太陽風ДζΨΠ∀3(ホームページ)へ …*  増殖“日記小説”  日記 1 2 3 4 5 6 7 "New"       2021.01.28 11:41 更新


日記 4

 

1999年5月1日土曜日

=(・。.・)=と出逢う。  塀の向こうから尻尾をピン!と立て、スタスタと足早に出現する。  真面目な丸顔、音を発てないで優雅にしなやかに体躯を撓らせ歩く。  人物を 心持ちやり過ごし、歩行を不意に止め、ゴロリン!と乾いた地面に転がり仰向けの姿勢、背を地面に擦るつけゴロゴロ揺すっている。  引き締まった胴体をくるりとしなやかに捻り、丸顔を上げてこちらを見る。   『あんたさんは、ご機嫌いかが?、〜*』  少し離れしゃがんで待っていると、『ミャー〜*、〜**』と発しつつ近より、人物の周りをぐるりと右回りに回りながら、下げたしっぽをパタパタと振る。  きっと一回旋回してから 、膝の辺りに頭付きをくれる。  『アハッ!!、…*。』  よろこびに貫かれ圧倒され、蹌踉めきそうになる。  ピン!としたヒゲ、毛に覆われた顔のゴリゴリしたくすぐったい 接触!、念入りで丁重な挨拶である。  ヤスリのような、薄くてヒンヤリした小さな舌で手を舐め始める、丸顔を傾け噛んだりする。  ちっとも痛くない。  そして、プイッ!と往ってしまう。   決して振り向くことがない、俄に発した使命に導かれ、邁進している。  諦めて、椅子にもたれ、あれこれとりとめのないことに想いを巡らせ、うとうとしてたようだ。  くっきりした音で呼び戻される、100万光年の彼方、第7銀河の拠点で作戦に耽っていのだが、あっけなく翻し帰還する。  窓の外で『カリッ!、……!、コリッ!』、ネコクッキーを噛んでいる。   朝早く、横殴りの清冽な朝陽の差し込む南部屋、白い板に並んだボタンをあちこち押さえたり、思索に耽っていてその気配に脇目を振る。  逆光の中に古い木箱に乗っかり立ち上が り、網戸に爪を立て、ヤモリのようにガサガサと登る君は、大きく口を開け牙を見せて目を瞠りなにやら訴えていたので、やはり野獣だと想ったよ。

1999年5月2日日曜日

先日、山へ往った、週末毎に雨が続いていた から、ずいぶん久しぶりとなる。  南斜面を覆うブナ(山毛欅)や楢、ニセアカシヤ、……は尽くメリメリと新緑色を解放させ、旺盛であり静謐を湛えている。  天空が 呆れ果て退いてしまっている、雲がとても高い。  『お……い!』  北から南へ真っ直ぐに白い線が一本、高いところを貫いている。  見上げた目を凝らしてみると、山林の上空、南の方に豆粒ほどの銀色のものが懸命に逃走しており、それを白い線が追撃している。  燦たる西日を浴び 、豆粒ほどの銀色が最後の光輝を放っている。  時間がゆったりと流れる満ち足りたひととき。  とある棚田だけチョロチョロと弛まず湧き水が吹き出し、流れ出している。   曲がりくねった坂道をトボトボ歩きながら見下ろす、その湧き水が田圃一面に広がった浅いプールは翠・緑・碧を湛えており、『ゲロゲロ……、"♪"、……』蛙のソロが 、小さく凛とした正調を送っていた。  遠くの友人に届くといいのだが……。  その日も激しく大気が移動していた。  銀に輝く高い送電塔、4筋対の電線がブンブン唸っていた。  竹林が静かに波打ち、体を捩り騒いでいた。  太陽風が 南に横たわる丘陵を乗り越え、田んぼや雑木林を吹き荒れていた。  じわじわと万障を灼き始めている。  紫外線の攻撃を受けた唇と顔、カサカサ、ヒリヒリする。  大ぶりのナスをグリルで焼く。  4面に焦げ目が付くよう間合いを図 り、ひっくり返す。  さっと表面を水で冷やし、へたを切り落として皮を剥ぐ。  面倒!で難しい、そして面白い!、うまく出来ると前途までが開けたような嬉しい気分。  焼け具合に応じた剥きかたをする。  そっと・優しく・大胆に、やり直しの出来ないのも、空想しそのままになってしまった、恋の手管と同じ。  これは、向上のための工夫はたやすく報われ、確認も出来る。  パリパリに焼けた皮の下から 、よろこびの薄茶や薄黄緑が表れる。  七味をパラリッ!、皿に滲み出たおつゆがたまる。  カマスの一夜干しを、程よい長さに切り焙る。  どうやら鱗の厚いのとそうでないものあるらしい、美味しいのは新鮮な物、若干の赤みを帯びた物。  アサリの新鮮なのを見かけたときは、ジャガイモ、ネギのお澄ましを作る。   アサリが吐く塩分を考慮した、塩梅を忘れてはいかん。  

1999年5月3日月曜日

『甘すぎるトマトはこれだ!』と書かれた木札が知らせる、”静岡JA遠州夢咲”桃太郎(トマト)は、パリパリした皮も旺盛な果肉もうまい。  これは なんといっても、起き抜けに”焼き塩”と”特選有機醤油”でバリバリ食べたい。  いい一日が始められそうだから。  RealGuide /Music ミュージックを探索した。  決してクールでないボトムラインが支配するヒップホップ。  自信に満ちて構築されたピラミッド型のサウンドの中を、馴染まず飄々と吹き抜けていくホーン、むしろ寂寥的ですらある叙情性を聴く。   西洋音楽のように窮屈さが感じられたところで聴くのを止めた。  外は南風が舞い上がり、危険な波動が満ちていた。  JOE ZAWINUL/Indiscretions P1 などを聴く。  ウィーン音楽院で学んだ、器用なキーボード奏者特有の作為が邪魔、楽しく音宇宙に埋没できない。  顔は嘘をつかない 、頭でっかちさんは人間性・カタルシスが表出し、それを堪能するJazzに携わったのが無念。  予想どうりである、前作同様その落胆は、またしても変わることはなかった。

1999年5月4日火曜日  

鉛色の天空が低い薄暗い 雨降り、目覚めが遅れる、昼近くまで宇宙艇で旅をしていた。  100万光年の彼方、第七銀河の拠点から一瞬に帰還する。  重力の世界は一気に元気を出す、大変な任務を忘れてきたような 、心残りな気分で光輝の中で時間を過ごす。  現世では食べることが生きている証でもある。  ”静岡JA遠州夢咲”桃太郎(トマト)を放射状に切り皿に盛り、フォークで突き刺し口に運ぶ。   清冽な淡い酸っぱさと仄かな甘さ、いつも美味しいと思う。  山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)、酒種発酵?!のパンに乗っけていただく。  動物の匂い清冽な酸味、もちもちしたパンと混然となりうまい。  酸特有の浸食感がなくサッ!と霧散し、清々した余韻を残す。  ルビーのグレープフルーツ 、ギザギザ付きのスプーンで一房ずつ掬って食す。  えぐみが全くないようだ。  どっしりした大きめ・シンプルなマグカップに褐色の砂礫状の砂糖を少し、褐色の脱色ペーパーの端を折り、3穴楔に嵌める。  筒の蓋をポン!…*、吸い付くような嵌め合いに感心しながらカップを外し、縦に筋が貫く艶やかな褐色の半球の豆をザラザラと粉砕器に注ぐ。  親指で頭を押さえ、グイィ〜*ン、 =(・。.・)= がいると、ここで一気に外へ駆け出す。  粉砕器を掴み逆さに、拳の側面でコン!コン!、半球のカップを外し”V字”の上でコンコン!・…*。  刑場に移し沸騰をそっと注ぐ、初めは周りの濾紙に、ゆっくり旋回させこんもりした盛り上がりを作る、土竜の噴火を連想させてくれる。  苦くて気持を昂揚させてくれる、アルカロイドの心地よい匂いが立ちこめるのを確かめる。  紙のボックスから牛乳を カップに注ぎ、気分でコーヒーにも少し。  窓を開け =(・。.・)= のお皿に入れようとするが、お皿に突進してくるので毎度のように頭や耳にかかってしまう。  

1999年5月5日水曜日

夜は、カマスの一夜干しを焙り、なすを焼き、アサリと新じゃがのお澄まし、味のり”極”、自然薯を細長く千切りにして醤油でいただく。  焼きなすは焦げ目から拡散する匂いを食べる。  二杯目のコーヒーのためにグイィ〜*ン、コンコンを、三杯目は深夜に。  愛媛産”マーコットオレンジ”と雪印”カマンベール・切れている”。  RealSystem MPの一環となるクライアントソフト「RealJukebox」、Windows用β版を RealJukebox/ Download RealJukebox beta/ 説明 から入手しセットアップした。  この説明によると、 『RealJukeboxは、インターネット上の音楽コンテンツや、ローカルの音楽ファイル、ローカルの音楽CDなどを一括して扱い、管理できるソフト。  通常のCDプレイヤーソフトのように音楽CDを再生でき、そこでWindows 98の「デラックスCDプレーヤー」のようにCDDBサーバーから再生中のCDのアルバム名や曲名を引いてくることもできる。  再生時に自動的にバックグラウンドでMP3やRealAudio G2などの音楽ファイルにエンコードできるようにもなっている。  エンコードしたデータはCDDBから得た情報を元にデータベースとして管理したりプレイリストを作ったりできるようになっている。  さらにRealJukeboxでは、インターネット上の音楽ファイルの検索やダウンロード、CDのオンライン購入などができる「Get Music」機能なども備えている。  RealJukeboxをインストールすると、デフォルトのCDプレイヤーやデフォルトのMP3プレイヤーが自動的にRealJukeboxになるはずだが、β版のため現段階では未だ”CDやMP3の関連付けが不安定になる”ので注意。』とある。

1999年5月8日土曜日  

凄いという言葉を活字として書き付けた記憶がない、たぶん一回も使っていないと思う。  両手で掴むとしたらその大きさといい、ほどよい重さ、形といい堅くて柔らかい自在さも、確固たる態様としてはお誂えむきである。   =(・。.・)=さんと、=(゜。.゜)=ちゃんが木陰から這い出し、思い切り伸びやかに四肢を伸ばし、午睡からのお目覚め。  朝は横殴りの真っ新の光線を横腹に浴び 、物憂げに頭を回し心持ち挙げ、ちらっと人物を見た。  =ΘΘ=ΠΠ。  小さく『……ャ〜*』と挨拶をくれた、ひどく掠れていた。  奔放不羈の王は頬を撫でてやるから、『おいでっ!』と呼んでも、気が向かなければその声の主の手元に決して近づかな ぬ。  距離を保って自己の存在を優雅にさりげなく提示する。  あんなに親しく足下に頭突きをくれていたとしても、一切 =(・。.・)=の、気ままな?!気分の思し召しのままなのだ。  玄関で見た紙には、『中国大使館を誤爆』の大きなゴシック文字。  『凄い』と声に出さずに叫んでしまった。  Anton Bruckner (1824-96) の始まりの部分は興味が尽きない。  日没のものだと思っていた夕闇がメリメリと這い上がり、辺りをすっかり春霞に満ちた光輝で覆ってしまう行いには感心する。   終焉をそそのかしつつ、ぐんぐんと盛り上がり、かと想うと脱力感を漂わせ立ち止まり、木管が色鮮やかに憂いを吐露する。  まるで春の嵐の気まぐれである。  その脱力感に浸食されつつ、ギアナ高地の雲に隠れるエンジェル ・フォールに巻き込まれてドンドン落ちていく。  どこかラテンの大らかさがある。  Bruckner: Symphony no 9 / Furtwangler, Berlin Philharmonic や、Bruno Walter Edition - Bruckner: Symphony no 9 / Columbia を聴いて見たいとも想ったのだった。  CAHATEAU VIEUX CEDRE 1994/ MONTAGNE SAINT EMILLION をやる。  口の奥で潔い酸と燦たる渋みが気持ちを昇華させる。

1999年5月15日土曜日

”かしわ餅”、と入れ替わりに”水ようかん”が出現する食料品の棚。  夏は先ずさまざまなメロンの類から始まる、次いで白桃が姿を見せ始めると、なし崩しに夏に突入。   西瓜や、無花果、プラム、梨、デラウェアー 、青リンゴ、巨峰、マスカット、栗、柿、林檎、蜜柑と秋から冬へと旬が流れる。  いつも覗いているスーパーの果物や野菜の一部分に季節はプイッ!と顔を出す。  今にも降りそうな空で肌寒い、一枚だけ薄手のセーターを残してあったので着る。   外出の意欲は全く起こらず、山へも西方への侵攻も無し。  コーヒー豆を挽き濾紙で炒れる、酒種食パンに山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)を乗っける。  高原か峰を渡る朝霧のようなしっとり、清々した峻烈がだんだん重い頭を覚醒させてくれる。  しばらくリンクが不明になっていた、辻学園グルメ・レシピ集 辻調理師専門  関西風のおかず炊き込みご飯・汁プロの家庭料理 に遭遇できてうれしい。  遅いお昼は、蛤と新じゃが、三つ葉のお澄まし、ムロアジの干物を焙る。  夜はざる蕎麦、終わりにつゆに蕎麦湯を注ぎいただく、うまい。  デザートは、”雪印・カマンベール・切れてるタイプ”、もう粉っぽい”骨太チーズは食べない。  Netscape Communicator4.6 日本語版 がリリースされた。 によると、『米国版と国際版の双方に新しい56ビット暗号鍵が採用されたほか、デジタル認証の手順が簡単になった。  また付属ソフトの「RealPlayer」が「RealPlayer G2」となり(従来はRealPlayer 5.0)、「AOL Instant Messenger 2.0」もアップデートされた。  さらに、様々なバグフィックスが施されている。』

1999年5月25日火曜日

THE BRILLIANT GREENのTOMMYこと”川瀬智子”がナビゲートする、歓びの”ACROSS THE VIEW ROCKIN' RABBIT”を聴いた。  きっと口を尖らし、『…なんかねぇ…』と気持ちを込め、しゃべっている様子が浮かぶ。  でも きっと、口を尖らしてはいなのだろうな〜*。  とっても気に入った曲があったから、SOUND SEARCH”J-WAVEで ON AIRされた曲目をお調べいたします。”で調べてみた。  しかし、『該当するデータはありませんでした。』とメッセージが返ってくる。  よく見ると、『J-WAVEで ON AIRされた曲目をお調べいたします。  ただし、BGM、CMの曲はでません。  お知りになりたい曲が ON AIRされた日時をインプットしてください。  検索可能な期間は、 1997/04/01 00:00 〜 1999/05/24 04:54 です。  当日の楽曲であれば、「リアルタイム・オンエア情報」(ALLADDIN)で、その日1日の曲リストが見られます。』 とある。  これをクリックすると、”今日かかった楽曲”、5:00〜22:11(現在時刻)、楽曲名、アーティスト名がリストでダラッ〜*と、表示される。  そして目指すものが明らかになった。   Cree Summer/Street Faerie/Revelation Sunshineである。  週末、バイシュクルを漕いで西方に侵攻し、Virginで是非入手しなければ。   Bis/This Is Teen-C Power! E.P. も。  熟れた濃密な豊饒の”静岡JA遠州夢咲”桃太郎(トマト)がない。  もう普通のトマトは食べる気がしないのに。  先日、昼ごろ山へ行った。  南斜面を駆け上がる太陽風が雑木林を抜ける。  ゆっくりと静謐に騒ぐ楢や山毛欅、孟宗竹の緑は鷹揚であり、旺盛である。   緑を映す水面をキラキラ輝く初夏の情熱が走る、一瞬ごとに風と深淵が姿態を変えて格闘しあい戯れあい、無言の祝歌が生まれては消えていく。  一切に密やかだが、天上的な歓声が湧き起こる。  土 匂い藪の匂いが混じった山の樹木の吐息 、酸に侵された体内の澱が吸い込まれる。  真っ白だったアカシアの花は薄茶に変わっていた。  この白い花は仄かに甘い天ぷらができるらしい。  呆けたような空の碧を渡るような 、遠い風音が聞こえるようだ。  森閑とした午後の時が停まる。  先週、赤茶けた土に植え付けられたばかり、ヒョロヒョロのトマトやキュウリが、もうしっかりと地から屹立していた。   おやっ〜*??、(・!・)。  1.5mほどのチョコレート色風の太い”猫の手”のような、棒が一本立っている、別世界の出現。  K島さんに、蒟蒻の花だと教えられる。   けたたましいエンジン音を唸らせ、バリバリと草切れを撒き散らし、堰堤の草を刈る。  青匂い懐かしい匂いが流れてくる。  山を降りてしまってから、三つ葉を貰うのをすっかり忘れたことに気づく。   押し上げてくる未熟の熱気が皮膚に絡みつく頃、ピリッ!としたあえかな 清冽を放つブルーチーズやサラミがうまい。  このブルーキャステロ(ナチュラルチーズ)はいっぺんに好きになってしまった。  135mlの銀と黒のアルミ缶。

1999年5月28日金曜日  

あちこちの樹木がヒンヤリした夜気を分泌し始めた頃、鼻先で湿気を吸い、首筋で冷気を感じながら気持ちのいい推進をする。  住宅街をジグサグに縫って”パルテノン神殿”に向かう。   赤白青のスパイラルが光輝を放っている。  それはまさに白いドーリア式のエンタシス円柱がそびえる白亜の建築体である。  ガランとしたエントランスは石が敷き詰められている。   ふかふかの真っ白の毛のネコが、窓際で蹲っている、一瞥も呉れぬ。  お顔を見ようと近づいても動じない、もっと近づくと鷹揚に一瞥を呉れ『ンもぉ…*…*』と慇懃に遠ざかる。  ジャブジャブと頭を洗われる。  鼻の上にタオルが投げられ、眉毛がトリミングされる。   床に散乱した分身を一瞥、高い扉をゆっくり手放し暗闇に出る。  首筋にいっそう冷気が増した夜気を感じつつ還る。  酒種・酵母のムッチリした濃密なイギリス食パン 風。  潔いむっちり・もっちり、噛みしめる毎にしみだす仄かな甘み、こく。  トーストすることはとても考えられぬ。  明日の朝、これに山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)を乗っけ、清冽な酸味がもちもちしたパンと、混然となる幸せを愉しむのだ。  酸特有の浸食感がなくサッ!と霧散し、清々した余韻を残す。  爽やかのひとことである、声が出ない。  真っ新の横殴りの朝陽を浴びて食す 、無上の歓び。  大ぶり蛤と新じゃが、タマネギ、三つ葉のお澄まし、大ぶりのカマスの一夜干しを焙る。  尖った頭、鋭い砲弾状の歯を毎度一瞥、感心・得心する。  バラクーダ(鬼梭子魚)が仲間、淡泊だけれども魚 匂い 旨味があり、一夜干しが上手い。  骨がとても硬い、頭と尻尾を断ちさらに2分する、仄かに赤みの射した非冷凍もん、天日干しが美味しい。  焙るといい飴色を帯び、『んぁ〜*』と、思いっきり反り返る。  高価でもあり、入荷も稀な手に入りにくい、旬の甘鯛の次ぎに美味しい。  対照的な旨味、ナマリ節の血合いのポクポクしたほろ苦さを想い出 す。  脂分が少なく焦げ目ができにくい、焼き加減が難しい、上手く焼けると嬉しい・美味しい。  シャキシャキの野沢菜、噛みしめると仄かに苦さが染み渡りくうまい。

1999年5月31日月曜日 

前橋汀子 1 を聴く。  否応なしにヨゼフ・シゲティ 1 の面影を思い浮かべてしまう。  流れや構築、響きにその片鱗を探してしまう。  妙なるねっとりした擦れ音に、息を潜めて聞き入る。  夜が辺りを飲み込んでいく。  やはりブラームスはずっと後になるのだろうか?、無くてもいいような気持ちも 、一方である。  先日、山へ行った。  気まぐれ南風 、南斜面を丹念に這い上がっていた。  孟宗竹の芽が土から頭をもたげている。  しばらくすると一斉にメリメリと天に向かってそびえるのだ。  そしてずっと雨が降り続けるのだ。  自然界の音の連続演奏(サウンドストリーム) マイクロソフトがWin98 Second Edition 日本語版の概要を発表 によると、『マイクロソフトは99年5月28日、Win98のマイナー・アップグレード版であるWin98 Second Edition 日本語版の説明行った。  西暦2000年対応や各種バグの修正モジュール、インターネット接続を複数のユーザーで共有する機能などを追加する。  製品は3つとなる。  既存のWin98ユーザー向けの「Second Edition Update CD」、Win3.1/95ユーザー向けの「Second Edition アップグレード版パッケージ」、新規ユーザー向けの「Second Edition スタンダード版パッケージ」。  ICS(Internet Connection Sharing)と呼ぶ機能は、LAN上の複数ユーザーが同機能を備えたマシンを介してインターネット接続を共有し、Win98 Second Editionを、簡易IPルーターとして使用することが可能。  プライベート・アドレスをグローバル・アドレスに変換するNAT(IP Network Address Translator)、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー、DNSプロキシなどで構成する。  なお、NATは通常、アドレスの変換機能だけを指すが、ICSではIPマスカレードと同様な機能を備えており、ポート番号も変換する。  またDHCPサーバーは192.168.0.0〜192.168.0.255(固定)のアドレスを自動的に割り当てる機能で、実質ユーザーからは見えない実装になっている。   DirectX 6.1に対応し、ハードウエアでは、Serial Bus Protocol 2対応の周辺機器のサポートなどIEEE1394への対応を強化、USB Communication Device Class バージョン1.1に対応したUSBモデムもサポートする。 』 らしい。

1999年6月6日日曜日 

『カタカタ、…!、…!』、100万光年の暗黒の彼方、第七銀河の作戦地、超越的意欲で思惟を噴出させている、突然やさしい物音で別世界から呼ばれる。  重力と懊悩が一気に侵出し 、あっという間に全身を満たし更新してしまう。  無彩色の情熱の鎮静した混沌が色彩を帯びて、みるみる間に絶望に浸される。  無重力界から均一ストレス界に身を置くことは諦めであり、恨みでもある。  艇から這い上がり、窓を覆った樹木の葉脈を透く光輝を推し計る。  地面から這い上がる冷気との対比が、初夏である想いを強くする。  窓を開け放 つ、緑の風を通す。  6月の空は危うい波動に満ち、光輝が激しく散乱している。  ビョウ…*、ビョウ…*、乾いた大気が、高い天空を流れる。  一切の音が吸い込まれてしまって、浄潔の熱病は潜伏したままである。  山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)を酒種・酵母発酵パンに乗っけ、荒れ地栽培の濃厚な甘いシャキシャキ・ムッチリ・トマト、台湾バナナを皿に盛り。  プレーンヨーグルトで朝食。  清々しい”CHEVRE、de Bellay”は、朝食にこそすばらしいものとなる。  海苔缶からコーヒー豆をミルに直に移し、『ンガガ…*!…*!!』小気味いい破壊音、粉砕音を聴きコーヒーを炒れる。  ”ねこ”の棚からアフロポップのCDを抜き出し積み上げ 、端から順に聴き始める。  寒流が洗う砂漠での釣りのことが書かれた本を広げる。  『……』、=(・。.・)= がなにやら言っている、でも独り言のようである。  カーテンを透く眩しい白昼を遮蔽した箱で思惟を巡らし、新しい時間を過ごす。

1999年6月9日水曜日

夜風を浴びにバイシュクルに跨り、淡くてキラキラした夕方の散歩に出る。  天空の仄かな碧み、あちこちの星の瞬きを認める。  何かが潜み、音もなく駆けめぐっている、背丈を蹴るほどの視界に立ちはだかる、トウモロコシ畑。   夜風を吸いながら畑に囲まれた道を往くと、初夏の匂いが流れてくる。  懐かしいような、遠い日に吸った匂いであるという感慨が毎度のように興る。  相対湿度が増した、涼しい夜気は鼻を気持ちよく擽る。  妖しくそそのかしが隠れていて、何かにかき立てられる狂おしい激越が頬を撫でていく。  昼間の白く揺らめく炎暑がすっかり嘘のように、祭りの後のような喪失感と懈怠を運んでくる。   肩に寂寥が取り付くのを払い、耳を掠め渺々と叫ぶ首筋の風。  恨み辛みが綺麗に露呈しクッキリする清々しさがある。  今度こそきっと……。  全世界を敵に回しているような快感、脳裏を痺れさせる。  モザレラ・バッファロー(ナチュラルチーズ)イタリア産/MOZZARELLA DI BUFALA CAMPANAを試す。  花咲く草原に静かに佇みこちらを凝視するバッファローが描かれている、袋に水と一緒に入っていた。  酒種発酵のムッチリ食パンに載っけて、サラミスライス、”荒れ地栽培”の濃厚トマトなどと交互に口に運ぶ。  パサパサ、しっとりとした真っ白 、口に入れた暫くはほとんど味がせず、好感が興る。  CHATEAU VIEUX CEDRE MONTAGNE ST-EMILION 1994は、渋くて懐が広くかつ深くてうまい。  サラミが深い味わいがありとてもうまい。  「Amazon.com」が開設した音楽のダウンロードコーナー「Free Digital Downloads」 Amazon.com Music -- Free Digital Downloadsでは、メジャーアーティスト14組の20曲を無料で公開している。  Cheap Trick、Elliott Smith、Pavementなどと、ライブバージョンやリミックスバージョンなど初めて公開される曲もある。  音楽ファイルは、各曲が「Liquid audio 」か、「MP3」で公開されており、Liquid Audioを利用した場合は、プレーヤー上でジャケット写真やアルバムの収録曲などを見ることも可能らしい。  QuickTime 4の最終製品版を発表、すぐさま入手しセットアップした。  β版との違いはなんだろう。  

1999年6月15日火曜日

『米Netscapeは10日、独自にカスタマイズしたNetscape Communicatorを再配布できるサービス「Unlimited Distributionプログラム」:UDPを開始した。  カスタマイズには、「Netscape Client Customization Kit」:CCKが必要。  CCKはWindows 95/98/NT 4.0に対応したフリーソフト。  「CCK」は、ブラウザーの初期設定を変更する「Configuration Editor」、ダイヤルアップ接続ウィザードを変更する「Account Setup Editor」、同梱するコンポーネントを選択し、アーカイブを作成する「Install Builder」の3つのソフトなどからなる。  カスタマイズすれば、社内専用ブラウザーとしてあらかじめプロキシーサーバーやメールアドレスを検索するLDAPサーバーを設定して社員などに配布することができる。   「CCK」v4.5でカスタマイズしたブラウザーは、Netscape Communicator v4.5と同等の機能となる。  「CCK」v4.5日本語版は、日本語版のブラウザーを作成できるが、「CCK」v4.5日本語版自体はメニューなどがすべて英語で作られている。  5クライアント以上のブラウザーを再配布するには「UDP」への登録が必要で、法人、団体、個人など誰でも登録することができる。  複数のバージョンを配布することも可能。』と、いうことらしい。   プロキシーサーバーやメールアドレスを検索するLDAPサーバーを設定できるあたりが、興味を惹いた。  先日入手した、ABBEY LINCOLN/WHOLLY EARTH/ VERVE POCJ-1432 を聴いた。  剽悍な憂愁、ストイックな世界があたりに立ちこめてしまう、ビブラートの無い発声が相変わらず好きだ。  一切を捨棄した清々しい希望が湧き起こる。  

1999年6月19日土曜日 

『スケジュール管理ツール「Netscape Communicator 4.6 with Enterprise Calendaring 日本語版」が同社のサイトから無償でダウンロード可能(単体のダウンロードはできず、Communicatorごとダウンロードする必要がある。)  スケジュール管理機能のほか、米3Com社による「Palm Computingプラットフォーム」準拠のPDAとのデータ連携機能を備えている。  3Com「Palm III」や、IBM「WorkPad」との間でデータのやりとりが可能だ。 』らしい。 JavaOne'99レポート:注目はJavaが実装されたiモード端末 が面白い。 『ポイントは、新しいJavaプラットフォームアーキテクチャ と、Java 2 Micro Edition(J2ME)/KVMの実装 、Java Server Page(JSP)をApacheがサポートの3つである。  新しいJavaプラットフォームとして、Sun MicrosystemsはさまざまなJavaアーキテクチャとAPIを整理し、次の3つとした。  Java 2 Enterprise Edition(J2EE):基幹業務環境、Java 2 Standard Edition(J2SE):クライアントのアプリケーション環境、Java 2 Micro Edition(J2ME):電子機器への組み込み用環境。  今回、特に力が入っているのはJava 2 Micro Editionだ。  Javaの、新たな用途は小型の携帯機器などに向かっている。  CPUの性能やメモリの量が限られている電子機器、たとえばPDA、携帯電話、ページャーなどの機器にJava仮想マシンであるKVM(K virtual machine)が組み込まれ、動く状態で登場したことは注目。 KVMはJ2MEのJava仮想マシンで、必要とするメモリが80KB以下とされている。  Java(KVM)が組み込まれた3Comの「Palm V」は、参加者同士でデーターを交換できるようになっている。  また、モトローラの双方向ページャー、Palm Vとの間でゲームのソフトウェアがやりとりできる。  NTTドコモのiモード携帯電話は、Java(KVM)を組み込み、ゲームをダウンロードできる。  バンダイも、iモード向けのJavaサービスの開発を表明。  また、Webサーバー側でダイナミックにWebページを生成するための機構としてJavaを利用するJSPがあるが、これをHTTPサーバーとして世界的に大きなシェアを持つApacheのディベロッパーコミュニティーにライセンスしたと発表した。   最後に、Java 2スタンダードエディションをAOL(アメリカオンライン)のサインアップCDに入れ、Netscape Communicatorとともに広く配布するという計画も発表され、これによってWindows環境にJava 2スタンダードエディションが広く普及し、ユーザーがブラウザーとJava VMの各々をダウンロードしなくても、Netscape NavigatorでもInternet ExplorerでもJava 2プラットフォームが動くとしている。』  Javaアプリケーションを“凝縮”する「ChaiFreezeDry」、 日本IBMがLinux上で稼動する英日翻訳ソフトを発表

1999年6月21日月曜日

JavaOne99特集 を見た。  忘れないように断片的に記し、内容を反芻する。  『JavaOne99で、Sun Microsystemsは、Javaバイトコードを直接実行するJavaプロセッサ・コア「picoJava-II」を実装したサンプル・チップを展示、Jiniサービスを載せて見せJavaチップの開発作業が継続中であることをアピール。  4月より、SCSL(Sun Community Source License)に基づき一般公開中である。   チップの規模は約12万ゲート。picoJava上のソフトウエア環境として、JavaOS for Comsumer、MetaWare社のC/C++コンパイラ、PersonalJavaおよびそこから派生したJava TV API、JavaPhone API、AutoJava API(自動車用API)をサポートするという。  また、同社はSPECjvmベンチマーク結果(picoJava-IIに基づくチップ「microJava701」の120MHz動作のときの性能値は4.22)を発表している。  MHzあたりに換算すると「他の主要なプロセッサの4.8倍の値」としている。  米Dallas Semiconductor社は、Jini対応機器への適用を狙ったチップセット「TINI」を発表した。   機能群を半導体に載せて提供し、Jiniデバイスを手軽に作れるようにする。  1998年3月のJavaOne98ではJava VM内蔵の指輪「Java Ring」を発表。  TINIのアルファ版は、3チップから構成、基板に実装した形態でも提供する。  SIMMメモリーと同程度の小ささだ。  この3チップに、同社製のCPU、最大4Mバイトの不揮発性メモリー、シリアル・ポート、10BASE-Tインタフェースなどを集積した。  ファームウエアとして、Java VM、リアルタイムOS、TCP/IPプロトコル・スタックを備える。  このTINI、1998年12月に開催したJava Business Expoで、Scott Mcnealy氏がで見せた小型の基板が原型であり今回、製品として登場した。  1999年9月にベータ版を出荷する。  4Mバイトの不揮発性SRAMを搭載し、価格は50ドルの予定。  1チップ版TINIは1999年から2000年始めにかけて出荷開始予定。』 らしい。  ちょっと感心、いいぞ!。  ガラス窓越しに、『ゴロ〜*ニャ〜〜ン……!!、∝∽∝∽、ャ…* 』=(・ 。.・)= =(゜。.゜)= 睦ましい交歓の、囁きがある。  薄茶と薄茶に白の仔猫、組んず解れつ空中テーブルで遊んでいる。  鼻面から尻尾まで掌いっぱい、20cmほどである。  ちょうどリンゴ一個ぐらいの重さだろうか。  ムササビのような黒目を見開 き、身じろぎしない。  柔らかい真っ新の毛が南風に吹かれ輝いている。  『……!』  軽々とウバメガシの枝を跨ぐ。  ムッチリ果肉の詰まった”フルーツトマト”がうまい。  ヒンヤリとした山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)を切ってフランスパンに乗っけて食べる。  濃密であり徹底的に清冽な酸味がある、これがフランスパンのしたたかな粘りに出会うと、いい侵出が生まれる。  やはり天上から差し込む緑の光を 、吸いながらの朝食にぴったりである。  ドビュッシーを聴きながらコーヒーを炒れる。  昼は跳躍、広大、無窮、燦たる太陽風を感じつつアフロポップスを聴く。

1999年6月27日日曜日

興味を惹いたニュースを書き付ける。  YAMAHA MidRadioでは、MIDIによる音楽データと音楽圧縮方式「SoundVQ」によるナレーションを組み合わせた「番組」を聞くことができる。  ジャズなどのジャンル別チャンネルのほか、著名アーティストの楽曲をMIDIデータで配信する、7月から販売開始される曲データの価格は、1曲200円〜300円になるらしい。  インディペンデント系アーティストの曲は、SoundVQによる音楽データで配信(無料)する。   MIDIデータは、ソフトシンセサイザーなどで再生することもできるが、MIDI対応ピアノなどを利用すれば、「生音」で聴ける。  MIDI用の電子透かし技術「MidStamp」により著作権情報が埋め込まれる。  Netscapeの新しい検索サービス「Netscape Search」が面白い。  『これは、検索キーワードの関連性に重きを置いた新たな検索サービスらしい。  Netscapeの「Communicator」のユーザーは、Smart Browsing技術を使って、この新たな検索機能にアクセスできるようになる。  Communicatorのロケーションバーで「search キーワード」を入力する。  入力したキーワードで「Open Directory」に載っている”最も適切と思われる検索を行う”。  たとえばNetscape Searchで「Java」を検索すると、公式サイト(この場合はJavasoftのサイト)、Netcenter中にある関連情報ページ(この場合は開発者サイト「DevEdge」)、Open Directory内のカテゴリー、Open Directoryに登録されているサイト、の順で表示される。  12、000人の専門分野を持つボランティアが評価した67万5,000サイトの情報が掲載されており、それらが絶えずメンテナンスされているため、この中から返された検索結果には重複やいわゆる「リンク切れ」がなく、有用なサイトを見つけられる可能性が高いと思われる。』   Open Directory Projectで検索結果が見つからなかった場合は、自動的に Google社 のサーチエンジンにリンクが張られる。  「データマイニング技術」をサーチエンジンに応用し、ユーザーにとって意味のある情報を返すようにプログラミングされている。   なお、Open Directoryには「World」カテゴリーがあり、日本を含む各国のサイトがその国の言葉で登録されている。』らしい。

1999年6月28日月曜日

雨模様で山へは行かない。  目覚ましを止めていたので昼近くまで、現世に還ることなく長い旅をしていた。  小気味よいいわれのない不条理なプレッシャー、その解放感に満ちた波乱が無秩序に出現・交錯する、光彩のあやふやな第七銀河の彼方からいっきに帰還する。   100万光年の旅は失望と光彩、重力、気体の波動が支配している。  光ある世界では耳を起てた獣が木の枝から覗き込む。  網戸にスルスル這い登り、『カタ!、カタ!』と揺さぶり、頂上から木の枝に移り 、いっぱいに口を開いてなにやら言っている。  必死の形相なんだが、実に平穏でもある。  隣の部屋の隅の床に置いた”ねこクッキー”(お魚いろいろ・かつお味)の袋を掴んで窓を開け、嬉々とした顔を見る。   とって返し白い扉を引き、牛乳の入った四角の紙筒に口を付け、ゴクゴクやる。  窓の外にある”皿”にも注ぐ、  =(^.^ ;)= の頭に掛かる。  腹から真っ白の毛が覆い、ところどころ薄茶の島があるのと、全体が明るい薄茶の2匹である。  いずれも柔らかい毛に覆われている。  穏やかな引き締まった顔で、昼下がりに木陰の茂みの枯れ葉の上にうずくまっている。   前足を揃えて堂々と正面に面を挙げて”三越のライオン”をやっているのも、腹の方に隠して鶏が巣にうずくまっている姿でいるのも、どちらも好きである。  2匹がじゃれ合っている姿ばかり見ているので、南風に吹かれて思索に耽っているそんな仔チビちゃんには、見とれてしまうのである。  だんだん頭が晴れてきたあたりで、コーヒー豆を挽く。  フランスパンを斜に切り 、山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)を乗っけていただく。  毎度のことだが清冽な酸味が粘りのあるパンと、混然となりうまい。  酸特有の浸食感がなくサッ!と霧散し、清々した余韻を残す。  この清冽が褪せることがないので感心する。   真っ新の朝陽と鳥の囀りとともに、一日の始まりのため欠かせない。  スライスされたサラミソーセージ、コーヒーとともに食す朝はすばらしい。  一日中、窓を覆う木々のために薄暗い部屋にたれ込めて、日頃聴かないJAZZを取り出し、本を広げ埋没する。

1999年7月10日土曜日  

たぶん低気圧のせいだろう、頭がガンガンする。  垂れ込めた雲間から『サッ……!!』と白い光輝が射し、みるみる間に灰色と対比する明るい島を作る。  寒と暖の前線が数千メートルの上空ですばらしい速度で上昇と下降を繰り出し、螺旋状の旋回と摩擦を行ってるに相違ない。  白や灰色が膨らみ浸食する、凝視すると驚くほどの速度で巨大化する。   地上では激しく風が流れ、窓の外の木々が嘆き・揺れ傾いでいる。  ツバメが短い発声を投げ、胸の透くような見事な飛翔を見せる。  白く波打つ稲穂を掠め、低空を とんでもない速さで滑空する。  昆虫は捕獲から逃げられない。  こんなワクワクする陽気の日は、竿を担いで出掛けなければならない。  汽水域の潮入河では意欲満々の底魚や表層魚が、わんさかのっこんで来るのだ。  ワンドのポイントで待ちかまえ 、浮子を流さなければならない。  澄み切った甘い潮に満たされたワンドは、さざ波が走り、スラリと尖った芦の葉がそよぎ柔らかい擦れ音を囁く。  きれいな砂模様を背に描いた小さな目の底魚が 、砂煙を巻き上げて真っ直ぐに沖に向かって、素早く遠ざかるのが見える。  むせ返る草いきれとねばねばしたナトリウム、ヨードを孕んだ風を吸う。  陽の射さないあらぬ方向からの風の巻く真夏の日は 、心乱れる。  ねこの棚の前に佇み、蕩々と流れる風の音楽を探す。

1999年7月17日土曜日  

焼きたての粘りのあるパンに、山羊の乳で作ったナチュラルチーズ・”SOIGNON”を載っけて口に運ぶ。  スライスされた円盤のソフトサラミは、プチプチ、ガシガシ、意外な歯ごたえが楽しい。  滋味のある全方向全成分的溶解 、”結晶?”化してて、それはそれとして自我があってなかなかよろしい。  しかもすべてを飲み込み、混然一体化して生まれ変わったところ、さばさばしてて好きである。   訳あり女が悪びれず背筋を凛と伸ばし、蘇生するありようと2重映しになり見事である。  山羊のかわいい絵が描かれた”生息チーズ”とともに、”蘇生ザラミ”は陽が東にある間に食すべきであろう。  ”成分無調整?”、”高原……”、”低温殺菌”、”濃厚…”、ことごとく表現の貧困を帯びた活字を容認しつつ牛乳をゴクゴクやる。  お昼は、新じゃが、ナス、アサリの赤だし。  鰹節削り節はなし、簡単!。  ナスの青が混じ り、感心しない色になってもた。  今度こそ皮を剥いて挑戦だ。  巨峰がうまい。  いつも使っている、”ファイル転送君”(fxfer.exe)の調子が戻ったのでうれしい。   ホルダーの自動選択ができないことが”頻発する”とか、サーバーの初期ホルダーが自動的に開かないない”ことがある”とか、”プロファイル情報”の設定変更・追加ができなくなっちまった、などご機嫌が悪い。   (−”−;) …*  再インストールやレジストリーを書き換えるとかいろいろやったがことごとく外れだった。  C:\WINDOWS\Application Data\IBM\HomePage Builder\Site\*.*を削除し、再インストールを行い、”プロファイル情報”を改めて新規に設定することで全快した。  Site\*.*の場所は、C:\Program Files\IBM HomePage Builder\System\Site\*.*のこともあるらしい(バージョンに依存?)。  ご機嫌を害したのは、FTP中に強制終了させたからかな?。  こんな事態に及んでも、それなりに実用になっていたことに妙に感心した。  サーバーがFTPを中断した場合の転送復旧法は、”ファイル転送君”(fxfer.exe)を強制終了させないで、回線切断を行いfxfer.exeをメニューで切断、回線接続、サーバーに接続、そのままファイル転送を再開するとうまくいくようだ。   また『サーバー******に接続しました。』(サーバーのホルダーが表示される)が表示されたら、間髪をいれず”転送開始”ボタン””を押さえると、いい結果が得られると最近察しをつけている。  きむえみめーる 松下電器産業のキャラクターが気になってしかたがない。  どこにでもいそうであるがそうでないと確信できる点に惹かれてしまう。  使うお方はきっとしたたかに現在を生きる人物に違いない。  Paint Shop Pro V6β1 LinkExchange を訪問して還ってみたら、かわいいカウンターがもう付いていた。   (^^) 窓から差し込む淡い滲んだ緑の光輝を眺め、ねこの棚から精気漲るJAZZを取り出した。  カゴメトマトジュース”食塩無添加”をやる。  『!!…っ 』

1999年7月21日水曜日  

Macromediaの Shockrave が面白い。  ビビットなサウンドには、わくわく しどうしなのだ。 \(^。^)/  しかもこれは一度起動すると、”オフライン”でも遊び続けることがでけるんだ。  ストレッチのエクササイズをしているときなんぞ、頼もしいリズムキーパーになってくれるんだ。(^^)  SS7x7 Sound System では、”House”、”Disco”、”Funk”、”Techo”、”Electro”、”Trip-Hop”、”Hip-Hop”、”Drum&Bass”などのジャンルがあり、”SELECT”で”MIH1〜25”CHから選択できる。   アクセスすると、『SS7x7 Sound System.com、…♪…ンド!・ンド!…♪…』サウンドが歓迎してくれる。  ”MIX ONLINE”をクリックすると、”Db-7X7”が赤く点滅する。  ”SELECT”ボタンのしたの丸いつまみを回し、”MIH1〜25”CHから選択する。  ”SELECT”ボタンを押さえると”Modules”が取り込まれる。  8個並んだ”Trigger”ボタンを全て押さえていく。  ここで回線を切断してもいいのだ。   しかもオフラインで楽しむため、ミキシングマシーンがダウンロードができる(ただしSELECTは1個のみ可)。  いつもは、Spinnerjazz で、JAZZを聴いたり探したりしている”SPINNER”の Get Spinner Plus for Windows 95/98/NTもダウンロードしてみた。  FREE DOWNLORD で- Pentium 133 MHz or above か、- Power Macintosh 8100/100 MHz or above を選択(すでに洗濯を始めてしまっていても一考に鎌椀祢)する。  Download Db-7x7 for Windows (2.5 MB)、 Download Db-7x7 for Macintosh (2.5 MB)。  セットアップしたマシンに向かって、【スタート】、[プログラム]をドンドン下に降りて行くんだよ、ホラッ!、きっと一番下に[Ss7x7]を見つけるな、そしてもう勝手に手が[Db-7x7]をクリックしちまうんだ。  うっすらと滑らかに白い粉を吹いたような仕上がりの黒と赤のマシンのコンソールが登場する。  [SELECT]ボタンをクリックする。  ! 『You have to first select a song』 ”OK”?!  とお訊きになるな。  きっと”OK”をクリックしているだろう。  しかしこれはいかんのだ。(−”−;)  薄灰黄の丸いローラーをクリックすると、『DB-747……Sweet Talker (C) Elliot Music (295K) - style : Electro 』と左のコンソールに表示される。  そうだよ、ここで[SELECT]ボタンをクリックする。  成功(≒性交)である。  やがて炉心が開き燃料棒の情熱が熱い極彩色の悦楽した光の玉となって炸裂 、猛烈なスピードで真っ直ぐに向かってくる。  ”TRIGGER”:サウンドを順に8個押さえ、次々にトラックを起動するね。  ”MUTE”:サウンドオン=白  LOOP:サウンドオン=赤  SOLO:赤=1トラックのみモニターできる、うれしいボタンだ。   白い”ー”スライドレバーは、ボイスコイルを赤熱させてやまない、期待と不安のボリウムだ。  きっぱりしたJAZZを聴きながら、巨砲をほおばりながらなのだ。  SONNY CRISS/ I'LLCATCH THE SUN!/ VICJ-23675  OJC 渇いた硬質の仄かに甘い打ち震えるリードには、一切影がなく匂い立つ輝きに満ちている。 あまりにも徹底して動物的な響きであるのでそれを感じさせない、純粋な喉笛の憂愁が新しく生まれるようである。

1999年7月27日火曜日  

風が吹いている。  陽が西方に退却し始めた頃、淡くてキラキラした夕方の散歩に出る。  雲が高い、巻雲だろうか。  壮大な空の海に吸い込まれ視界と胸が 空透く。  オレンジと白が混じり合い、刷毛でサッ!と掃いたようにさっぱりした雲が生を終える。  燦たる広大と光輝、スピードを実感させない見事な精緻で生を謳歌してるようである。  天空を仰いで圧倒される。  何時まで観ていても倦むことがない。  きっとゴツゴツした砂礫や大きな砂岩が一面にゴロゴロしてひどく歩きにくい中州に築いた堤には、背丈を越える夏草がゆっくり揺れているだろう。   荒野願望を存分に期待させ、満たしてくれる。  田畑に灌漑する用水を取るため北に向かって川幅の1/3ほど屈強な鉄筋コンクリート堰堤が突く出している、更に”」”状に土砂を積み上げ上流に向かって伸びている、夏草がびっしり茂っていいるが、抱えられないほどの岩石、砂利、混じりである。  台風などの増水で決壊する度に、減水を待って重機が河に乗り込み修復する。  何年も繰り返される。  流れに沿って 河中央に横たわる全長約100m、幅10m、高さ3mほどのエンタープライズは夏の歓びである。  陽がやや傾き始めた頃に出撃する。  水面からやってくる風が少しでもあり、大きな草木が作る日影が獲得できると凌げる。  帰化植物だろうか、旺盛な精力を発揮する草木が背丈を少し越えるジャングルを作る。  蔓草の微細棘や茎草の黄の花粉の歓迎に挨拶し 、どんどん踏み込んでいく。  カラカラに乾いた大小の石混じりの土壌、しっかりと夏草が根を食い込んでいるのを見るのが好きだ。  人一人が通れる幅で草木を避け、道らしきものが途切れつつ曲がりくねりながら貫いている。  ジャングルが開け砂礫が露出し水際に降りることができるポイントがいくつかある。  不躾な悲痛であろう。   その悲痛に腰を下ろすと、ワーンとした静寂を風が巻いている。  緑を映すたっぷりした流れの水面には、ピチピチ・ワクワクした生体反応が満ちている。  水底でキラリ 、なにやら銀鱗を煌めかせ、反転するものがいる。  つつっ…*と水泡が浮かび、向こうのほうでバシャン!と音がする。  立ち草に隠れており、跳躍と波紋を確かめられなかった。  アクアマリンの海は弛まず東に向かう。  裸足を流れに入れる 、ぞくっとする程冷たい。  髭があって鰭にやや朱を射した大きな魚雷、泥を吸い込み、ポッ!と吐き出している。  少しづつ場所を移し、悠々と上流に向かっている。  悠然とした進行に圧倒され感心して暫し眺める。  夕凪の頃、部屋に灯りをともしてかわいい”メバルの開き”を焙る。   ジャガイモ、三つ葉、ワケギ、蛤のお澄まし。  枝豆がおいしい。  白玉ぜんざいとキューイフルーツ、射すような清冽な酸味の饗宴を楽しむ。  Shockwave.com 特有の躍動サウンドを聴く。  最新版のプレーヤー「Shockwave Remote」は、コンテンツを5つ登録できる。  オフラインでゲームや動画を楽しめるのです。  Shockwave Remoteは無料、19.95ドルで100種類のゲームがあらかじめ組み込まれたコンテンツ制限なしの「Shockmachine」にバージョンアップできる。 

1999年7月29日木曜日  

5月に発表された”RealPlayerG2 Update2”の日本語バージョン”RealPlayerG2 Update2日本語版”(Windows版) V.6.0.6.104がリリース。  『特長は、(1)Internet Explorer 5.0からRealGuide(日本版)に直接アクセスする「リアルガイドエクスプローラバー」を搭載  (2)MP3形式のオーディオ再生とHTTPストリームのMP3ファイル再生をサポート (3)フルスクリーンの機能が向上  (4)「RealJukebox」β版を内蔵  (5)コンテンツ検索機能が充実   (6)自動アップデート機能  (7)日本のリアルチャンネルパートナーが10社が新規参加……など。』らしい。  「RealPlayer G2 Update2日本語版」(r32_g20_2jp.exe)ダウンロードページでダウンロードできる。  ShockwaveやFlashによる人気コンテンツを紹介するサイト”shockwave.com”がオープンした。  『お気に入りのコンテンツをローカルに登録できる”Shockwave Remote”を含む”Shockwave 7.0.2 & Flash 4 Players”も公開。  ”shockwave.com”では、ゲーム、コミック、音楽の3ジャンルで、ShockwaveやFlashによるコンテンツを紹介、”Southpark”や”Dilbert”、”Spider-man”など楽しむことができる。  キーワードでコンテンツを検索でき、グリーティングカードを送ったり、お気に入りのコンテンツでパーソナライズすることも可能。   ”Shockwave Remote”は、”shockwave.com”の中から気に入ったコンテンツを5つまで登録できる。  一度登録したコンテンツはローカルに保存され、2度目からはすぐに楽しむことができる。   ”Shockwave Remote”上か、または、”shockwave.com”上で公開されているコンテンツに表示される「Save」ボタンのクリックで登録される。  また、コンテンツ検索機能や、登録したコンテンツの情報をメールで送れる「Shockwave Send」機能もある。』らしい。  ”Shockwave Remote”は、”Shockwave 7.0.2 & Flash 4 Players”に含まれた形で無料で配布されている。  Macromedia: Shockwave 7.0.2&Flash for Win95/98/NT日本 でダウンロードできる。  Director 7 日本語版 (詳細バージョン 7.0.1J) をセットアップ済みなら Director 7.0.2 アップデータ をダウンロードすればOK!。  Apple QuickTime4 の日本語版が 発表された。 日本語版ダウンロード でダウンロードできる、サポート 情報もある。  乾いた風が吹いていた、JAZZを聴く。

1999年8月2日月曜日

サンマの丸干し、ウナギの肝焼き、小茄子、トマトで遅い夕食。  サンマの丸干しはいつも見かけるわけではなく、ごくたまに棚に出現する、出会ったときはきっと入手する。  黒と青、銀の長身は綺麗で見事である。   焙るとぐっと反り返る、『フフッ!……』うまそうだ、焼けた皮がパチンッ…*!、とはち切れる。  スダチをチュッ!とやり、朝陽のようにやさしく朝露の清冽なキックを確かめる。  あえかな高雅なホロ苦みがすばらしい。  あんなにあった脂がきれいに消え去って おり、”ホクホク”、”ホッコリ”、”しっかり”した食感がありがたい。  よく研いだナイフで冷えたトマトの皮を剥き、縦に8つ等分皿に盛る。  先日、マゴチの切り身を見かけた。  透明で細長いものであった。   本物の砂地よりも綺麗な砂地を背に描いて、明るい砂地に揺れる波紋で微睡んでいる。  嫌なものの気配を察し、とても俊敏な動き、小さなまん丸の目のまばたきを惜しんで、一瞬の砂煙を残してみるみる間にずっと沖に遠ざか 様を思いうかべる。  作り物のように真っ青なアオサやテングサのような形の海藻が 、大きな石に食いついている。  その堂々とした生に感心しきりであった。  あのときわくわくさせてくれたコチは、”ノドクサリ”とみんなが呼んでいた。  その10倍以上の巨体であったのだろう。   扁平な頭に真っ直ぐに伸びた胴は先細りながら、バネがあり引き締まっている尻尾になる。  しなやかに揺れる茶や褐色、緑の海藻の森を探険した。  めくるめく絢爛たる光彩の満ちた別世界は時間と方角を忘れさせ、クラクラほど疲れた。  冷え切った血液をもとに戻すため 、牡蠣が付いた防波堤に注意深く登った。  ベットリまつわりつく風に吹かれていると、寂寥が襲い言いしれぬ歓びに酔うことができた。  深い碧や白っぽく見える帯が大きく湾曲し蛇行し 、沖の方に流れていた。  ずいぶん明るい砂地にくっつきそうに接近し眼下に見下ろし、時間と方角を見失って行進を続けていると。  びっくりするほど冷たいものが全身を圧することがあり、不意の恐怖が襲うことがあった。  酸素が覆う世界では熱射が渦巻き、渺々と吹き荒れているのだが。

1999年8月19日木曜日  

和英英和辞典で遊ぶ。  日頃の日常では接することのない、意表を突く・新しい発見があり、なぜか活字に味があるように感じてしまうところが嬉しい。  活字に渇えていた砂漠に、清冽な滴が滲みていくように癒されていく。  バトルビートβ版のダウンロードを試す。  ATOK12に登録した単語をMS-IMEでも使おうと思い、登録単語の移植(登録)を試みた。  ATOK12の”辞書ユーティリティ”/”一覧出力”で、読み、単語(語句)、品詞からなるテキストファイルに出力する。  ”MS-IME9x辞書ツール”/”テキストファイルからの登録”で 、件のテキストファイルを指定して実行する。  登録を失敗する、”errlog1.txt”を見ると、『品詞の指定を確認してください。』とある。  試しにWordpadで テキストファイルを開き、”置換”機能で品詞の文字列を編集してみる。  例えば、”名詞*”などの末尾に付いている、”*” がMS-IMEの処理作業を邪魔しているのだろうと察しをつけ、これらをことごとく削除してみた、そして成功した。  この ”*” は登録単語に付与されている、ほかに自動登録単語に付与される”$”などがある。  前はこんなことをしなくてもよかった気がするが、ATOK13ではこの基本的な機能はどうなるのだろう。    VOICES OF SILENCE/ THE BEAUTY, PEACE & MYSTERY OF VOICES/ 74321 23609 2  明るい陽の差し込む森の囁きや翠風のいたずら、東に“ずんずん流れる”ちぎれ雲の気まぐれ。  波打つ怒りの草原の悲痛な合唱、冬の午後の長い影法師のたくらみがきっと暴走しようと待ちかまえているんだ。

1999年8月21日土曜日

吸水の猶予を与えないようにすばやく洗った新米、宮城県コシヒカリ浜木綿、”元気な宮崎を1000名に……A賞、B賞”。  ○一杯のナチュラルミネラルウォーター”龍泉洞の水”を入れ電気炊飯器のスイッチを入れ る。  バイシュクルに跨り夕食の材料を調達に出かける。  さっぱりした西空、抜けるように朗らかだ。  旺盛な夏の空だ、秋の気配もある。  堂々とした宮殿が天空に吸い込まれている。  夕陽の西空は寂寥の色を発揮 、悲痛な無彩色に浸食され生を終える。  この時間の浸食は諦めを強いるが、いつみても倦むことがない。  その終焉は無慈悲が持つ爽快がある。  燦たる茜を浴びて還る道は 、いつでも総て同じである錯覚に囚われる。  メロン、万能ネギ、大ぶりの活き蛤、カマスの一夜干し、夜店で観たおもちゃの金魚そっくりの甘鯛の開き、絹ごし豆腐、小茄子漬け、エビの塩焼き、など。  甘鯛を焼くと懐かしい土壌の匂いがいっぱいたれ込める。  ムッチリした白 身、砂地に棲む魚類特有の滋味がそそり立つ。

1999年9月9日木曜日 

Beatnik Plug-in 2.0 Beatnik Player 1 をセットアップしたら、(1) それまで Internet Explorer5.0で、WindowsMediaplayer6.4 で演奏されていたWeb上のmidiファイルが Beatnik Plug-in 2.0 で演奏されてしまうようになった。 (2) 関連付けを Mediaplayer2(WindowsMediaplayer6.4) に改めて変更した後、PC(HDD)の midiファイルは Mediaplayer2 で演奏されるようになんとか戻せました。  Webの midiファイルを、前のように静謐な歓びの心で MediaPlayer6.4 で演奏する方法をずっと探していたら、『 [IE5]ActiveX コントロールを削除する方法 』 にヒントがありました。  Beatnik Plug-in 2.0 のセットアップによって格納された、ActiveX コントロールを ”C:\WINDOWS\Downloaded Program Files”ホルダーで見つけて削除すればいいのだ。 ”{B384F118-18EE-11D1-95C8-00A024330339} バージョン2.0.4.2”なんて名前だったりする、見つけるのに往生しました。(−”−;)  涼しい風が木陰を流れ、纏わり付く残暑が後退する夕方、いっさいが無彩色の静謐に溶け込んでいく。  光彩を失いかけた壁面の角の光の中に、コロコロした生き物が現れるところに遭遇する。  めいめいが形と影の中に仮死している 、まっただ中に現れたそよぎである。  小さな瞳を見開き、真っ直ぐに優しい柔らかい、きっぱりした視線を投げる。  その澄明さにたじろぐ。  壁に体がくっつきそうな格好で、四肢を凛と伸ばし無言の対峙を続ける。  一瞬のことである。  一歩踏み出した途端、踵を返して垣根の向こうに消えた。  すべて静謐な黄昏の夕凪の絵巻である。  人物の体を寂寥が貫く。   あれは、遠い日の自分であった。

1999年9月12日日曜日 

ねめねめした光沢を放つ薄いピンクがかった白い身、シンメトリーを保って開かれている。  アマダイである。  焙ると皮がパリパリになり、偏って黒く焼け焦げる。  こんがりとした色には 、なかなかならない。  柔らかい白身は懐かしい魚らしい香り、うま味がムッチリと侵出し、歓びに浸ることができた。  スダチを摘んでキリリ!とした発作を拡散する。   『チュッ!、…*!!』  あえかな青臭さを確かめる。  =(・。.・)= の発表に一抹の怨みが籠もっている。  窓を放つと宇宙線の合唱やソロ、カデンツァが、放った窓の全面から一斉に押し寄せてくる。  それが羽音であり、摩擦から発するものであると解っている。  が、沸き立つような、連鎖を伴う、多彩な響音の色彩に感心してしまう。  『リーン…*、リーン…*、……』  混然と混ざり融け合い 、ユニゾンの波となり、弛まず地から湧き起こり 、天空に響き渡る。  ”CHATEAU Ch, Lyonnat 1995  LUSSAC-SAINT-EMILION”の、渋みを楽しむ。  

1999年9月14日火曜日

So Why ? /Wally Badarou & Friends /CDS 8829 雨上がりに丘を這って疾走する、一瞬のオレンジの風である。  密やかに、ときには夕陽の光輝の ように、くるめいて燃え立つ生への愉悦である。  すべてに静謐な、全世界的な歓喜が貫いている。  空を渡る遠い風音に、時と我を忘れる激しい、吸い上げである。  朝露がしっとりと濡れる輝く丘の向こうで、湧き起こる歓声 。  黒い松林の向こうの港を、めざして進む上げ潮のように、わくわくする。  明朗に澄明に、伸びやかに気持ちを 、はためかせてくれる。  サウンドは、優しさと静謐、渇いた憂愁に覆われている。  スカウンターとは、おもしろげなるものなり。   Windows環境設定で最近遭遇した、あるいは巻き込まれたことを、すっかり忘れてもいいように書き付ける。  (1) ベンダーがカスタマイズして提供?!する”Internet Explorerのタイトルバーに表示されてしまうベンダー名称など”を変更、削除する方法。  Ctrl+ESC、R とキーを押し、【ファイル名を指定して実行】を開く。  ”REGEDIT” を入力し、レジストリエディタを起動する。  ホルダーを順に選択し、 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main を開きます。  名前:Window Title、データ:"△○☆□@…CORPORATION ……など"、が表示されます。  ”Window Title”をクリックし、【文字列の編集】を開きます。  この”△○☆□@…CORPORATION ………など”(値のデータ)を変更、また削除して、”OK”を押します。  ”REGEDIT”を終了し、Internet Explorer を再起動します。  (2) CD-ROMなどからのセットアップに必要なプロダクトキーを紛失したとき、レジストリの参照で知ることができます。 レジストリエディタを起動し、ホルダーを順に選択し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion を開きます。 名前:”Productid”の データ:"22……など"を参照します。   (3) Netscape Communicator4.6などに付属のメールソフト”Messenger”の起動の度に表示される、”Netscape Messenger へようこそ” を表示させない方法。  C:\Program Files\Netscape\Users\***……など\prefs.js の ”prefs.js” をテキストエディタで開き、最後の行などに、 user_pref("mailnews.start_page.enabled", false); を追加する。  メモ帳の”上書き”では書き換えが失敗することがある、”名前をつけて保存”では成功する。  (4) Netscape Communicator4.6 日本語版 0 をセットアップした後に、Win95/98のタスクトレイに”黄色い人型”(Netcape AOL Instant Messenger(TM))が”勝手に表示される”ようになることがある。  これの表示を止める方法である。 [スタート]-[ファイル名を指定して実行]で、 ”REGEDIT”をタイプイン。  レジストリ・エディタを起動する。  ホルダーを順に辿り、[HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run] を開く。  ここに登録されている ”AIM ”を削除する。  このキーの中にみつからない場合などは、レジストリ・エディタの検索で、”AOL” とか ”AIM” を探す。  (5) Netscape Enterprise Serverのセキュリティホール、 Netscape Enterprise Serverが、『GET / HTTP/1.0  Accept: aaaaaaaaaaaaaa....2000byte/gif』を、受信すると異常終了するらしい。

1999年9月25日土曜日  

ホームページビルダー2001、2001体験版、である。  新しいもの。  画像のロールオーバー効果の簡易作成支援(ダイナミックHTML)、ActivXコントロール、SSI(挿入部品)、ユーザーページのテンプレート登録(テンプレート)、外部ファイルのの読み込みと書き出し、ユーザーライブラリの登録(スクリプト編集)、新しいブラウザ環境での編集(MobileWeb仕様端末、NTT DoCoMo iモード携帯端末、1/4 VGA、VGAなどのブラウザ画面にあわせページ編集しタグチェックが可能)、文書チェック(アクセビリティ・チェック)、同梱ProTALKER97による音声読み上げページ作成(その他)、イメージツールのオブジェクト概念によるロールオーバー、ページ編集領域でのロゴフレーウ作成(画像処理)、サイトのコピー、サイトの情報表示、まるごとチェック(サイト管理)、PASSIVモードサポート(FTP)。  『ちっとも驚かないぞ!、初めからそんな気がしていたんだ。 スクラップ なんて嫌いだ!。』 

1999年10月12日火曜日 

駅ビルの地底で干物を入手。  白い透明感のある身、艶めかしい切り口を曝している、エボダイの一夜干しである。  シコシコとした歯ごたえ、”サカナらしい”あえかな旨味がうれしい。  アマダイ一夜干しもすばらしいし、上質のエボダイもそうなのだ、きっと毎日食しても倦むことなく 、感嘆の繰り返しに違いない。  そんなことはしてはいけないのだが。  果敢な清冽を放つスダチ、欠かせない。  ぷっくりした蜆、カボチャ、タマネギ、奥多摩の豆腐、赤味噌、仙台味噌の味噌汁。  この場合は昆布を入れないほうがいいらしい 、その理由が解るまでやらないのだ。  蜆が分泌する海水でしょっぱくなるところが、カボチャの甘みで失せている。  ”CROIX DE MARGAUX 1997”、自由奔放、闊達、優しさと哀愁、静謐な光彩、アフロポップとそっくりである。  ブルーマウンテンブレンドNO.1も。  山に行った、斜面を駆ける風が熱気を帯びている。   K島さんが、懸命に野菜の手入れをしている。  この新芽のところがいいのだ!、味噌で食うとうまいぞ!、と言いつつ4株ほどひっこ抜いて呉れた。  体を清々と貫く香りがあたりにたれ込め 、鼻を擽りサッと流れる、生姜である。  体を緑の風が駆けていく、植生のアルカロイドに還元される快感。  野趣いっぱいの晩餐はひさしぶり、ずいぶん前にやはりK島さんに野菜を貰った 、いつだったか定かでない。  小春日和の晩秋だったと想う。  あすこに栗があるなと言うが早いか、たちまち姿を消し、しばらくして袋に栗を入れて戻ってきた。  それを全部呉れた。  尖ったシンメトリーのガクが4つ綺麗に放物線を描く 、小さな実の柿の木を植えていた。  雌雄ちゃんと準備していた。  盛んに鉢の周辺の土を篦で緻密に固めている。  こうしないと風で揺れて根が切れるらしい。  先日サントリーホールでチャイコフスキーのVCだかを聴いた、ステージの後方に聴衆がいたので当惑したと吐露された。   今年は”稚鰤”も”精進湖”も行かないで、”四つ玉”に打ち込んでいたと満足そうに話してくれた。  明るい雑木林は静謐な旺盛を湛え、吹き上げる南風て騒いでいた。  早めに山を降りた。 TOWER RECORD に出かけた。  i-drive 1 2 一瞬でMP3ファイルを保存、MP3.comはi-driveと提携、MP3.com上のファイルからi-driveへの保存機能。  LArcomnet27 MDの圧縮方式を拡張したATRAC3を使用した音楽の試験配信。

1999年10月24日日曜日 

窓を放ち、からりとした・サラサラ秋風を通す。  100万光年の彼方、第7銀河で繰り広げられた光彩は色褪せ、定かでない時空に収束してしまう。  あっというまに、起き抜けの思惟がうつろい崩れ、異次元の有酸素の汚れた現実を引きずり始める。  山に出かけるか、止めるか決める。  まだまだ秋色を楽しむには、時期早であるので止めにする。  冷蔵庫から4角柱の紙箱を抜き出し、マグカップに注ぐ。  ゴクリと喉がなる。   真っ新の日差しが南の窓からキッパリと優しく進入する。  ウバメガシの枝を伝って、 =(・。.・)= たちが降りてくる。  目が輝いている、鼻の先に少し朱が差している。  ”POMPADOUR”と縦に書かれた深紅の紙袋から、丸くて長い薄茶の皮が気持ちよく裂け、もっと薄い茶 、柔らかい新しい皮が出現しているパン 、を取り出し包丁で切る。  山羊の乳で作ったナチュラルチーズを載っけ、口に運ぶ。  野趣が籠もった濃厚な匂いがある、毎回感心する。  スライスされた円盤のソフトサラミは、プチプチ、ガシガシ、意外な歯ごたえが楽しい。  滋味のある全方向全成分的溶解が”結晶?”化してて、それはそれとして自我があってなかなかよろしい。  フランスパンは、小ぶりなのも、上腕ほどの大きいのも、いつもその炸裂音を想像させてくれるので好きである。  遅いお昼は、半透明な白に仄かに赤みがかった、一夜干し”柳カレイ”天然塩使用を焙る。  鰭が焦げる、鱗のない皮がピリリと張りつめる。  パチ!パチ!と皮が弾ける。   チュッ!、…*!、スダチを絞る。  清冽な風が吹き抜ける。  夜はカボチャ、丹沢豆腐、タマネギ、蜆、仙台味噌、赤味噌の汁。  ”砂干し鮎”(一夜干し)を焙る。  藻類の香りが開花して仄かに甘い。  小気味よい粉砕音を楽しみ 、ブルーマウンテンブレンド#1を挽く。  透き通った褐色の角の尖った粒の光彩は、濃く黒みがかったのや白っぽいのや、大小の個性が混然として表情がある。  小さじ山盛りで苦みと 、絶妙の対位法を奏でる。  ひっかかりのあるCDをネコの棚で探し出し聴く。  なんとかその、”ひっかかり”の正体を確かめたいと想った。

1999年11月7日日曜日  

脹ら脛が締め付けられる漂白感のあるデニムを穿き、木綿のシャツを着る。  文庫を一冊、鞄に入れて電車に乗り込む。  箱と人々が分泌する喧噪に巻き込まれて、活字が 思惟を澄明にし続ける幸せな時間を過ごす。  かぶらやで牛のたたきを食す。  DISKUNION、VIRGIN Megastoreを散策。  Archie Shepp/ meet Kahil El'Zabar's Ritual Trio/ Conversations/ DELMARK DE-514  このDELMARKの”[d]”マークを見つけた時の満足感は旧友との邂逅にも似ていた。   黄昏の陽を浴びて仲間と歓談を愉しむ”オランウータン”のジャケットは大いに気に入った。  お気に入りのプレイヤーでMP3を満喫しよう! 9種紹介、 LYCOS Japan : トライポッド : 遂に上陸!、12MB!!無料ホームページ、 Webを使った無料電話 米ダイアルパッド・コム社。  リチャード・スミス氏 は本当に偉い、その存在を知るだけで世界が拓けてくる。  愛情と正義がもたらす歓びを感じさせられずにはいられない。  インターネット上での消費者プライバシーの侵害問題に愛を注いでいる。  うるめ鰯の一夜干しを焙り、スダチをチュッ!とやり、焼き海苔、赤出汁、龍泉洞水で炊いたご飯。  うるめ鰯のホロ苦みは考えるだけで幸せになれる。  甘栗の皮剥き器を殻と一緒に捨ててしまったらしく見あたらない、グレープフルーツ用のスプーンで凹みをつけてうまく割れることを発見した。

1999年11月9日火曜日 

Real Networks、RealPlayer 7 Basic版(日本語版) ShoutCastなどのストリーミングMP3対応、画面サイズ変更可、をセットアップする。  Download New RealPlayer 7 ? FREE → Download Now → Real.com: RealPlayer 7 Basic Download Form → SF BayArea,CA を選択、20分でダウンロード 完了。  Complete(7.4MB)には、Plays all Real contentと、コンテンツ紹介サイト:Take5 showcase、Over 100 Radio Stations、Support for MP3、AutoUpdate、Built-in Help、RealJukebox Basic、Additional Playback Formats:Allが含まれている。  ニュースによると、『コンテンツガイドの機能が強化され、複数のウィンドウを同時に開けるようになり、SMILで作成されたコンテンツガイドのウィンドウを残したまま、別ウィンドウでストリームコンテンツを再生可能。   SHOUTcastをはじめとするMP3のストリーム再生、動画の再生中にウィンドウサイズ自由に変えられる、前バージョンの「RealPlayer G2」と比較して、起動速度が40%向上しメモリの使用量が45%抑制。』とある。  既存のRealPlayerG2や、RealJukeboxの削除作業は不要であり、セットアップ時に勝手に綺麗に削除してくれる。  ボタン類がかわいい。   ”Chateau La Fleur Plaisance  Montage - Saint - Emilion 1996” ソフトで滑らかな歓迎に芳醇な果実味が沸き上がる。  清冽な包容力に包まれる。 

1999年11月12日金曜日  

システムに重くのし掛かりスムーズな動作を妨げている、タスクトレイに常駐している忌々しいソフトを一掃する。  【スタート】  右クリック → 【スタートメニュー】 → 【スタートアップ】のホルダーの中は、既にからぽである。  アニメーションポインターなどはとっくに使用は止めた。  まず念のためにレジストリファイルのバックアップを取る。  Ctrl+ESC、R とキーを押し、【ファイル名を指定して実行】を開く。  ”REGEDIT” を入力し、レジストリエディタを起動する。  【レジストリエディタ】−[レジストリ] - [レジストリファイルの書き出し]、〈ファイル名〉: REG001(例)、〈保存する場所〉:C:\OKA1\REGFIL\REG001A(例)、〈書き出し範囲〉:すべて、[保存] でしばらく待って保存完了。  何かの事情や気分で元に戻したいときはこのファイルをクリックすると自動的に取り込んで書き込んでくれるので、安心して弄れるのだ。  『……の情報が、レジストリに正しく入力されました。』とメッセージが表示されてめでたく復旧完了である。  今回は、タスクスケジューラーと、ウィルスバスターをターゲットにした。  残った常駐ソフトは、日本語入力システムの設定とATOK13、音量コントロールであるが、何時か削除してやるのだ。  【マイコンピュータ】-【システムのプロパティ】-[パフォーマンス]〈システムリソース〉:91% の空き、となった。  うるめいわしの干物の頭と尻尾を切り落とし、程良くうまい具合に焙る。  この焙り加減に細心の注意を払う。  白い板に並んだボタンをあちこち、 思惟の命ずるまま押さえている時は 、小さな漂泊の旅の最中であるので、時間感覚が現世と剥離しかかっていて危険なのだ。  この危険がまた歓びなのだ。  切り落とした尻尾と頭、牛乳をもって窓を開けると、白や薄茶、茶と黒の斑点の毛をそよがせて、澄み切った目が跳び込んでくる。  木の上から転げ落ちそうに大急ぎで降下する = (^。^)= もいる。  ”雪の宿”は大好きらしい。  『カリ!、コリ!、……!』、『……ゥ、……ァ、……!』  確かに生き物が、なにかを破砕する響きが。 

1999年11月16日火曜日 

外出から帰り、壁に掛けた白くて丸い温湿度時計を見る、湿度65%、気温16.7℃。  TRACERTコマンドを使用した、”VisualRoute 1 インターネットの接続経路解析”を試してみた。  『経由したサーバーの位置を世界地図上の主要都市にプロットし、直線で結ぶ。  IPアドレス、ドメイン名、サーバーの場所、運営している組織名がリスト表示され、サーバーの応答速度を数値と折れ線グラフで表示する。  リスト表示されたドメイン名や組織名をクリックすれば、サーバーの管理者名や組織の住所、連絡先など詳細な情報が入手できる。  「VisualRoute Server」機能があり、LANやネットのパソコンで使用できる。  Javaを使用している。』とある。  ダウンロードした、”vr41b.exe”をクリックすると自動インストールが行われる。 ダイアログに、License key : [  ] の入力欄があるので、”Run as trial”を選択する。  【使用】Windows IP 設定、…… ダイアログで、〈OK〉をクリックする。  起動する、【Visual Route 4.1b Trial Version】のWinが表示される。 〈Host/URL〉:[  ]に、ターゲットのURLを入力する。 例えば[ lycos.cs.cmu.edu ] と入力する。  中継ポイント(Hop)のIP Address、Node Name、Location、経過時間とグラフ、NetWorkが表で、その下の世界地図上に経路がプロットされる。  一度表示したターゲットは記録され瞬時に”ルート”などを再表示できる。  これらトライアル版のインストール前にレジストリーを書きだして部分的ななバックアップを取っておくとよい。 なぜか……?。  「VisualRoute Server」を利用したページで、手軽に体験できる、この場合は起点が VisualRoute Server となる。

1999年11月20日土曜日

=(・。.・)= たちのお皿に牛乳と、”お魚いろいろ”を入れる。  なにやら息づかいが弾けて地面を打つ、野菜畑のほうで遊んでいた自由者が、跳躍しざま踵を返して突進する。  灌木を伝って駆け上がってくる。  目が澄んでいる、生き生きしてはち切れそうなエネルギーが迸っている。  毛むくじゃらの丸顔の頬を手に擦り付けて挨拶をくれる。  カレイとうるめいわしの一夜干し、スダチを入手。  日本語入力システムの設定とATOK13のタスクトレイからの逃走は、【コントロールパネル】-【キーボードのプロパティ】であっけなくけり。  レジストリエディタでメニュー表示を最速に、 ポップアップメッセージを自分好みに、 Windowsが起動しないときのレジストリの復旧、 レジストリの操作はバックアップと復元をまず覚える、 レジストリエディタの基本的な使い方、 レジストリとはいったい何者、を観た。  

1999年11月27日土曜日  

ミルクティーが飲みたいと思い立ち、紫の袋を開いて”ダージリン”を炒れる。  カップとポットにお湯を注いで暖める。  ”灰、黄、茶、焦げ茶、黒”が湯の中で密やかに開花する。  横殴りに射し込む陽の中に 、甘美な気遠い熱い晦瞑が生まれる。  めずらしく、白い朝日の中で大気が激しく流れている。  濃い牛乳を注いで合奏にする。  晦瞑が次第に脳から髄に降りてくる。  ARCANA/ ARC OF THE TESTIMONY/ AXIOM 314-524 431-2 を手に取りかけてBACHをかける。  ダイヤルアップネットワークの設定データのバックアップは、”HKEY_USERS\.Default\RemoteAccess”の書き出しよるレジストリデータ(*.reg)の保存でできた。  全体のバックアップは、環境やセットアップの変更があるとその都度更新(取り直し)が必要であるが、このように限定したバックアップは更新の頻度は極く少なくて済む。   ”CHATEAU LYONNAT LUSSAC SAINT EMILION 1995” モーリス・ラベルである。  精緻、深夜の黄昏のごとく奥深い魅惑が顔をのぞかせている。  初めてのホームページを無料で開設する方法  を作って極く親しい数人に直接、不特定多数である世界中のすべての人に黙って連絡した。  満月の夜であれば、月明かりにつられて入り江に満ちてきた、甘い潮がそれを輸送してくれる。  貝が半ば開いた口から、たゆたう波間に放たれた精子のように、無窮の漂泊を夢見るのだ。  ただ虚脱感はない。

1999年11月30日火曜日

先日インターフォンのチャイムが鳴った、だが一瞬、出そびれ放っておいた。  今日はすぐに体を起こし、札を掴んで鉄の扉を押す、新聞を配達してくれる青年が外にいた。  カラ!、カラ!と落ち葉が疾走する灯りの中の人物に 、『ご苦労さん。』と決まって言う。  何時からかそうしている。  きっと”売読”から”朝陽”に、やっと替わった時からのような気がする。  郵便ボックスをガムテープで覆った、アッタクから回避を続けた苦闘からの解放が動機でない。  暗がりで、肩からぶら下げた鞄を開けた時、冷気で赤くなった手が強ばっていたからではない。  夜の電話もそうだが 、月に1、2回である、これは”ルシファー君”か、”KME”のいずれかであって、ちょっとした気配らしいもの、ほとんど気分的な断片でどちらか察しがつく。  果たして内陸の拠点に居を構えた”ルシファー君”からの便であったが、『インターネットが繋がらない……、』やや緊迫した雰囲気が伝わってくる 。  こんなときでも、妙におっとりした尊大が漂ってくる。  その洗練されたDNAがやつの魅力なのだが、しかもまだ若いのだ。  ドトールコーヒーの深碧の袋を ハサミで切る、パンパンに膨らんでいたのが解放される。  小田急の海苔が入っていた金色の筒を『ポン!』と開ける。  ザザー……!!、半球の割れ目が薄茶の皮を銜え込んだ焦げ茶 を移す。  ほぼいっぱいになる、なんだか満ち足りた気分。  煙草のような、いがらっぽいものが鼻を擽る。  飲むのは、なんだか少し猶予を置いた、新鮮な出合いが、いい気もする。  『ガガッ!・グィーン!・……!』破砕器が身震いして、歓びの歓声をもらす。  濾紙 の2辺を折り、楔に押し込み収穫を移す、 『コンッ!、コンッ!。』きっとスプーンで空になった破砕器のキャップを2回叩く。  山吹色に近い黄のマグカップに透き通った白や、薄茶、黄、焦げ茶のさまざまな礫糖を投げ入れる。  楔で覆い、想い出したように時々噴煙を上げるものに接近させ、その頂点を押さえ 沸騰を吐き出させ、浴びせる。  ”ジュワー…*!”と叫びを漏らし粉が満たされて盛り上がる。  ミルクを注ぎ一瞬の混濁をしっかり眺めてから、箱に閉じこめて電磁波を浴びせる。  白熱燈に近い世界が照らすあたりの机に持っていき、ゆっくり口に運ぶ。  ソフトサラミを取り出し、レモンを2つに輪切りして、ギュッと絞る。  醤油をチャッ!とかける。  清冽と激越、爛熟が次々に通りすぎる。  ”BERRY BRO & RUDD/ SAINT- EMILION”のコルクを引き抜く。  心が半ば気化してしまう。  Arcana/ Arc of the Testimony/ AXIOM 314-524 431-2 奔放のシンバルがはためく憂愁の空を、わらわらと沸き立つ擬似合成音が覆い拡散する 。  情熱を鎮静させたリードが全身から一切の弾劾を絞り出す、ホーンが諦観の挽歌を反芻する。  人物は広げた活字から視線を外し、圧倒的サウンドの情緒反応たる狂奔する知性を浴びる。  言葉?!を追いかける、『……ちっとも変わってないね。』 

1999年12月7日火曜日

紅玉を見つけると嬉しくなり、きっと籠に入れる。  たいてい小ぶりで張りつめた表皮が緻密ですばらしい。  いつも昼前か、黄昏の前にでかけるマーケットには、溢れんばかりに野菜や果物、海の幸が登場するが、敏感に季節や季候を映し出す。  気紛れがあるので目の楽しみであり、賭けもあるのである。  シャキシャキした清冽と 、圧倒的な自己が健在で嬉しいのである。  たちまち口の中で芳香と繊細が崩壊し、雪のように融ける。  『……は、紅玉でないとうまく造れないのよ。』  紅玉を見るたびに、10年も前の思惟が頭をもたげる。  無漂白の濾紙は大きくて半円の耳が付いている。  存分の沸騰を注ぐことができ、満足である。  演奏の途中で水を挿す不躾をやらないで済む幸せ。  富裕柿の赤色が深まっている。  水っぽいと思ってしまったので、その呪詛から逃れられない。  西方の街の駅前で買う甘栗は大きい。  独特の炉で焼いているあたりに広がる匂いは、遠慮がなく強烈であり、その総体の色合いもあきれるというか非の打ちどころがない。  その南方の鷹揚に敬意を密かに抱く。   酒種発酵のパンはムッチリとしっとりと、たおやかで立派である。  立ち上る匂いが遠い日の映像を過ぎらせる。  『カッ!』とも『タッ!』、『ハッ!』『 ……! 』とも感じる威嚇の挨拶を出し抜けに頂くことがある。  窓を開けて夜気を吸おうと思った静穏の時間であったりすると、驚きと嬉しさが同時に発散する。   首を引き、耳をペッタリと寝かせて、背を低く保ち、瞳をいっぱいに広げて正面から圧で圧倒する。  牙が全容をさらけ出している。  虚を突かれて息を飲んでしまう。   椅子にどっかりとすわり息を吐き、一点を見つめる。  沈痛な寂寥の灰色の冥界に墜ちていく。  闇でじっと不条理を食べ、倦むことなく夜露を背で受けている生き物は、己であろう。

1999年12月9日木曜日

Internet Explorer 5.01 について追加/変更されたサポート技術情報の一覧は、新着サポート技術情報 で参照できる。 Outlook Express 5.01に、送信先の相手がメッセージを読んだことを確認できる、“開封確認”機能が追加された。  get!は、ここ で、セットアップファイルを入手し後、オンラインで実行する方式である。  パッチ方式セットアップにより必要なものだけをダウンロードするため、アップデートは極短時間で終わる。  Internet Explorer5.0 から、5.01へのアップデートに要するHDD容量は、標準で17MBである。  セットアップの種類(標準、カスタム)は、Setupファイル(C:\Windows Update Setup Files¥ie5setupe.exe)を実行後に選択できる。  再起動で【Windows Update】ダイアログが表示され、セットアップが実行され、完了する。  Internet Explorer と Outlook Express のアイコンが書き換えられる。  削除してたタスクトレイにタスクスケジューラーのアイコンができるが、”停止”したら元にもどった。  IE5.01のバージョンは、5.00.2919.6307に、暗号強度は、56-BITとなる。  用済みになった、C:\Windows Update Setup Files (10MB)を削除する。  このC:\Windows Update Setup Files (10MB)を、別のPCにホルダーごと”C:\”にコピーして、” ie5setup.exe ”をクリックします。  この方法でセットアップを行うと、残りの約7MBをダウンロードするためオンライン接続が要求される、ダウンロードが行われ、無事セットアップが完了できる。  網のトラフィックが犇めき合っていて、運送速度が芳しくないときはいつでも中断できる、このとき”再開アイコン”がディスクトップに勝手にできるので安心?!。  インテル : Shockwave*ゲーム: スノーボード、  Microsoft IE5.5 Platform Preview日本語版。  ホッ時計!、このSNTPを利用したインターネットからのPC内蔵時計を補正する仕掛けは、すばらしいぃのだぁ〜*。  酒種発酵食パンをキンキンに研いだ牛刀でぶ厚く切り、山羊の乳で作ったナチュラルチーズ(CHEVRE、de Bellay)を乗っける。  高原か峰を渡る朝霧のようなしっとりした、清々した精妙な峻烈、ゆっくりと重い脳髄を解きほぐし覚醒させてくれる。  ソフトサラミのスライスにレモンをチュッ!とやり、〔蔓〕有機丸大豆有機小麦使用の”特選有機 醤油”をたらり…*。  サラミが白く爆ぜる。  胃が、絶叫する、知覚と狂奔が成就する。  

1999年12月14日火曜日

首筋を掠め、頬を擦る冬の風が南方の温厚、大度を還元させ続ける。  都会の澱が融けだし、渺々と吹き飛ばされ、ちぎれて霧散する。  重くて塑性をひたすら発揮して、靴をしっかり捉え続けた。  小高い砂山の頂上で真っ赤な陽を浴びた。  優しい鷹揚な風は天上の静謐と、くるりと世界が一回転した茫洋があった。  黄昏に融け込んだ永遠に弧を認めた。   燦たる夕陽を浴びて、とぼとぼと松林を抜けて往くと、真っ暗な大海に棲む生き物の咆吼が追いかけてきた。  果てしない広がりと深淵、充実は圧倒的な寂寥で覆われていた。  エディー・バウアー は、西方の街にある。  フラットなフロアーを散策すると、アメリカの風を吸うことができる。  たっぷりしたボリウムのチェック柄のシャツを買った。  菜種の黄と忘れな草の白の細やかなステッチが深紺の深淵を覆い、サッ…!と干し草のようないい薫りが流れた。  全く新しいそれに懐かしさを覚えた。  10年ほど前に買ったウィンドブレイカーは、いまでも愛用している。  しなやかな黒のシンプルは、手首がパチッ!と閉まりたっぷりした精悍を覆う。   身につけるもので長く使えることができ、それがお気に入りであったりすると、とても幸せを感じることができる。  

1999年12月18日土曜日

狂奔する七色が飛び交う旅からの帰還・Warp、何故か疲労を帯びている。  努めてなにも考えないような意識で、艇から脱出する。  途端に先ほどの疲労感は、覚醒時の意識・思惟の”おっくう”の仕業だと知る。  これは、納得の前に経験が教えてくれる。  常に魂の後に思惟、その後に肉体行動があると言う錯覚、あっさりと捨棄してしまう時は明快な爽快でもある。  窓を放ち更新されたできたての風を吸う、小さな鼻の生き物が駆け上がってくる。  未だ現世に存在していない人物に激しく突進してくる。  とって返し牛乳をゴクゴクやり、”フリスキー、お魚いろいろ”の袋を掴んで、4つの目が狂乱する皿にサザッ!と空ける。   その上から白いものを注ぐ、頭に少し被っかかる。  なまり色の空を見上げ 、たちまち気が滅入る。  顔を洗い口を濯ぐ、やっと現世に時間を感じ始める。  紅玉を剥き、自然酵母発酵パンを切り、山羊の絵があるナチュラルチーズを切って載っける。  金色の小田急の海苔缶を掴み 、気分を取り出す。  完全主義者を貫く粉砕器が歓びの身震いをひとしきり、そして押し黙る。  薄茶の楔に歓びの末路を投下する。  発射台にカップを連れて行き、ロック解除の丸を押さえ、発熱を照射するキックを見舞う。  焦げ匂い、酸がいささか混じった断末魔の発表があり、果てる。  円墳に摂理があるか?!、変異は認められるか?!。  その関心は一瞬で失せる、そしてこれは毎度のように繰り返される愉しみであるのだ。  コーヒーブレイク!。  ふつふつと体が熱くなり、思惟は冷ややかに澄明を深める。  よもぎか春菊のアルカロイドの妖しい魔力が滲出し、エーテルとなっておそってくる、その発熱に蹂躙される。

1999年12月19日日曜日

加古隆/ パリは燃えていいるか? - NHKスペシャル『映像の世紀』オリジナル・サウンドトラック/ ESCK8035、J.BRAHMS/ SYMPHONY No.3 in f op 90/ Poco allegretto が風に無理やり引っ張られ、振りかぶったんじゃない。  ひたひたと潮が、満ちるように。  大気が雑木林を、抜けるように。  砂漠に赤い太陽が 、沈むように。  暗くて冷徹なものが、降りてくるように。  構造物が瓦解する下で、身を強ばらせたときの、恐怖がやってくるように。  切ないものが止めどなく、こみ上げてくるように。  西の空を真っ暗にしながら自信たっぷりの疾風が、凱旋するように。  そして飄々と、さらりと風が舞うように、綺麗な映像が通りすぎる。  主観であるサウンドに、客観の映像が融け合い、浸食する 。  総じて映像に付帯する音楽は、あまりにリアルすぎるイメージに、蜂蜜の主観を与える蜂の羽音と同じなのだ。  だから映像の肉体にサウンドの思惟、情念が棲むのであろう。  サウンドが映像を食い破ることは、イメージを損なうことであり、主観が客観を凌駕してしまったのでむしろ、幸せなんだ。  橋本一子 / Miles Away - トリビュート・トゥ・マイルス/ TKCB-71775、前にあったにゴツゴツや、ゴリゴリ、パーン、ン〜ァ…*、石とガラスの硬性がそよがない、つまらんサウンドになっちまって残念、がっかり…。 THE GORDON BECK QUARTET/ NOVEMBER SONG/ JMS 18709-2、MUSIC ROMANCE/ TABOO AND EXITE VOLUME TWO/ TZ 7325、ANOUAR BRAHEM/ THIMAR/ POCJ-1420、John Surman/ How Many Clouds Can You See?、Thelonious Monk/ Straight, No Chaser/ CK-64886、Duke Pearson/ Wahoo!/ TOCJ- 4191。  ガラスと鉄、化学物質で作った箱に乗り込み東方に向かう。  振動と動揺が睡魔を呼び出す大海で、本を広げる。  活字は眠った思惟を屹立させ、砂漠に水を注ぎこむ。  鉛を吸ったり吐いたりしている喧噪を縫って、いつもの小径を進み。  棚に窮屈に並び捕まれることを拒むプラスチック板を探索する。  『ホーン好きにはたまらない……う。』という見透かしたコピーが鼻につく。  このプラスチック板 に、凹凸な邪魔な物をくっつけてあると引き抜くのに往生する。  かぶらやは休み、 しゃぶ通 に時間内にイン。  DISKUNION、VIRGIN Megastore を散策。  いつも午後の斜光向かって風を切って、昂揚したエンジンを冷却しながらで出掛けて集めたポイントを、いつも VIRGIN Megastore 新宿店で使うのはどうしてだろう。  スタンプを押す手が中断され、『……サインを……』、数ヶ月前にこの場所で同じことを……。  痩身でしなやかな四肢を黒で包んだ、切れ長の澄明な視線が飛び込んでくる。  フリーJAZZが好きなくせに、アフリカとか西洋の古典音楽が印刷された板を、気分と閃き?!だけで10枚近くゲットするからなんじゃわ。  昨夜の味噌汁のもめん豆腐に、味が滲みててなかなか結構でやんした。  正調ねこまんまを作ることを思い立ち、そのまま窓からの友人にさしあげたところ、『 (^ ^) (^o^)  ワウ〜、ワウ〜、ゥ 〜 …*』 言いながら、悦にいっていたよ。

1999年12月26日日曜日

Eduard Hanslick の音楽美論に埋没、リストやいわゆる表題音楽一派を疎んじていたことがある。  多感な頃(中学)であったのでそれは、しぶとく浸透して奥深く入り込み痕跡を残しているのである。  まさに表題音楽的傾向を帯びたものをことごとく排していた。  それは、演奏者や評論家にも及んだ。  いやがおうにもそのターゲットを意識するあまり 、研究の対象にもなったりした。  反面教師?!。  訳もなくなにかを敵対するターゲット、仮想排他物、排他概念として創り上げることに長けている。  まさに妄想のまっただ中にいて、その不安定さにいささか自覚があり、そのまま突き進むそれが青春なのである。  事実、造りものの特徴である仰々しさや、毒や因習的サウンドが至るところで見つかったりしたので、鬼の首でも採ったかのように密かにほくそ笑んでいたのだった。  Liszt: Piano Concertos no 1-3 が聴きたくなったのである。  個にして普遍などと感心しつつ、大陸的な大ざっぱなあきれる程の単純なエモーションに、『なんと品がないんもんだよな……。』、などと、声に出さないで毒づいていたもんである。  キムチや春菊、柚子のアルカロイド?!、えぐみを欲したのである。  当然CDの棚にあるはずもなく、眩しい陽に向かって進撃した。  1999年12月21日(火)〜、WebサーバーのPerlの バージョンをPerl4からPerl5に移行した。  CGIスクリプトが滞りなく作動することを願いつつ、CGIスクリプトを読んでおく。  果たして問題なかった、よかった。  西暦2000年問題への対応を目的としたCGI 実行環境変更らしい。  『……の変更に伴うCGIの動作確認についてのお願い。  上記の変更2)により、現在問題なく動作しております Perl4 対応のCGI スクリプトが 、Perl5 との互換性の問題により正常動作しない場合がございます。  ご利用のスクリプトが Perl5 で正常に動作するかどうか……お客様で確認いただきたく存じます。……』、なんていうから、ちょっぴり緊張しちまったい。

1999年12月28日火曜日

”GeoCities Japan INFORMATION 12/27/1999 ” で、Webスペースの増量の嬉しいお知らせをいただく。  さっそくプロフィールの変更を行い、めでたく”12MB”(4+8MB)を拝領仕った。 年収を増量してプロフィールは真実も記すように気を配った。   ビジーやらパスワードを教えて貰ったりなんやらあって、終わってみたら、いやいやパスワードが替わっちまっただ。  FTPソフトでアップロードを行うと、パスワードエラーが出る。  前もそうであったので、ファイルマネージャーでアップロードを行った後、再度試みるがエラーが出る。  もう一回転送ボタンを押すと成功する。  すべて前回(3 → 4MB)と全く同じである。  見知らぬ方面からの先方のビジネスメールがやや増える。  興味深くサッと吟味をいたし、ことごとく消却炉に送り込んだんだ。  ”送信者を禁止する”(OutlookExpress5.x)に連なる葬列を覗いてみたら、不躾な輩は約150件。  ZAP MAMA/ A MAZONE/VERGIN 8473792  裏声と一切の無駄が無いアンサンブルが、放たれた瞬間に、打ちのめされる。  思考を停止させて移ろう瞬間、澄明で暖かい全宇宙的寛容。  キラキラ輝く潮が澎湃とさしてきて 、体が痺れる。  脳髄を駆け抜ける新鮮な、驚愕でたちまち崩れ落ちる。  めくるめく色彩、明晰を極めた混沌の渦流に巻き込まれ、どこまでもどこまでも、押し流されていく 。  優しい強靱な力で、蹂躙される歓びが湧き起こり、煌めきつつ四散する。  動物の吐息と体温。  無機的でぶっきらぼうな響音が、矢継ぎ早に繰り出される魔法に 、目を瞠る。  不思議なことだが、影が無く奥が深い。  底抜けに明るくて不思議と元気が出る、燦たる"♪"なんだ。  羅臼昆布ではないが、幅広で大きくて、”甘美な気遠い晦瞑に溶け込んで往く ような”黒、たっぷりと白い粉(アミノ酸)を吹いている見事な”トヒラ昆布”を発見した。  さっそくバイシュクルを漕いで西方の街に出かけ、駅の地底に潜り込み、おいしい豆腐を調達してくる。  火照った頬と暖まったエンジンが北風に放熱する喪失感が好きだ。  若狭特産、(海)小浜”小鯛ささ漬け”は、新鮮で未だ塩が浸透せず発酵が未熟であるほど旨い。  ナトりウムの重力と陰火が未だ後退しているから。  BERRY BROS & RUD、 SAINT- EMILION  CHATEAU TOUR DE CAPET 1994  腑に混沌たる高雅なホロ苦みが充実する、粘膜に浸透し、思惟が清冽たる風に煽られ、ジン!ジン!行き渡り中枢エンジンが余熱される。  春菊を煮すぎないようになっ…*。  

1999年12月30日木曜日

遅い朝は、エビをたっぷり吸収した深紅の紅鮭を焙る。  フジッコ、純とろお吸い物・柚子風味。  新潮 の”石原慎太郎「青木ケ原」冒頭掲載”を見る。  縦書き表示には、エキスバンドブック が必要。  〈横書〉〈縦書〉を開き、マウスをページの左側に置きポインターが ”” に替わったところでクリックすると、『パラリ…*』と紙擦れ音がして次ページが捲られる。  前ページへは、右側で” ”ポインターを出現させる。  下側に置いたポインターの ””をクリックし、もう一回をクリックすると、メニュー(コマンド)などが出現する。  迷子になりそうな局面に堕ちいったら、[ESC]キーで『イヤッ〜』と復旧。  自動ページめくりや、オフライン機能は嬉しい。  ページのファイルを丸ごとダウンロードして、コピー、カット、ペースト、タイピング以外は必要ないようにも考えたのさ。  背景色付きの項目も文字を割り込ませるだけで出来上がりじゃ。  HTMLを忘れ去って、コンテンツと格闘しアイデアを噴流させているミューズの思惟を助長させてやるのだ。  BeethovenもViolin作品の響きが華麗でないとゆう指摘に、ミューズと接吻を交わしている最中に、HTMLのエレガントなぞは眼中にないのさと、仰せになられてたではないですか。   ”FrontPage Express”の起動は、【スタート】-[プログラム]-[アクセサリ]-[インターネットツール]-[FrontPage Express] と、ホルダーを辿ります。  ここ (Internet Explorer5.x)  あるいは、【スタート】-[プログラム]-[Internet Explorer]-[FrontPage Express] と、ホルダーを辿ります。(Internet Explorer4.0x)  もしくは、[ファイル] - [ Microsoft FrontPage Express で編集] でも起動する環境もあります。  もし見つからない場合は、【ディスクトップ】で”F3”キーを押し、<名前>: FrontPage を入力、<探す場所>: (C:)、[検索開始]ボタンをクリックします。  きっと見つかります。  ”赤い羽根ペン”のアイコン= FrontPage Express を、クリックすると起動します。  Tomasz Stanko/ From the Green Hill/ ECM 1680 547336-2  を聴く。  低域リードとバンドネオンが情熱の鎮静したシンバルに挑みかかり腕を回し首を締め上げる、交接したあとで淡々とした述懐を投げる。  すっかり西南の地平に寝そべってしまった白黄の照射を浴びに出撃する。  この誘いに抗する思惟はない、ハイ!、ハイ!、……*、と息を吐きながら、ウィンドブレーカーを被りエンジンを始動する。  風のまっただ中を漂流する。  気分はればれ。

2000年1月4日火曜日

2000年2月18日にリリースされる Windows NT 4.0 の後継バージョンである Windows2000 Pro を調べてみた。  Windows 95/98からのバージョンアップが2万6800円、「RC2」と呼ばれる日本語評価版を ITPC 雑誌などの付録で入手、ユーザー登録をすれば製品版が約1万円安く購入できる。  NTがこれまで未対応であったプラグ・アンド・プレイや、USB、IEEE1394、省電力機能、最新版のDirectX、2CPUなどに対応。  ネットワークから切断状態でも Internet Explorer のオフライン作業のように、あたかもネットワークに接続しているようにアクセスできる”オフランンファイル&ホルダー機能”がある。  アプリケーションのインストールなどにより *.DLL が置き換わりシステムが不安定になることを防ぐ機能もある。  現在使っている周辺機器はWindows 2000用に新たに用意されたドライバーで認識させる必要がある。   ビデオカード:AGP版カードのサポート率は高い、RC2に対応ドライバが多く収容されている、製品版リリース後に出揃うだろう、カノープスの SPECTRA 7400 のチップは最新の GeForce256 であるためRC2には無いが、NT4.0かメーカーのWebサイトからゲット可能。  サウンドカード:ほとんどRC2に収容されている。  ネットワークカード:10Mbpsのものや、Intel、3Com などのコントローラーを搭載した製品であればRC2のドライバーで充分。  SCSIカード:PCIパス対応の製品であれば多くのドライバーがRC2にある。  TAなど:たいていRC2でサポートされている、USB機器にはうまくいかない機種も多い、Aterm のユーティリティ情報などはWebサイトで最新情報を提供している。  ストレージ機器(HDD、MO、CD-R/RW、Zip):HDDはEIDEやSCSIが認識されればOK!、MOの論理フォーマットの違いで既存のものが読めないケースがある、CD-R/RWはライティングソフトのRC2対応が必要。  キーボード、マウス:PS/2、USBとも問題ない、アプリケーションを呼び出すボタンやキー操作をボタンに割り当てるプロファイラーなどは対応版のユーティリティなどを待たなければならない。  スキャナーに付属するツールやCD-R/RWはライティングソフト、メーカー製PCのハードウェアーをコントロールするユーティリティはベンダーの対応にかかっている。   Windows 2000 Pro ではメモリー管理を厳密に行ない、またOS自体が動作するカーネルモードとアプリが動作するモードが分離しているため、アプリケーションがハングアップしても OS への被害は少ない。  Windows 98では64MBを超えてメモリーを増設しても、処理性能はさほど向上しないが、Windows 2000 Proはメモリー容量が多ければ多いほど、パフォーマンスが向上する。  Windows 95/98の仕組みに大きく依存したワクチンソフトはベンダー各社の情報確認が必要で、ハードディスクの最適化ツール、処理の高速化ツールなどはまず動かない。  Windows 98が C:\ にインストールされている環境に、Windows 2000 Proを(増設ハードディスクもしくは別パーティションである) D:\ にインストールして、「デュアルブート環境」を構築できる。

2000年1月11日月曜日

山へ行った。  眩しい彼方からの屋根や木々の梢を透かし、飛来する燦たる白光線、窓辺で本を広げ物憂げにJAZZを聴いているぼんやりした不安をそそのかす。  いわゆる”弛緩、歓楽”ジャズは、かっても一度も 感動したことがない。  心底、すばらしい!と、感じたことがないtと思う。  何処か、冷めていて懐疑的にしかJazzと向き合えない。  感激の前に先ず魅力・魅惑の根源とシステムを探ってしまう。   サウンド自体が直に発する魅力、特にサックスのそれはちょっと聴くとたちまち演奏者が解ってしまう、ヴォーカルのように。  小説は詩の書けないやつが書くのさ!、文豪の箴言。  そもそもJazzは、内省的な本質から逃れられぬ、斜に構えたところが魅力であり、常に戦いでいなければならない。  『私は他人の苦しみには同情できるが、喜びには共感できない。- A・ハックスレー』  Jazzで言えば、共感を呼ぶのは、深い失意や絶望であり、疎外感、諦観、寂寥、熱い反逆の思惟。  常に新たに切り開く運動・思惟・エモーション、戦いの動機・躍動みたいなもの。  使用する音列・コードが内省的、下降的なんだから、逃れようがない。  よく晴れた日に野外コンサートで聴くJazz、明るく弾け躍動できない叙情・サウンド、 涼しい気持ち良い風が賑わいを程よく吹き流してくれるから、心地良いのさ。  笑わぬ猫である、冷めた目で世界を睥睨し、爪を研ぐ。  ニコチンが壁にへばりついた地下室に 、足繁く通った時もそうであった。  真夏の夕暮れ、大方が退散した公園の蝉の競奏を遮り、作り物の騒音が天空に拡散する蒸した暑い日でもそうであった。  プラタナスの木陰で扇状に広がる石造りの椅子で足を投げ出し、蝉の海鳴りを聴いて時もそうであった。  

2000年1月12日火曜日

レセプションの壁や部屋全体に人の丈ほどの時計が林立、ブロンズ?の置物が迎えてくれる深緑部屋、天井の星を見上げていたときも。  響音に対峙しアドレナリンを滲み出させていた時、古酒のキックで痺れていた時も疑い続けていた。  JAZZは気持ちを昂揚させたり、わくわくさせることはなかった。  ホーンと木箱の下から這い出る捻れた癖を確かめ続けた。  常に鎮静、澄明、憤怒、発熱の そよぎであり、春菊であり、アルカロイドを滴らせた。  甘美な気遠い熱い晦瞑の中へ、錘のように沈んで往く水葬を想っていた。  体中の血がヒリヒリと戦慄した。  すっかり葉を落としてしまった広葉樹に覆われた、遠くから見る梢の稜線がことごとくみな丸みを帯びていて、可笑しい。   雑木林はそれだけで、類い希なすばらしい魅惑。  澄んだ渇いた空気を切り抜け、直進する照射を真っ向から浴び、怯むことなど一切無く、南方に進撃する。  ところどころ平坦な場所もあるゆっくりした勾配、閑散とした住宅地を縫って登る。  泡立つように真っ赤な小さな実を付けた、灌木を発見するときがある。  ピラカンサだと教えられたのがコレなんだと感じ入る。  丘陵を削って付けた斜面の道を疾走する。  ビュンビュンと冷気を切り裂き潜り抜け、ビョウビョウと耳元で唸る音を引きずりながら。  しめやかに地面が濡れている。  あたりは静謐と呆けたような、鷹揚に満ちた時間が流れる。  雑木林の向こうに陽が没し、背後から無彩色の帳が降りてくる気配を察し、明快な声で明るく親しい人物に別れを告げる。  ヒリ!ヒリ!する手や顔で山を降りる。  真っ赤な大きな太陽を背に浴びて、ジンジンしたエンジンで還る。  余熱とヒリ!ヒリ!する顔で長椅子になだれ込み、ボブ・マーリーを聴く。  久しく聴かなかった昂揚、寂寥、挑発、優しさである。  色褪せることを唯一のぼんやりした心配にし続けた衝撃のバイブレーションである。  カリブの叩きつけるような、『カラリ!』とした感嘆である。  たゆたう安息である。  遠い日の熱い想い出が詰まった、”そよぎ”である。

2000年1月16日日曜日

朝はパンをオーブンで灼き、コーヒーを挽き、濾紙で炒れる。  風が澱むJAZZは避けて、這い上がる葉っぱが煽られるようなものを考える。  John Surman/ を棚から適当に取り出してみる。  荒野を吹き抜ける風を想像してみる。  酒種酵母のパンはモチモチした感じで旨い、よく研いだ牛刀で切り生で食していた。  灼くと眠っていた粘りが発揮されてすばらしい!。  丹沢大山”五右衛門とうふ”を見かけたので、遅いお昼は、鮮やかな緑のたぶん温室育ちの春菊、柚子で湯豆腐。  缶から2切れ昆布を取り出し、鍋に放り込んで外出する。  既に太陽の恩恵は雲に略奪・搾取されはじめていて、灰色に覆われている。  ますます灰を濃くしている。  John Surman の空だ。  ドーバー海峡の鉛だという観念が、決まり切っていていやなので、どんどんエンジンを加速して西に向かったのだ。  Hasse Walli //Asamaan/ AFRICAN SKY/ PCD-2355 Hasse Walli/Asamaan/ AFRICAN SKY/ PCD-2355 を聴く。  突き上げる躍動感、歌い上げる思いの丈がひしひしと迫ってきて、息をも付かせぬ疾走感がすばらしいぃのだぁ〜*。  大蒜を丸のままレンジに閉じこめて、 電磁波を浴びせる、たちまちいい匂いが押し寄せてくる。

2000年1月22日土曜日

新しい文字コード規格JIS X 0213が、1月20日に正式なJIS規格として制定された。  A MAZONE/VERGIN 8473792 裏声と一切の無駄が無いアンサンブルが、放たれた瞬間に、打ちのめされる。  思考を停止させて移ろう瞬間、澄明で暖かい全宇宙的寛容。  キラキラ輝く潮が澎湃とさしてきて 、体が痺れる。  脳髄を駆け抜ける新鮮な、驚愕でたちまち崩れ落ちる。  めくるめく色彩、明晰を極めた混沌の渦流に巻き込まれ、どこまでもどこまでも、押し流されていく 。  優しい強靱な力で、蹂躙される歓びが湧き起こり、煌めきつつ四散する。  動物の吐息と体温。  無機的でぶっきらぼうな響音が、矢継ぎ早に繰り出される魔法に 、目を瞠る。  不思議なことだが、影が無く奥が深い。  TALKING HEADS/ Remain In Light/ RJ-7691/ LP 、David Byrne 1/ & Brian Eno / My Life In The Bush Of Ghosts / 25PP-13/  を聴く。  新たなる感興が湧き起こる。  朝は、コーヒーを挽き、ホットミルク、パン、バナナ、スライスサラミ。  夜は、春菊の青を楽しむ湯豆腐、えぼだいの干物、大根おろし、味海苔。  お昼は、西方の街に向かい牡蠣フライ。  細長い俵をオイスターソースなどでいただく、『(^o^) …*ッ』。  口の中をちょっぴり火傷。

2000年1月28日金曜日 

”お気に入り”に表示されるアイコンを指定する方法: Web Workshop - Internet Explorer 5 に備えて: Web サイト制作者のための Tips を試してみた。  Internet Explorer 5.01は、HTMLファイルと同じ階層に favicon.ico を配置した場合に、<HEAD>部分に次の記述が必要。  <HEAD> <LINK REL="SHORTCUT ICON" href="favicon.ico"> </HEAD>。。  HotWired : HTMLとXMLの橋渡しをする『XHTML』が登場、WebをすべてのデジタルデバイスにW3C,「XHTML 1.0」規格を勧告。 「Free Solaris」は無料か否か? 複雑なSunのSolaris 8ライセンス条項。  ”新潮文庫 解説目録”を密室で読む。  それはその空間に置いてある。  しかし主たる目的は別にある。  考える人の姿勢である作業を遂行させながらの、のんびりとした風情であり 、そして差し迫った事態でもある。  決して計画的でなく、定期的にあちらの方からやってくる得難い句点である。  これの極く短い内容紹介が文学的でなく、新聞記事のような砂を噛むような虚無感もなく、簡潔なさらりとまったく無理なく凝縮された文体に惹きつけられる。   古酒の如く澄明であり孤高ですらある、冗長・装飾の類が何処にも見あたらぬ。  多用される語彙についつい目が行ってしまうのが、目的外であり難点でもあるのだが。   絶対的歓びを伴う喪失感、知の悲しみを得る収穫の歓びがその部屋にはある。  柳鰈の干物を焙り、焼き上がり具合をとくと・さり気なく・素早く吟味致し、いきなりレモンをチュッ!とやるが、大いなる作為であろう 、と毎度のこと想う。  先ず、よけいなもんを退け、パリパリの皮・ソロを味わうべきなんだ。  次ぎに、とっておきの醤油を慎重に極く少し。  蜆汁によく陽を浴びたであろう 、深緑の菜っぱを入れる。  唯一のあえかなほろ苦さを愉しむ。

2000年2月6日日曜日

MAMADOU DOUMBIA WITH MANDINKA/ YAFA/ VICP-5803 を聴く。  カラリとした荒野を疾走する、風がある。  ふっ…*と、とても気分のいい重力離脱に遭遇できる幸せがある。  Alpha Yaya Diallo/ The Message/ BVCF-31029  新しい出会いが溢れててとてもうれしい。  哀愁がどんどん流れ出し、カラカラとした光彩の中で吹き飛ばされる。  自由奔放しなやかな律動に強靱なこぶしが挑みかかる。  繊細な弦が弾けた途端に脳髄が屹立する、凛とした余韻のなかに言いようのない寂寥が這い上がる。  突拍子ない不意打ちの鼓が打ち込まれ、それが続けさまなので驚く 。  起伏が希薄である錯覚に陥るが、下半身を幻惑するウェーヴが核として優しく迫ってくる。  西洋音楽にはとうてい望み ようのない歓びが体を貫く。  型に填った、階調・和声・旋律にウトウト、いい気になっていると、先ほどまで体に浸透・吹き抜けていた爽快は、ウソのように消えており、肩が凝り、体が重くなっておる、そんな偽りの行いは皆無!。  パンを焙り、ダージリンを炒れる。  うっかりして冷めてしまった時は 、牛乳を注ぎ電磁波炉で『ガ!ッ…*』をやる。  中央平原の遊牧民になって草原に寝そべるのだ。  絶妙にほどよく焦げた酵母発酵パン、ほんとに旨い。  熱いうちに口に運ばないと、広げた本に夢中になり、冷めかけたそれはひどくがっかりさせられ、一日がうまく滑り出せないのだ。   眩しい水平飛来の眩しい光輝の窓辺で、雪印”北海道カマンベール”(ナチュラルチーズ)の銀紙を開く。  これ無しでは、一日も過ごせない。  もっとおいしいのがあるのだろうが、探求を怠けてしまっている。  きっと そいつは、フランス空輸で、高いものだろうから、毎日は無理だろう。  

2000年2月7日月曜日

西方の街の駅の地底で入手した、鯖の干物は脂がたっぷりだった。  鯖は、とれとれをネギ、生姜片と一緒に煮たのが一番旨い。  味付けは最小限に押さえるのがすばらしいぃ。   ぷりぷりと輪切りの切り口に引き締まった身の年輪風が、はち切れてせり出しているのを何時かまた食したいものだ。  これは、ほぼ諦めている、塩鯖が手頃で飽きが来ない。  味噌煮などは、缶詰にひどく接近している。  青菜と蛤、ジャガイモのお澄ましを作る。  おつゆたっぷりの大根おろしもうまい、シラスをいれるのは邪道である、 しょっぱく魚の味がする。  柳鰈の一夜干し、若狭の”小鯛の笹漬け”も忘れてはいけない、入手することをじゃ。  お昼は、餅をオーブンで焼く、うまく風船を作らずに仕上げるのにコツがいる。  これこそJava制御で手間をかけないで、こんがり焼き餅ができるのが欲しい。   ガラス窓付き鉄箱に大蒜をそのまま閉じこめ電磁波を浴びせる、たちまちいい匂いがたちこめる。  熱いやつをナイフの先でポロリと取り出す。  ホクホクとして飽きが来ない。   電磁波の照射が足らないとピリリとする。  天津甘栗を¥1Kゲットする、グレープフルーツ用のスプーンで割れ目を付けて開く。  やはりコーヒーを炒れる。   =(・。.・)= たちが、日溜まりで午睡をむさぼっている 、種族伝来の生業である。  初めは大げさに、そして慇懃に常に先導の任を果たす。  彼らは足下に纏わり付き歩きにくい。  定められた歩みを止めてはいけない、たちまち蹴躓き・尻尾を踏んづけてしまい、耳を倒して『……ヤッ!』と小さく・鋭く叫び、大地を蹴立てて遠ざかってしまう。  夜、『ミャ…*、…』小さな声を聴くと、背中をあるものが這い上がる、渺々とした沈痛が。

2000年2月11日金曜日

キラキラした光彩が零れ揺れる窓辺で、ゆっくり紅茶を口に運ぶ。  思惟がゆっくりそそり立ち、行き渡り、澄明がいっぱい広がり明晰にすっきりと澄んでいく気がする。  ダージリンは茶葉が大きく開いて気分がいい。  赤みがかった茶や、さまざまな色合いの褐色、焦げ茶、黄、 薄緑などを見ると、たちまち荒野願望が頭をもたげる。  枯れ草が風にそよぐ河原や、キラキラ光彩を放つ川面が目の前に現れる。  気の合った仲間と夏の山に分け入り、釣りやボート遊びを楽しみ、お昼に岩塩、胡椒を塗した程良い大きさの肉塊を灼く。   大きな石を凹状に囲み、勢いよく焚き火を愉しみ、生まれた熾き火に網を渡し、強火の遠火でジリジリと焙る。  これをナイフで削いで口に運び直に食す、 皿を持って寄る皆に振る舞う、出現した新しい肉皮に巌塩、胡椒を擦りこむ。  これをひたすら繰り返す。  たっぷり頂いた頃、片手鍋を熾火に乗っけ湯を沸か す。  熊のように茂みに進み、分け入り熊笹を手折ってくる。  熊笹の葉っぱを煎れて、笹茶を作る。  木陰の風通しのいい地面に直に寝そべり、肘を衝き軽量合金カップを啜る。  この愉しみの行いをTVで見た時の、イメージが消えない。  その透明な湯を激しく欲し 、何かの折りに想い出した。  酒種酵母発酵パンを、きれいな弧を描き反った、波模様の専用のパン切り包丁で引き切り、オーブンで焼き、ゆで卵を食す。  これの茹で具合は難しい、油断を排し成功を祈る。  黄身がオレンジを帯びて溶解部分の色合いが、生き生きとして流れる寸前で仕上がると安堵と歓びが広がる。  焼き塩をさらに少しパラ〜*パラ〜*、これが格別においしい。  直に塩を噛んだりすることはほかにない。  

2000年2月12日土曜日

最近の覚醒のメッセージは、『水上の音楽』である。  これの選択は大切である、打弦や重厚な和声、管は適さないように想う。  やぶから棒の転け脅かしユニゾンが含まれるものや、ドビューシーなどの気怠く無調に近いものも同じ。  ふと雨音や波音に気が付く、あるいは松葉や枯れ草が雨に打たれた音で、晦瞑からの呼び起こしが望まれる。  2度寝の甘美な気遠い深淵に 、錘のように沈んでいくように現世に帰還したい。  100万光年の彼方の第七銀河の基地からの帰還は、つい先ほどまで狂奔する情熱の収束は名残り惜しい。  さらりとした銘酒である。  大陸的な鷹揚さに惹かれる。  ASTOR PIAZZOLLA/ ADIOS NONINO を取り出し、目眩く幻惑の渦流を遊ぶ。  押し寄せる洪水の息苦しくもあり、甘美でもある発表を聴く。  もたれかかり、覆い被さり、波状攻撃で差し迫る笙の狂乱や脅迫はすばらしい。  玉虫の光沢を放ち、深い樹木の上で眠るようである、じっとあたりを伺い、高台で睥睨の孤高を謳歌したりもする。   濃密な情念の止めどない噴出に蹂躙される。  西方の街に侵攻、ビルに登り、ワールドミュージック、Jazz、ニューウェイブの棚を散策、Youssou N'Dour/ Joko from Village to Town  をゲット 、直ぐに帰還。  夜は大根おろしを擂り、干物を焙る。  清冽な気化成分が立ち上る霙を口に入れ、舌でぴりりとした歓喜を確かめた途端、腑が騒ぎ喝采を叫ぶ、醤油をたらしピリピリとの絶妙の親和を図る。  やはり青首の首の辺り、そして瑞々しいのに止めをさす。  味海苔も思いつくと食さずには入られない。  深青の菜っぱ、蜆の味噌汁。  デザートは、茶葉を入れたポットを電炉に閉じこめ磁波を浴びせ 、沸騰させた芳醇なダージリンティー。  これも砂糖の塩梅が難しい、それ故に飽きない。  ミルクティーは、雨上がりの静謐と鎮静の気配をもたらしてくれる。  引き締まったムッチリ、シャキシャキの紅玉もうまい時期だ。

2000年3月4日金曜日

ホームページ制作支援ページを作った。  WordPad などのテキストエディターと Internet Explorer に付属の FrontPage Express を使用する、初心者を対象にした記述に徹している。  気概だけは個にして普遍を目指す。  自分が暗中模索で初めて開設したときの歓びと感慨を忘れないように、それを軸に視点を維持しつつ進めている。   そしてしばしば壁に立ち向かい、考え込み、ため息をつき、絶望の淵を彷徨い、しばらく野ざらしにして時々横目で見やり、『ん……*、!!』閃きに近い錯覚で成功するためにたぐり寄せ、そしてあっけなく完遂できたりするのである。  これが自信というか支えになる。   ここでは、いわば完成された形で、放つでのある。  甘い大潮が満ちた月の照らす岩陰で、貝が精子を放つように。  広い宇宙に向かって、無数の星々に吸い込まれていく力を想像しつつ。  見失しないがちな、本来の目的であるところの、コンテンツに立ち向かう時間が確保できる助けにならんことを祈りつつ。   ただ喪失の実感が皆無であり、フランス人の言う”小さな死”、”睡魔”も襲ってこない。  駆け出したいような躍動を押さえている。  さあ、バイシュクルで風を切ってやろう。  あの燦たる夕陽を捕捉しようではないか。  

2000年3月5日土曜日

苺がうまい時期になった。  南風が暖かい、妖しいそそのかしを運んでくる。  玄米餅を焼き、ゆで卵を作る。  半熟の溶解オレンジ色を目指し、沸騰した途端、片手鍋の火力を停止させ、間合いを図る。  んが今日も半熟を越えてしまった。  ゆで卵にちょぴり押しつける塩がうまい。  格別にうまい、この塩を堪能するためにゆで卵を作る。  ナトリウムの執拗を忘れることができる。  大根おろしがうまい、シラスを合わせるのは嫌いだ。  青みがかった透き通ったやつは好き、別の皿に個としてしっかり立ち向かうのである。  ダージリンを煎れる、未だに目指す味にはならない。  ちょっぴり苦い、茶葉が多いようだ、スプーンで量るのが嫌いなためだ、茶筒から直にポットに入れたいのだ。  ピカピカの金属を赤みがかった茶や、さまざまな色合いの 粉を吹いたように見える褐色、焦げ茶、黄の茶葉に接触させたくない。  細長くくるくると丸まったひも状は、とても沈痛に重なっておる。  チチヤスヨーグルトがさっぱりしててうまい。  Mandingo/ New World Power/ 539 876-2 を聴く。  沸き立つような、地面から這い上がる、昂揚するような開放感が果てしなく続く。  ダージリンの薫りのように、あたりを優しく覆い尽くす、押し寄せてくる潮のようでもある。  西洋音楽の窮屈や、JAZZの解放できない鬱屈した情念の衝突の華麗や剽悍な憂愁。  ロックの満たされない渇望を満たす一時の甘い快楽、西洋音列の爛熟した退廃もない。  ラテンの髄を直撃する直情や誘惑もない。

2000年3月11日土曜日

IME2000の単語辞書をATOK13と同じにしようと思い、ATOK13用の登録単語ファイル〔= (^。^)=、=(゜。.゜)=、……などを入れている。〕から行った〕から行った。  そして失敗した。  で、やっつけた。  【Microsoft IME辞書ツール 2000】-[ツール]-[テキストファイルから登録]-[……\okadic130]を指定すると、『指定されたファイルは認識できないファイルです。』と教育的指導が還ってくる。  1 =(・。.・)= 名詞*  などの”*”が邪魔をしていると察しを付け、Wordpadの置換で、名詞* → 名詞 に全て置換する。  これでうまくいった。  確か旧ATOKの単語ファイルはこの不整合はなかったと思う。  日本語入力が、勝手にIME2000に換わってしまっていて変換ができないことがなくなるのだ。  ATOK13にいちいち切り替える手間が省ける。  できるだけ素朴な、本当の音楽を探して寒い玄関に佇みCDを探す。  不平行壁面のサウンド部屋の棚も探す。  それらを積み上げ順に、あるは想うがまま無造作に引き抜き聴く。    BHUNDU BOYS / FRIENDS ON THE ROAD/ COCY-75966  、などが新鮮さがあり、システム的でなく、生き生きと精気が満ちていて、楽しめる。  唯一の欠点は、沈潜、晦瞑への浸透とは対極の資質であるため、荒野願望が頭をもたげることである。  目の前に、踵を返す燦たる銀鱗の乱舞や、アクアマリンの地底に張り付いた潜水艦級のそそのかしが、次々に出現しては現れ、明滅することである。  キーボード奏者の逃れられない呪縛・音色での個性の表出の困難さや、NHK的澱み・組織的な 膠着が皆無である。  この本来覆い尽くして深部に内在なせなければならないものが、見えたり感じられたりするものは、音楽であれ文学であれ作者の敗北であろう。  何かを創造したり、制作したり、そして詩作や楽を奏するは大自然の摂理に挑みかかることであり、天に唾する不届きである。  ましてやそれ自体を目的として掲げ生業とするなら、自らの排泄物はすべからず自然体であるべきだろう。   総じて真の制作には歓びがある、それらは衝突や、破壊、反逆、企みの歓びと同じである。  偉大であるほど大自然のありようを彷彿とさせ、あるいは対極を著しくする。  音楽や文学の特質は、提出・送るものと受け取るものの間に、波動や活字が媒体として一時も離れず付きまとい、主体が属性の影に覆い尽くされがちなことである。   ダージリンに酩酊し、半熟卵に張り付いたちょっぴりの塩に感嘆した。

2000年3月18日土曜日

先日、よりゅ、いつもの期待で RealPlayer 起動したら、『……スルカ?』と聞かれ、即座に『ウン*』と還した途端、バージョンアップがあれよあれよと始まってしまって、どうにも止まらない。  ドキ!ドキ!するね!、セットアップは!。   合体!、射注、交接、開花粘膜、異星融合、エントロピーの霧散、核融合だぁ〜*。  『ドク!、ドク!、〜*』と、勝手に押し出される熱いものと同じである、木の芽芽吹く春雷の頃である。   大気が激しく流れ、山嶺の影で生まれ、一気に急上昇、摩擦で激しく帯電し、天空を覆い低くたれ込める。  森羅万象の格好の好敵手を見つけ、放電しまくるのだ。  深夜であり、Webが激しくトラフィックを行う繁華な旺盛な時間のまっただ中であり、中断もあったりで、3.7MBをダウンロード完了。   自動的にセットアップを遂行、何回かメニュー選びがあり、めでたく完了しました。  『 RealPlayer(Win32) Version60.8.122 』となりました。  ご苦労さんです、Real Playerさん。 31Hz、250Hz、2KH、±18dBのイコライザーが付いたんだ、嬉しいな。  ”Take5”も日本語版より一足早く試してみることができたし、Real Audio のコンテンツは日本語Webへの訪問は皆無だから、画面が静謐な英語版でずっといようと想ったりもしたのです。  ”丸ごと大蒜レンジ閉じこめ”を行い、 電磁波を思いっきり浴びせる、ホクホクの綺麗なすべすべの皮を開き、部屋いっぱいに香ばしい吐露を放つ充実を収穫する。  大好きなダージリンを煎れる、体の芯に激情が明滅する。  今日は半熟具合がうまくいった、眠るような溶解赤オレンジの黄身がおいしいゆで卵で、焼き塩を堪能する。  

2000年3月19日日曜日

玄米餅を焼き、……小百合さんの『雪印 北海道カマンベール、切れてるタイプ』を頬張る。  山羊の乳で作ったチーズを粉製品片に載っける、野趣が鼻先を擽る。  春のからっ風にそそのかされたのだろか?、やってしまいました。  活動中のPCがあるのにブレーカーを跳ね上げてしまいました。   芳香大蒜の電磁波炉とオーブントースターを同時に起動したのです。  これには、油断しておりました。  冬季はホットカーペットなども同じ配線系統なので、一斉に最大負荷に遭遇するはめになると悲鳴を上げます。  静謐に覆われました、光彩と人工音響が失せた、優しい癒しの訪れです、んがHDDの無事を念じました。  ファイル修復が行われて、生まれた残骸は皆捨てました。   いつものブレーカー跳ね上げ失態時よりも念入りな、修復が気になっておりました。  ところがこれが想わぬ幸いだったのです、Internet Explorer の最大化ボタン ”□” をクリックすると、Win全体が2cmばかり斜め右下にずれていた悩みが綺麗に直っていたのです。  再セットアップや修復を凝らしても直らなかったこれが、ものの見事にあっさり勝手に直っていました。  おそらく前にハングアップしたときの痕跡が修復されたのでしょう。   こんなノウハウ(≠テクノロジー)なんか嫌いだ、忘れよう。  MUSIQUES DU MALI/ BANZOUMANA/38901,1  ,2、SENEGAL FLASH/ ZIGUINCHOR/ 38908-2、などを積み上げ、思いつくまま順にトレイに載っける。  西アフリカの大地の跳躍、優しさ、他に比類のない壮烈、微塵の火華、剽悍憂愁、鷹揚で精妙な奔放、5/8拍を聴く。  唯一のラテンはフランス語文化の滲出なのだろう。  入手した時に気に止めなかった"♪"がすばらしく感じられるとき、希れな刹那は幸せでいっぱいだ。  自分を振り返る歓びがあるから。

2000年3月24日金曜日

リアルガイド - リアルガイド・インフォメーション [2000/03/22 18:20] を観た。  『リアルネットワークスが、「Real Player Basic 7」(無償版)と「Real Player Pluse 7」(有償版)の日本語版を24日(金)にリリースした。  ダウンロードページ 日本語版 Take5、起動時間短縮・再生パフォーマンスの向上、複数画面での再生、MP3サポートの強化、バッファ時間の短縮など、洗練された使い勝手を約束する各種新機能を搭載。  日本語版 take5(jp.real.com take5)は、日替わりの最新クリップ情報。世界中から配信される数多くのオーディオ・ビデオコンテンツから、魅力的で話題性に富む日本独自のコンテンツを中心にセレクトし、1分間にまとめたものを配信する。   解りやすい日本語によるナレーション付き。  「春の選抜高校野球」も。  リアルガイド - 「Take5 日本語版ってなに?」 : 待望の「RealPlayer 7 Plus 日本語版」と「RealPlayer 7 Basic 日本語版」がリリースされた。  同時に「RealPlay er 7」から楽しめる"デイリーコンテンツ配信サービス” 「jp.real.com Take5」の日本語版のサービスも開始された。  デイリーコンテンツ情報番組「jp.real.com Take5」 : 毎日選りすぐりのコンテンツを紹介 : jp.real.com Take5」は毎日世界中のサイトから配信される、ニュースから音楽、エンターテインメント情報まで、数多くのオーディオ/ビデオコンテンツの中から、魅力的で話題性に富んだコンテンツを、経験豊富な編集チームが日本独自のコンテンツを中心にセレクトし、1分間にまとめたものを、月曜から金曜日まで日替わりで放送。』、とのこと。  背黒鰯の一夜干しが旨い、小さくて鱗も薄く柔らかい、仄かに甘みがありホロ苦くていい滋味に感嘆する。  カワハギの肝も深い味わいがあるが、鰯の肝はそれに勝る 、ねっとり感が潔く妙に構えておらず、きっぱりした苦さに骨頂がある。  この小宇宙の完成された揺るぎない精緻、惜しみない豊饒を味わう幸福を噛みしめる。  ダージリンのカップとポットをちょっぴり電磁波炉に閉じこめ、鐘の合図を待って救出する。  窓辺に置いた広口瓶から褐色や黄、橙、茶の礫をちょっぴり注意深く目分量で入れる。   Jazzを聴く時のキックを貰うときは、広口瓶はサッと一瞥、習慣による素っ気ない挨拶を申し訳なく送る。  微かに舌を刺すものと口腔を駆け上がり頭天に抜ける、新しい優雅を追いかける。  コーヒーよりもこの砂糖礫が遙かに少なくて、成就した味を楽しめるのでスリリングである。   タンニンと酸との拮抗点が解るようで好ましい。

2000年3月25日土曜日

最近半熟ゆで卵が想うがままに作れるようになった!?、ような気がする。  沸騰したら火力を遮断し、7分ぐらいで、甘みと粘りのあるオレンジ色がでける。  これにくっつけたり、パラリ…*とやる塩が旨い。   スリルが失せて前ほどは作る歓びが無くなった。  偶然と、テクニック、力のバランスから醸し出される新しい天体が崩壊したものには、情熱が生まれない。  野球とか黒鯛釣りが卑近な例だろう。   サルバトーレ打率三割、に作り上げたさまざまな絶妙の数値を生み出すシステム・ルール、投げる・打つ・走る運動、そして座る・休息までと実に行き届いておる。  ラグビーなんてきっと強くて力のある方が勝つに初めから決まっている、 無事故の3桁近い獲得点差を眺めてどこが面白いモンカ。  寡占財閥の亡霊を彷彿とさせ、実体験のない遠い日の栄華を想像するには、申し分ない。  あれは、衝突衝動をイメージできる野戦を彷彿とさせる。   疾走する西瓜泥棒を追いかける光景が時として過ぎる。  肉体の激突、逃走であるが、傍観者の脳裏に明滅、滲出するものは狂奔する激越である、憤怒である。  サッカーは甚だ精も根も力も使い果たしつつの乱舞、疾走が美しいし、運が力 に変わる刹那をまざまざと見せてもくれる。  映像は狩猟であるが、燦たる詩が流れている。  北に突きだした砂州の高台に当たる辺りに暮らしていた頃。  台風の去った後の海を見に行き、砂を巻き上げて濁った海岸で黒鯛を釣り上げた。  体の震えは大変なもので、何年もの間、何回も思い出すことが出来た。  この黒と銀は、生還な牙を持ち、臆病で好奇心に満ち、人里の河口に近づき、水門を潜り人家の窓の下を探索・徘徊する大胆な振る舞いで獲物をどん欲に貪る。  都会の西の街に棲むようになり、電車を乗り継ぎ飛行場が見える埋め立て地に足繁く通った。  高い堤防から投げた8フィートの柔らかい竿にフッコが掛かり、グッ!!と引き込まれ、グイグイと煽られ、満月の用に曲がり、喉がカラカラになる興奮・アドレナリンの奔流を経験した。  潮が騒ぎたくさんの海鳥が低く旋回していた、初夏の良く晴れた日。  ドンッ…*!、と来たのは、最初の一度きりであった。

2000年3月26日日曜日

水上の音楽にも覚醒させられることなく、100万光年の彼方の基地で忙しい日々を送っていた。  無事帰還できたので、大人しかった =(・。.・)= に、フリスキー”お魚いろいろ”と、極く大ぶりのうるめいわしの頭と尻尾を切り落とし供する。  白い箱の扉を開き、牛乳の入った紙筒を引き抜きカップに注ぎ、電磁波炉に入れる。  『(^o^) 〜*、わうわう〜* 』声を上げつつ没頭している、上からお皿に注ぐ。  尻尾に力が漲り全身で歓びの行為のまっただ中にいることを発表している。  イベール 〔(Ibert, Jacques)/ Escales; Flute Concerto; Paris; Bacchanale: Music: Jacques Ibert,Charles Dutoit,Timothy Hutchins,Montréal Symphony Orchestra/ POCL-1434 夕立に追いかけられ、土砂降りの雨に濡れ、○○と息を切って、二人でなにやら懸命に大声を出し、疲れ切って走る。  黄金の稲穂が雨に打たれ、泣いている 。  自分も、○○も泣き疲れ、声が掠れて出ない。  命が狙われたと、想ったはあの時だけだった。  必死に走るが、周りの全世界に人影が失せていた。  頭上は 、真っ黒の重い雲が降りている。  命からがら、辿り着き涙を拭い安堵する。  雲はあっけなく後退し、黄金の平原は、もっと黄金に輝き、虹が見えた。〕 を取り出して聴く。  酒種酵母発酵パンを切りオーブントースターで焼き、ダージリンを入れ、熟成の失敗と緊張とが無くなった半熟卵を味わう。  極微量の塩がうまい、微量であるからこそ徹底した豊饒が満ちている。   丸ごと電磁波炉閉じこめ大蒜は、香ばしいいい匂いを送る。  

2000年3月27日月曜日

Sonny Sharrock / Wayne Henderson/Black Woman / People Get Ready-The Freedom Sounds/WEA、 AMCY-12920 鬱屈や閉塞、暗鬱、虚ろな絢爛とは無縁の疾走、発散、激越、叫喚に満ちた、浄潔が捲るめき燦たる色彩を発揮する。  全く無駄のない力のありようを見せつけられる。  ブラームス(Brahms, Johannes)/ 後期ピアノ作品集/ Intermezzi,Op117、Brahms, Johannes/ Piano Pieces 118 119、などを丸井の地底の Vergin で極く短時間でゲット。  DON CHERRY/ HEAR & NOW/ SD-18217 を見つけたときは、旧友に出会った衝撃に近いものものが襲った。  アーチストが軸になっているJAZZCDの系譜はこんな楽しみもある。  嬉しさのあまり甘栗をゲットするのを忘れてしまった。   透明な日差しがキラキラ舞い、春の空っ風が激しく気紛れに旋回している街道から還ると、木立の中の午睡から発した =(・。.・)= と合った。  口笛を送ると、『 \……ャ/ 』と返す。  夕空の下にしゃがむと、親愛の声を発しながら接近して、ぐるりと人物の周りを一回回った。  こぶしに頭突きを呉れる。  ザラザラの舌で指を擦る、優しく噛む。  胴を抱えると、程良い重さと大きさの暖かくで弾力のある 、エンジンの複合鼓動がすばらしい。  先導されてドアまで行き、はなみずきの幹で大きく伸びをして、嬉々として気持ちよさそうに爪を研いでいる音を聴きながら、鉄のトビラを閉ざす。  夜は蛤、泥ネギ、ジャガイモのお澄まし。  ベティー顔のアマダイの一夜干しを焙る。  柔らかいあえかな甘み 、圧倒的な魚臭さがある。  砂地に潜むエイリアンなどを食しているのが、ありありと察せられる。  背黒鰯は明日にしよう、無念!。

2000年4月7日金曜日

はち切れそうな充実の一塊の大蒜を電磁波炉に閉じこめ、ブレーカーの穏便を頼みつつタイマーを スタートさせる。  たちまち香ばしい体に良さそうな、いい匂いが流れ出す。  ダージリンを煎れ、半熟のゆで卵で塩を愉しむ。  FUJIYA,ペコちゃん、白いMilkyの文字の赤い缶を開けて4種類の錠剤を飲む 。  雨の日は、 =(・。.・)= も訪ねてこない。  きっと足と手が濡れるのを、ひどく嫌がっているのだろう。

2000年4月9日日曜日

激しく大気が流れ、静謐の太陽風が噴流する日々。  外には出ず、ひたすら活字とアフリカ音楽の濃密な時間を旅する。  気紛れに立ち上がり部屋を横切りカーテンを翻して、危険が舞っているであろう蒼白の世界を見やる 。  鉄の塔が銀彩を放しつつ喘ぎ、細粒を浴びているのが見える。  目に見える危険は未だない?ように想う。  すっかり安心して、開いた本に埋没する。  兼高かおる/ 私の愛する憩いの地/ 新潮、倉橋由美子/ 交歓/ 新潮、幸田文/ 雀の手帖/ 新潮などをパラパラと気の向くまま拾い読み。  田辺聖子の文体 (≠文化体育委員)はひどく読み返したため、もはや流石の活字も、メリメリ起きあがって来てくれない、相当の安置・隔たりが必要なんだ。  5月の晴れた日の午睡には、梶井基次郎 がある、引き締まった堅牢な空間・宇宙、しなやかな文体は何時でも新鮮、朝露を浴びたスウィートコーンの畑であり、いくら摂取しても倦むことがない。  そして、睡魔に捉えられ、とろとろと泥のように、甘美な気遠い晦瞑の淵に 、錘のように堕ちていったのだった。  澄明、絢爛、闊達、鷹揚、博愛、優雅、自由、寂寥を聴く。  THE GUITER AND BOTTLE KINGS OF KENYA/ ABANA BA NASERY/ CDORBO 076/AFRO、Soweto 1 2/ The Indestructible Beat of Soweto 剥き出しの情熱、真摯な表出、ヨロコビのコーラス、浪花節風の味わい深い畢竟の渋いボイス 、これは稀なる傑作である。  前のめりの5/8拍の疾走、実に心地よい。  RHYTHM OF RESISTANCE/ MUSIC OF BLACK SOUTH AFRICA VARIOUS ARTISTS/ 7 90921-2  うさんくさい脳の反応を待たず、髄液や皮膚が打ち震える。  疲れ知らずに、直に体液を鼓舞する。  ”ん”から始まる語を持つ、地に躍動するそよぎ。  きっぱりした、圧倒的迫力に嬉しくなる 。  ネオクラシックの呪縛から、逃れることのないポップス。  退屈・窮屈な檻の中の安堵。  モグラは体の一部が壁に接触していないと、一歩も安心して行動できない らしい。  解放力を込めることが決してできない、その試みの途端に、きっとたちまち妙に溶け合わない半端なものに、なってしまうJAZZ。  クール概念で武装しているホーンの悩みは、そこにある 。  

2000年4月10日月曜日

これらの旅の寸暇を惜しんで美味しい、体が喜ぶ、粗食を愉しむ。  ダージリンを煎れ ほんのちょっぴりレンジで蒸らしつつ、白い物が2個水没・転がる片手鍋が沸騰したところで、火炎を停止しばし蓋をして成就させ、冷水を注ぎ殻を砕いて薄皮を剥く。  オレンジ 色のねっとり溶解半熟卵の完成はヨロコビ、焼き塩をパラリ…*、薄い大蒜皮色、滑らかな小鉢のねっとりをスプーンで運ぶ。  大蒜を電磁波炉に閉じ込めつつ、玄米餅をオーブンレンジで灼き 、絶妙のこんがりに仕上げる。  薄くて透けてる紫や茶がかった皮を開き、豊饒を頬張る。  アマダイを焼くが、きっと皮がパサパサ黒く焦げる、そして身側は滴る脂できつね色に仕上がる 。  しかしそれを押し開くと、あっけないほど柔らかい、濃厚な魚匂いしっとりした白身が甘い。  小粒納豆をコネコネし、コーヒーを炒れ、その口直しにドイツワインを、グビリ!〜*。  ピンクのグレープフルーツをギザギザプーンで掬い、苺のパックの脇を通るたびに一個頬張る。    走りの筍をどうにかしたいもんである、日頃やらない灰汁抜きを米のとぎ汁でしっかりやらないと、あの繊細な髄から立ち上る香りの一撃と、あえかなえぐみを堪能できまい。  吹き荒れる風の中を 、いつものように訪ねて来てくれた =(゜。.゜)= に、牛乳を供し、その特異な音に誘われて自分も一緒にゴクゴクやる。  時間が来たので上着を着る、屏を跨ぎ畑を突っ切り東方に向かい、歩を進める。  とって返すには面倒な辺りで、ちらりと振り返り、=(゜。.゜)= がいるかどうか!?、歩ってるか、ちょこんと上半身立像で安定しているか!?、一瞥で断を下す。  己の行いを恥じつつ頭を垂れ、拠点に侵攻する。  見上げる桜のアーチを潜ると、俄に風が大きく旋回してきた 。  丸くて薄いピンクの花弁が、『ハラ!、ハラ!、〜*、…*』正確な気紛れで、次から次ぎに青い天空から生まれては、くるくる舞いながら大地を目指す。  声を上げそうになる夥しい絢爛、爛熟、典雅が乱舞する 。  それそれが全く音と言うものを帯びていない。  そのえも言われぬ,ハラ…*、ハラ…*とした飛翔に息をのむ、非規則性が形となって、目の前に絢爛と展開する有様に 、いたく心そぞろとなる。  

2000年4月11日火曜日

自然美の極致にひどく得心がいく、びっしりと敷き詰められた白を踏んでいく。  作り物でないものを見せてもらった感謝がある。  清々しい大気の入れ替わりの絵巻である 。  体の隅に巣くった澱や錆が清められる、体が軽くなる。  それ以上でも以下でもない、だから花見宴といふものを、いままで試したことがない。  参加したことがない、寒いのも一因、酒宴が嫌い なのも。  新潮立ち読みで、光野 桃/ 実りを待つ季節、スーザン・アレン・トウス/ブルーミング、群ようこ/ へその緒スープ、竹内久美子/ シンメトリーな男、バリー・ユアグロー/ 一人の男が飛行機から飛び降りる、室井佑月/ 熱帯植物園、キャスリン・ハリソン/ キス、中村真一郎/ 全ての人は過ぎて行く、藤村由加/ 古事記の暗号、阿部和重/ インディヴィジュアル・プロジェクション、多和田葉子/  ヒナギクのお茶の場合 をパラパラやり興味が沸いた 。  縦書き全文を読むために、〔縦書き〕をクリックする、カーソルを左の方に持っていくと、 ”←” に変わる、クリックすると、『シュ!、パラリ…*』と紙が擦れる音がしてページ捲られる 。  これらは、オフラインでもやってくれる嬉しい(^ ^)。  この『シュ!、パラリ…*』をやってもらうには、「エキスパンドブック」ブラウザ の働きが必要。  小池真理子/“ひめやかな官能を紡いでいきたい”。  自作朗読、新潮社朗読SSweb、作家自作を語る。

2000年4月17日月曜日

イサキを見つけたので、煮ることにした。  極太泥付きネギ、生姜、昆布、砂糖、醤油、酒を加え、盛り上がった万能ネギを落とし蓋で圧する。  もとよりいわゆる曲がない種なのだが、少し魚臭さを残す気持ちが肝要 。  少し煮詰まったあたりで、鍋を冷水で冷やし、味が落ち着くまで冷蔵庫にしまっておく、出汁を吸ったネギが旨い。  鯨のお造りを、下ろし大蒜で頂く。  柔らかくておいしい、峻烈が微妙でやはり珍しい 。  ライムをチュ!とやってみると、白く爆ぜた。  水茹の筍を、昆布、花鰹の出汁、走りのゴボウ、蕗と一緒に濃いめの味付けで煮る。  いずれも灰汁の強いものである 。

2000年4月23日日曜日

Jimmy Cliff 1 2/ THINKING ABOUT THE EARTH/MDCP-4015 を繰り返し聞く。  乾いた沸き立つような前のめりのしなやかな優しいバイブレーションに任せきりだ。  さらりとしたカリブの風は快適である 。  倦むことがあれば直ちに盤を出し入れに立ち上がる、しかし何時間もずっとそのままである。  一日の始まりは、玄米餅をオーブンに入れることから始まる。  せわしない、そそのかしにせきたてられ 、一気にやろうとする。  こんがり焼けると気分がいい、少しザラリとした歯触りがあり、仄かに甘みもある。  片手鍋に卵を2個入れ火炎で焙る、沸騰の音を聞きつけ、バルブを捻る、蓋をして間合いを計り半熟を目指す 。  しかし白い板に並んだ、つるつるしたボタンを彼方此方押さえることや、思惟の暴走に躍起になっているので時間を誤り、たいていはオレンジの溶解は見られず、山吹色が出現する 。  これは、鍋に冷水を注ぎ、取り出しシンクに『コン!コン!』とやり、殻にたくさんの皹を作った時、白が反発する弾力で察し付く、そして一日が台無しになったかどうか知らされる 。  やはりスリリングで、愉しみである。  ダージリンを煎れ、脳髄を幻惑させる一撃を摂取する。  これも窓辺に置いた透明の広口瓶に入った、褐色の砂糖礫をスプーンで掬って入れる加減が肝要なのだ 。  バランスとは想いたくないが、サッカーほどの偶然の悪戯と、精妙、精緻が必要なんだ。  ちいさなトマトをたくさん食べる、毎度独特の酸っぱさとえぐみを想って躊躇するが、始めるといつしかパックは 辛になっている。  大阪あべの 辻調理師専門学校編/ 料理上手の基礎知識/ 新潮文庫と、 〃 / 料理材料の基礎知識/ 新潮文庫を読む。  ”エストラゴン” や”黄ニラ”、”ゴサンチク”、”クマの掌” を見て得心と落胆が交錯した、が”根曲がり竹”は無かった。  文学者は哲学者であるべきだろう、そして料理人は文学者でもある。  窓がガタガタと揺すられる、揺れている感じでなく押している気配が音に込められている 。  陰が伸び上がり、 =(・。.・)= が大きく口を開けて何か言っている。  ”お魚いろいろ”を掬って皿にあける。  尻尾をピン!と振り上げて、ピリピリ振るわす。  ほどよい大きさの体躯に力が漲り、ぶりぶりした筋肉が毛皮の背後に躍動している 。  しばらくして顔を上げると、消えていた。  しなやかな飛翔と忍び足で、別世界へ入ってしまったようだ。  OS/2の静かなニュースは思惟を呪縛してしまう 。  何年か遡った日々、超越的意欲で過剰なJobをこなし、激しいインストールのブリザードが吹き荒れた時も、ハングアップをするような不躾な振る舞いを決してなさらず、真摯な応対で不死鳥のように立ち上がり”人物”を励ましてくれた 。  その犬でない従順さ、清潔さが懐かしいのだ。  それが心の中に河として旅を続けていることが、そうさせるのだ。  人生に影響を与えるものは、哲学か文学以外にないものと、てっきり想っていたが。

2000年5月1日月曜日

若布のような滑らかな浅い緑が、鋭利な光線を受けて悶え、風に捲れている。  ウバメガシである。  全身が毛に覆われた丸顔の生き物が、その緑を突き抜けて跳び出す。  『……わぁぉ!、わぁ!、……!』声を上げながら、野獣が駆け寄ってくる 。  しゃがんで挨拶を交わす。  人物の周りを一回歩き、そしてあたり構わず体のいたるとこに頭突きを呉れる。  差し出した掌、指を噛む。  これがほどよい圧で心地よい、いつものことだが正統的な挨拶だと想うひとときである 。  頭から尻尾にかけて何回も丹念に背を撫でてやると、尻尾をピク〜*ピク〜*させる、パタ!パタ!させる。  暖かい静謐なエンジンの躍動を両手で抱えるようにして確かめる。  新じゃがを味わう 。  モスバーガーのフライドポテト状に切り、レンジで予め柔らかくしてから、カンカンに焙った中華鍋で肉、ニラと炒める。  これに味付けをして、最後にライムをチュッとやる 。  玄米餅をこんがり焼く。  緑のライムの風は、妖しい唆しが秘められている。  その第一印象はポール・ブレイ  静謐で、思慮深い内向性に満ちている。  この香りを勝手に、コートダジュールの碧と呼んでいる、いや想っている。  水温む水田には、蛙の合唱が湧き起こり、小川に沿って点在する柳の芽は黄緑を吹き出している、俄に水嵩をまして笹濁りの水を満々と湛えてゆるりと地平を目指す 。  ショウブの清冽な匂いを嗅ぎ、赤い茎をナイフで切ったりした。  するといっそう後頭部を刺激する涼やかな匂いがあたりに飛び散った。  虎杖の茎をポキン!と折って噛んでみたり、赤土山と呼んでいた一番近い山に登って、風の音以外一切が静寂を支配する中で、むせ返るようなツツジの蜜を吸ったりした 。  海軍省の巨大な空虚がそびえる、だだっ広い基地を探険中にふと足下を見ると、旺盛な藤の枝が網になって地面を覆っていた。  

2000年5月2日火曜日

ベン・シャーンの絵の中にはまってしまったような、クラクラする動揺に包まれてしばらく一歩も歩き出せず、救済を渇望した 。  無事その呪縛から逃れて、入り江に連なる黒い松林をひた走り、帰還した。  季節の変わり目には、その荒野と潮風を求めて何回も訪ねた。  そんな初夏の興奮をきっと想い出させてくれる 。  毎年この頃になると、甘いトマトが出現する、何処にでもではない。  人物がいつも行くマーケットのことである。  中ぐらいの深紅のそれは、果汁が濃密で、果肉もパリパリと歯ごたえがあり、青臭さが皆無であり、甘い円熟が詰まっている 。  きっとあえて厳しい土壌を維持しつつ、励ましつつ育てられたに違いない。  これも夏のある時期に、ふっ!と消滅してしまう。  2倍ほどの値が付いているが躊躇しない 。  司馬遼太郎は読んだことがない、井上ひさしの哲学をかいま見たことがあって、その中でこの作家のことが述懐されていて読んでみようと思いたった。  司馬遼太郎/アメリカ素描/新潮文庫を、読み始め止まらなくなり、睡魔にも襲われて100万光年の彼方の基地へ出かけて、たっぷりと働きを行い、満足な心地で帰還した 。  芦を編んだ簾を壁にぶら下げた。  白っぽい焼き煉瓦の無秩序な配列は、美しい。  あの曝された乾いた質感は、自由な思惟の羽ばたきを助ける。  あるいはもの想いの淵に降下することも 。  薄茶のすべすべしたカットスロートの配列は、楽譜を想わせる。  小節があり、色彩や、濃淡、長短がある。  和声があるようにも見えたりする。  このモンドリアンのコンポジションは薄暗い部屋を明るくしつつ、ハッとして振り向いた途端モノリスのように存在し始めた 。  AMY KOITA/ CARTHAGE/ CDS6840/ AFRO POP  の燦たる壮大、哀愁、無窮を聴く。

2000年5月6日土曜日

SALLY NYOLO/  Idan Raichel at Hangar 11 in Tel Avivexilé〕/ Tribu/ 08795-2  多彩で豊饒、真っ向から挑み込んでくる真摯な魂、脊髄を擽るハスキーなヴォイス、味わい深いポリリズムの奔流、渦流に感心してしまう 。  体の奥に巣くった澱や錆を、きれいさっぱり押し流してくれるようだ。  清々した切れ端に埋没する。  すんなりと入り込んで来て、しかも圧倒的な痕跡を残して去っていく 。  ただ者でないと見た。  遠州育ちの深紅のトマトのへたくり抜き、2つ切りから乱切りにして益子焼きの深皿に盛り、焼き塩をパラリ…*。  濃密な果肉と果汁がすばらしい 。  半熟卵に挑戦しつつ、大蒜を電磁波炉に閉じ込め激震を浴びせる。  香ばしい匂いが漏れてきて、『食事時であるよ!』と体に直に伝えてくれる。  冷蔵庫から牛乳を取り出し、 =(・。.・)= の皿に注ぎ、グラスにも満たして味わう。  暖めないときっちりした旨みがある。  オーブントースターからパンをとりだし、焦げ具合に満足しそのままかぶりつく、モチモチ感としっかりした味わいを愉しむ。  グレープフルーツを輪切りにして、スイカにも使う専用スプーンでセル毎に掬ってやっつける。  成功した半熟の茹で卵のねっとりした黄身は、山吹の赤みを帯びておいしい 。  焼き塩をパラリ…*。  白玉入りの冷やしぜんざいの白玉をどけて、サイの目に切ったキューイフルーツと一緒に小鉢に入れ頂く。  穏和な大豆と清冽なキューイの酸が一斉にセッションを始める 。  イサキの一夜干しが珍しく、夜、焙って頂く。  小茄子・一夜漬けも旨い。

2000年5月16日火曜日

Sun が、クライアント側Java技術の新版であるJ2SE(Java2 Platform, Standard Edition) v1.3の正式版をリリース 。  新機能、改善点 : 性能を改善、HotSpot Client VMを搭載、JFC/Swingなどライブラリ群チューニングで、JFC利用アプリケーションの起動時間を短縮、メモリー消費量削減。  Webベースの運用機能、アプレット・キャッシング機能で、頻繁に利用するアプレットをローカル・キャッシュに格納、ローディング時間短縮 。  標準ライブラリ外の拡張機能であるOptional Packageを所定のURLからダウンロード/インストール機能。  RMI/IIOP標準装備とJNDI(Java Naming and Directory Interface)サポート。  (IIOP)とRMIのプログラミングを組み合わせで、相互運用性が向上、JNDIをサポート。  J2SE v1.3は,現在Windows95/98/NT4.0/2000対応版があり、Linux/Solaris版はβ版を公開中、6月に正式版ソースコードを無償公開。 ダウンロード : Java 2 Runtime Enviornment (JRE) は、Java Virtual Machine、Java プラットフォームコアクラス、および補助ファイルで構成されるランタイム部分である。  Java 2 SDK, Standard Edition にはJava アプレットおよび Java アプリケーションの開発に必要な基本ツールを含む。  でもこむ ニュース : 会員登録(無料)で貰った”マイページ”」から登録時のアンケート情報などに基づいてサンプルを閲覧、試供品を選びサンプルを貰うシステムだ。  トルクメニスタンメロンの旅に、真瓜(まくわ)1 そっくりの”黄”の玉を見た。  これは、皮が薄くて少し厚めに皮を剥くと、仄かにとろりとした感触が類を見ない。  白い果肉は分厚くて、サクサク…*、シャキシャキ…*、精妙な歯ごたえである 。  繊細と静謐、微塵が融け、きっと万葉歌を思い起こすのだ。  露地ものは、真夏だが、いつものマーケットでは今頃しか見ない。  いわゆる外来らしき名前の薄緑や緑、深緑の類似のモノは、未熟を露呈したその色に 、密かな疑惑と不安が湧き起こるのを抗し得ない。 もちろんその外観から食欲は反射しない。

2000年5月27日土曜日

大江健三郎/小説のたくらみ、知の知の楽しみ/新潮文庫、塩野七生/ イタリアからの手紙/新潮文庫、塩野七生/ サイレント・マイノリティ/新潮文庫、深田祐介/地球味な旅/新潮文庫、山本周五郎/雨のみちのく・独居のたのしみ/新潮文庫、山本周五郎/泣き言はいわない/新潮文庫、山本周五郎/酒みずく・語る事なし(『小説の効用・青べか日記』改題)/新潮文庫、邱永漢/旅が好き、食べることはもっと好き/新潮文庫、辻静雄/ワインの本/新潮文庫、辻静雄/フランス料理の手帖/新潮文庫、丸谷才一/日本語のために/新潮文庫、丸谷才一/男ごころ/新潮文庫、宮尾登美子/つむぎの糸/新潮文庫。  本屋で立ち読みをして、文体に感ずるところ、思惟を喚起し新しい”そよぎ”を興しそうであれば購入しようと想い、リストを作成したんだ。  このリストの素地は、突然優しい前触れで誘われる動物の衝動をまっとうする密室で腰を掛け壁に貼り付けられた地図か、文庫の解説目録をめっくっているときに、思いもかけず自身の思惟力は最小の状態で作られる 。  偶然がうれしい好ましい光輝を放つ収穫でもある。  『グル〜ニャン…*、(^ ^)』、『…*、…*、……ャ』優しい艶めかしい声がある。  重力と光を感じるので、100万光年の彼方、第7銀河の作戦地から離れたと知る。  真っ直ぐ歩き白い扉を引き、冷たい牛乳をゴクゴクやる、窓を開きヒゲの生き物が愛用?の器をめがけて、白い液を垂らす。  茶や緑、褐色、赤の星形のクッキーが入った袋から、ザザッ!とあける、エメラルドの4つの円い目がいつも見上げている。

2000年5月28日日曜日 

玄米餅をオーブントースターで焙り、鉄とガラスの箱に入れた大蒜に電磁波を浴びせて加熱する。  『パチ…*パチ…*、プシュッ!』断末魔が漏れてくる、パレードのようでもあり、喝采のようにも聞こえる 。  ダージリンをポットに2カップ入れ、褐色の礫をちょっぴりカップに入れ、しばし間合いを計り、細かい目の網の上から色のついた良い香りがする熱い湯を注ぐ。  片手鍋に水と白か薄茶の円い玉を入れ火炎で炙る、沸騰したところで直ちに炎を停止させ、しばらく放置したものを、蛇口の下に運び冷水を注ぎ、シンクでコンコン打ち付けで殻を砕き、水の中でこれを剥ぐ 。  深紅のトマトの乱切りを皿に盛る。  青臭さが一切ない、パリパリと仄かに甘い。  玄米の焦げる香ばしい匂いや、床から這い上がる大蒜が焼けるいい匂い、ダージリンの深遠、澄明、精妙なキックを吸う 。  オレンジ色の熔解にパラリ…*、振った塩を味わう。  一日がすべり出す。  白い光線が飛び交う昼は、ウバメガシの緑を眺めて本を広げ、あれやこれや情念を冷ややかに奔走させる 。  新大蒜をパンできれいな狐色に焼き、その香の残る液で肉を焼く。  今年獲れた大蒜は皮が厚くて剥きにくい。  中国の大蒜は紫の縦縞をしており、籐で編んだ籠に入っていた 。  しばし大陸に想いを馳せてみた。  朱に染まりかけた高い巻雲を追いかけて、西方に向かい、Pat Metheny Group/ TRIO 99 → 00/ 9362-47632-2 、Bill Frisell / Ghost Town をゲット。  横殴りの金色や緑、黄、褐色の光輝に輝く草原を波打ち PAT METHENY の風が渡る。  カラリ!として、渺々、飄々、軽々と優雅に大気移動を続ける。  夜は焼きなす、鰈の切り身の煮付け、たっぷりの分葱に甘辛い汁が滲みている。  焼きなすの愉しみは旨く焼けた皮を剥ぐときにある、『パラリ…*』と皮が剥がれ、きつね色の仕上がりが表れるとうれしくなる 。  それと対照的に、菜汁が皿に流れ出すのは退廃的にすら感じてしまう。  四万十川の川海苔の佃煮、野沢菜の漬け物、汁は無し。  人生すら変えるOS、信頼して対話ができるそれが無い現代人は不幸である 。  世界中が睡眠時間を略奪され続けている苛立ちは、いつか語り草の中のものになるのだろうか。

2000年5月31日水曜日

5/29(月)、北風が樹木の緑を透き通り冷ややかな風を運んでくる、壁に掛けた湿度計は42%。  うれしくなって、ナミブ砂漠の紺碧の海流に接近して、人々と戯れながら漁をするイルカの映像を浮かべながら、5/8拍の前のめりのコーラスを聴く 。  カレンダーを確かめ男達は、件の海浜に集まり砂山から沖をじっと見つめる。  ひたすら倦まず西方の碧を見やる。  やがて微かにピョンピョンと跳ねる生き物を認める 。  点々と黒い頭と肩が波間に上下しながら、移動していく。  尖った口のほ乳類が宙を跳び一回転して元気に水中に没する、これが繰り返される。  刺し網を担いで海流に入り大勢で張り渡すのである 。  きっと鱸の仲間だろう、鯛のような扁平な銀色が引き上げられる。  木目の微細な白い砂地を担いで運ぶ。  この鮮明な光景が目の前に現れる。  木枠?の背負子で背負って収穫を内陸へ運ぶ 。  その広大な光輝に満ちた生業に圧倒される。  西方の海流に接触して赤で一切を貫き覆い満たし、ひっそりと没する黄昏は壮大である。  その荒涼、絢爛、静謐、無窮、完璧 。  声が出ない…*。  ネコの棚からCDを抜き出し積み上げて順にあるいは気紛れに聴く。  心晴れ晴れ。  LOTTE 完熟カカオは、とろりとして豊満であり滑らか、控えめな?甘い誘惑、MORINAGA カカオ70は、高潔で苦い、粉っぽい。

2000年6月13日火曜日

UA” の番組、日曜 23:00-24:00 KENWOOD CAPYBARA RESTAURANT と、”細野晴臣”の選曲が興味津々な、日曜 24:00 -25:00 UNITED ARROWS DAISYWORLD をラジオで聴いた。  番組で気になった曲のチェックを入れる。  カピバラレストランの愉しみは、プロローグのギターの迸り!、ざっくり 小気味よい切れ味、思い入れたっぷりに転げ落ちるサウンドと、一週間待ったUAの芯が太いヴォイス、上方の言葉での”個にして普遍”との出会いの一瞬に尽きる。  言葉を選びつつ時々口ごもるような危なっかしい、発表は魅力がある。  やはり小首を傾げ 、ちょっぴり暗い表情風も好ましいが、頭の軸を揺らがせることなく、語を探す光景を想像するのも好きだ 。  ここで話される一切は、真っ新であり借り物の”言葉”は皆目見あたらず。  例えば画家の文章のように、内面が剥きだしになっている、時間がかけがいのない貴いものとして実感できる、 あるいはさせられる 。  だからエピローグが……。  J-WAVE Website: SOUND SEARCH で得た情報は、ストロベリータイム、午後/ UA/ VICL-60473/ ビクター エンタテイメントと、Date Time/ Title/ Artist/ CD_Code/ Company :2000-06-12 00:53:54/ AN ENDING/ BRIAN ENO/ VJD-28037/ VIRGIN。  DESDE MEXICO PANA SIEUEPRE CHE ”永遠なるチェに捧ぐ”TKF-2904 の高潔な嗄れた巻き舌の叫び、述懐、哀愁のギターや笛、ヴォーカルを聴き、その志に想いを馳せる。  白熱光に照らされ、目の前に浮かぶ光景は、もうもうとした煙状の沸き上がる海浜であり、砂山である。  白い波頭、波舌、飛沫が倦まず荒々しい砂礫を洗う。  耳の奥で、ゴー!ともワーン!、あるいはザザー…*、パチパチ、いずれも疲れを知らない、疲れを解きほぐす、甘美な気遠い冷ややかで、熱い晦瞑の淵や広大に引き込む。

2000年6月19日月曜日

井上ひさし/ 自家製文章読本/ 新潮社が面白い、読み始めると回り続けているCDが、ドンドンン遠くまで行ってるのに虚を衝かれる。  入手したばかりの、ENO・CALE/ WRONG WAY UP/ OPAL・WB 9 26421-2 の上昇気流のストリームに身をまかせていたわけでわない。  ”細野晴臣”さんの番組のエピローグで、ちょっぴり片鱗を聴かせてくれた、天上的なサウンド、”AN ENDING/ BRIAN ENO/ VJD-28037/ VIRGIN”を探していたら見つかった。  Brian Eno - Apollo: Atmospheres & Soundtracks に収められている。 しかし、Ending (Ascent), An とクレジットされている、見つけるのに手間取ったわい。  井上ひさしさんは、谷崎読本を引用している。  『……文章に対する感覚を研くには、……古来の名文と云われているものを、できるだけ多く読むことです。   そうするうちに次第に感覚が研かれて来て、……夜がほのぼのと明けるように釈然としてくる。  即ち感覚に導かれて、文章道の奥義に悟入するのであります。 「感覚を研くこと」』と面白い。  さらに丸谷才一の文章読本の諧謔を絶賛する。  『……観念するしかない。作文の極意はただ名文に接し名文に親しむこと、それにつきる。   「文章読本、第2章」』としつつ、井上ひさしさんは、申される。  『よい文章を作る作業は、過去と未来をしっかり結び合わせる仕事にほかならない。  もっといえば文章を綴ることで、わたしたちは歴史に参加するのである、と。』  アランの『芸術論集』で、『詩においては、語と律動との間の応和・不応和、そして究極における応和が階調を確保して、注意力をそこへ惹き付ける。   後戻りのない動きが、聴く者を詩人もろとも運び去るのだ。  真の散文はまったくこれに反し、目で読まれなければならない。  そして階調から解放されるのみでなく、階調を排除する 。』  う…*ん、すばらしいぃのだぁ〜*。  そうだったのか!。

2000年7月23日日曜日

マーケットの床の桶に泥鰌を見た 。  暗灰褐色の背、薄黄白の腹をくねらせて旺盛に活動している。  痩せた細長いのが、酸素を封じた袋に閉じこめれ、冷ややかな澄んだ水に漂っていた。  小さい目のキュウキュウ鳴くあれは、何処に行くのだろう?。  柳川鍋のセットを見つけて、さらに赤タマネギのスライスを加えてさっそく食す。  ゴボウがうまい。  まったく新しい味だ。  Steve Turre/ In the Spur of the Moment、法螺貝を吹くホーン奏者は、長い髪を編んでいたように思う。

 

 

 

御愛読ありがとう。

5 に続く。     fin.


太陽風ДζΨΠ∀3(ホームページ)へ …* Copyright (C) 2021 むんにゃき(太陽風ДζΨΠ∀) All rights reserved.  96/10/12 ??:?? 〜 21/01/28 11:23:14  (1997/03/09〜2021/01/28)  ハロー(^. ^)(2021/01/03〜)また来てね (^.^)。