1998年9月10日木曜日 

Charlie Haden-QUARTET WEST/Now Is The Hour/ VERVE 529 827-2     あるんや午後、眩しい冬陽を受けて電車を降りるちうわけや。  シーンとした静謐に圧倒される、神は空にしろしめし、世はなべて事なかったちうわけや。  優しい海風で目が洗われるちうわけや。生き物の気配が濃厚に地を這う静穏の新天地で“くるっ…!”と目の前の世界が回るちうわけや。  田圃がそのまんま海に入る枯れ草の海の高台の真ん中で道に迷い、とぼとぼ歩き始めるちうわけや。  艶やかな南方の笹や水平にゆったり張り出した腕をようけ持つ広葉樹の杜があたりに溢れ点在する曲がりくねった砂利道をずんずん進む、草いきれの中に危うい縞のやうに汗腺が放つ狂おしいものが鼻先をかすめ、脳髄がふるえるちうわけや。  視界が開けてずっと遠くのキャベツ畑から打ち震える微かな虫の羽音が聞こえるちうわけや。 静寂がたなびく人影がまるっきしない野道を彷徨うわ。  頬を撫でる風が鷹揚であり時間が止まったやうであるんや。   牛がのんびり遊ぶ、がっしりした首を曲げ、潤んだ思慮深い大きな目で『ン……!』侵入者を凝視する、が一瞥で見捨てられるちうわけや。  トビが碧の天で流れていく。 田圃の向こうの生き物の喝采が湧きそうな気配の隠された、傾いだ黒い幹が数え切れへんほど屹立し連なる濃い緑の帯を見つけるちうわけや。 これをめざして馳せ参じるちうわけや。 道から畑に入りつま先上がりの崖をよじ登り、突っきって真っ直ぐ体を運ぶ、心は先にみなが解け合う彼方にあるんや。  傾いだ黒い幹の向こうに、ちらちらキラキラ光輝が漂う眩いたっぷりの水が見えるちうわけや。  冬陽が額に眩しいちうわけや。 鼻先をヒリヒリする潮風が擽るちうわけや。  『海だぁ!……。』 二人の顔に燦爛たる歓びと輝きが射す。 潮の香りに全身が染まる、沸き立ち、たゆたう銀界の一斉の発表が目に痛いちうわけや。 ずっと向こうの山まで延びる白い砂原を大きな手をいっぱいに広げて『シュル、シュル、……』洗うどエライ大きな生き物が棲んでいたちうわけや。  『あぁ……!』    窓の外で優しい声がするちうわけや。  『ゴロニャ〜ン、∝∽∝∽!、ゴロゴロ!、………*』 『…*、…ャ、!』  全身白と黒の毛に覆われた軽やかな肢体が飛び跳ねとる。   空色の容器に前足から入り込み、ネコクッキーを食べるちうわけや。  『カリ!、コリ!』と体を揺すって一心に没頭するちうわけや。   MS-Win/Mac関連ソフトのダウンロード にメーカーが提供するFixpacやデバイスドライバー、BIOSやらなんやらをダウンロードするためのハイパーリンクを作成したちうわけや。 知りまへんメーカーがようけ発見できて新たな興味が起こるちうわけや。

1998年9月15日火曜日

太刀魚を焼く。 パックに入っとったものをそのまんまグリルに入れて待つ。  細長い銀色の短冊に薄茶の焦げ目が付く。  輪切りにした緑の酢橘をチュッ!と絞るちうわけや。  清潔な、淡くて精妙な揮発が縞のように立ち上るちうわけや。  気化した酸の中でアゲハチョウが滑空するちうわけや。  ゴツゴツした灰褐色の幹やヌメヌメしたつややかな葉に覆われた日陰をゆらゆらと渡っていく。  ちーとばかし視線を振った途端に奥に吸い込まれてしもたか?!見えへん。    柔らかい淡白な真っ白の身は太刀魚そのものであるんや。   香ばしく灼けた黄金色のパリパリの薄い膜のような皮が旨いちうわけや。  太刀魚は釣ったことがないちうわけや。  薄青の潮の中でそそり立ち、しなやかな銀刀をスルスルとくねらせ、ひややかな 眼光を放ちつつ見事な牙で目障りな挑発者を一撃する一途な勇姿はほれぼれするちうわけや。  皿の中でであからさまになりよった鋭く長い骨が剽悍な憂愁を打ち込ンで来るちうわけや。   ボトッ!ボトッ!、俄に騒々しい大きな雨音が外で起こるちうわけや。  先ほどの天空からの熱線で煮えた里芋や茄子、ささげの葉っぱを打つ。  コオロギやうまおい虫、イナゴが葉陰や枯れ葉の中で発狂するちうわけや。  微熱を帯びた太洋風が上陸し這い回るちうわけや。  前頭部がうずく。  『ミャー…*!。…*!』  暗闇に =(・。・)=の声がするちうわけや。  遠くのほうから聞こえるちうわけや。 『……ャ…*!』、=( 。.)=の声がないちうわけや。  窓を曳きあたりを伺うが、キラリ!と発光する一対の眼光は何処にも潜んでおらへんようであるんや。  本箱の上の籠の皿にネコクッキーと牛乳をそれぞれ入れておく。    ネットスケープナビゲーターのプラグインにどないなもんがあるんやのか探してみたら、 154の餅弩涓/a> 餅弩涓/a> Inline plug-ins が見つかったちうわけや。  未だ知りまへんものがようけあるんや。  いくつか興味を引いたさかい、後でねちっこく見てみようと思うわ。

1998年9月18日金曜日

笹の茂み方からガサゴソ!音がして、『……ミャー…*』掠れた声が移動しながら茶と黒の小形の獣が走り出てくるちうわけや。  たちまち午睡をむさぼっとった親子が組んず解れつ軽やかに走り出す。  『ワ〜ァ……ゥ』、『ワ〜ァ……ォ』   よく転がり響く声を上げながら駆け出す。  きっと追い抜いて立ち止まり、あらぬ方を遠望しつつ棒のような尻尾を微妙に揺すっとる。  腰を下ろしとるとやって来てひと回りしてから横腹を擦り寄せるちうわけや。  頬から喉、背中をガシガシ掻いてやると、ゴロリと寝そべってしまうわ。  ゴロゴロと地鳴りを発動しとる。   タイヤの陰で顎を地にくっつけて背を低くして、目を大きく見開いて、=( 。.)=がじっと見とる。  昼休みにあげた残りのサンマを切ってお皿にいれるちうわけや。  =( 。.)=が一心に取り組んでいるちうわけや。  チビちゃんは、ちーとばかし臭いを嗅いでから、ヒョイッ!と箱の上に跳び上がりじっと見下ろしとる。   内陸に移った(還った)ルシファー君から便があったちうわけや。  MS易in4.01.1998をセットアップしたらしいちうわけや。 数々のプラグインは果たしてどうなりよったのか?!、きっと難儀やからやってへんのやろうわ。  4.00とあまり違いがないらしい、アップグレードの申し込み用紙がなんぼ探しても見つからず、諦めて市販品を買ったと淡々としたためられとった。  無事オノレでセットアップ出攻めて来よったのやろうか?!。  そこらのことは触れられてへん。  一番興味があるんやトコを、はしょっちまってる?!ので、箇条書きのお伺いを便したちうわけや。  

1998年9月21日月曜日 

日曜日、熱風が流れる坂道を滑空しつつ降りるちうわけや。 高台から見ると西にあった太陽がずいぶん南の方で沸騰しとる。  たっぷりの水がサラサラ、ザクザク、滔々と流れるのを欄干に足を掛けてしばし見下ろす。  ため息をつき、件のポイントの澪筋の杭に纏わり付く渦流の中でキラリ!と銀鱗がヒラを打つのを想像するちうわけや。  人の渦流の中に入っていくのがどエライ薄汚く思えて、引き返したくなるちうわけや。  竿を担いで夏草がしぶとく食い込んだ瓦礫の土手をどんどん進んで行きたいちうわけや。  遠慮のない横殴りのギラギラ熱線を青い山嶺から降りてくる風で追いやりつつ。  成長を止めてしもた背丈ほどの背高あわだち草はすばらしいちうわけや。  ドゥ…!、と倒れる訳でないが、昨日までのせわせん覇権を、停止したかのような錯覚は打ちひしがれるちうわけや。  天空を渡る大気が持っとる寂寥は偉大であるんや。  ひとすじの夕陽が寡黙な雄弁になるちうわけや。   A TECHNO JAZZ SYNTHESIZED JOURNEY/ MIXED BY KIRK DEGIORGIO/ XTR48CDM を衝動的に獲得してみたちうわけや。  やはり 06 SUN RA - TWIN STARS OF THENCE に満足するちうわけや。  倦むことなく繰り出される濃密、闊達、奔放、エモーションはもう止められへん。  JIMMY CLIFF/ JOURNEY OF A LIFETIME/ ISLAND 524 551-2 を見つけたさかい、ためらわず獲得するちうわけや。 寂寥の裏返しとも思える、この『パカーン…*!(^ ^)』と突き抜けた、カリブの熱風のうねりは清潔で心地よいのや。 CHARILE HADEN   がジプシー?!のギタリストとデュオをやっとる、珍しいアルバムを見かけたさかい今度獲得しようわ。 
Charlie Haden/ Gitane 

1998年9月24日木曜日  

MS-Win95 4.00.950 B なんちうか,ようみなはんいわはるとこのOSR2..1の不安定な挙動について燻るものがあり、MBのBIOSやビデオカードのドライバー、マウスのドライバーやらなんやらを調べとったが、これまでいろいろ観察した結果、やっとその仕業の犯人を突き止めたちうわけや。 Windows 95最新モジュールPC/AT互換機アップデートモジュールTCP/IPドライバーのアップデートモジュール(内容説明自己解凍箕荷 197K)をセットアップして様子を見とるが、まともになりよったみたいや。  昨夜、夜気を吸おうと窓を開けたら鼻白チビちゃんが目を輝かせとったのとはち合わせたさかい、焙ったイワシの”一夜干し”をあげたら、引っ掻かれたんや、(;。;)。   落ち着きはらった真顔で引っ掻くんだな!!。  でも元気で来てくれたさかい嬉しいっす。

 

(未完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御愛読おおきに。

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