当たりであった。  想い出したかのように気紛れで忘れた頃にしぶとく現れ、苛立たせてくれたWin95の 全身・偽硬直(=ハングアップ)の発作は完治した。  あっけないものだ。  間違っても何かに感謝するとか、テクノロジーを取得したなどと心得違いをしてはならぬ。  インターネットを終了するために回線切断を行った途端にハングアップする苛立ちは、2週間経ったが皆無である。  このパッチ、 『ここでは、Windows 95 サービスパック1以後に開発された最新アップデートモジュールやドライバがダウンロードできます。  Windows 95最新モジュール、PC/AT互換機アップデートモジュール、TCP/IPドライバーのアップデートモジュール(内容説明自己解凍ファイル 197K)』の、内容説明はこのようになっている。  『ここでは、TCP/IPドライバーのアップデートについて説明しています。  [障害内容] 1.無効な ICMP データグラムフラグメントによってハングアップ   クライアントから不正な Internet Control Message Protocol (ICMP) データグラムフラグメントを受け取った場合に応答を中止 (ハング) します。  2.Out Of Band (OOB) データ受信時の問題  Out Of Band (OOB) データを受信した際、以下の様なエラーメッセージを表示する場合があります。  (このメッセージの後、データを受信しなくなることがあります)  3."Land Attack" により、Windows 95 の動作速度が遅くなる 不正な接続要求 (SYN) パケットを受信したあと、Windows 95 の動作速度が遅くなり始め、1 分ほど経過したあとで通常の動作に戻ります。』  このバグで不幸な事態に悩んでいる者が、うまい具合にできるだけ早い時期にこのパッチと出会って、首尾よく対策を講じられんことを願わずにいられない。  

 

 

 

御愛読ありがとう。  

3 に続く。      fin.   


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